その場所ではかつて南方由来のオオカミと北方由来のオオカミが共存した。だが、大型動物がいなくなり、南方由来のオオカミは絶滅し、一方、北方由来のオオカミは北方由来の獲物を狩ることで存続した。
∧∧
(‥ )そして南方さんは
\‐ 足が少しだけ
走り向きではなかった。
このお話は長距離走を
苦手とする人が
食いっぱぐれて全滅した、
ということですか
(‥ )おそらくそういうこと
みたいね
∧∧
( ‥)あなたは時速9kmで
3kmは走れるのですよ
(‥ )でも3.5km走らないと
獲物を捕らえられない場合
そのままだと飢え死にの
公算が高いよな
それでも無理をすれば3.5kmは走れるのだ。だからもしこれだけの条件なら飢え死は必至とまではいかない。なんとかなる可能性が残されている。
∧∧
( ‥)ところがそこに3.5km走れる
ライバル登場
(‥ )はい、詰みました
無理すれば3.5km走れる。人間ならトレーニングで、生物種なら自然淘汰によって向上が可能だが、ライバルがいてはそれもできない。淘汰で進化しようにも席は埋まっており、選手の選抜はすでにすんでいる。
入り込む余地はなく、未来はない。
∧∧
(‥ )絶滅は確定ですね
\‐
(‥ )それを考えると
この種の絶滅は必然だなあ
確かに、こう考えれば、ほんのわずかなプロポーションの違い、足の比率の違いが系統の絶滅をまねきうること、そのことは理解可能。