2017年2月1日水曜日
海の夢とうお座のケレス
夢を見た。海辺を訪ねる夢だ。北の方に開けた海なので、どうもここは日本海らしい。浸食された断崖を降りると、いつの間にか自分は船の上にいて、そうして皆で海に飛び込んだ。調査のためなのだが、暗く沈んだ鉛色の海を漂うのはいささか恐ろしかった。
そう思うと船から放送が流れた。
ではこれから排水しまーす
排水? そういぶかしく思う間もなく海の水がみるみる引いて、海底があらわになった。
∧∧
( ‥)海水が排水されちゃうんかい
(‥ )夢は御都合主義なんだよ
便利だろう?
海底は明るい灰色で、まるでクリームのように滑らかな泥でありながら、奇妙にもしっかりとしまっており、足も取られずに歩くことができた。あちこちに残る水たまり、流れた水の跡、あからさまなリップルマーク。調査のためなのでそこら中で人が働いている。海藻だという、芝生を丸めたようなものを集める人や、取り残された水たまりをうごめく異様な節足動物。鮮やかな紫色のそれは、節足動物なのに足がないように見えて、その体は頭と胸が同一で、しかし腹があり、その後ろで胴体がさらに分化しているのが見て取れた。一体全体いかなるボディープランなのかにわかには判断しがたい。それがミミズのごとく這い回る。
異形な生物たちに見とれていると、思う間もなく再び放送が流れて水が戻り始めた。慌てて船に乗り込むと、もう周囲は元の黒く鉛色のうねる海原。
さて
うお座を運行中の最大の小惑星ケレス
∧∧
(‥ )…暗くてぱっとしない
\− スケッチだな
(‥ )うお座のα星
アルリシャーとかは
まだともかく
周囲に明るい星が
まるでないんだよ
あまりにも暗いから
これでも
明るさを強調した
スケッチなのだ
ケレスの光度は8等か、あるいは9等か。見るのがやっとのような暗い星々を27日にスケッチし、そうして31日の底冷えする夜に見直して
∧∧
( ‥)そこでようやく運行の様子から
これが小惑星ケレスだと
特定できるのだと
( ‥)ケレスと地球の接近は
−/ 去年の10月だった
からな
もはや距離も離れて
観測するには暗い暗い
一応、HPのコンテンツ=>Untitled Document
31日の夜は過ぎて、日付は変わってすでに2月1日である。