2015年12月27日日曜日
神聖ジャガイモ帝国は独裁者の私物にあらず
∧∧
( ‥)例えばの話
(‥ )そうねえ例えばだ
西ローマ帝国が崩壊してしばらくしたある日、ゲルマーニアにどういうわけかジャガイモが突如出現した。寒冷な気候で貴重なデンプンを供給するジャガイモの出現によって神聖ローマ帝国は迅速に統一を果たし、東ローマ帝国と同様、ローマ教皇の上に皇帝が君臨する国家となる。
( ‥)これなら1000年後の
‐/ ヒトラーの出現を
阻止できる
ゲルマーニアは
統一された帝国となる
そして
中央集権的で
官僚制度がある国家は
皮肉にも独裁者への
権力集中を許さない
∧∧
( ‥)そこまでうまく
いきますかね?
(‥ )さあ? どうだろうね?
∧∧
(‥ )なんにせよ
\‐ 現実の歴史において存続した
ローマの後継国家
東ローマ帝国は
神聖なる皇帝の独裁だったけど
国家はあくまでも
共有財産で
皇帝の持ち物ではない
とされていたんだよね
(‥ )権力を私物化して
私腹を肥やす奴は
山のようにいたけども
それに対して
国は皇帝のものではない!
そう主張されてもいた
何気ないことだけど
これ重要ね
もちろんこの主張の背景には、東ローマが事実上、ギリシャ帝国であったこと。ギリシャは元々民主制であったこと。ローマ帝国も、建前とはいえ、あくまでも主権は市民にあって、神聖なる皇帝と言えども、その権力は市民と元老院から委任されたものである、そういう地域的な世界観があるんだろう。
とはいえしかし
∧∧
( ‥)官僚が世代を越えて
受け継がれた国家なら
従うべきしきたりがある
国家は共有財産であり
独裁者と言えども国を
私物化できない
人々はこれを独裁者に
要求するであろう
(‥ )反対に言えばだ
ヒトラーが全権を掌握する
これは国家として
かなりの異常事態と
思えるけども
あんなことが起きたのも
ドイツ帝国が
非常に未熟だったことを
考えれば
理解しやすいよな
反対に、日本ではああいう独裁者が現れたことがない、というのも示唆的である。