2015年4月8日水曜日
ギリシャ語が良いのではなく、英語の造語力が劣っている?
∧∧
( ‥)つまり?
( ‥)語源はちゃんと
‐□ 書くべきだと
思うのだよね
つまり話はhilihiliのhilihili: デフォルト物語の続きである
考えてみれば本来、科学の用語はギリシャ語、ラテン語、あるいはラテン語化されたギリシャ語で、読めば意味が分かるようになっていた。
∧∧
(‥ )んー
\‐ でも今では
頭文字に省略したがると
(‥ )今だけの話なのかは
知らんけども
ちょっと困るなあ
名前を聞いても
単語から
想像できないのだよ
語源を書かなきゃ駄目だよ
以上とは対照的に、ギリシャ語や漢字というのは読めば意味が分かるようになっている。科学の単語や医学の単語、病名、器官名など、それらは大概ギリシャ語だ。そして日本で作られた科学用語や専門用語、解剖学用語や器官に当てられた漢字には、原語のギリシャ語が持っていた本来の意味をちゃんと翻訳したものが多い。
いや、これは英語でも本当はそういうもののはずなんだが、どういうわけだか最近はやたらと略称で書きたがる。
これはなにゆえか?
∧∧
(‥ )なんででしょうね?
\‐
(‥ )ギリシャ語は
造語力が大きい
そういう評価を
良く聞くけども...
ギリシャ語の造語力は大きい...。良く言われるけども、そう言われてもピンとこない。
ギリシャ語の造語法というと、複合語を作る際に前の単語の語尾を取って語幹を残し、基本的にオミクロン(ラテン文字のオーに該当する)を入れてつなげる。単純にそれだけの話だよね。
∧∧
( ‥)日本語だと
表意文字の漢字を
単純に並べる感じですかね
( ‥)ギリシャ語の造語力って
‐□ そんな特筆するほど
大きいのかなあ?
ただ、最近の分子生物学の用語がやたらと英語の頭文字や省略であることを考えると、これはむしろ
(‥ )ギリシャ語が
すぐれているというより
英語の造語力が
駄目ってことか?
∧∧
( ‥)どう...なんですかね?
そんなことありうるだろうか? 例えば頭を意味するヘッド(head)の後に単純に文字をつなげて、ヘッドライト、ヘッドマスター、ヘッドフォン、別に普通に、英語でも複合語が作られておる。
ただ、赤血球は英語だとレッドブラットセル(red blood cell)で3語なんだけども、ギリシャ語に由来する専門用語だとエリスロキテス(Erythrocytes)。つまり1語にまとめられた複合語だ。
日本語も3語ではあるが赤血球(セッケッキュウ)であって、これも事実上1語だよな。
確かにレッドブラッドセルは間延びしすぎかもしれん。
∧∧
(‥ )そして今の分子生物学の
\‐ 造語法だと
red blood cellを
rbcと呼ぶような感じですか
(‥ )分子生物学が生物学に
あるまじき
造語法と命名に
あふれたのは
これが理由か?
そしてこれは英語の限界なんであろうか?
このちょっと困った状況は、英語という、造語力の無い言語が科学の用語になってしまった近代の弊害なんだろうか?