自己紹介

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2011年6月15日水曜日

ロボット工場、という自慢

 
 ∧∧
(‥ )そういえば学校はロボット工場だ、
\-   そういう揶揄が昔はやりましたね

    (‥ )ロボットの方が優秀だろうに
        そういうこと言うんだよな。

 さぼるわ、手抜くわ、文句言うわ、酒飲む、タバコ吸う、おまけに飽きる

 ∧∧
( ‥)それで経済が回るのです

    (‥ )こんなロボットがどこにいる?
 
 

 

2011年6月14日火曜日

オリエントの心が世界の背景に

 
 「オリエント神話」ジョン・グレイ 青土社 1993 を読み終わる。

 
   (;— —)うへーっ、しんどかった
      -□
 ∧∧
( ‥)おやおや

 人類最古の文明である、メソポタミア(現イラクとその周辺)に成立したシュメール文明から周囲のセム人たちの宗教や祭儀、およびその一派であるユダヤ教徒、さらにはローマ帝国初期の時代に成立し終えたキリスト教の新約聖書に至るまで、オリエント世界では連綿と同じモチーフが受け継がれていた。それを論証する、とまではいかないものの、そういう視点による包括的な理解と展望を提示した本。

 とでも言えばいいか。

 *おそろしく乱暴に言うと、「ノアの箱舟の大洪水って、ギルガメッシュ伝説でも記述されている大洪水の焼き直しだよね」とかそういう有名な例も含めて、聖書はローマ帝国時代に成立したヨハネの黙示録も含めてネタ元はシュメールです、という話。


    (‥ )海から怪獣がくるよー!!
 ∧∧
(‥ )エト ヴィディ デ マーレ
 □-  ベスチアム アスセンデンテム
    ハベンテム カピタ セプテム
    エト コルヌア デケム

 *ざっくり訳すと、「海から怪物が上がってくるのを見た、それは7つの頭をそなえ、10の角をもそなえていた」とかそんな意味になる。ヨハネの黙示録13−1 ラテン語の読み方はすげー適当(生物学や古生物学、あるいは天文学のジャンルにいる人にとっては、ある程度意味の分かる単語が以上の文章中にあるのでは?)

 こういう表現や考え方には当然理由があった。つまりそこにあるのはメソポタミアにおける人々の歴史的な苦闘であり、海は邪悪な力を発揮する破壊者だった。例えばそういうことであったりする。

 ∧∧
( ‥)でも、この本では個々の神話は
 -□-  抜粋されているだけですから
    これだけでは神話やエピソードの
     把握にはほど遠いですね。
    
    (‥ )そういう個々の神話や祭儀、
        儀式、エピソード、聖書、
        テキスト、叙事詩を知っている
         人でないと意味のとれない本だ。

 ∧∧
( ‥)でっあるから良く分からないと

    ( ‥)10年以上前に目を通した時
      -□ よりは分かるのだけども、
         なかなかねえ。

 考えてみれば聖書もちゃんと読んでいないしな。

 ∧∧
( ‥)セプトアギンタやウルガタ聖書、
    考古学的な知識やアッシリア、
    カナン地方の神話や祭儀も
     知らないと駄目っぽいですね。

    (‥ )やれやれ、先が思いやられる
     □-
 
 

表記はどーしよーかなー

 
 
   ( ‥)正直言って、この和名
     -□ ださっ!! と思った
       場合、どうしたもんかね
 ∧∧
( ‥)...学名のカタカナ表記で
    いきましょうか?

 
 少なくとも今回の仕事において、英語の通称名は見ている限りでは学名の直訳だから分かりやすいけども、和名は時々、ものすごくトンチンカン、というか意味不明なものがあるのはなぜだろか。

 

2011年6月13日月曜日

死んでも方向を変えられないから死ぬので変わる

 
 ∧∧
(‥ )すっごいクールビズで
\-   電力の足りない夏を
     乗り切ろう。

    (‥ )でもじじーたちは
        スーツにこだわるんじゃね?
        人生は惰性だから、という
         意見がある。

 ∧∧
( ‥)いかに?

