2017年1月12日木曜日
泳ぐエビに関して言えば人生には娯楽が必要だ
∧∧
( ‥)ようするにあなた
今、機嫌悪いのね
(‥ )なにが不愉快って
例のネクトカリスだよ
ネクトカリスは5億年以上前に堆積したバージェス頁岩から発見された所属不明の化石であった。エビを思わせる頭、魚を思わせる胴体。
最近になって保存の良い化石が見つかった。そうして復元図も変わったのである。
ネクトカリス=>https://www.google.co.jp/search?q=nectocaris&biw=1197&bih=801&source=lnms&tbm=isch&sa=X&sqi=2&ved=0ahUKEwjL9NTn1rrRAhVGUrwKHYy-AAYQ_AUIBigB
化石の画像検索だとこう=>https://www.google.co.jp/search?q=nectocaris&biw=1197&bih=801&source=lnms&tbm=isch&sa=X&sqi=2&ved=0ahUKEwjL9NTn1rrRAhVGUrwKHYy-AAYQ_AUIBigB#tb…
まあそれ自体は良い。
∧∧
(‥ )問題はこれを最古の頭足類
\− つまり最古のイカ・タコだと
一部研究者が発表したことで
(‥ )なんというかさ
これのどこが一体
頭足類なの?
と素人目に見ても
根拠が怪しげでな
もちろん、素人が見ても、これおかしくね? と思うようなものなのだ。専門家からは即座に反論が出た。一般的に言ってネクトカリス頭足類説は認められていない。というか、そもそも軟体動物ですらないだろう。
∧∧
( ‥)みりゃ分かるだろうと
( ‥)ちょっと基礎に目を通せば
−/ こんなのおかしいって
思うのさ
既存の化石記録に
まるで当てはまらないし
解剖学的にもおかしい
ところがだ、世間は、最古の頭足類発見! の上っ面だけで盛り上がって鵜呑みにして、この有様だ。
見た目だけ重視のカッコイイ話にばかり飛びつくからこんなことになる。
∧∧
(‥ )でっ、頭足類の歴史を
\− 今の原稿で解説した以上
最古の頭足類はネクトカリス
って話があるけど
それは忘れてね
と余計な解説をしなければ
いけないのである
(‥ )なんでこんな
くだらん話のために
1見開き
2ページも使わなければ
いけないんだよ
くそっ! くそっ! こんなくだらんことをしなければならんのも、それもこれも全部本を読む連中のせいだ。
基礎に目を向けずに上っ面の美味しいところだけを食いつまんで、挙げ句にそんな行為を読書という知的自慢でたばかる、あの嘘つき連中のせいだ。
∧∧
( ‥)まああっさり壊されるような
もろい仮説を
発表した研究者が
一番いけないんだけどね
( ‥)騙されるのはしょうがない
−/ だが騙されたのが
基礎体力を怠り
ええかっこうしいの
結果なのだから
それを考えると
どうにも釈然とせん
水素水を信じる人間のために、水素というのはね、と本題から外れ、しかも優先順位の高い事柄からもわざわざ文字数を割いて説明しなければならないとすれば、やはり不愉快であろう。
その時、批判の矛先は水素水を言い出した連中だけにとどまらぬであろう。
たわいもなく信じて水を飲んでる普通人なら微笑ましいだけだが、我こそ知的なりとか言ってる読書家がそんなことを信じているのを見たら、そりゃあ不愉快だ。
だってそいつらは口先だけの嘘つきなのだからな。
騙されたのが罪なのではない。嘘をついたのが罪なのだ。
∧∧
(‥ )しかもこういうことって
\− 指摘したところで
誰も興味持たないしね
ニュースの否定には
誰も興味持ちません
(‥ )だからさ
説明したって
単に損なんだよな
こんなたわいもない仮説に騙された連中だ。基礎を踏まえためんどくさい説明などいちいち読みやしない。
それでもこっちは説明しなければいけないわけで、つまりこれはまったくの損である。
∧∧
( ‥)でっあなたはここ数日
ずっと機嫌が悪いのだと
( ‥)本を読む奴は許さんぞ
−/
本はただ読まれるためだけに存在するわけではない。
本を読むための本を読むための本がある。それが本というものだ。しかるに本を読む人間はその本だけを読もうとしよる。あまりに安易である。
安易なのは許せるにしても、嘘つきとなればもはや敵だ。
∧∧
( ‥)まあ楽しいことをして
機嫌を直しましょうか
( ‥)なにしようかなあー
−/
先日は火星が海王星においつき、今は金星が海王星に追いついているところである。今日、明日、一番近づく予報だ。実際、昨日の夕方11日の金星は海王星まで25倍の視野でぎりぎり、多分、2度の角度にまで近づいているのだ。
∧∧
(‥ )2月の後半には
\− 火星が天王星を追い抜く
みたいですなあ
(‥ )そうねえ
楽しみはあるのよね
しかしまだ足りない。なんとかしなければいかん。人生にはなんとしても娯楽が必要なのだ。