2013年9月5日木曜日
メスクリンな台風の朝
∧∧
(‥ )雨がざーざー、
降ったり止んだり
(‥ )台風だけに低い雲が
飛ぶように空を
駈けてゆく。
買い物に出かければ、それまで雨が降っていなかったのに、突然強く降り始めて、1分もしないうちに上がる、そんな状況。
∧∧
(‥ )今朝は雷ごろごろ
\‐ 二度も停電ですよ
南から筋状に強い雨の
領域が移動してきます
雷も南から接近して
きますね
(‥ )ここは南の方に
電力関係の施設がある
わけかね?
南の雷がまだ
遠雷程度なのに
いきなり停電
PCは作業中のまま
落ちるし、
難儀よなあ。
どうも、本日は雨量情報と落雷の分布を見ていないと致命傷になりかねないってことらしい。
∧∧
( ‥)めまぐるしく変わる天気
( ‥)こういう日はさ、
いつも思うのだよな
メスクリンの天気って
こんなのなのか?
という
*惑星メスクリン。小説「重力の使命」で出てくる架空の惑星。反重力装置などという荒唐無稽な手段を使わずに高重力の惑星で人類が活動できるよう、とんでもない速度で自転するように設定されている。必然的に強烈なコリオリの力がかかることになるので、低気圧はばらばらにされてきわめて小さなものになる。そのため、作中、天気がめまぐるしく変わる描写がある。
以前も話題にした=>hilihiliのhilihili: たぶん、SFすら読んでいない
∧∧
( ‥)まあ、メスクリンだったら
高気圧と低気圧が
めまぐるしく交代するから
晴れ、雨、晴れ、雨、
なんですけどね
雨、上がり、雨、上がり
ではない。
( ‥)とはいえ、こういう
めまぐるしい天気で
メスクリンのことを
連想すると、
いつも考えて
しまうのだよね
恐竜はでっかいから動けない。だったら地球の自転を速くして、遠心力で引力を相殺すれば良いじゃない。
これを考える人は、その地球では天気の意味がまるで違ってしまうことに気づいていないんだろう。こんな台風接近の不安定な空と関連づけることもないだろう。
つまり、ここには埋まることのない溝がある。
∧∧
( ‥)これはおそらく、
知識があるとか、無いとか
そういうことではない
(‥ )恐竜は大きすぎるに
違いない
引力を相殺すれば
それで良い
これで問題解決。
これは知識の有無と
言うよりも、
分かって満足するか
しないかの問題だよな
大きすぎる、だから小さくすればいい
これは結果的に言うとなにもかもが間違いなのだ。まず第一に恐竜は別に大きすぎる動物ではない。普通の動物だ。つまりまず、問題設定が間違っている。そもそも解決すべき問題などそこにはないってことなのだ。
問題設定が間違っている以上、当然、解決も間違っているのだが、解決それ自体も間違っている。地上の引力を眼に見えて相殺するほど遠心力の大きな惑星、世界にそのような条件を与えた時に、地上がいかなる変貌を遂げてしまうのか? それを考えていない。
結婚すればゴールインしました、そう思い込んで翌日以降のことを一切、考えていない。それと同じようなもんで、これは知識の有無だとか、想像力の欠如だとか、そういう問題ではない。
∧∧
( ‥)むしろ自己解決に
満足してしまっている
だけなのだろうと
(‥ )理解とは罪である
理解に満足するのは
把握の自殺である、
そういうことだよね
こういう人の存在を想定すれば、科学が嫌われる理由はよく分かる。
皆は理解を望み、科学にそれを期待するが、実のところ科学には理解も満足もないではないか。
∧∧
(‥ )科学は自然を理解する
\‐ 過程である、そう理解する
人もいますけどもね
(‥ )だが科学は止まらない
止まらない理解は
理解じゃない。
だとすればだ、
科学は自然を理解する
これは言葉をどう
受け取るか次第だけども
この意味においては
たわ言だよね。
科学にあるのは仮説の提案と検証と採用であって、それは理解ではないだろう。
あるいはこう言えばいい。科学の理解とは、世間の理解とまるで意味が違う。