2015年12月6日日曜日
すでに決着したという解釈で考える
シリアのアサド大統領はアラウィー派。
というか、かつて賤民扱いされたアラウィー教徒。その”賤民による支配”に対し、ムスリムたちの反乱が起こってシリアは内乱状態。
∧∧
(‥ )でもアラウィー教徒の
\‐ 居住地である
ラタキア県は当然落とせない
(‥ )つまりこれ
国家の分離独立だよな
んー?
ということは、もう決着はついているのか。
少なくとも、ここではそういう立ち位置で物事を解釈してみるとする。
∧∧
(‥ )イランとロシアは
\‐ ”友邦国”である
アラウィー教徒の
ラタキア県を
すでに支援してますしね
落とせるとは
思えないですしね
(‥ )するとやはり決着はついた
少なくとも構図は
そういうことだよな
∧∧
(‥ )まだ戦闘が続いているのは
\‐ なぜでしょうね?
(‥ )さあ?
あっちの戦争って
我々の戦争と違って
略奪とか
経済行為の要素が
かなり強いらしいし
言っちゃ悪いが
欲かいた人間がもっと
パイの分け前を
欲しがっているだけかも
しれん
それに革命軍は内陸にいるらしい。なれば大きな港町であるラタキアはいかにも欲しい。しかし賤民扱いされた人々が隠れ住んでいたような地域なら、それを外部の者が手に入れるってのはいかにも無理だ。というか虫が良すぎる。
だとすると、すでに陣取り合戦はほぼ均衡状態。
それを考えるとトルコのロシア機撃墜はやり過ぎってことであろうか? いくら実態が陣取り合戦でも、参加した各国の名目はあくまでもテロ殲滅と支援である。その時に自分の軍隊で”支援している”相手の軍隊を直接叩くというのはあまりに直接的。
∧∧
( ‥)ロシアみたいに
軍ではなく
シリア反政府軍に対する
トルコの支援車両を
報復と見せしめに
爆撃蹂躙するのが
正しい?
(‥ )たぶんそうじゃねえか?
底意地が悪くて
ダーティーなのは
むしろロシアの方だろう
けどな
2人殺された報復に
ただちに7人ばかり
殺しよる
∧∧
(‥ )でもすでに陣取り合戦は
\‐ ほぼ決着だとすると
これからも戦闘は続くけど
それはあくまで
境界線を維持するにらみ合いの
一環だということになる
(‥ )そうだとした場合
イランとロシアはすでに
勝利したと見るべきかな
目的がしっかりしてるし
何を手に入れるべきかも
明確だ
根拠もある
反対にますます訳が分からないのはアメリカであろうか。
∧∧
(‥ )オバマさんはアサド大統領の
\‐ 退陣を改めて要求...
(‥ )あの人
独裁者の打倒は求めない
我々はフセイン大統領を
打倒した後
大変なことになったのを
実体験したので
ありますって
自分で演説したのにな
手のひらを返すというか
ぶれてるというか
考え無しというか
もちろん、もはやシリア全体を支配していない独裁者などいらない、そう主張することもできる。しかしそれはどうなんだろう? アラウィー教徒の人からすれば、やはり彼の人は我らが大統領ではないのか? 退陣なんていう選択肢がそもそも存在するだろうか?
それに独裁者の退陣とは、裏を返せばシリアというひとつの国家を要求していることでもあろう。
∧∧
(‥ )でもそれはもう
\‐ ありえないよね
むしろ状況は国家の分離独立だ
(‥ )オバマっちは
一体全体
何をしたいんだろうな?