2016年11月23日水曜日
多文化共生が擬態である可能性
∧∧
( ‥)今日はお休みか
( ‥)あまり日を置かずに
−/ 山に登ったりしたからな
無理せず休むに限る
まあそれに仕事も一応、終わったわけであるし。
∧∧
(‥ )次の仕事に
\− すぐには取りかからない
わけだね?
(‥ )本を作るってのは
肉体労働ではないけども
体にかなり負荷をかけて
いるわけなのよ
こういう時、〆切間際の忙しい余韻のまま、次の仕事を!! 次の仕事を!! と突き進んでしまいがちだが
∧∧
( ‥)でもそれは長くは
保ちませんよと
( ‥)マラソンと同じよ
−/ 限界いっぱいまで
突き進んで
ゴールしたわけだ
まだ走れると思っても
そこが限界
惰性でしばらく走っても
いいけれど
必ず止まって
休まないとな
∧∧
(‥ )でっ? ついでに浮世離れした
\− 話もしようってことですか
(‥ )浮世離れした話は
大事だよ?
希有壮大な社会批評なんて
ただの現実逃避だし
さて、例えば国民しかいない世界で経済を回すには給料を上げ、消費を美徳とし、貯蓄は格好わるい、宵越しの金は持たない、という価値観を強制しなければならない。
∧∧
(‥ )こういう方向へ
\− いこうかなーという
動きを示しているのが
日本やアメリカですかね?
(‥ )こういう明確な形では
ないだろうけども
デフレと経済の冷え込みを
打開したい
そしてこれ以上の
低賃金労働者作成は嫌だ
というのなら
これしか方法ないだろ
低賃金労働者は、国内で格差を作って作成するか、例えば日本のように若者の給料を抑えて次世代を殺して民族として自殺するような方向か、あるいは移民の輸入という方法に頼るしかない。
∧∧
( ‥)どっちも嫌だと
言い出したのが
日本とアメリカで
グローバル企業は
えー?? そんなあ
という顔してる
(‥ )日本だと政治家が
給料上げろと言って
経団連が無理だよー
という顔で
アメリカだと
トランプ大統領に
げー?? という声だ
さて? ではEUは?
ヨーロッパというともともと非常に奴隷制に依存した社会、という印象があるが
∧∧
(‥ )ろくな産業も産品も
\− なくて
初期の主な輸出品は奴隷で
後には新世界を奴隷化して
新世界の人を殺し尽くして
しまうと
アフリカの人を奴隷にして
さらに世界中の奴隷化を
もくろんで
あと一歩で
成功するところまでいった
(‥ )あの地域は
ずーっと奴隷制に
極端に依存してる
そういう特徴は
彼らの言動、行動の
端々に見えるよな
そして当時、海外植民地という奴隷を持たなかった、あるいはごくわずかしか持たなかったドイツは他の列強に比べて不利だった。
実際、ドイツはWW1で負けてWW2でも負けている
しかし戦後、ドイツは他の列強よりも伸びた。考えてみれば当然で、植民地が解体すると植民地をもともと持たなかったドイツは他の列強と立場が近くなる。相対的に有利になる。
∧∧
( ‥)それに低賃金労働者として
トルコ移民も大量に
受け入れましたし
これ植民地の輸入だよね
(‥ )ドイツ人の記者が
自分はトルコ人だと
偽って潜入取材したら
とんでもない劣悪な
労働環境低賃金で
働かされたって話は
俺が学生時代の時に
聞いたかな?
もう20年以上前の話で、それ以来、この問題はずーっと残っている。
ドイツは植民地を持たなかったから、イギリスやフランスと違って外国人の扱い方を知らないのだ、という分かったような分からないような批判もあった。これなど10年もたっていないほんの少し前の論評である(馬鹿みたいな話で、こういう上から目線論評のしばらく後、フランスやイギリスで移民だの低賃金労働者の暴動が起こるだ)。
∧∧
(‥ )でもなんか今では
\− ドイツというと
多文化共生の旗印というか
象徴みたいな扱いを
受けてますよね
(‥ )多文化共生か
その実態は
国内に輸入した
植民地を搾取して
成り立っている
新しい帝国主義
なんだとも
言えそうだけどな
労働者の自由往来という形で東欧の低賃金労働者を自在に輸入できる今のEUはこうした帝国主義にとってまこと都合が良かろう。
∧∧
( ‥)多文化共生とは
植民地喪失以後における
新たな帝国主義の隠れ蓑?
(‥ )そんなとこじゃねえか?
もともと西欧は極端に
奴隷制に依存してる
地域なんだろ?
いきなり性質が
変わるわけないべさ
∧∧
(‥ )でも問題は
\− 低賃金労働者の輸入は
必然的に国内の労働者の
賃金を下落させる
ということだよね
(‥ )古い帝国主義は
有権者にとって
優しかったのだよな
国内の有権者は
海外植民地をひたすら
搾取して
繁栄を謳歌すればいい
両者は隔離されていて
原則として交わらない
しかし、多文化共生という新しい帝国主義では、同じ職場で有権者と奴隷が働くという状況になる。しかも本物の奴隷制と違って、多文化共生は有権者と奴隷の垣根が低い。というか理論上は同等だ。
∧∧
( ‥)これって要するに
貧しい有権者が奴隷化する
すなわち
市民から農奴へと
零落する道が開いたって
ことだよね
(‥ )実際、東欧などの
低賃金労働者が
俺たちの仕事を
奪っている!!
と叫んで外国人を排斥する
ネオナチが問題になった
わけだしなあ
あれは
俺は零落したくない
という叫びだよね
一方しかし、ネオナチのように外国人を排斥する有権者がいるからこそ、メルケル首相などは多文化共生という題目を大声で唱えるようになったわけだし。
んん??? するとつまりこうか
∧∧
(‥ )...これ、つまるところ
\− 多文化共生というお題目は
貧しい有権者を農奴に
作り替えるための
方便になっている
そういうことに
なりませんかね?
(‥ )結果的にはそうなってるな
法律がうんぬんと言ったところで、全体の構図がそうなっているのなら、状況はそちらへ自然と推移する。
∧∧
( ‥)するとやはり
ドイツやEUはこれから
長い時間をかけて
封建制へ移行すると?
( ‥)古典的な封建制と
−/ 同じにはならない
だろうけどね
市民が農奴へと零落する
といっても
これはあくまでも
例えればの話
今の工業化社会では
土地を耕作するのは
機械だからな
現在の社会では
市民が零落しても
農奴そのものには
ならないからね
とはいえ、多文化共生が、新しい帝国主義の擬態でしかない、というのなら、しょせんそれは零落しつつある市民の声をつぶための道具でしかないというのなら、彼らとその未来の行く末はそういうことになる。