    (‥ )死ぬほど暑くなれば
        脱ぐんじゃねーの?

 冷房があまり効いてないビルのオフィスはえらいこっちゃになるだでな。死ぬほど暑くなればあきらめるでしょ。

 とっ、ここまで考えてふと思い出した。

 キリスト暦の800〜1200年。地球は、特にヨーロッパは温暖な時期、いわゆる中世温暖期だった。北欧の人々はグリーンランドに辿り着いたし、そこに入植することもできた。しかし、以後、地球の気候は寒冷化に向かい、14世紀、グリーンランドの入植地を本国の人々が尋ねて見ると、そこには廃墟があるだけで、誰一人として残っていなかった。現代人が考古学的に当時の住居跡を調べると、深刻な飢餓の様子がはっきりと見てとれた。乳牛さえ食べ、子牛も食べ、あげくに狩猟に使う大切なイヌまでばらばらにして食べていた。さらに最後の人はいずこかへ去っていったらしいことも分かった。

 ただ、彼らが具体的にどこへいって、そしてどのように全滅したのかは定かではない。

 *例えば「歴史を変えた気候大変動」B・フェイガン 河出書房を見よ

 ∧∧
( ‥)でも、その入植地の人も
    生き残るすべがあったの
     ですよね。

    (‥ )イヌイット、つまりいわゆる
        エスキモーの人々から
        氷の海における狩りの技術と
         方法を学べばよかった。
 
 ほとんど隣同士の関係で生活していたのだからやろうと思えばできたはず。

 だがそうしなかった(実はこういう事例、あっちこっちであるらしい)。


    ( ‥)人は簡単には生活の仕方を
        変えないし、全滅の危機に
        至ってさえ、やり方を
        変えないということだよな。
 ∧∧
( ‥)おや? するとじーさまがたは
    スーツを着たまま熱死ですか?

 案外、そうかもしれない。

 そして死ねば別の誰かが跡を淡々と埋めるんだろう

 ∧∧
( ‥)こうして世代交代と
    変革が起きると?

    (‥ )こうして人は変化に
        対応できると。
 
 人は死ぬまで方向を変えないし、死ぬからこそ、結果的に方向を変えられる、そういうことかもしれぬ。

 ∧∧
( ‥)つまり?

    (‥ )人が死ぬことには積極的な
        利益があるってことだな。

 まあ、さもなきゃ死ぬなんて進化がわざわざ起きたりしないだろう。

 
 

閉塞感というのはいかにも罪に値する

 
 ∧∧
(‥ )でも、ナショジオでは*3.6km
\-   こちらの書き込み*では
     1.3km。おや?と思う人も
     いるのでは?

    (‥ )まあ、おいおい補完するさ。
 

 さて

 先日、見た文章にも「閉塞感」という言葉が載っていた。

 ∧∧
( ‥)閉塞感ねえ...

    ( ‥)本当に困った言葉じゃないんだよな。
      -□ 抽象的な愚痴でしかないし、
        具体性がないし現実的なプランが
        そこに見つけられない。

 せいぜい、「こうしたらいいのに、なんでこうしないんだろう?」という、上から目線の余裕の愚痴というべきか? 

 ∧∧
( ‥)ようするに?

    (‥ )俺、どっしよーかなー 
        これは×、これはまあまあ?
         とか、そういうプランの
          検討じゃないんよね。

 ∧∧
(‥ )閉塞感とやらの原因って
\-   高齢化、生産していない層に
     支出が多いこと、しかも
     それが貯蓄に回ることが原因じゃ
      ありませんかね?

   (‥ )閉塞感という上から目線で
       余裕ぶっこいた言い方するのは
       いかにも現場にいない
       じじーやばばーが言いそうだよな。

 具体性がないってことは、現場にいないか、実は全然困っていないということなのだろう。こんな言葉でお茶を濁せる時点で、言っているそいつこそが閉塞感とやらの原因じゃねーの? 

