2019年12月12日木曜日
湯たんぽペットボトル論
寒い季節になると足元が寒くなる。冷たい空気は下にたまるので、椅子に座って作業していると室温は十分あたたくても、足だけが冷えるのだ。
∧∧
(‥ )湯たんぽを
○− 買ってみたけど
微妙に使いづらい
ですなあ
(‥ )だから2リットル
ペットボトルを
使っているんだが...
ペットボトルは良い。そもそも液体を出し入れするように作られているので、冷えたお湯を出して温め、再び充填するには非常に好都合だ。もちろん本来はペットボトルに使うものではないので寿命は短い。しかし安価に買えるからこれまた便利。
ただし問題もある。70度以上になるとペットボトルは熱で変形してしまう。さらにここ数年の間にペットボトルは薄くなった。ゴミとして出す時にかさばらないよう、つぶしやすくしたためだが、当然、熱に弱くなった。
一回使っただけで底が変形して丸く突き出してしまい、容器を立てることができなくなってしまうのである。
∧∧
( ‥)これじゃあ
お湯が入れられない
( ‥)古典的な
−□ 固いペットボトルでも
熱に弱いのあるしな
近所のスーパーで
売られている烏龍茶の
ペットボトルはダメだった
熱に強いのどれだっけ?
今までつかっていたものは二冬目の使用で壊れて水漏れが起き始めた。どこから漏れているのかわからないほど微笑な漏れである。だがこれは困った。買い換えよう。ところがでる商品名がわからない。包装はとっくに失われていたから。
はて?これはどの何の飲料のペットボトルであったろうか?
古いペットボトルの容器の特徴を手がかりに店を眺めてみると
∧∧
(‥ )これだよ
□− SPORTS DRINK
WATER CHARGE
(‥ )えっ?
スポーツ飲料だったの?
高温に耐える容器といったら、高温の飲み物、お茶を入れる容器ではないか? という思いがあったのだが、そうではなかった。スポーツ飲料だった。
実際、この容器でよかったのだが、さて? なぜスポーツ飲料の容器が熱に強い?
∧∧
( ‥)殺菌関係じゃね?
( ‥)んー なるほど
−/ それはありうる
すべてのスポーツ飲料というわけではなかろうが、飲料水が腐敗しないように無菌状態に保つには、殺菌しなければならず、殺菌には複数のやり方がある。
∧∧
(‥ )そして飲料自体を加熱して
\− それを容器に充填することで
加熱殺菌する手法があるし
そのやり方で充填販売される
飲料であれば
容器自体が
加熱に強くなければいけない
すくなくとも
その可能性がある
(‥ )厚生省の
飲料水に関する資料では
加熱殺菌の場合
PH4未満のものは
65度で10分
PH4以上のものは
85度で30分とあるな
=>https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/000341897.pdf
飲料水のすべて、あるいはスポーツ飲料の全てが同じ殺菌方法で作られているわけではないだろう。
しかし、加熱した飲料水を充填することで殺菌する工程を採用したものなら、容器に耐熱性が必要となるはず。
∧∧
(‥ )このスポーツ飲料の
\− ペットボトルは
たまたまそういう過程と
必要性で作られたもので
だから熱に強いのだろうと
(‥ )あくまで推論だがな
そしてメーカーは
湯たんぽ目的で
容器が使用されることには
警戒するだろうねえ
メーカーが意図しない目的で使用されて問題が生じたら責任をとりきれない。
*実際、湯たんぽとして長く使っていると、容器の小さな変形が何度も起きることで折れ目ができ、微笑な割れ目から水漏れが起こる。これ、確率こそ低いが漏電など事故につながる可能性があることはあるのだ。
∧∧
(‥ )ペットボトル湯たんぽは
\− あくまで自己責任でって
ことだな
(‥ )利便性というのはな
自己責任と共にあるのだ