2015年5月19日火曜日
実は下々の文章だったりして
∧∧
( ‥)どうよ?
( ‥)んー大体分かった
‐/ ようするにあれだ
本来なら他の蛋白質1を活性化するために必要な配列をその蛋白質2はひとつしか持っていない。それゆえ、蛋白質2は今ひとつの配列を持っている蛋白質3、それと結合し、複合体になる必要がある。
∧∧
(‥ )人間にも節足動物にも
\‐ 線虫にもこれが見られる
類似の蛋白質には
ひとつの蛋白質で
必要な配列を二つ
持つものあるし
むしろそれが普通
だけど
この蛋白質はどれも
片方だけで
絶えず合体の必要がある
(‥ )これだけ遠い系統で
こういう奇妙な仕組みが
進化的に
保存されているとは
そうでなければ
いけないんだな
なんでなのかは
分からないが
なんでなのかは分からない。もしかしたらシグナル伝達に関わる蛋白質だから、スイッチが入ったら即座に切れる仕組みが必要なのかもしれない。生物にとってスイッチが入りっぱなしになるのは致命的だ。実際、細胞のガン化はそれで起こる。
二つの蛋白質が合体している間だけ活性を持つというのはその点では安全弁足り得るだろう。活性化と合体の後、即座に結合が切れればそれでスイッチは切れる。
仕組み自体は簡単だ。蛋白質2は自分自身で自分の活性を抑制している。それは蛋白質2と結合することで解除される。蛋白質2と3がそれぞれ分割して持っていた配列が二つそろって、それぞれ活性を持った瞬間、機能が果たされる。
それにしても、抑制がリリースされる、という英語が出てきたのだけども。
∧∧
(‥ )...抑制が解除される
\‐ そういう意味だよね
(‥ )抑制がリリース
つまり
抑制が釈放されると聞くと
抑制が発現するように
聞こえちゃうな
だけど
現在の抑制状態が
この場から釈放されて
出て行くって
表現なんだろうな
まあこれ自体は言い回しの問題なんだけども、なんというか、今回は参考文献の文章が妙に感覚的に思えたりしたのであった。
∧∧
( ‥)でも言語ってそういうもの
だよね?
いくら構造が論理的でも
人間の論理なんて
鼻で笑えるものでしょ
あなたがたの日常会話は
感覚的で適当だよね
( ‥)もちろん自分が
‐/ 英語を母国語にして
いないってことも
あるんだけどな
とはいえしかし、なんだ、リリースはともかく、今回は、接続詞が貧弱、という印象を受けた。
∧∧
(‥ )日本語だったら
\‐ こういう接続詞を使うのに
なんで英語は同じだったり
接続詞を使わないの?
感覚で区別しろってこと?
日本語は主語が無いから
分からんとか言うけど
お前らの文章接続は
意味わからん
そういう違和感ですか
(‥ )実は単語の配置で
接続詞と
同じ効果を実現して
いるのだが
自分がそれを
理解できないのかも
しれないし
なんとも言えないな
ここから、
英語と日本語は助詞の有無や接続詞の種類、あるいは文法構造、主語、動詞、目的語の配置自体も意味を持つか、持たないか、そういうもろもろの違いで表現を行なうので、ある部分では日本語が具体的であり、ある部分では英語が具体的に聞こえる。
英語が論理的な言語だというのはカルチャーショックが作り出した錯覚で、知識人共が考えだしたほら話だ
と書くことも可能だろうけども。
∧∧
( ‥)そんな風に書けるほど
単純な問題じゃないよね
( ‥)結論に影響を与える要素が
‐/ 多すぎるんだ
以上から文化論をぶって
2000文字とか
埋めるのは
物書きとしては
良いだろうが
まともな推論ではないな
とはいえ、まともな推論から離れて邪推すると思うのである。
これは英語と日本語の違いではなく個人の違いかもしれぬ、と。
∧∧
(‥ )ダーウィンさんの英語は
\‐ 悪文だとか
非常に煩雑だと
言われるよね
(‥ )だけどさ
あの人の文章は
非常に具体的で正確という
印象があるなあ
感覚的な文章とは
正反対だよね
そういえば、英語ぺらぺらな研究者がこう言ったことがある。ダーウィンの英語は非常に模範的だよね、と。
∧∧
( ‥)...やっぱ貴族だから?
(‥ )まあひとつには
それだろうね
ダーウィンの文章は
下々の文章と違う
可能性がある
今度読み直してみるか
∧∧
( ‥)でっ? さすがに
疲れました?
( - -)んーちょっとね