2018年3月27日火曜日
疑惑である
ガリレオの天文対話
∧∧
(‥ )不思議な本だよね
\‐ ある箇所では
軽ければ軽いほど
物体の落下速度は
小さくなる
と書いているけど
別の箇所では重さによる
違いはさほどでもない
と書き
別の箇所では重さによる
落下速度に違いはない
と書いている
(‥ )良く言えば
反対意見にそれぞれ
対応して答えたからだ
とも言えるだろうな
回転する地球でそれでもなお、物体が地上にとどまっていられるのは、落下に対して遠心力が非常に小さいから、そう答えることはたやすい。
だが軽いものは落下速度が小さくなる。これは大気中ではまったくの事実だ。
当然、中には落下速度が小さすぎて、遠心力に勝てなくなるものがあるのではないか? こういうものは飛んで行ってしまうのではないか?
そう問われたらどうする? というか実際、問われたようだし、事実、この問題に対して答えている。
そしてその過程で出てきたのが例えば先に示したような証明だ=>hilihiliのhilihili: 遠心力は存在せず回転数をどれだけ上げても分解は...
この証明は物体が軽くなれば落下速度が小さくなるが、それでもなお、飛んでいくことはない、という内容だ。残念ながらこれはあからさまに間違っているし、ガリレオのこの証明が正しければ遠心力は存在しないことになる。
もちろん、落下速度が小さいものが回転する地球からはじき出されないのはなぜか? と問われたら正しく答えるのは難しい。当時の知識では不可能かもしれぬ。
∧∧
(‥ )でも答えている
\‐ しかもこうして
軽いものほど落下速度は
小さくなるけど問題ない
以下のように証明できる
そう言ったかと思えば
重さに関係なく落下速度は
同じであると言ったりもする
(‥ )良く言えば
出された疑義に対して
行き当たりばったりに
答えたから
結果がちぐはぐになった
ということだろうし
∧∧
( ‥)悪く言うと
( ‥)ガリレオのおっさん
‐/ たちの悪い詭弁家じゃ
ねえかな
手持ちの知識や理解では答えられないから説明が苦し紛れになる、そういうことはありがちだ。というか普通にある。特にこういう、”いわゆる科学革命”の時に現れるような説明だとそれが顕著である。だがしかし、ここまで混乱的で前後に矛盾があるものはなかなか珍しい。
∧∧
( ‥)そしてあなたは
これはガリレオさんが
詭弁を弄した結果ではないか
と疑惑を抱いている
(‥ )ガリレオのおっさんなあ
おお頭冴えてるな!!
と感銘する時もあるけど
いやそんな論法を使っちゃ
だめだーってことも
かなりの頻度で
平気でやるんよ
こういう人だで
その場しのぎの
間違った正当化を
意図的にやっている
可能性が
かなりあると思うぞ
疑惑である