2015年2月18日水曜日
有神論者と無神論者は等価
イスラーム教徒の人と話をしていたら、その場にいた別の人にこんなことを言われたことがある。
あなたは科学に関する本を書くのに宗教の話を聞くのか? 神は科学的に存在しないんじゃないのか?
∧∧
( ‥)あなたは言いました
では神の不存在を
あなたが証明してください
( ‥)彼は出来なかった
−□ まあそりゃそうだな
何かが存在することを証明することは原理的には簡単である。たったひとつで良い、見つければいい。
だが何かが存在しないことを証明することは原理的に不可能だ。1000兆の事例を調べても言えることはただひとつ、1000兆の中に例外はなかった、それだけだ。
1000兆と1つ目、そこにそれが現れるということは当然ありうる。
∧∧
(‥ )彼は科学が神の非存在を
\− 証明できた
そう思い込んでいたのだね
(‥ )人間はそういう
根拠の無い
思い込みがないと
一歩も前には進めないのだ
だが、科学が実際にしたことはもっと慎ましいものである。神の存在を仮定しなくても物事を説明できる。それだけだ。
∧∧
(‥ )でもそれだけでも
\− 世界と宗教界に激震を
走らせることができたのだよね
(‥ )これは実のところ
信仰者にとってさえも
神の存在は
仮説であったのではないか
その可能性を示唆するが
*その仮説は必要ない。そう言われて激震と動揺が走るとは、神はそもそも実体として信仰されていたのではなく、仮説として認識されていたのではないか、ということを示唆していないか? という意味。
とはいえ、それもこの際、どうでもよいことだ。
以上から分かることがある。神を信仰する者も、神 を否定する者も、実はその根幹は同じであると。
∧∧
( ‥)根拠がないことを
ただ信じているにすぎない
(‥ )そう言う意味では
有神論者と無神論者は
等価であるな