気晴らしに森に出かけた午前3時過ぎ、ぼけーっと空を見ていると、天頂のペガサス座に北から接近する人工衛星。
∧∧ おや、ちょうど南からも
(‥ )
‐( ‥)天頂でくろーすっ!
南から北へ、北から南へ、片方は一瞬だけぴかっと光るように増光した。たぶん、なにかの部品が光を反射したんだろう。
そうこうしているうちにずっと明るい人工衛星が飛んできた。極大時の金星ほどではないけども、それに匹敵する、明るく金色に輝く物体。
*・・・・
∧∧ 国際宇宙ステーション、ですか
( ‥)
‐( ‥)だろうね、あんな明るい
人工天体は他にないし
北北西からほぼ天頂のペガサス座を貫いて南南東へ。時刻は午前3時29分、場所は神奈川の中央。
明け方近い空なので、色々な人工衛星が飛んでいく
*・・
*・・
∧∧ 今度は二つで飛んでいきます
( ‥)
‐( ‥)たまたまかね?
必然かね?
二つは北北東から南南東へ
帰り際、森からゲアー、ゲアアー、とフクロウの鳴き声が聞こえた。
∧∧ 正体を知るとかわいいもんですよ
(‥ )
‐( ‥)昔、深夜の森で聞いた時は
びっくり仰天したもんだがな
夜空と木立を音も無く舞う小さなまるっこいシルエットを見た後では、あんなちいちゃな体で声を張り上げて鳴いているのかと思うと、なんとも思うところがある。
キャプションを書いて、データを相手に送信したら、もうすっかり朝だ。