 
    (‥ )というわけで、
    -    閉塞感と口にした人から
         まず餌食になるということで、
          どーよ?
 ∧∧
( ‥)餌食ね


    (‥ )最低限あれよ、理念はあれども
        現実的なプランが無いって
        それは罪に値しないかね?

 特に現状が差し迫っている場合は、特にそうじゃないのかね? 生き死にがかかっている時にもったいぶって愚痴られてはたまったものではない。





実行しないから挫折しない

 
 小さな記事を1つ書き上げる

 ∧∧
(‥ )ああ、ナショジオでも
\-   取り上げられていた
     これですね*

    (‥ )地下1.3kmから採集された
        線虫さんだ。

 地下生物圏に多細胞生物、というか動物がいた、という話。

 ∧∧
( ‥)コンタミ(*地上からの汚染)の
  -□ 可能性は、まあ、
    大丈夫ってことでしょうか?

    (‥ )まあ、いーんじゃね?

 元ネタはnature vol.474, pp79~82

 さて

 
    ( ‥)夢を抱いている大人は
        信用できんのよ。
 ∧∧
( ‥)なんで?

 
    (‥ )実行していないから
        挫折していないか、
        挫折から目をそらしたか、
        どっちかだべ
 ∧∧
( ‥)ああ、そういう?
 

 まあ、あれだ。風力だ、太陽光発電だとか言うのは勝手だけども、それはまず、自分の家と勤め先で実行してみてから言うべきだろうさ。

    ( ‥)挫折もできない奴が
        べらべらしゃべる夢なんざ、
        信用できんよ。
 ∧∧
( ‥)まあねえ。

 
 
 みんなを巻き込む前に、まず、自分で試せ。

      
       
        

2011年6月12日日曜日

このスローガン無惨なり だが、あの喝破こそすばらしい

 
 真の文明は山を荒らさず、川を荒らさず以下ウンヌン

 ∧∧
(‥ )ですか
\-  
    (‥ )無惨な言葉だな、我々の文明の
        今の姿をまったく説明できて
         いない。

 現実を説明できない理念はたとえスローガンになったとしても、それは無力。我らの世界は憎悪と他者への恐怖、飽くなき欲望でこそ説明できる。説明できない理論はそれゆえに意味がない。

 
 ∧∧
( ‥)でもさ、あの人は
    ここも敵地!! と語った
    のですよね。

    (‥ )彼のすばらしさはそこにあると
        思わないかね?

 たとえ今や屋根が銅でふかれているとしても、いや、そのような結果になるからこそ、スローガンなんぞより、この言葉の方がむしろ重い。
 


 

ノイローゼになるんじゃね?

 
 一応、これの関連*

 
  
 ∧∧
(‥ )サイエンスライターでもなんでも
\-   収入を上げるにはゴーストライターを
     雇うって手もあるんですよね?

   (‥ )ゴーストライターに限らず、
       一人の名前によりかかって
       複数のライターで、ある一定の
       品質に達した本を大量生産する。

 プロダクションというか工場というか、まあ、普通に会社だ。

 ∧∧
( ‥)ここぞとばかりに年間5冊、それ以上
  -□ えらいこっちゃな量の本がその人の
    名前で出版される。

   (‥ )ライターに限らない。テレビ出演や
       メディアでの、てきとーな発言で
       仕事の依頼が殺到した”知識人”
       なんかもそうなるなあ。

 Aさんの名前で、ライターBやライターCやDやFさんが書く、という案配。

 *時間あたりで考えると、明らかに1個人ではさばききれない量の本が出ているのに、消費者が「わー、○○さんの書いた本だー」という風に買っているらしいのは、端から見て非常にシュールな光景である。

 ∧∧
( ‥)まあ、そういう事例は普通に
    ゴーストライターが書いていると。

   ( ‥)それでも生産が追いつかなくなったり、
       ネタが尽きると、対談物とか出したり
        しちゃうんだ。

 対談物、あれはすぐに簡単に作れるが、あまり良くは売れない。


 ∧∧
( ‥)このことは、サイエンスライターも
    そこそこ売れれば、その名前を使うことで
    他人を雇って収入を引き上げることが可能だ、
    そういうことを示しています。

