2014年12月10日水曜日
通常のアルゴル
気分転換に外へ出ると、空は晴れ渡り、放射冷却ですっかり冷えていた。とはいえ関東では雪はふっておらず、それでもなお、空き地を歩くと霜柱が砕ける音がした。
そして日付も変わり、ペルセウス座が西の地平線に傾いている時間。
ペルセウス座のβ星アルゴルは変光星である。光の強度が変る。
今は変光する時間じゃ
∧∧ ないよね
( ‥)
‐( ‥)3日置きぐらい で
光度が落ちるのだが
3日よりは短い
そういうわけで
昼間に減光して
見えない時もある
至近では、本日10日18:48が極小だそうだ。極小から元の光度に戻る時間は4〜5時間ぐらいだろうか、今はまだ10日の夜明け前、普通の光度である。
*20:40に追記:結果から言うと本日は雲がかかって、神奈川では見れなかった。次回、夜間に観測可能なのは27日で、極小は23:40頃。
変光星の光度の測定は肉眼でやる方法もある。というか、本来はそうしていたはずである。アルゴルが変光することが分かったのは17世紀だ。
単純に比例計算すれば
∧∧ 良いみたいだね
( ‥)
‐( ‥)α星がより明るく見えて
ε星がより暗い
αとεの差を仮に10等分したとすれば、アルゴルは見た限りでは真ん中の5よりも明るい。つまり明るさがεよりもα寄りだ。10等分の7よりも上、8あるいは9と言ったところか。
帰って調べれば資料にもよるが、例えばε星は2.9等、α星は1.8等。
2.9-1.8=1.1 これを10等分すれば0.11 アルゴルがεより8目盛り分だけ明るいとした場合、εよりも0.88等、明るいことになる。
∧∧
(‥ )つまり2.9-0.88=2.1
\‐ 手持ちの資料だと
アルゴルの実際の光度は
2.09だね
(‥ )別の資料だと2.2等だ
まあおおむね正しいな
なるほど、複雑高度で精密な機械が無かった時代でもそれなりなことが出来たのはこういうことか。