2012年8月15日水曜日
最後の人類
起きるとまだ暗かったので散歩へいく。
∧∧ 途中で曇りましたが
( ‥)
–( ‥)流星が2つ見れたね
雲間から木星、輝く金星、そして空に爪でも押し付けたかのような薄く、上がったばかりでにぶく銅色に輝く三日月が見えた。
∧∧ 昨日の金星食は雨で無理
( ‥)
–( ‥)うん、でもこれもなかなか
良い感じだよ
さて
*の続き
∧∧
( ‥)でも? もしもとてつもなく
優れた技術があれば、相対論
を越えられないこの宇宙でも
冒険はできると?
(‥ )燃料を旅先で補給できて
信じがたいほど耐久性が
ある船体で、光速に
かなりすみやかに到達
できる加速力のある船が
あればね
あるいは冷凍冬眠なり、それに準じた仕組みがあれば。
∧∧
( ‥)燃料を旅先で補給ねえ
( ‥)化学燃料とか核燃料なら
可能だよね
でも効率が悪すぎる。
∧∧
( ‥)理想的には反物質でしょ?
一応、加速器があって電源が
あれば製造はできますよね。
どれだけの規模になるのか
現実的なサイズに収まるのか
必要な燃料を補給するのに
どんだけかかるか知りませんが
(‥ )旅先の恒星の周りを周回
しながら太陽電池みたいなもの
を展開して、じーっとたまるの
待つのかな。
結局は冷凍睡眠か何かしなければどうにもならなそう。ひょっとしたら燃料補充のためだけでも、ずっと眠り続けながら何年も何十年も、あるいはもっと回り続けるはめになるのだろうか。
∧∧
(‥ )そうして反物質を補充しても
\– 例えば太陽に一番近い恒星まで
20年ぐらいの旅でしたっけ?
(‥ )それでもびっくりするくらい
速い旅だけどね。化学燃料や
核燃料じゃ、数光年の距離を
越えるのに、数十年、数百年、
数千年以上とかそんな長旅に
なっちまうし
∧∧
( ‥)もしもすみやかに光速近くに
まで加速できたら良いですけどね
加速による相対論的な時間の遅れが
顕著に出れば、最低限、本人に
とって旅は短くなると
(‥ )時間の歩みが船外よりも
のろくなって、船内時間で
数週間、数ヶ月ぐらいで
次の恒星までいけるのなら
うれしいね。
それでも絶対的には長旅ではあるけども。
∧∧
( ‥)でもさ、仮にそんなことが
可能でも、船はとんでもなく
丈夫で、色々な安全装置が
必要でしょ?
(‥ )光速近い速度で旅をして
ぶつかってくる微細な粒子に
よる破壊やらなにやら
どうなるかねえ
∧∧
( ‥)だいたい加速器だの反物質炉だの
制御装置だのなんだの、どんだけ
精密な部品がつまっているのだという
(‥ )普通に考えればあっと言う間に
壊れたり、故障したりする
よな、直すにしても複雑
すぎて無理だよね。
そもそも旅に出るご本人自身、たぶん、生身とかではないだろう(冷凍睡眠とか簡単にいうけども、コチコチに凍らせられて、しかも何十年経過しても問題なく普通に起きてくる、という時点で、それはもう人間どころか哺乳類でも、脊椎動物ですらない。細胞の構造すら違っているんだろう)。
∧∧
( ‥)でも? それをクリアできる
信じがたい技術があれば、
それこそ星々をまたにかけた
大冒険は可能だと
( ‥)100光年先の星まで
–□ いくのに100年以上かかるし
銀河をまたにかけた旅に
でかけるのなら10万年以上
の時間が必要だけどもね
∧∧
( ‥)旅の間に故郷の地球が滅びたり
ひとつの文明が消え失せて
人類が絶滅するほどの時間が
経過するけども
(‥ )それでもあれだ、
宇宙でたったひとりの人類に
なるはめになっても
褐色矮星に降る雨や
ガスジャイアントの超臨界の
海に潜ることはできるわけだ
スターウォーズのような世界は無理だし、ああいう意味合いで大冒険はできない。この宇宙はそれが出来ない宇宙だ。以前も書いたように=>*
∧∧
( ‥)でも、もしも相対論の壁の
向こうにいってしまって
家族どころか同胞や文明や
人類ともお別れする
覚悟があれば
(‥ )とてつもない旅と冒険は
出来るだろうなあ