     (‥ )質が維持できない。そういうことも
         示しているけどね。

 *書いているのは本人じゃないし、集団で1人を語っている以上、その能力、表現は一定の枠に収まらざるをえない。むしろ模造的、あるいは大量生産品という意味で劣化する。

 ∧∧
(‥ )会社として収入が安定すれば
\-  後は集団のレベルを訓練によって
    上げるとかはどうなんですかね?

     (‥ )出版社は金があるけども
         本の質は頭打ちだよな?
         無理ってことじゃね?

 それにあれだ、個人で突っ走るのならいざ知らず、会社というかチーム全体のレベルを訓練で上げるなんて、それはそう簡単なことではない。

 ようするに結局のところ、サイエンスライターや科学ジャーナリズムが日本の科学の普及と啓蒙を担うというのはまったくのたわ言。

 ∧∧
(‥ )大学で教育受けたからサイエンスライターに
 □-  なろうかな、とか、科学を人に伝えることを
    学んでみたとか、そういう話も要望も
    希望もあるんですけどね。

     (‥ )本気でそれ信じてたら
         ノイローゼになるんじゃねーの?
 
 

    

 
       

2011年6月11日土曜日

この力学には逆らえぬ

 
 ∧∧
(‥ )なぜこんな内容の科学本や
\-   エセ科学の本が売れるのか?
     というお嘆きの意見。

    (‥ )そりゃあ馬鹿の方が多い、
        利口な奴は数少ないからだべ

 書き手も読み手も数が少なければどもならん。

 ∧∧
( ‥)露骨な意見ですね

    (‥ )頭の良し悪しだろうが、
        知識の量だろうが、
        把握の具体性だろうが
        優れた方が少ないのは
        この世界の理よ。

 読み手が多ければ、売れ行きの多い方へシフトする。書き手が多ければ、書き手のレベルは書き手の多い方へシフトする。

 ∧∧
( ‥)平均へシフトする。

    (‥ )書籍のレベルアップは現実的には
        不可能だってことさ。

 ああ、そりゃあ、あれよ? ライターだったら自信満々に言うよ? 「俺、こんなすばらしいものが書ける。こんなすばらしいことを知った。これを是非、みんなに伝えたい。」

 ∧∧
( ‥)でも研究者は

    (‥ )何これ? ガラクタじゃねーかよ。
     □-  お前は馬鹿だ。と言うのさ。
 
 悲しいかな、お前は馬鹿だ、というこの評価が概してまったく正しい(そりゃあ研究者の中にも「お前、どうやってここに紛れ込んだんだ?」 という人がいるけども)。

 ライターがいかにあーだこーだと主張して、事実として売り上げをぐんぐん上げても、本のレベルアップや科学の啓蒙にはまったく寄与できないどころか、むしろ反対。いる方が有害。いない方がいい。

 ∧∧
(‥ )なんですかね、
\-   この状況は....

    (‥ )世の理ってやつじゃね?
 
 この力学に逆らえる人間はいない。やれるものならやってみればいい。



 

本質主義者の嘆きを聞く

 
 世の中の人間は本質を見抜いておらず、愚かな議論を繰り広げている、なぜなんだ、うんざりだ、という意見。

 
 ∧∧
( ‥)なんと聞きますか?

   (‥ )それが人間の本質なら
       本質を見抜いていないのは
       あんたじゃねーの?
        と答える。
 
 そもそも本質って何よ? という問題があるけども。

 ∧∧
( ‥)なんでしょうねー

   (‥ )現象をざっくりと説明できる
       理論や仮説が本質、あるいは
       本質とかいうものを捉えている
       かなー? というのなら
       まあ、当たり前っぽいかなー?

