2016年12月23日金曜日
皆さん、己の器の大きさは良くご存知でしょう
人は関係性を作る存在だ。
そうである以上、人々に君臨する王者たるもの、鷹揚であり気配りができなければならぬ。
∧∧
(‥ )自分の誕生日に集った
\− 臣民を前に
大火災へのいたわりを
述べるようにね
(‥ )自分の誕生日でさえも
臣民が相手でさえも
これをやらねばならぬ
皇帝とは大変なものだな
王者たるもの、そうである。
王者たるもの、たとえ暴虐であってもそうでなければならぬ。
∧∧
(‥ )ユーラシアの帝王に
\− 登り詰めたティムールさんは
高齢で体力も衰えたのに
いわば外交の場としての
大宴会を延々と続けたんだよね
しかも宴の主である以上
客がすべて帰る最期まで
王者たる彼は残り続け
食べ飲むのである
(‥ )徒手空拳から登り詰め
帝王になった男とは
武力だけでなく
気配りで王者になった
というわけだなあ
ティムールは娘婿であった。
覇王になったとはいえ彼は所詮、下級貴族の成り上がり者。
∧∧
( ‥)成り上がり者の彼には
権威が必要で
だから
当時のユーラシアを支配した
遊牧民における権威の象徴
チンギス家の女性と結婚し
娘婿として
チンギス家に入ったのである
( ‥)何気ないことだけど
−/ これができなかったのが
エセン・タイシだよね
実力を失い象徴的な存在とはいえ、チンギス家は聖なる血統。
かつて大帝国発祥の地となったモンゴル。今や分裂した彼の地で成り上がったエセンなる人。彼は帝王であるハーンではない。あくまで帝王たるチンギス家の臣下であり、称号もタイシ(=大師)だ。
∧∧
(‥ )エセン・タイシ自体は
\− 強大な力を誇った人だよね
モンゴルを北に追いやり
中国を支配した明帝国
その明帝国領土に
エセン・タイシは侵入
それを迎撃してきた
明帝国の軍隊50万を
全滅させ
皇帝を捕虜にしている
(‥ )だけど主君である
チンギス家を皆殺しに
しちゃうんだよな
そうしてついに
自らハーンに
登位するけど
反乱を起こされて殺される
所詮は成り上がりもの。
帝王になれるのは聖なる血統だ。成り上がり者は、そのままでは帝王になれても帝王に登位することはできない。
∧∧
( ‥)それを考えると
同じ成り上がりの
帝王でありながら
生涯、娘婿にとどまった
ティムールさんの判断が
光ってきますかね
しかもエセン・タイシは
ティムールよりも後の人
だから
ティムールの決断を
知っているはずなのに
それをしなかったわけだし
( ‥)帝王になった男には
−/ 帝王になるだけの
器と理由があった
そういうこと
なんだろうな
ああそうねえ、これを踏まえると分かることがある。
社会を批判することで他人より優位に立とうとする人間は、決して帝王になれないし、王者になることもない。
社会を批判することで他者を叩く権利を行使し、その小さな暴力と優越感に安住する。彼らはそんな小さな権威に満足してすでに目的を達成しているのだ。そうである以上、王者にはなれぬのだ。
∧∧
( ‥)人間が人と人との関係で
成立していることを踏まえれば
批判だけしている人は
決して王者にはなれない
(‥ )批判はあくまでも
皆のためでなければ
ならない
だけども人はそれが
面倒なのだ
だから手っ取り早く
批判は皆のためなのだから
それを率先して言える
俺様はすごいだろ?
と誇示するだけで
そして
誇示して他人を叩く権利を
得ることだけで満足しよる
気配りをするよりも、これは正義だという口実で社会を攻撃し、攻撃できる立場というせせこましい地位にちんまり収まる方が楽なのだ。
だから皆、安易に批判して、それで満足しよる。
∧∧
( ‥)例えばの話
(‥ )日本死ね! とか
言った時点で
そこまで止まりよ
ましてや
流行語に選ばれたからと
のこのこ出かけて
登壇して
さらにそれを許した時点で
政権を取って王者になろう
という気がないのよね
批判勢力という終身雇用に永久就職しただけだし、その決断をしたのだ。だから彼らには絶対に世直しができない。そもそもそれを諦めねばあのような決断は出てこないだろう。
あるいはこうも言える、大きな器がなく、小さな器量しかないから、手っ取り早く手に入るものだけで満足して、すべてをあきらめたのだと。
∧∧
(‥ )まあ帝王になるなんて
\− 無理な話だからね
(‥ )みなさん己の器の大きさは
良くご存知であるよ