2013年3月6日水曜日
現実を粉飾すれば買いますか?
hilihiliのhilihili: 面白い教科書は自分で買いなさいの続き
∧∧
( ‥)例えばの話
( ‥)企業の面接でだな、
–□
あなたの履歴書は退屈で事務的なんだよね。必要最小限のことしか書いてないし、背景説明がないから良く分からないし、なんかさあ、こっちも好きで見ているわけじゃなくて、仕事だから読んでいるわけなのよ。なんかもっとこう、読み手のことを考えて、わくわくするような面白い内容に出来ないの?
∧∧
( ‥)まあ、できますよね
(‥ )まあ、できるね。
出来ることは出来る。ただし、恐ろしく冗長になるか、反対に薄っぺらくなるか、あるいは嘘っぱちになるか、いずれかだろう。
∧∧
( ‥)教科書をわくわくするような
内容にしてくれって、
要するにこういう要求で
あるのだと
( ‥)ついでにいうとだな
–□ そんな要望や試みは
昔からあってだな、
わくわくするような教科書。そんな企画、馬鹿でも考えつくし、誰でも思いつくし、実際、たくさんの人が試みたのだ。それなのに、自分が見たことがない、見たことがないから、わくわくする教科書を、と、まるで大発見でもしたかのように言う。そこから結論づけられる答えはひとつ。
∧∧
( ‥)そういう試みは
全部失敗したのだと
(‥ )まあそういうこっちゃ。
あれば気づいてるからな
確かに、応用例、具体例、歴史的背景、参考文献などが載った興味深い教科書はあるにはあるけども。
∧∧
( ‥)もうそれは大学レベルですよと
( ‥)わくわくする教科書が
–□ 読みたいなんて、
他力本願で言っている
人間には手が届かない
ものなのだよね。
いや、わくわくする教科書が欲しい、という他力本願だからこそ、目の前にそれがあっても全然理解できない、認識もできないというべきか。
∧∧
( ‥)そもそも教科書が語るのは
現実ですから
(‥ )現実をわくわくするように
語れ、といっている時点で
嘘をつけ、粉飾しろ、
そう言っているのと
同じだからな。
教科書は現実について語っている。そして現実はそもそもくだらない。だから教科書はつまらない。
現実にわくわくしたいと言っている時点で、現実逃避がはなはだしすぎる。
そんな現実逃避な要求が、教科書において成り立つ道理はないのだ。