2016年12月19日月曜日
丘と神社と声と断層と
夜の散歩に出かけ、ファミレスによってお茶を飲み、そうして歩く。
実はここまでの道のりで
30メートルは
∧∧ 上がっているのである
( ‥)
−( ‥)この町は扇状地だからな
歩く方向を変えて、今度は遠くに見える山沿いにそって移動する。ここは山と平行するように丘が南北に続く場所で…というか、この土地の左右だけ南へ向かうにつれて低くなるのだ。特に顕著なのは東側である。西側は少し低くなるだけ。これがどうしてなのかは良くわからない。
単に浸食された
∧∧ だけなのでは?
(‥ )
−( ‥)んーそれが良くわからん
地図を見るとむしろ
川はここを
直交してるんだよな
ともあれ、丘にそって進むと高い場所だからか、神社がある。昔は町の方へ出る道が続いていたと看板にかかれている途中にあるものだ。その裏を通り、そうして次の神社の裏から入り込んで…。
ああ、そうだね、いつもいつも通るのだからちょっとは愛着が湧くというものだ。お賽銭を奉納していこうではないか。
そう思って賽銭を投げ入れたその時、
ひゅう
という声が背後から、まるで冷やかすように聞こえた
∧∧ 何?! 今の??
(‥;)
−(‥;)なんだ??
まるで口笛のような
いやむしろ、人をからかう時に使う、ひゅうひゅう、というような声に一番近い。まるで、賽銭を投げ入れたことをからかうかのように。
しかし、こんな神社にこんな時刻に人がいるか? 時刻は夜中の3:00。半月に近い月が煙って見える夜空の気温は概算でマイナス2度。確かに神社の裏手は住宅街だが、表に人家などないぞ?
見回しても、本殿を覗いても、遠くの灯りの元、誰も見えない。闇と影と灯火が見えるのみ。
どういうことかと思っているとまた声が聞こえた。今度は連続して聞こえた。
∧∧ 動物の声だね…
( ‥)
−( ‥)哺乳類かな?
鳥かな?
どっちだろうな
場所も分かった。向かって左、距離は150メートル程度か? 先ほど、賽銭を入れた時だと自分の後方右手になる。
やれやれ
∧∧ 驚きました
( ‥)
−( ‥)やっぱびっくりするよなあ
ああそういえばあれだ、しばらく前に山に登って一人、二つの山の谷間でこの道はどこだ? と思案にくれていた時、背後から
きゅききききいいいいい
という声が聞こえた時もびっくりしたものだが
あれは声でなくて
強い風で動く松が
隣の松とすれてたてる
∧∧ 音だったよね
(‥ )
−( ‥)木がきしむ音は
風が強い時はありがちだけど
ああも思わせぶりに
きゅききききいいいいい
なんて音になって
いきなり背後から聞こえると
まじびびりだよ
ともあれ、公園を抜け、夜の寺を抜けて帰った。
帰って検索をかけてみると、先ほどの疑問であった地形、どうも隆起と断層で出来たと考えられているらしい。
∧∧
(‥ )あーうん
\− そう考えると
納得ですか
(‥ )河川に
浸食されたにしては
東西の高低差が
うまく説明できないからな
断層って言われれば
そうかもなあって
感じだね