2013年2月22日金曜日
火星人 VS 金星人
hilihiliのhilihili: クラスター接触の続き
異なるクラスターの接触は比喩的に言うと火星人と金星人の戦争。
∧∧
( ‥)具体的には?
( ‥)そうねえ
ウェルズの火星人:進化の果てに思考と操作を司る脳と指のみが残った純粋知性存在。様々な移動機械を第二の肉体として使い、状況に応じて脱ぎ換え使用。目標、大英帝国首都ロンドン。進撃と殲滅、電撃戦を開始せよ。
アダムスキーの金星人:金髪美人で白人で巨乳で平和の使者でラブマシーンでUFOに乗って金星までドライブだー
∧∧
( ‥)ああ、戦争だね
(‥ )戦争だよ
相容れない存在だ
金星人:ふらちな火星人め! 愛と平和のコスモパワーを喰らいやがれですー!
火星人:我々はね、過去、抗生物質を使いすぎて、免疫系を遺伝的に改造せざるをえなかったのだ。この意味が分かるかね? ちなみに火星熱は空気感染する。
∧∧
( ‥)まあ、ウェルズさんの火星人は
過去、すべての病気を駆逐して、
免疫がなくなっている。
ゆえに地球の病原菌に犯されて
死に絶える、という
設定でしたけども
(‥ )実際にはそんなこと
ありえないけどな。
相互に進化して
凶悪な病原菌を保有して
いるはずだよ。
接触したらこっちが
やべーよ。
もちろん、地球人や金星人にそんなものが感染するのかはともかくとして。
ともあれ、例えばの話、UFOを信じている人と話すと、実際に以上のようなちぐはぐで噛み合わない会話になる。
∧∧
(‥ )科学と既存の理論に基づいて
\– ものを考える人は、
光の速度を越えられたら
いいよねー、です。
(‥ )UFOを信じている人は
地球に宇宙人が来ているの
だから、超光速飛行は可能だ
そう言うのだよな
∧∧
( ‥)今のところ光速を越えることを
許す理論も、そういう観測事例も
見つかっていませんけどね。
(‥ )知識を聞きかじった人は
超光速を越える事例は
見つかっている、そう
反論したりするけどもね
実際にはセンセーショナルな
ジャーナリズムにまんまと
のせられているだけ
なんだけどもな。
見た目は超光速に見えるが、これはそう見えているだけだよね。という話である。
*例:強力なレーザーで遠くの山を照らす。レーザーを照射している機械をちょっとずらすとレーザーの光点が凄い勢いで動いて見える。計算上は音速を越えているが、これは何かの物体や実在が、実際に超音速で移動したことを意味するか?
∧∧
(‥ )人間の知らない超光速の
\– 理論があるかもしれない、
という反論。
(‥ )既存の理論を越えた理論は
既存の理論の枠組みでは
理解できない。
既存の枠組みによる否定は
絶対ではない。
それは正しいな。だけど
それだけだと
ご都合主義だよね。
新しい理論が出来た時、光の速度を越えることは確かに出来るのだが、生物は送れないかもしれない。例えばこういう設定はアーシュラ・K・ルグィンの「ロカノンの世界」などで見られるけども、こういうことが起こらないという保証もまたない。
*ロカノンの世界、およびこれに続く物語は、死をもたらす兵器は光年を超越して瞬間的に送れるが、生物は光速を突破できない世界の物語。時間の壁に引き裂かれる中で、人々はどう生きたのか、という話でもある。ちなみに闇の左手は腐女子向けかもしれない。アルガーベン王はヤンデレ。
こういった不都合な可能性を捨てて自分の願いだけに都合の良い、しかも未知な言い訳を持ってくるのはご都合主義だろう。既存の枠組みによる否定は絶対ではないが、未知の枠組みによる肯定もまた絶対ではない。
∧∧
(‥ )やっぱクラスター同士の
\– 接触は戦争を招きますね
(‥ )同じ星、同じ恐竜を
見ていても、関心の有様が
違うのだ。殺し合いに
発展するのは当然だよね