2013年11月25日月曜日
努力って、おまけしろよ、という愚かで理不尽な要求だよね
そもそも本は啓蒙するためのものではなく、その本を手にした人としなかった人の間に格差を作るためのものである。
∧∧
(‥ )典型的には、
\‐ この本を買うと
ライバルと差がつくよ
という煽り文句
(‥ )まあ、悲しいかな
大概、そんな煽り文句は
嘘、あるいは誇大広告
なんだけどね
そう言うと怒りだすのだ。僕らはね、仕事の合間にね、本を読んでまで頑張っているんだ! 通勤電車の中で本を読んで勉強しているんだ!
∧∧
( ‥)なんと?
(‥ )それって
努力したから
10点おまけしてよ
という要求だろ?
お前、そんなことテストで言ったかあ?
言ったらどうなった? でっ? テストの成績はどうだったの?
大人は卒業したと思って油断している。テストという公平な試験からまんまと逃げ出せたことで、今度はもっとうまくやっていけるはずだと愚かにも思い込んでいる。
∧∧
( ‥)逃げだと
( ‥)逃げじゃないなら
‐□ 公平な立ち位置で
勝負したのは
ガキの時代が最後で、
後は転落人生だった
そういうことだろ?
後の人生は実力でもなんでもなかったのだ。ただのまぼろし。
そもそもたった一冊の本に入るキーワードで扉が開くのなら、全員とっくの昔に扉の向こうへといっているはずである。
つまり、本を読んだぐらいで人生が開けるはずがない。世界はもっとはるかに頑強だ。100回、1000回叩いたぐらいで壁に穴など開くものか。
∧∧
(‥ )でも鍵を渇望する人は
\‐ いるんですよ
(‥ )そういう人向けに
書かれた本があり、
出版界はそれで
儲けるのだ。
格差を作るとは、なにも知識だけの話じゃない。こういう格差も本は作り上げるのでございます。
∧∧
(‥ )もっとまっとうな本、
\‐ 知識の格差を作る本は
ずっと地味ですよね
(‥ )だけども、扉の位置は
ちゃんと書いてあるんだ、
ただ、そこには
ここより1500km先
って記されていて、
具体的な行き方と
必要な装備が書いてある。
でも実行すると、まあ
時々死ぬねえ。