2018年9月12日水曜日
人類はもう博物館を必要としていない
大英博物館 18世紀の研究者スローン卿が亡くなった1753年、彼がそのコレクションの保存を希望したことに始まる。大英博物館によると公的な自然史博物館はこれが世界最初であるという。
あるいはフランスの自然史博物館 1635年にルイ13世によって設立された王立薬用植物園が由来。
∧∧
(‥ )他ハプスルブルク帝国の
\‐ ウィーン自然史博物館
1750年ごろの
コレクションが起源
設立は1876年ぐらい
ドイツ、ベルリンの
フンボルト博物館
1810年設立
(‥ )要するにさ
博物館の歴史って
そんな古くないんだよな
それによく考えてみれば、これらの設立時期は、西欧が新世界を略奪して世界の富を強奪、自分たちに集中させていった、まさにその過程の時期ではないか。
∧∧
( ‥)つまり...博物館とは
一部の人類だけが
その他の大多数から富を奪い
さらには奴隷化して
収奪するような
そういう非人道的な不均衡から
誕生した鬼子でしかなかった
( ‥)でもそれが今
‐/ 元のもっとまともな
世界に戻ろうと
しているだろ?
つまりこうである。人類は博物館を作ることも維持することもできない。
というよりも、人類は博物館をもはや必要としていない。
∧∧
(‥ )でも実際には遺伝子資源や
\‐ 知識の維持と保存のために
自然史博物館の役割は
まだまだありますぞ
(‥ )正論なんだけどな
でもそれってよ
言い換えれば
役に立たないもの以外
全部捨てますよという
ことなんだけどな
そしてこれゆえに無意味なのである。だって人類はまもなく地球上のほぼすべての動植物を抹殺して根絶やしにしてしまうのだから。
保存なんて意味がない。全部破壊して、一握りの価値あると認められたものだけを財産にして、他の全てを捨て去るだろう。
∧∧
( ‥)つまり博物館は
思い出の地球アルバム以上の
意味は持たなくなるわけだ
( ‥)必然の運命だよね
‐/
要するにこうである。
皆は博物館への予算が減っている。これでは技術立国、文化立国であるとは言えない! と賢しげにのたまうが、そうではない。
今、博物館に突きつけられているのは、博物館は特異な時代の呪われた鬼子でしかなかったという歴史的な事実。そして人類はもはや博物館を必要としていない、という冷淡な現実なのだ。