2012年4月25日水曜日
それは確かに無謀かつすばらしい
*の続き
∧∧
(‥ )ラノベって売れるものだと
\– 最初の第1週間で10万部
を越えたりするのですよね
(‥ )著者の印税だけで500万
以上を叩き出すわけだ。
ちょっとすごいよね
わずか1週間。これだけで、ふつーにしか売れないラノベ、というか普通の本の10倍以上の売り上げが出ることになる。
∧∧
( ‥)1冊、たった1週間であなたの
年収の2倍以上を叩きだせる
計算です
( ‥)恥ずかしながらそうだね
-□
いえ、大体、1.5倍ぐらいです、と言うことはできるが、そんなもの、1週間が1ヶ月にのびればあっさりと、何倍、10倍も抜かれることになる。
∧∧
( ‥)でっ、普通に売れるラノベ作家
さんたちも置かれた条件は
同じだろうと
(‥ )言い換えると、あれだ。
同じ出版社の同じ文庫
シリーズでも本ごとに
10倍以上差があること
になる、そういうわけね
∧∧
( ‥)極めてやっかいな状態ですね
( ‥)ここまで変動と差があると
-□ 金のやりくりが確かにね
大変だろうね
*売れ行きが安定していると計画を立てやすいが、ここまで不安定だと見通しが効かない、という意味。時間、空間、両面において限られた自分の販売スペースの中で10倍も売り上げが違うものが混ざっていて、しかもどれがどう売れるか事前にも将来的にも半ば分からない状況で、在庫と店舗の両方にうまく商品を配置しなさい、仕入れなどに回すお金(それ自体が売り上げで決定されるので、当然不安定かつ、要素としてフィードバックしているという複雑さ)も計算しつつ状況を切り抜けよ、というのは、正直、つらい。
∧∧
( ‥)しかも、売れ要素が分からない
というのも困りものですね
(‥ )高校生、可愛い女の子、
きれいなイラスト、ハーレム
そこまで分かっても、
これじゃ何も分からないのと
同じだからな。
きれいな女の子を描けば売れるんだろ? と揶揄する人もいるが、それは必要な条件で、別にそれだけで条件が満足されるわけではない(そうだったらこんなに差は開かない)。スタートラインはここです、と言われただけで、こっからどう抜け出すのか分からん、では分からん。
∧∧
(‥ )なんか本当にハイリスク、
\– ハイリターンですね
(‥ )ゆえに活気がある。
人の若さとチャレンジ精神は
無謀かつ、すばらしいという
見本だよな