2013年3月3日日曜日
沈み込むフィリピン海プレート
∧∧
( ‥)先月、2月24日に、
ここらのほぼ直下で地震が
ありました
=>hilihiliのhilihili: 11:40頃の地震
( ‥)深さ30キロ、これだと
–□ フィリピン海プレートとの
境界で起きた地震で良い
みたいだね。
北西へ移動するフィリピン海プレート、はるか東からやってくる太平洋プレート、この2つが沈み込む関東周辺や神奈川県は地質的に複雑怪奇。
∧∧
(‥ )フィリピン海プレートは
\– 年齢が若いからまだ冷えきって
なくて沈み込みは浅い
そう考えてよいと
(‥ )それでいいみたいね。だから
フィリピン海プレートが
日本列島に沿って沈み込む
南海トラフや相模トラフは
海溝の一種なのに、浅いと。
*南海トラフ:西日本に沿って存在する海溝、なんだけど浅い。
*相模トラフ:相模湾から日本海溝まで続く海溝、なんだけど浅い。
∧∧
( ‥)それに陸地に近いから
(‥ )堆積物で埋められちゃう。
だから浅い。
∧∧
(‥ )年老いて冷えた重い
\– 太平洋プレートが沈むことで
出来た日本海溝、そして
伊豆・小笠原海溝は深い
(‥ )そしてプレートが沈む場所
では沈んだプレートから
解放された水で火山活動が
誘発される。
∧∧
( ‥)でっ、重い太平洋プレートは
若くて軽い
フィリピン海プレートの下に沈み
火山活動を引き起こし、
軽い花崗岩質の地殻を
フィリピン海プレートの上に作る
(‥ )それがそのまま移動して
付加されたのが伊豆半島。
まあ、そういうこっちゃ。
∧∧
(‥ )地質学はなかなか難しいですね
\–
(‥ )それ以上に問題なのが
学校で習わないこと
なんだよね。
考えてみれば、トンデモ理論とかオレ様理論は学校で習わないことでつまずいてトンデモになっているのだ、とも言える。
例:集団遺伝学を習わないので血液型占いを信じる
=>表現型が4つしかない血液型が性格という行動パターンに露骨に影響を与えるのなら、それは淘汰や進化という視点からすればとてつもない話で、影響がないはずがない。そういうことを考えずに真顔で血液型占いの正しさを理論武装するとしたら、それはやっぱ学校で習ってないせいじゃないですかね?
∧∧
( ‥)インドに落下した巨大隕石で
白亜紀末期、大噴火が起きて
恐竜を滅ぼしてデカン高原が
出来た、というトンデモ理論も
(‥ )地学を学校で習わないから
そういうのにひっかかるの
だよな。
ああ、そういえばこの前も、マントルは実は溶岩で、プレートテクトニクスは嘘で、だから地震予知ができなくて、本当の地震予知は私の理論をうんぬん、という人の主張を見たなあ。
∧∧
( ‥)地震のS波が通るから
マントルは固体だ。
そういう前提がおかしいのだ、
実は液体でもS波が通るのだ、
という主張でしたっけ。
(‥ )やっぱ学校で習わないから
だと思うよ。
例えば僕らの教科に
レオロジーは無いよな?
先のトンデモ親父も
例のオレ様理論屋と同様、
マントルが対流する。
ほら、偉い先生だって
マントルが液体だと認めてる
ではなぜマントルは固体だ、
岩石だと心にもないことを
言うのでしょう?
S波が通るから固体だという
思い込みを捨てればいいじゃ
ないですか、とか言い出すし
*S波:地震の波で最初に届くのは縦波、次にくる横波をS波という。Sはセカンダリーの略。S波は液体を通らない。そして地震の波を観測すると地下3000kmまではS波が伝わる。つまりここから下が液体で、それがコア、それより上の厚さ3000km分は固体であり、これがマントル。そういうことが分かる。ちなみに、マントルは組成と物性から基本的にカンラン岩。
*レオロジー:まんま訳すと”流れ学”。変形や流動を扱う学問で、液体や固体(金属や岩石)の変形や流動も論ずる。つまるところ金属や岩石のような固体も”流れる”のであって、マントルが対流している、とか、地殻とマントルが流れる、からといってそれが液体であることを意味しているわけではない。ちなみに地球は岩石惑星の中では柔らかい方で、金星や月は地球よりもずっと固い。月のクレーターを見れば一目瞭然。
∧∧
(‥ )仕事が忙しいので、我がHPも
\– 地学のコンテンツを作るといって
ずっと放置していましたし
(‥ )今年は古生物の本を書くし、
せっかく神奈川県に住んでいる
わけだからね、そろそろ
作業を開始しないとな。