2018年3月8日木曜日
愛などいらぬ、愛を殺せ、ここは愛の墓となるのだ
∧∧
( ‥)あなたとしては
どう思います?
( ‥)そうだなあ
‐/ オタクってのは
体力がない
なにを! コミケに参加する我々の体力をあなどっているのですか! とか言うなかれ。35過ぎれば人間の劣化の速度は顕著だし、40過ぎたら自分はもう老いぼれなのだと自覚して行動しなければならん。
∧∧
(‥ )オタクやマニアは
\‐ 頭脳や思考力で
それを補えると
しばしば信じているけれど
(‥ )脳は人体の中で
一番体力を必要とする
部分なんだ
そんなわけねえだろ
一番じゃないですー、とか、一番だという証拠があるんですかー? とか言うなかれ。脳が体力を消耗する器官であることは確かで、そうである以上、体力が落ちたら思考力も当然落ちている。
これゆえ、
体力がないなら思考と頭脳でカバー
とか、そういうことは無理だ。
∧∧
(‥ )というか
\‐ 体力が落ちたからこそ
思考でカバーすればいいという
逃げに走っているのである
(‥ )しかも
体力がなくなったので
考えればいいという思考
それ自体が
逃げであることも
自覚できなくなっている
そういうことだろうな
考えるな。調べるんだ。考えるな。まずは読んで確認にするんだ。読んで確認して、自分の理解がその文脈で正しいかどうか確認するんだ。読んだつもりになって理解に逃げてはいけない。
忘れてはいけない。俺たちが受けた教育課程は、大量の文章を可能な限り正確に読み取って、それを可能とするだけの多方面の教養を身につけることであったと。そういう人間を選抜すること、それがそもそも教育課程の目的であったのだと。それを可能とする人間を選別して社会の必要な箇所に送り込むための過程であったのだと。
∧∧
( ‥)そしてこのことを言い換えると
大部分の人間はその選抜から
もれてしまったので
その能力を十分もっていない
ということなのである
(‥ )そこを我々は
自覚しなければ
いかんのだよ
選抜にもれた僕らは
もともと素質がないゆえ
そこは体力で
カバーしなければ
いかんのだ
つまり理系は体力!
∧∧
(‥ )そしてまた
\‐ 好きなことに
逃げてはいけないのである
(‥ )この前、恐竜の本を
書いたけどもさ
例えば恐竜学者って
最初は本気で
白亜紀末にいくに従い
恐竜がじょじょに減ってる
恐竜が衰退していると
思ってたんだよな
今から考えればずさんな理解である。化石をよく保存する地層は、よく、となっている以上、ほかよりも事例が少ないものとなる。つまり地層を化石の多い少ないで時代順にならべると
少ない、少ない、ない、ない、多い、少ない、ない、少ない、ない、多い、少ない、少ない
となるだろう
∧∧
(‥ )この時、急激な絶滅が
\‐ きちんと急激に見えるには
多いのちょうどその後で
絶滅事変が起こる必要がある
(‥ )でもそんなことは
まずないわけだ
ゆえにどんな絶滅事変も
見た目はじょじょな衰退に
見えてしまう
つまり化石を見て、恐竜がじょじょに衰退していく、と信じたかつての恐竜学者たちの理解はてんでダメでした、ということになるし、事実としてそうなった。
∧∧
( ‥)これも好きなものだけを
見続けた報いだと
( ‥)好きなものを
‐/ 見ているだけじゃ
好きなことも
わかりませんよ
ということさ
好きなものを見たいという愛などいらぬ。愛を殺せ。ここは愛の墓となるのだ。
すべての愛をことごとく殺し尽くした時、より妥当な解が見えるだろう。