 でも、人が描く三角形はどれもゆがんでいるが、この世界の背景には内角の和が完璧に180度で、幅が0で完全な直線で構成された三角が存在する、これぞ本質、それを見よ、理解せよ、そこからスタートすればこれ正しい、とか言い出すと。

 ∧∧
( ‥)良く言えばプラトン的?
    悪く言うといかれてる?

    ( ‥)ましてや、この本質に
        基づき、以下うんぬん、とか
        プランを提案されると
        お前、ちょっと大丈夫か?
        と思えてくるよな。
 
 本質を見抜けずに目先の利益や情報に右往左往する人間、これはなぜだ?! という嘆きは、人間の説明に失敗したことを自ら表明したのみならず、なんか聞いていて、痛いなー、と。

 ∧∧
( ‥)まっ、あなたたちも所詮は
    お猿さんですから、目先の
    お話にうきー! うきー!
    なんですよね
 
    (‥ )つまり理解のスタートって
        そっからだよなあ?
 
 人生も理解も紆余曲折するもんよ。
 
 
 

2011年6月9日木曜日

ああ、これが人間本来の感想文なのね

 
 「天文学の誕生 イスラーム文化の役割」岩波科学ライブラリー173を読み終える。

   ( ‥)やれやれ知らないことが
     -□ いっぱい出てきたぞ。
 ∧∧
( ‥)それは良いことですね。

 イスラームが大征服を終えて、さらにウマイヤ朝からアッバース朝になった頃。ギリシャやアレクサンドリアの科学関連の著作が翻訳される。

 ∧∧
( ‥)それはイスラームが征服した
    ササン朝ペルシャ(イラン)の
    文化振興策を引き継いだ結果であるし

   (‥ )計算に秀でたインド天文学が
    □-  入ってきたり、異教徒との
       論争に必要な理論武装を学ぶ過程で
       論証の方法論が学ばれ、それがさらに
       天文学の精緻化に寄与していくと。

 天文学者プトレマイオスの業績がイスラーム世界において批判的に発展させられて、その天体の軌道モデルが、ひいてはコペルニクスにまで受け継がれていった痕跡がある、という話。

   ( ‥)もう一度読み直さんと
     -□ 状況が把握しきれんな
 ∧∧
( ‥)なかなかに難しいですね。


 さて

 例えばこんな話(これらの続き。* * *

 ネオダーウィニズムは、その立役者のフィッシャーが優生学に関係があったように、100年前の時代背景(植民地主義や階級差別など)を反映して一度は見捨てられたダーウィンの理論を曲解してよみがえらせたもの

 というような意見。

*以上のような解釈の背景には以下のような内容が含まれている
:ダーウィンの進化理論は間違っているか、あるいは再解釈するべきである(これは提案者がダーウィニズムをどう使用するか? によって選択肢が違う)
:ダーウィンの進化理論は1859年に提唱されてから、やがて科学者に無視された死にかけの学問であった(この認識には事実と誤解が混在している)
:ダーウィニズムは1920年代以後になって英国のフィッシャーたちによって復活させられた、それがネオダーウィニズムである(復活というよりは、ちゃんと理解できるようになった、が正しい)
:フィッシャーは優生学などに関係していた
:優生学は人間を遺伝的に淘汰しようと考える例えばナチズムのような考え方である(ナチスがそういう考えを持っていたのは事実といえば事実ではある)
:そういう人々によって復活させられたダーウィニズムは以下ウンヌン(好きなように曲解するのか、あるいは否定するのかは、主張者の価値観次第である:ようするに科学ではない)

 ∧∧
( ‥)ありがちなたわ言なんでしょうけども
    それをなんと?

