2013年1月27日日曜日
正しいは白黒しかない
プトレマイオスの天動説
コペルニクスの地動説
以上をふっとばしたケプラーとその法則
ケプラーのいわば経験則を幾何学的に証明したニュートン
万有引力で説明できない現象も説明したアインシュタイン
( ‥)以上を踏まえて曰く
科学理論は便利だが、
正しさは保証されていない
いつ間違いだとされるか
分からない
∧∧
( ‥)その言い様では語弊が
あるのでは?
じゃあ、こう言えばいい?
(‥ )理論は便利で使えて
有効ならそれでいいんだよ
そしてより良いものが
出てきたらそれを使えば
良いわけだ。
あとは精度の問題で、
要求する精度は場合に
よりけりだな
∧∧
(‥ )日常の言い回しでなら
\– 今でも天動説を使って
いますからね
:太陽が東から登る
:太陽の軌道は夏の間は高く、冬は低い
:太陽が南中する時刻は絶対時間において変化する
∧∧
( ‥)その言い様でなら、
本も精度は高められるけど
無謬のものになることは
ないのだと。
(‥ )分かる限りのすべての
誤りを直しても、
紹介すべき理論自体が
変わることがありうる。
紹介すべき理論が
変わりえるのなら、
それを紹介する本は
無謬のものになりえない
∧∧
( ‥)まあ、この議論や主張には
解決しなければいけない
事柄が色々ありますが
( ‥)それはまず、置くとしよう
–□
最低限、こうは言える。
分かる限りすべての誤りをなくしても、誤りはありうる。誤りを探すことが第一ならば、では、検出も認識もできない誤りを発見するにはどうすれば良いか?
∧∧
( ‥)いくつか方法はありますけども
新しい本を読む、資料を探す、
教科書に目を通す、
実験してみる、仮説を変える
そういうやり方ですね
(‥ )間違い探しを続ける限り
前進が可能。
正しい本を作るのが至上命題である。そう言った時、では、何が起こる?
∧∧
( ‥)これが正しい、それで終わり?
(‥ )たぶんそうだけど、
想像し難い部分があるし、
事実、想像しがたい
ことがある
あるサイエンスライターが曰く
:この理論は絶対です
:理論は覆されるから理論は信用できない
∧∧
( ‥)これが同一の人の口から
語られる
(‥ )迷いと矛盾があるのは
見て取れるよね
科学理論は絶対だと思っている。だが、歴史的にいって、科学理論は覆る。
∧∧
( ‥)どうしたらいいか分からない
(‥ )なんかね、見てると
挙動がすごく変なのよ
絶対、しかし、ころころ変わる、そういう両極端をゆれていて、そうかと思うと、無矛盾だから正しい理論だ、全部説明できる! と言い出す。
∧∧
( ‥)言い換えると、それが
正しい本を作ることを
選んだつけですか
(‥ )たぶん、正しいという
言葉には正しいか、
間違っているか、
この2つしか状態が
存在しないのが
良くないのだと思う
プトレマイオス
コペルニクス
ケプラー
ニュートン
アインシュタイン
以上を正しいか間違っているかで区分せよ
∧∧
( ‥)無理だろ
(‥ )無理だよ
正しいは白黒しかない。定規としては雑すぎる。そんな基準で本を作っていては、どこかで破綻するだろう。