2015年6月21日日曜日
福祉帝国は廃熱の増大によって必ず自壊する
hilihiliのhilihili: 土壇場で敷金礼金言われても困るだろうの続き
∧∧
(‥ )あなたの口座に日本人全員が
\‐ 1円を振り込むと
1億2000万円が手に入る
しかし
手数料が平均10円かかると
その1億のために12億が
消し飛ぶ計算
(‥ )一見すると
その12億は
組織を構成する人件費や
機械の維持費に
消費されているのだから
それらも経済として
返ってくるはずだ....
と思えてしまう
つまり、1億2000万の振り込みに手数料が12億かかった時、手数料の12億は賃金などになる。それは雇用の創出でもあり、喜ぶべきである。雇用された人々に支払われた賃金は再び消費されて、お金がそのまま経済の流れに戻ってくる...
わけがない。
∧∧
( ‥)必ず損失が
生じるのである
( ‥)平たく言うと
‐/ 熱で消えているのだよな
熱は回収出来ないエネルギーとして、分子の雑多な運動となり、あるいは赤外線として放出される。
∧∧
(‥ )人間の呼吸と体温
\‐ 電気器具・送電設備から
発散する熱
工場や自動車の内燃機関から
生じて捨てられる熱
(‥ )ひどくなると熱を
捨てるためだけに
エアコンなどを
動かさねばならないからな
そのために金がかかる
わけなのだ
∧∧
(‥ )人件費にはこの熱として
\‐ 捨てられる部分が
含まれているわけだよね
(‥ )食費がそうだな
食べて体温が生じる
あるいは
電気代もだな
エアコンが典型的だ
というか
なにもかもが
そうなのだよなあ
以上で述べた電気代はむしろ使用料金のことだが、電気代そのものにも製造時に熱として損失された分が、必要経費として含まれているはずだ。なにもかもがそうである。
∧∧
( ‥)つまり国家が巨大になり
福祉を充実させればさせるほど
無駄が多くなって
損失が増えていく
( ‥)帝国が崩壊するのは
‐/ 必然だってことに
なるよねえ
地上に存在したいかなる帝国もそうだろうけど、ローマ帝国なんかその典型なんだろう。
∧∧
(‥ )ローマにおける最大の福祉って
\‐ 国防ですよね
(‥ )ゲルマンたち
周辺異民族の侵入から
人々を守るため
現代日本の自衛隊を
上回る人員を
軍隊に投入維持する
現状の太陽光線以外に
エネルギー源が
存在しない時代に
途方も無い話だよ
軍人は体温の形でエネルギーを散逸させ、彼らを維持する食料を運ぶために人々は体温を廃熱し、家畜もまた廃熱する。それらが経済に戻ることは決して無い。これらの必要経費は純粋に損失となる。
それでもなお、国家は保たれた。税金は多くなったらしいが、侵入と破壊は最小限度に食い止められた。
∧∧
(‥ )でも当時の人は
\‐ 文句ばっかり
言っていたのでしょ?
(‥ )キリスト教徒なんかは
特にな
もっともローマが
キリスト教帝国に
なった後は
それは義務に
書き換えられるのだけど
今の僕らも文句ばかり言っている。それはしょうがないことでもあるし、止む無しだ。文句の理由はいくらでもあるし、それらの多くは心情的に正当ではある。
∧∧
( ‥)とはいえ確実に
言えることがある
(‥ )どんな福祉帝国も
熱エネルギーの形で
損失が起こる
巨大になればなるほど
損失は顕著となり
福祉が充実するほど
負荷は増し
帝国は自重に耐えられずに
瓦解する