    (‥ )これ、ようするに次のように
        要約できるんよね

道徳の善し悪しで理論を判断してもよい。ライバルである理論を否定できれば私の理論は盤石であり、肯定的である。

*道徳で理論を否定している以上、道徳で理論の性能を判断していることになる。さらに自分の理論の性能を具体的に説明していないことからすると、相手を否定できれば自分は肯定されたと考えているか、あるいは最低限、自分の理論の性能を示す時にデータの大群をもってくることはないと言える(これは例えばダーウィンのやったこととはまったく対照的である)。

 ∧∧
( ‥)まあ、でも、こういう論証というか
    主張はすぐに否定できますよね。

   ( ‥)殺人鬼が言った。
       弾道は放物線を描くと。
       善良な人は言った、
       大砲を撃つあなたは悪です。
       そう言った彼を弾道計算が
       見事に粉砕した。

 道徳は理論や仮説の性能を反映しない。道徳的に優位にたっても自分の理論の性能は上昇しない。理論の性能は道徳を完璧に粉砕できる。

 ∧∧
( ‥)でっ? このあからさまな
    現実がなんだと?

   (‥ )逆にいうと、世の中の多くの人は
       そうではない先のような論証で
       満足するそういうことだよな?

 先の「天文学の誕生」で面白い話があった。イスラームやキリスト教のような一神教と、ゾロアスター教のような善悪二元論の宗教では根本的なところで世界観に差がある。

 ∧∧
( ‥)善と悪があるのは明らかであり
  -□ 世界は異なる2つの要素より
    成り立っている。

   (‥ )善人も悪人も共に創造されたものであり
    □-  由来がひとつであるのは明白。

 ∧∧
( ‥)どっちも矛盾はないのでは?

   (‥ )まあ、それもさることながら、
       善と悪、人間が認識した
       カテゴリーに基づいて
       論理的な体系を構築することを
       目指していたらしいのは
       興味深いと思わんかね?

 そしてこれが人間本来の思考じゃねーの?

 ∧∧
( ‥)科学は違うでしょ?

   ( ‥)善と悪の実在を肯定しないだろうな。

 まずそれは心理的なもの、人間が作った取り決めだと見なすだろう。それを示す無数のデータを提出するだろう。次に取り決めだとしたら、なぜその取り決めが出現したのか? その出現をほどこした圧力を想定するだろう。それは具体的に人間関係の数だったり(例えばジャレド・ダイヤモンドの「銃・病原菌・鉄」を見よ)、あるいは犯罪の発生率だったり、あるいは人間が摂取できるカロリーだったり、そういうもので換算するだろう。そして論証するだろう。その論証には実験と観察が含まれるだろう。

 ∧∧
( ‥)可能な限り、分解して
    よりシンプル、かつ
    正確なモデルを作ろうとしますね

   (‥ )でも科学以外はそうではないんよな。

 ネオダーウィニズムは忌まわしい優生学の徒であるから否定。しかしそうでない私はゆえに肯定。

 これは稚拙きわまりない論証だけども、これで満足してしまうのが本来の人間、あるいは普通の人間ということか。

 そしてまた、これは

 
   (‥ )おそらくその本人が生きてきた
       学問分野における
       論文の作りを反映している。
 ∧∧
( ‥)まあねえ。理系の論文だったら
    素材(データ)、その抽出の仕方、
    その処理の仕方、結論、考察
    となりますけども。

 この世界にはそういう手続きを全然踏まないし、それでも満足される論文もあるのだ、ということは意外と最近になって知った。

 余談めいているのだけども、このを読んだある人から「ダーウィンの主張はこういうことであろう。その仮説/解釈に従うとこうなるが、事実、それを支持するこのような記述がある。という書かれ方をしていたのが良かった」と言われて、ぎょっとした記憶がある。

 ∧∧
( ‥)なぜぎょっとしたのかと言うと。

    (‥ )それ以外の感想文の書き方が
        あるなんて、知らなかったからさ。

 あれはカルチャーショックで、正直言ってぞっとした。この宇宙には自分にはまるで理解も共感もできないものがあるということが分かった瞬間でもあった。

 それを踏まえてネオダーウィニズムが優生学の以下うんぬんとか言うのを見ると、ああ、これが人間本来の感想文か、と納得する。

 ∧∧
( ‥)でも、科学以外の人のすべてが
    そうではないですよね?
    先のイスラームの知識人の方々も
     そうでした。

    ( ‥)あの人達はもっと
        練られているよね。

 先の本でもイスラーム世界における知識人の討論は、良いなあ、と思った。アリストテレスもすばらしい。それに例えば「神学大全」を書いた、トマス・アクィナス。あの人は頭良いよなあ。

