2013年12月18日水曜日
祭られぬこともなき、取るに足らない祟り神
∧∧
( ‥)これは前に言った話
でもあるけども
( ‥)出世する奴、しない奴
‐□ リーダーは少数だから
誰かが次々にあぶれて
いくわけだ。
別に会社に限った話じゃない。公務員、国家公務員、官僚、研究者、どこもかしこもみんなそう。
∧∧
( ‥)はい、ここにきた皆さんは
もう出世コースから外れました
ここから霞ヶ関を望む事も
できますが、ここの境界線を
挟んで、もうあちらへは
戻れませんよー
(‥;)ノー!!!!
ということが起こる。
∧∧
(‥ )さりとてね、野放しにも
\‐ 出来ないんですよね
(‥ )出世コースを外れた
”落ちこぼれ”だから
低い給料で充分でしょ
とか言っていると
よからぬことを
始めるからなあ
サボタージュするかもしれない、転職して技術を売り飛ばすかもしれない、あるいは内部事情や秘密、知り得た機密をもらすかもしれない。
∧∧
( ‥)それを狙って人がうじゃうじゃ
寄ってくるでしょうしね
( ‥)まあ、寄ってくることすら
‐□ ない人もいるだろうけど
民間、公務員を問わず、
そういう人は
”囲わなくちゃ”いかんよね
考えてみればこの点は、あまり重要視されないらしい。例えば技術者が海外の企業に転職して技術を売れば、愛社精神が無い、だの言われるし。それを揶揄して”技術者を厚遇しなかった馬鹿経営者”とあざ笑う人も、天下りとかには烈火のごとく怒ったりする。
∧∧
( ‥)出世コースから外れた、も
さることながら
退職して飼い殺し状態にある
そういう人でも知り得た知識を
ふりまけば災厄をもたらす事が
出来る
(‥ )祟り神にならないように
そういう人はきちんと
祭らなければいかん
退職も天下りも神社
うまく祭れば福の神だ
言い換えれば
∧∧
( ‥)人にもよるけど
恨みが深いと
( ‥)この技術を維持したのは
‐□ 俺なんだけどな、
正当なものもあれば、
俺の人生が
こんなはずが無い、
そういう勘違いさんも
いるだろうけどね
正当か勘違いはともかく、祭られぬ人が祟り神や厄神になるのは必然。
∧∧
( ‥)ようするに恨みが深いと
(‥ )人生なんてたわいもない
ものなのに、
ご本人からすれば
唯一無二なものだでな
しかもちょっと出来が良くて勘違いした奴なんかは手に負えない。
思ったことはなかったか?
クラスで少しだけあの時、あの時期、算数が出来た
それで得意の有頂天になって勘違いしなかったか?
クラスどころか学年で上位一割に入れた
そんな程度の学力で、俺は出来るはずだ、と勘違いしなかったか?
営業成績、卒業論文、そんなたわいもない輝きで有頂天に舞い上がらなかったか?
∧∧
(‥ )でもこんなのたいした事は
\‐ ないんですよね
(‥ )上位一割って、
これからなる人、
なった人、
なりえた人、
満遍なく考えれば
地球全体で6億、
日本だけでも1200万人
いることになるからね
サッカーも野球も1200万人どころか、120人ですら戦ったりはしない。12人ぐらいまでいって初めて精鋭と言えるんである。当然、成績が上位一割です、じゃあ話にならないこと明白。
∧∧
( ‥)しかし、上位一割、
こんなたわいもない
輝きで勘違いして
そして必然的に地に落ちる
人たちがいるのだと
( ‥)この手の勘違い野郎を
‐□ 含めれば世の中
恨みだらけだよ
∧∧
( ‥)そういう恨みは
信用ならんと?
(‥ )少なくともあれだな
実力がともなっていない
恨みは言葉が抽象的になる
そして
その手の世間批判、
日本批判、
あるいは職場批判は
にわかには
信用できないなあ
自分のような物書きなんていうこんな立場でさえも、時たまそういう恨みを聞かされることがある。例えば全然別件で取材中に、突然、官僚批判を始める元官僚とか。
∧∧
(‥ )それを考えますとね
\‐
(‥ )元官僚が告発本を書いた
とか、おいそれとは
信用できんのよね
そしてしかし、これは深刻な話なのだ。国家官僚は一割どころじゃない、はるかに上位の成績を納めた。しかしそれでも挫折し、恨みを込めて落ちていくことがある。その恨みは深い。だが、そんな彼らの恨み節すら、にわかに信用できないのだとしたら
だとしたら、もっと下位のレベルでたわいもなく挫折した連中の言う事など、聞くに足りぬ。
さてもさてもそれを考えるに
∧∧
( ‥)あなたも祟り神?
(‥ )どうだろうね?
僕らはすでに
祟り神か?
人には渇望があって、手に入れられるはずだった、という思い込みは奪ったものに対する恨みになる。
しかし、恨む相手は現実で、ゆえにひたすら現状を批判するのに、実力がないから、言葉は抽象的か、あるいは机上の空論と成り果てる。
自分たちは祭られることもなく、ただ空しく咆哮するだけの取るに足らない祟り神になってしまっているのか、あるいは否か。