2015年8月7日金曜日
核兵器とヤクザのカチコミ
日本をアメリカの支配下から解き放ったら、日本はアメリカに対して核攻撃で報復してくるだろう。
∧∧
(‥ )という恐怖を
\‐ アメリカ人は
持っているんですかね?
(‥ )多分ね
というか、世界的には日本がアメリカに報復するのは当然だと思われているわけで(特にアメリカと対立している国の人間はそうだ)、当のアメリカ人もまともな奴ならそう思うだろう。
∧∧
( ‥)でもそんなこと
日本がする必要はないと?
(‥ )核兵器が抑止力になるのは
巨大都市があって
ガス、水道、電気
こういうインフラが
配備されている国同士
だからだよね?
都市は逃げられない。都市は人間が集中している。都市は作るのに時間がかかる。都市には大変な投資が注ぎ込まれている。
これら全部が無くなる。これは堪え難い恐怖だ。
∧∧
(‥ )でもそういう文化や
\‐ 社会ではない領域が
この地球には存在する
(‥ )部族社会がそれに近いよな
人口は分散している
家と家財道具は自動車で
運べる
逃げることができる
最近は携帯電話とか
インフラをさほど整備する
必要がない機械で
社会を構成することも
可能なんだよね
もちろん、携帯電話も基地局が必要であるし、核兵器の効果には電磁パルスもある。そもそも核兵器が炸裂したら直下、周辺、放射性物質が高濃度に届く範囲内にいる人間はやはり致命的だ。
∧∧
( ‥)でももしも核兵器による
損害が
既存の都市に対して100万
これに対して
部族社会が1万だった場合
(‥ )このような不均衡が
ある場合にだ
核兵器をお互いに
使い合ったら
どうなるだろうね?
いやいや、そもそもこんないい加減な想像は、技術的にも軍事的にも成り立つ話であろうか?
∧∧
(‥ )とはいえ少なくとも
\‐ 以上が成立する場合
核の抑止力は
部族社会にはあまり
強烈ではないと...
そういうことになりますかね
(‥ )部族社会に対する抑止力は
正確に個人を特定した
報復が一番効果的だと
思えるけども
これって残念ながら
素人には無理だよね
普通の兵士でも駄目だよな
非常に高度な訓練を受けた
人間でないと
実行不可能っぽいよねえ
ぶっちゃけた話、アメリカが核兵器によるテロをいまだに受けていないのは、報復を確実にできることを、現状、テロリストたちに示しているからやもしれぬ。
ニューヨーク同時多発テロの後の報復は、敵の攻撃をひるませるのに十分ではなかったか?
∧∧
(‥ )まあ...テロリストに
\‐ 核兵器が渡ったという話は
今のところないわけ
ですけどね
(‥ )でもなあビンさん
パキスタンで殺されたろ?
あれ、ほとんど
あからさまに
パキスタンにかくまわれて
いたよねえ
そしてパキスタンは
核保有国だ
お前ら
何やっとるんじゃ??
という話でな
空想するに、アメリカは憤慨もしたし、恐怖もしたし、きっちり調べもしたんじゃなかろうか。そして、核兵器は国家でないと作れない代物であるにしても、核兵器が敵の手に渡るのは、時間の問題ってことなんだろう。
∧∧
( ‥)いずれにせよ現状
アメリカは
報復力をもっているから
核兵器によるテロは
押さえ込めそうだと
(‥ )代わりに以前よりも
ヤクザっぽい国に
なっちまったけど
しょうがないよね
お互いにカチコミばっか
しているうちに
互いに影響を受け合って
似たようになるのは
当然だしな
さて、ここからこんな空想をしてみる。
まず、非常に高度な訓練を伝統として受け継ぐ軍隊がある限り、部族社会からの核攻撃は恐怖で阻止できる。
∧∧
(‥ )部族社会と都市社会は
\‐ 恐怖を抱く攻撃が異なる
片方は個人への報復を
むしろ恐怖して
片方は都市への報復を
むしろ恐怖する
(‥ )でだ
高度に訓練された軍隊って
維持するのがすごく
大変なはずだよね
人件費が上がって
すでに富は集まらない
この状態で
国家防衛するには
国民を全員奴隷化して
整列させ
その奉仕で軍隊を
維持しなければいかん
でもそれは所詮のところ
無理矢理だ
無理はいずれ
破綻するが道理よ
どこかの時点で、アメリカは部族社会に対する報復能力を、必然、喪失するということになる。
残るのは核兵器。さて、この状態で部族社会とアメリカの戦いはどうなるか?
∧∧
( ‥)核兵器の応酬のあげく
都市社会であるアメリカは
損害ばかり大きくなって
ついに防衛線を
突破されてしまうと?
(‥ )そういう想像も
出来るって話
起きるとしたら
200年か300年先の
話だよね
僕ら都市社会からすれば
この時間は
あまりにも未来であり
あまりにも過去だ
だけども
部族社会からすれば
至近の未来で
直近の過去だな
あの時、お前たちは
こういうことをした
真顔で詰問してくるだろ
もちろん、これはお話だ。そもそも話として成立するのかどうかすら、よく分からない。例えば、いくら未来でも部族社会が国家に対抗できるほど核兵器を持つことができるだろうか? 前提条件と矛盾していないだろうか?
とはいえ、話はまた話でもある。