2012年9月29日土曜日
9月29日のカノープス
起きたら朝の4時になろうとしていて、外へ出ると一面晴れ渡り、まだ星々が輝いていて、東の地平線に登り始めたしし座のレグルスの近くでは金星がぎらつき、オリオン座が高く上がっていた。
もしかしたら見えるかもしれないと丘の上まで急ぐと
∧∧ 見えましたカノープスです
( ‥)
–( ‥)おおーまたたいてる
またたいてる
南の地平線、赤く、時には見えなくなりそうなぐらいひどくまたたく、しかし明るい星が見える。りゅうこつ座のアルファ星カノープス。
腕と指を伸ばして目測するに地平線からの高さは2度程度といったところか?
∧∧ 9月にカノープスを見るとは
( ‥)
–( ‥)真冬の地平線まで南が
見渡せる時にばかり
見てきたからねえ。
*カノープスは全天で2番目に明るい恒星だけども、南にあるので、関東からはほぼ真南の地平線ごく低く上がり、すぐに沈む。その短い時間の間、なおかつ地平線のはるかかなたまで大気がきれいで雲がない場合でないと見ることはできない。
∧∧ 南東に明滅する照明があります
(‥ )
–(‥ )はて? あれは?
なんと言えば良いのか、サインカーブを描くようにゆったりと、しかし輝く時は急激に明るく明滅する照明が丘の切れ込みの向こうに見えた。明滅の様子は灯台のようにも見えるけども、
∧∧ 灯台ではないでしょう
( ‥)
–( ‥)灯台ならサーチライト
みたいに見えるはずだ。
でも、なんだろうね
大気は台風が接近しているとは思えないほどの透明度で、あるいは接近しているせいなのか、東の地平線の彼方には千葉の山々が、たぶん、山というよりもそこにかかる雲ではないかと思うけども見えていた。明け始めた朝の向こうのシルエット。
夜はたちまち明けて、黄色く煙る地平線と青黒い空、そして太陽の光に照らされて西へ伸びる桃色の光条が広がる。