2018年8月18日土曜日
自尊心を守るための社会批判とユートピアの幻想を
本当に実力があるのなら、書類を出し、企画書を提出し、認められなかったら転職でもなんでもするだろう。
∧∧
(‥ )そして試みた人間であれば
\‐ やってみたがどうなるか?
これはダメだったが
これではどうか?
つまり彼らは今ではなく
やったことの結果を
すなわち未来を語るだろう
(‥ )だがそうしない人間は
俺はこれができるのに
雑用ばっかやらされてる
世の中は非能率的だ
俺の得意なことを
やらせてくれない
会社がダメだ
社会がダメだ
そう言い訳し続けるのみ
賢い人間は賢いゆえに
今と過去しか語れない
つまりこれはできない人間である証拠
いやもっと悪いだろう。
できない、しない、やらない。これを人は諦めたと呼ぶ。
しかるに、諦めて、不満だらけで、ずっと批判し続けるが、だがしかし決してそこから出ていかない。
さてもさても、文句をずっと言い続けられる余裕があるとは
∧∧
( ‥)それすなわち
困っていない証拠
(‥ )諦めた
しかし困っていない
それは
家畜として
檻の中に安住した証拠
それでも自尊心を守るために、社会が悪い、会社が悪い、俺は留学したから知ってるんだ、外の世界では、イギリスでは、ドイツでは、アメリカではこうだった。そうやって過去と夢と思い出の世界にひたりよる。
すなわち、安住すると自分で決めたその檻を、死ぬまで批判し続けるだけの人生。
∧∧
(‥ )悪いことじゃないけどね
\‐
(‥ )みんなが檻から出たら
社会が崩壊してしまう
しかもこの檻
多重構造だ
会社や学校から
出たぐらいじゃ
檻の外の檻から出られん
俺たちには
一服の清涼剤が必要だ
つまるところ全員、なにかしら清涼剤が必要なのである。
ある者にとってそれはゲームであった。
よろしい、良いではないか。
別のある者にとってそれは異世界転生ラノベであった。
よろしい、良いではないか。
そして賢い人間にとって、それは実の無い社会批判であった。
くだらん。だが、ゲームもラノベも認めたのだ、神仏のごとき広い心で良しとすべきだろう。みっともない破廉恥かつ恥知らずな趣味だとは思うが....、まあ人それぞれである。
だから、賢い諸君のくだらん戯言も必要悪だとして認めようではないか。
ゆえに賢い諸君は本日も実行しないままに楽しく語れ、自尊心を守るための社会批判とユートピアの幻想を。
君の過去は実に素晴らしかった。