2016年12月13日火曜日
黒魔術回路の収束
(‥ )WELQ騒動?
∧∧
(‥ )DeNAって会社がね
\−
(‥ )DeNA?
ああ横浜ベイスターズを
買収したって会社だな
いつの間にかチーム名が
変わっていて驚いた
ものだったが...
∧∧
(‥ )そのDeNAって
\− ネットオークション
運営会社が
提供していた
医療情報の記事内容が
黒魔術だったり
ネット記事の事実上の
盗用だったりで
大問題になったんだってさ
(‥ )はーん? でっ
情報提供サイトの呼称が
WELQだったから
WELQ騒動だと
∧∧
(‥ )状況が錯綜して
\− 分かりかねるけど
ネット記事をリライト…
まあ要するに書き直しだね
他人の記事を
書き直しすることで
盗用を分かりにくくする
あるいは
盗用だとばれないよう
いかに
お手軽に記事を書くか
指南していたとかなんとか
(‥ )ああでもそれって
物書きがよく使う
手だよな
物書きなんて、所詮はそんなもんだろう? ひどいやつになるとネットニュースの内容をほぼそのまま転用、最新情報! とまるで自分が探してきたかのように記事にして、あげくに自家製イラストと称するパクリイラストをくっつけて流すものだ。
感心できるものではないし、死ねよお前と思うが、しかしよくある手である。
∧∧
( ‥)まあ物書きなんて所詮は
パクリの連鎖ですからなあ
物書きどころかテレビや
新聞や大御所作家も
似たり寄ったりで
悪名高いまとめサイトとかと
レベルは変わらない
( ‥)DeNAが用意した記事が
−/ 短期間であまりに数が
多いから
リライトツールとやらを
使ったんじゃないかと
言う人もいるな
リライトツール。ようするに、”全自動で文章を書き直しちゃうぞ機械”。
電子のプログラムであるがゆえに、ソフトウェアだのツールだなとど言われているが、要するに電子化された機械である。
∧∧
(‥ )最近はこういうのも
\− 作られているんだね
電子情報は機械的に
把握できるし
複製できるし
辞書を電子化しておけば
同義語に
変換することも可能だし
それによって
盗用と分からないように
いじくることができる
(‥ )薄っぺらい内容だな
だがしかし
素晴らしい成果だな
一方、この問題が露呈したひとつのきっかけは、肩こりで検索してたどり着いたWELQのサイトの内容が、それは霊の仕業では? などという代物であったことにあると聞く。
そもそもWELQの内容はそういうトンデモ情報の百鬼夜行だったそうな。
∧∧
(‥ )WELQのライターは
\− 素人集団だったという
告発もあったようですし
(‥ )先に述べたように
リライトツールを使った
記事の大量作成であった
可能性もあるわけか…
なるほどこれはこれは
これは、うん、良い、良いな。実に良い。
∧∧
(‥ )ライターであっても
\− 自動機械であっても
出来たものはトンデモ黒魔術の
百鬼夜行大行列
(‥ )自動機械に
黒魔術回路なんて
組み込まれていないが
ネット上からあさってくる
人間の文章が黒魔術だった
そういうことだろうね
∧∧
( ‥)要するにこれって
人間には黒魔術回路が
組み込まれているから
人間を直に使おうが
自動機械を使って収集しようが
人間を介する以上
成果物はどうしても
黒魔術化してしまうって
ことだよね
(‥ )良い良い、良いぞ
実に良い 実に素晴らしい
人間は脳内に黒魔術回路を持つ。それゆえに作る文章はどうしても黒魔術化する。これはその論証と見るべきかもしれぬ。なれば実に素晴らしい。これは立派な成果だよ。
∧∧
(‥ )逆に言うと黒魔術回路が
\− 組み込まれている文章でないと
理解できない
それが人間なのである
そういうことになるね
(‥ )科学が人間にとって
苦痛でしかないのは
そのためなんだよな
科学が持つ知的興奮とか言ってる連中も、所詮は、科学が持つ、というか科学者が持つ黒魔術的な部分に刺激されているにすぎぬ。
宇宙や物理法則には美しさがある、とか連中、平気で言ったりするであろう? あれって露骨にプラトン主義なのだ。
つまるところ科学の知的興奮とやらは宇宙に実在する客観的なものではない。
人間の脳内にある黒魔術回路が生み出す妄想にすぎぬ。要するにである、誰も科学に興味なんかもっちゃいないということだ。
そして科学を分かりやすく伝えるとは、この黒魔術回路を相手にするということなのである。
∧∧
( ‥)つまり科学を分かりやすく
伝えようとするには
人間の黒魔術回路に沿った
加工を行う必要がある
しかしそうすると
必然的に文章内容は誤る
( ‥)素人ライターにせよ
−/ 自動機械の結果にせよ
肩こりは霊の仕業に
なってしまうとは
分かりやすさに収束した
結果と見るべきかもな
かように分かりやすくすると文章は完全なる黒魔術となる。
ではどうする? 黒魔術にならず、しかし可能な限り正しく伝えるにはどうすればいい?
∧∧
( ‥)答えは単純で
(‥ )読者に文章を
読ませなければ
いいんだよ
読者に読ませようとすると文章は黒魔術化してしまう。以上のようにそれは明白である。それでも正しい文章を書きたいと言うのなら、読者に読ませてはいけない。これもまた自明のことだ。そうだろう? 分かりやすく書こう、では駄目なのだ。正しい文章とは、そもそも読者に読ませてはいけないものなのだ。
∧∧
(‥ )つまり正しい本を売って
\− 生活するには
読者が
1ページも読まない本を
読者に売りつけることが
必要なのである
(‥ )読まれたら負けだ
しかし売るのだ
これが
サイエンスライターの
課題なのさ
他の問題なんか
どうでもいいことだね