2018年1月8日月曜日
切符売りは電車ではない
曰く、よく大型書店のエスカレーターとかにいる、英会話学校のチラシを配る勧誘員。
たいていの場合、勧誘する人は女の子で、チラシを受け取ると彼女たちはこんな説明を始める。英会話をすることでどれだけ成功とチャンスを掴めるか?
その説明を聞きながら、私はこう尋ねる。
そういうあなたは英会話をしているのですか?
すると彼女たちは口ごもる。
成功のチャンスと言いながら、彼女たちは自分自身が英会話していないことを矛盾に思っていないのである...と述べる人あり。
∧∧
(‥ )....そういう勧誘員は
\‐ 英会話を
自分に必要だと
思ってないから
勧誘員の立場に
いるんだよね
(‥ )私は必要ないけど
英会話を必要だと
思う人を
勧誘するために
仕事しているだけ
なんだよな
冒頭の論者は
前提が破綻しとる
まあ単純にいうと英会話の勧誘員はバイトの募集に応じて、雇用者の説明の通りに解説しているだけのことで、それ以上の意味はない。そこに意味があると思うことがおかしい。
∧∧
( ‥)英会話教室の勧誘を
している人が
英会話をしている必要は
どこにもない
(‥ )というか
彼女たちが販売するのは
チャンスの切符だからな
切符売りは
電車じゃないぞな
信念を販売するものは信念を信じることが必要かもしれない。だがしかし、切符売りが出世街道である必要はどこにもない。事実、切符売りは電車ではない。これと同様に、英会話の勧誘員が英語の成功をつかむ出世街道を歩く必要はどこにもない。
そういうことは誰でもわかる。人類のほとんど全員は、そういうことを意識下で計算して行動し、発言する。
それゆえに人類のほとんどは、英会話教室の勧誘員であるあなた自身が英会話をしていないのはおかしい!! とか、こんなことをドヤ顔で語ることはしない。
∧∧
(‥ )でも時々いるんだよねー
\‐
(‥ )昔、この手のバイトを
やってる知り合いがいてよ
こういう難癖をつけて
ドヤ顔するやつがいて
鬱陶しいと言ってたな
人類のほとんど全員が理解できるからといって、全員ではない。どうしても時々いるのだ。出世街道の切符売りは電車であらねばならないと飛躍した勘違いするやつが。
∧∧
( ‥)そしてそれを言われた
切符売りは
口ごもるのだと
(‥ )そりゃあ
ドヤ顔して
有頂天になってる
めんどくさい相手に
もしもし? あなたは今
切符売りと電車を混同する
誤謬を犯していますよ
と言うわけには
いかないからな
自分の指摘に相手が口ごもるのは相手の痛いところを突いたからだと思い込む人間は多いが、実際には逆であるものだ。
∧∧
(‥ )どうしたもんですかね?
\‐
(‥ )人間の行動は最適解に
収束するものだ
だとすると
自分が他人と違うことを
することに気づいた時
注意する必要があるな
しばしば人は、自分が皆と違う時に優越感を持ち、皆を劣っているとみなすもの。だが人間の行動が最適解に収束することを考えると、これは極めて危険な発想だろう。
皆が最適解に収束する中で自分だけが浮いている。これは自分の行動に致命的なエラーが隠れていることを暗示している。