2014年7月4日金曜日
極端な例は高低差を誇張された地図のように
先日、この小説の題名なんだっけ? そう考えて検索をかけると、それを読んだ人たちのblogや様々なサイトが引っかかってきた。幾つか見ていると、なんとも痛々しいサイトが引っかかってきた。
ほぼ全て、読んだもの、見たものに対して悪口だらけ。
曰く、馬鹿、阿呆、安易、中身がない、薄っぺら
どれもこれもそんな悪口のオンパレードの中、こんなものがあった
全然、内容が分からない、偏差値の高い奴らが自己満足で見るようなもので、こういうの嫌い
∧∧
( ‥)いやいやおいおい
ちょっと待てよと
(‥ )さっきまでお前
上から目線で
馬鹿だ、阿呆だと
言ってたじゃないか
単純に考えるとあれである。馬鹿だ阿呆だと上から目線で決めつけているけども、いざ自分に手に負えない上位存在を見ると、途端に逃げ出して膝を抱えて引きこもってぶつぶつ文句を言い出す。そんな様子が見て取れる。
あまり良い精神状態ではないよなあ、と思って見ていると、ある時点でぷっつりと更新が途絶えていた。しかも、諸事情で更新を止めます、という無駄な宣言付きだ。宣言ねえ。誰もそんなもの気にしないだろうに。誰かが自分を見ているなんて、自己評価が高すぎだ。
∧∧
(‥ )これは...ものすごく
\‐ 極端な例だよね
(‥ )ただなあ
極端な例ってのは
普通を誇張したものでも
あるんだよな
自分よりも劣った、と思ったものをコケおろし、しかし、自分よりも上の相手には尻尾を巻いて逃げ出して、なんで俺様よりも頭が良いんだよ、なんだってんだい、と膝を抱えてぶつぶつ湿った愚痴をこぼす。
普通は誰しもここまで露骨ではない。しかし一方、誰しもこういう心理や行動は基本的には共通のはずだ。劣ったものを見ると余裕だが、優れているものをみると身構えてしまうのだ。人間が社会性の動物で、社会とは順位制であることを考えれば、この反応が当たり前である。
∧∧
( ‥)ただ、先の人はこれが
尋常じゃないくらい
極端に出ていると
(‥ )あれだよな
地形のでこぼこを
把握するために
高低差を大きくした
地図みたいなものだよな
言い換えると、精神が病んでいるのでは? と心配になってしまうぐらいに誇張された人間の行動は、人間の基本をさらけ出しているだとも言える。
∧∧
(‥ )これが消費者の心理であると?
\‐
(‥ )初歩的なものを与えると
馬鹿にするな!
と怒りだすが
じゃあ、これどうぞと
まともなものを
与えると
こんなの分からないんだよ
馬鹿にしやがって
ちくしょー!
これが基本の心理
そういうことになるな
先の例はあまりにも極端すぎるが、人間なり消費者の心理なりを反映しているものであることもまた確かなんだろう。
これを踏まえるに
∧∧
(‥ )子供向けのものを
\‐ 大人向けに偽装する
それが大事だと
(‥ )そしてそういう仕事は
まだしたことないんだ
子供向けの本を書け、と言われると、それでは大人が知らないことを書きましょう、大人が知っていることでもすべて裏を取りましょう、知っていることと正しいかどうかは別ですからね。それと、この知識は必要不可欠だからこれは覚えさせましょう、そして子供向けですから、大人がビジネス書とかで乱用するような無駄に難解な単語とかカタカナ言葉は使わないようにしましょう、そう考えるものだ。
∧∧
( ‥)そのかわり
子供向きの本に
性淘汰とか
ランナウェイ仮説とか
ハンディキャップ仮説や
あるいは血縁淘汰説を
書くのだと
( ‥)おかしなものだが
‐□ 大人向けの本を書いて
と言われると
こういう発想一切
湧かないんだよね
さてもさてもこれは難問である。子供も面子を重んじるが、大人はもっと面子を重んじるし、その表現がグロテスクなまでにひんまがっていて、しかも順位制の虜になっているからだ。
大人向けの本を書く時には、以上を考慮して、子供向けの時とは違った、なにかねじくれた設定が必要なんだろう。