2019年12月21日土曜日
宇宙人とシミュレーション宇宙論は面白いから受けているわけではない
人間は生物だから生存に関することに興味を持つ。
人間が興味を持つことは生存に関することだ。
∧∧
(‥ )宇宙と聞くと
\− みんな宇宙人とかに
興味を持つ
(‥ )他所から誰か来たら
どうしよう?
これって客人の話だし
民話で言う
”まれ人”訪問の話だよな
村という社会の外からやってくる”まれ人”は、福をもたらすかもしれないし、あるいは災いをもたらすかもしれない。
∧∧
( ‥)ETだったりグレイだったりな
( ‥)言い換えると人間って
−/ 宇宙や星には
興味ないんだよね
以前、望遠鏡で星をみている時、通りがかりの人に、星ですか、私も星に興味がありますよと言われたことがあった。
ははあ、そうですか、と口では答えたが、内心、嘘つけ、としか思わなかった。
∧∧
(‥ )人間は星に興味はもたないし
\− せいぜい良いとこ宇宙人
というか本当に興味あるのは
民話とまれ人
(‥ )でもさ宇宙生物も
宇宙人もいるだろうけど
地球にはこれないよね
そもそもこれるような近場にいるのならとっくに見つかっているはず。見つからないということはこれないということであって、宇宙人がきたらどうしよう? というのは単なるたわ言だ。
そうであるにもかかわらず宇宙人に興味があるのだとしたら、それは宇宙人に興味があるのではなく、実際には”まれ人”に興味があるだけだろう。
さて、宇宙人から離れて次のことを考えよう。
この宇宙はシミュレーションされた仮想現実だ。この話を案外と信じる人も多い。
それはこんな理屈である。
ある宇宙で誰かがコンピュータ内部で宇宙をシミュレーションしたとする。
そのシミュレーションされた宇宙の中でも誰かがシミュレーションするだろうし、その宇宙の中でも誰かがシミュレーションするだろう。
∧∧
( ‥)宇宙が次々に入れ子になる
はずだから
私たちの宇宙が
シミュレーションされた
ものである可能性が高い
そんな理屈だったよね
( ‥)でもよ...それ
−/ 計算できんだろ...
宇宙が入れ子の入れ子になったら、容量がバカデカすぎてそんな計算できまい...
とか以前、そもそも今いるこの宇宙。これをシミュレーションすること自体ができないだろう。
∧∧
(‥ )少なくともこの宇宙では
\− 物理定数はどこまでも
続くみたいよね
計測しても計測しても
数字が続くし
さりとて
3分の1=0.33333....
のような循環少数でもない
(‥ )どこまでも続くし
循環もしない
これって要するに
無理数だよな?
無理数。つまり無限大に続く数。いかなる数の比率でも表せない、理(ことわり)を超えた数。
さて? するとだ。この宇宙をシミュレーションするには、無限大に続く物理定数を扱わねばいけないわけだが...
∧∧
( ‥)計算無理だべ
( ‥)だからこの宇宙を
−/ シミュレーションする
ことがそもそも
無理だと思うんだが
だがしかし、この宇宙がシミュレーションされた仮想現実だという話を面白がる人は意外といる。
正直、この世界が仮想現実って、それは理屈がおかしくね? としか思えないのだが、面白がる人は多い。これは一体なぜ?
∧∧
(‥ )今の世界が嘘だったら
\− そう思うと怖いからだろ
(‥ )まあそんなところ
だろうな
そうなのだ。皆が興味を持つことにはちゃんと正しい理屈がある。
∧∧
( ‥)でもつまらんと
(‥ )宇宙人とか
シミュレーション宇宙論とか
そんなもののどこが
面白いんだ?
皆が興味あることが、面白いとは限らない。
そもそもみんな、面白いから興味を持ったわけではないだろう。少なくとも以上の事例はそうだ。実際、ここにあるのは面白さではなく、不安と恐怖である。