 
    (‥ )ガキどもとは大違いだ。
     □-  読んでいてしびれるよ。
 ∧∧
( ‥)そりゃあそうでしょう。


 

 

人に限りなく近づいた機械

 
 本当に出来の良いロボットというと

 
   (‥ )写真を見て、霊がいる!!と
       言い出したり、コックリさんを
       してマジびびりするようでないと
       いかんよな。
 ∧∧
( ‥)そこまで再現しろと?


 そこまで再現できたら勝利は疑いない。


 

どっからラクダ来た?

 
 一仕事終えたので、夜が明ける前の公園へ散歩にいったら、ベンチでうとうとしてしまった。

   ( — —)さむ
 ∧∧
(‥ )早く帰りましょうよ。

 さて
  
 Oneiroididae まんま訳せばユメアンコウ科。

 ∧∧
(‥ )Oneirodesが模式的な
\-  属ですよね?

    (‥ )Oneirodes。ギリシャ語の夢、
        あるいは夢から出てきた、に
        由来する属名だそうだ。

 だからOneirodes属は日本語ではユメアンコウ属と訳されている。つまりOneiroididaeをまんま訳せばユメアンコウ科、になるはずだと思うのだけども。

    ( ‥)なぜ和名が
      -□ ラクダアンコウ科なのだ?
 ∧∧
( ‥)Chaenophryne属にラクダアンコウの
  -□ 和名が当てられていますね。

 じゃあ、なぜChaenophryne属がOneiroidaeを代表しているわけ?

 ∧∧
(‥ )それに、Chaenophryneの意味は
 □-  大口を開けているヒキガエル、
    ですけども....

     (‥ )どっからラクダ来た?!

 何これ? 

 和名ラクダアンコウ、学名はChaenophryne draco
 
 ∧∧
( ‥)種名のdracoも竜やヘビの
  -□ 意味ですよね?

     (‥ )ラクダって何よ? 
 
 

2011年6月8日水曜日

だから苦しめ

 
 科学者は何でも分かる

 ∧∧
( ‥)うそやがな

    (‥ )ところがだ、この勘違いは
        科学を批判する人でさえ
        するのだ。

 科学にも分からないことがある。これは科学は何でも分かる、という前提に基づいた意見に他ならない。

 ∧∧
( ‥)でも実際の科学って
    「なんだこれー?」
     ですよね。

    (‥ )分からないから色々な理論を
        あーでもない、こーでもない
        そう提案するわけでね。

 科学にも分からないことがある。これを言った時点で(言い方にもよるが)、僕は馬鹿です、と自称したも同然。

 分からないから途方にくれて科学する。これ、より正確。たぶん。

 ∧∧
( ‥)でっ?

    ( ‥)皆が分からないことを分かろうとする

 そんな人間が、みんなに分かるように説明するってどういうことよ。

 ∧∧
( ‥)みなが分からない問題も解けるから
    みなにうまく説明できると
    思うのでは?

    (‥ )既存の枠組みでは解けないから
        既存の枠組みの超越を試みて
        成功した。そしたら余計に
        分からないことを言うよ。

 科学者はただ言えばいい。こうです。後は肩書きが決着をつけてくれる。

 ∧∧
(‥ )肩書きは信用できない、
\-   どいつもこいつも
     利権、御用、癒着じゃないか
     そういう意見が蔓延

    (‥ )そういうのはな、中途半端に
        頭が回る連中の言い分なんだ。

 普通の大多数はただただ普通に生きていて、そんなこと考えもしないし、当然、意見も表明せずに黙っている。

 例えばの話、夏休みの宿題はどうすればいい? 何人かは自力であっさり解ける。何人かは自分が馬鹿だと分かっているから頭のいいやつの答えを丸写しする。でも少数だが必ずいる。考えて自力で解くのだが、間違いだらけ。

    (‥ )さーて。一番のお馬鹿さんは
        誰かな?
 ∧∧
( ‥)ああ、そういう?

