2017年9月9日土曜日
絶望の遠征 9月9日の九尾九頭竜
河原には色々な植物が生えているものだ
今日はこれまでの河原とは
∧∧ 別の場所へ遠征だ
( ‥)
‐( ‥)さあ参りましょうか
破壊の進む河原は植生の多様性が保証されやすい。破壊が適度に起こると、たったひとりの勝ち組ですべてが占有排除されてしまうということがないからだ。
それにしても、もうすぐ秋分の日で、しかも今朝は16度ぐらいまで気温が下がったのだが、正午近くになるとやはり暑い。
しかも奇妙なことに目的地に近くなると道路が斜めになるのだ。
∧∧
(‥ )目的にまっすぐいけませんぞ
□‐
(‥ )用水路のせいかな?
用水路KとKHは東西南北にかくかくと折れ曲がりながら流れるが、今日行った場所の用水路MHは北西・南東に分岐しつつ流れる。どうもこの町の地形による違いで用水路の分岐パターンが全然異なってしまうらしい。
用水路が斜めなら
∧∧ 田んぼの区画も斜めでしょうな
( ‥)
‐( ‥)それが道の向きにも
影響を与えているのか?
今日通った場所も、実は地名、地形からして古い中州の跡だと聞く。水はけの良い中州の跡に集落ができて、そして周囲の微低地は田んぼとなり、そこには旧河川の向きにそった用水路が流れ、それにそって区画と道路も出来る…そういうことであったろうか。
ともあれ、斜め、斜め、ジグザクに歩いて河原に到着、河原は、実は合流する用水路で区切られて、その向こうに森が広がっていた。つまり事実上の中州である。
∧∧ ずいぶん小汚い川ですな
( ‥)
‐( ‥)日陰なせいかな?
用水路の源流である河川の上流で雨でも降ったせいか、町を流れる用水路は泥水っぽい。だがそれだけではない。生い茂る木々で光をさえぎられるせいか、どうも水草とかが生えていないようなのだ。なんかぬるっとした、バクテリアが作るような構造が水にゆれていて、正直、楽しい見た目ではないし、豊かなようにも見えない。
しかしこの川の向こうに広がる森の様子はどうだ。なにかこう明るく、下生えも少なく、期待できそうな予感。
だがしかし、用水路を越える橋を探し、そうして渡った向こう岸、中州に広がる森の様子は絶望的なものだった。
樹木以外のすべてを覆い尽くす、外来種アレチウリの大群が広がる世界。
見ようによっては美しいかもしれないが、ろくでもない光景だ。アレチウリは猛烈にはびこって全てを覆い尽くしてしまうと聞く。人間の手が入ったり、あるいは洪水に頻繁に破壊されるような場所では消えるようだ。だがここは樹木が生えるほどに安定で、しかも人の手が入らず利用価値の無い、見捨てられた場所である。アレチウリの独壇場と化していた。
やっぱり人間による
∧∧ 自然破壊がないと駄目ですなあ
(‥ )
‐( ‥)毎年刈り込む予算なんか
わざわざつくわけもなし
嫌な光景だぜ
しらみつぶしに探せばともかく、見るものなど何も無い場所で、無駄な遠征だった。
それにしてもこの中州を区切る用水路。小汚いだけだと思っていたが、実は人が入らぬ薮の奥に分け入ったら、なんでこんなところに人間がくるんだよ?! という感じでカルガモたちががわらわらばさばさ飛び立った。多分、他のカモも混ざっていたようにも見えるし、キセキレイやアオサギもいた。
実はこう見えて、この用水路は餌が豊富だということであろうか? ちなみに写真の土手を覆っているのはこれまたアレチウリである。
意外と生き物が
∧∧ 豊富なのですかな?
(‥ )
‐( ‥)機会があれば
確かめてみたいが
今はそうじゃない
徒労に終わった9月の9日である。
ちなみに途中で見かけたクトルゥフ神社の跡
∧∧
(‥ )くずりゅうだろ?
\‐ これ全国あちこちに
あるみたいだね
(‥ )ここのクトゥルフは
どこへいったんだろな?
河川の近くにあった九つの首を持つ竜の社。いかにもかつて洪水になやまされたことを匂わせている。