2013年2月20日水曜日
引き延ばしているだけじゃないですかね?
∧∧
( ‥)さすがに疲れて動作が
重いですか
( ‥)うん、さすがにね
–□
そういえば去年2012年はその前の11年にかなり無理矢理なことをしたせいか、前半、仕事に手がつかなかった(理由は別にそれだけではないけども)。
∧∧
( ‥)狩猟採集社会では最優秀な
ハンターでさえ無理が
たたって1年の
それなりな期間、
体が言うことを
聞かなくなるという。
実感します?
(‥ )なんかするね。
あちらは過労で
こっちは不健康
という違いはあるの
だろうけどね
∧∧
(‥ )今年も後半は倒れるのでは?
\– 2014年も使い物に
ならなくなる可能性が
ありますよね
(‥ )それだと困るなあ
うまい具合に休みを
とらないといけないね
世の中はサービス残業だらけだという。
∧∧
( ‥)あなたは自営業だから
関係ないですけどね
(‥ )2万の仕事を1日で
すませたら日給2万だ。
1ヶ月かけたら月給2万
それだけの話だからな
ただ。どーも、少なくとも自分を見るに、1日の労働時間はさして長くない。
∧∧
(‥ )確かに倒れるくらいやる時も
\– ありますし、
1日12時間以上、それを
連続する時もあるの
ですけどね
(‥ )おいちゃんはねえ、
徹夜とかできなくてね
それでも37時間連続
作業、ということは
あったよねえ。
途中、意識がとぎれて寝ているはずなんだが、目が覚めてみるとどういうわけか絵が出来ているのである。
∧∧
( ‥)いわゆる靴屋の小人さん
状態ですね
( ‥)今やったら小人さん
–□ 悪さしそうで怖いわ
そういえば漫画であったよな。漫画家と友達兼アシスタントの女の子2人が〆切り間際。とうとう倒れるように寝てしまうと、ぱあっ、と天から光が差し込んで、2人の可愛らしい天使が舞い降りてくる。
ああ、天使さんたちが仕事を仕上げてくれるのかなー、と思っていると
∧∧
( ‥)ハサミで原稿をじょきじょき
インク瓶をわざとこぼして
びしゃー
(‥ )あれには恐怖に震えたよ
実体験かなにかだよな。恐ろしすぎる。
かように無理無茶は自営業の世界にもあるのだけども。
∧∧
(‥ )でも自宅自営業者は
\– 平均すると本当は短い
時間しか仕事していない
そういう統計もある
みたいですね
(‥ )まあ、それは少なくとも
自分にはあてはまるよな
確かにしばしば働いていない。働いて、だらだら、働いてだらだらである。
∧∧
( ‥)でも、そのだらだらの
時間も作業の一環なのだ
そう言う人も多いですよね
(‥ )ああ、少なくとも
文章やイラストを作る
仕事はそういう側面が
あるよね。
なにもしてないって言っても頭は働いているのだ。さもなきゃぴんとひらめいたりしない。
∧∧
(‥ )丸二日かけて描いた絵を
□– 放棄して、最後の4時間
ぐらいで完成させることも
ありますしね
(‥ )無駄に終わった丸二日が
無かったらその4時間も
完成もない、そういう
ことであるな。
作詞家が最後の30分でひらめいた、とか言うのも、まあ納得はいく。人間の演算ってのはそんなもんで、無自覚に進行するものなのだ。
∧∧
( ‥)この手の自営業者は
特異なのである
(‥ )そういう側面や要素が
あることは認める。
だが、それだけだろうか
自営業者にこんなことを言われるのは会社や組織に属している人には、納得いかない側面もあるだろうけども、だがしかし、
(‥ )会社でも組織でも無駄な
時間が長いと思うの
だけどもな。
∧∧
(‥ )工場の流れ作業みたいに
\– 無駄がほとんどない
そういう場合も
あるんですけどね
しかし思うに、誰であれ同じ人間なのだ。本来は狩猟採集をしていた動物だ。手に入れられるカロリーと投資できる体力と時間、ストレスと必要な休息。これは肉体の構造上、全員、ほとんど同じだろう。
∧∧
( ‥)結局は等量の仕事を
引き延ばしてるか、
縮めてるか、
疎密があるか
それだけだと
(‥ )自営業は仕事を
自由に引き延ばせる
組織の人は制限がある
それだけだよね。
∧∧
( ‥)それを考えると
サービス残業ってのはねえ
(‥ )あれ、引き延ばしてる
だけじゃないのかね?
まあ、引き延ばすこと自体は良いのだ。8時間で終わらせてさっさと帰る人もいれば、だらだらやって12時間後に帰る人だっているのだろう(そもそもどうしても残業しなければいけない局面もあるが、これはここでは論じない)。
∧∧
(‥ )問題は、サービス残業を
\– 強制させることですかね
(‥ )それもそうだけども、
サービス残業させれば
仕事が効率化できる
そう思い込んでいる奴が
いることがむしろ
問題だと思うけどね。
最優秀のハンターでさえ年中フル稼働できない。それを思い出すに、サービス残業で組織がフル稼働していると思い込むのは、経験的にも現実的とは思えない。それは単なる思い込み、錯覚ではないのか?