2017年11月2日木曜日
地形を見よ 河岸段丘と県道と私鉄
座間市は西側に相模川が流れ、そのため西側に河岸段丘が発達している。
∧∧
(‥ )ざっくり言うと
\‐ 三面ありますな
(‥ )相模川周辺の
一番低くて
広々とした田んぼの中
住宅地が点在する1面
小田急線が通る2面
市役所がある3面
3面まで登れば
そこから先は新宿まで
だいたい同一平面かな
相模川は南北に流れる。このため河岸段丘も南北に走っている。一方、私鉄小田急線は東北にある新宿からやってきて、相模川を越えて西南にある厚木へ向かうので、どこかで段丘を3=>2=>1と降りなければいけない。
∧∧
(‥ )県道51号も同様
\‐ 問題はどこで段丘面を
降りるかですな
(‥ )小田急線と51号は
3面、2面、1面を
東西に切る谷を
通って下るのよね
正確には北東から南西へ、段丘を切る谷がある。ここには小さな川...というか用水路しかないんだが、強烈に浸食された場所のようで、南北に走る周囲よりやや高い丘陵部ががっさり削られている。このため、この近辺は東西には移動しやすい。だが南北には移動しにくい。高低差が強いと、そこを越える道は限られているものだからだ。
∧∧
(‥ )さらに県道51号と
\‐ 小田急線は振る舞いが
違うんだよね
(‥ )小田急線は
この谷間に沿って
3面から2面に降りた後
向きを変えて
2面の上を南へ
進行するのだ
小田急線が2面から
1面に降りるのは
座間駅の次
海老名の手前まで
いってからだな
これに対し、県道51号はそのまま谷間を北東から南西へ、3面、2面、1面と一気に下る。これゆえ、ここにおける道路の傾斜はかなり強烈で長い。
すなわち、谷間ゆえに南北に障壁があり、さらにそこを通過する小田急線と県道51号に挟まれた場所。見た目は広々としてきれいだが、かなり移動を制限される場所でもある。
∧∧
(‥ )それが座間の事件の
\‐ アパート所在地
自動車があれば県道沿いに
大型施設を利用できるけど
駐車場を確保できない
物件ではかなり不便だね
(‥ )家賃が安いのは当然だし
それは地形によって
規定されていると
考えて良いだろうな
治安が悪いから家賃が安いのだ、とか言う前に、まず地形を見よ。