2018年9月30日日曜日
侵入せよ! 歯周病菌!!
人間の免疫細胞は腸内細菌で作られている!!
∧∧
( ‥)人体は異なる生物の細胞が
混ざってできているのかー!
( ‥)この書き込みをした人
‐/ どこでどう勘違いを
したのだろうな?
免疫細胞は人体のリンパ系で作られる。細菌などに作られてはいない。そもそも免疫細胞は自分以外の存在を発見したら即座に殺す細胞なのだ。細菌を見逃すはずがないし、細菌から作られるわけもない。
人体は国家に忠誠を誓う殺人鬼な警官やら特殊部隊やら諜報員やら自殺兵やらがぞろぞろ通りを練り歩いている超絶ディストピア監視社会のようなもの。数十兆に及ぶ国民は全員がたった一人の親から生まれたクローン。姿形がどれだけ違っても、国民は全員私なのである。この国家に自由はない。街角には、私は我々だ、と書かれたポスターがべたべた貼られており、自分以外の存在を絶対に許さない。
こんな中に入り込むのだ。ほかの生物が人体内部で生き延びるには、よほどの仕組みを持っているか、体が弱っているとか、そういう条件が整っていないと無理だ。
ともあれ、冒頭のような書き込みをネットで見て思い出した。以前、ちょっとしたことで歯医者に行った時、
歯垢があります、歯周病です、歯茎の隙間で雑菌が繁殖して、それが血管に入り込むと大変ですよ! 心臓病になりますよ! ですから当院で治療をー!!
と言われたことがある。
∧∧
(‥ )歯周病言われましてもね
\‐ あなたそんな症状が
ありましたっけ?
(‥ )あの医者は
来る人来る人に
言ってるんじゃね?
それにしても歯茎の隙間で増殖した細菌が血管に入り込んで全身に回って心臓病になる! とは
∧∧
( ‥)人体の免疫システムが
素通りかつ
ザル設定だな
ずいぶん雑な説明では?
( ‥)とはいえ検索したら
‐/ 類似な説明があることは
あるんだな
ただ、どれも今一つよくわからない説明であった。
毛細血管に入り込んで悪さをする! ただしどう具体的に入るのか、よく書いていない。
歯茎の隙間の腫れの溶液は血とほぼ同じ成分なので、そこで増殖した菌は白血球にあまり捕食されずにしばらく生き延びられる
という説明
∧∧
(‥ )ほぼ同じ成分ねえ...
\‐ それ白血球と関係なくね?
浸透圧の話に聞こえるよ?
(‥ )まあ日本臨床歯周病学会
なるものがあって
そのHPでは
菌の毒素が動脈硬化を
誘発しうる
傷口から内部に
入り込んだ菌は免疫で
死滅するが
その毒素が血糖値を
あげるー!!
と説明しているな
多分、こういうやや専門的な、かつ微妙に因果関係が見えにくい説明をわかりやすくすると、
菌が血管に入って全身に回って心臓病になるから当院で治療をー!
という話になるのであろう。
∧∧
( ‥)我が家は住所不定で
間も無くこの地を去りますから
またの機会に
と言ったらあっさり
引っ込んだけどな
( ‥)カモにならないな〜
‐/ と思ったんだろ