 頭が良いやつはごく少数。頭が悪い圧倒的多数は、しかし要領が良い(賢いのだとも言える)。中途半端な少数派、絶対少数にもなれず、能力もなく、しかし要領が良いわけでもない。こういう連中が無駄に頭を働かせてスローガンをばらまく。

 しかし、こういう少数の、自力で正しい答えを見つけられず、しかし自分を馬鹿だとは気づかず、それでいて意見を振りまく連中。こういう連中が一番危ない。そしてこういう連中がまず幅を利かせる。なんといっても勘違いしやすい、しかし皆に受ける間違いを思いついてべらべらしゃべるから。

 ∧∧
( ‥)なんとします?

    (‥ )答え合わせの日がくるだろ?
        それまで待てばいいのさ。

 テストの日は必ずくる。

 夏になって電力が足りなくなった。放射能で被害って出たっけ? エコエネルギー使ったら、うわわわん、電力も電圧も一定しないよーーー 当然、時給が下がる。

 ∧∧
( ‥)採点の日、ですか。

    ( ‥)答えが間違っていたことはな
        時給が下がるという結果を
        必然的に従うのさ。

 赤の他人が死んでも人はなんとも思わないが、時給が下がることに人間は耐えられない。

 ∧∧
( ‥)失敗は苦痛であり、
    苦痛から逃げることで
    正しい解答に復帰するのだと。

    (‥ )人間を知的生物だと考えるのは
        その点ではまったくの間違い
        なのさ。

 恐怖と苦痛を感知するからそこから逃げる。そして妥当な解を試行錯誤で見つけ出す。さあ、だから苦しめ。そうでないと正しい解答にいきつけぬ。

 ∧∧
( ‥)科学者は?

    ( ‥)苦しんでのたうち回るまで
        待っていればいいのさ。

 まだ答えは必要とされてはおらぬ。今、必要なのは世の中は不正に満ちていて自分たちは被害者なのだ、というお話だけだ。困ってないからお話に群がる余地も余裕もある。

 本当のテストはこれからだ。現実に追いつめられた時、夢は必ず挫折してその翼がへし折れる。高慢ちきな鼻っ柱がへしおれた時、黙って手を差し伸ばせばそれでよい。

 あなたたちはゴールでずっと黙って待っていればいいんだよ。その日がくるまでみんな見向きもしないもんさ。


 人間は知的生物などではないよ?
 
 


 

回帰する

 
 ダーウィンは獲得形質を認めていたし、パンジェネシス仮説を考えだした。


 ∧∧
( ‥)でもそれは丸っと間違いでした

    ( ‥)獲得形質的なものが
        ないわけではないが、
        獲得形質を組み込んで進化を
        説明する、それ自体は駄目だね。

 *獲得形質。ようするにその生物がその生涯において経験して手にした特徴が次世代に遺伝するということ。ものすごく分かりやすい例え話ではスポーツ選手の子供は筋骨たくましい、というような話。経験が遺伝子に直接作用して変異し、その変異は経験に関連する方向性のある変異である、とでも言えばいいか。自然界には一見するとそう見える現象があるが、そのほとんど全部が普通にランダムに起きる遺伝子の変異で、一見方向性を持つ場合でも、実は淘汰が働いている例だったりする。

 獲得形質こそ進化の原動力だとする人は昔から今に至るまでいるが、認められたことはないし、どれもこれも思いつきの域を出ておらず、まっとうな論文はない。端的に言うと、こんな理論があります!! と発表する場は論文であって、一般書で書くような人間は研究者として終わっているし、大概の場合、連中自身そんなことは自覚している。

 *本当にいけると思った理論を、論文より先に一般書で書くのは、製品を販売する前に製品の中核的なアイデアをテレビでべらべらしゃべるようなもの。理論を一般書でまず主張する時点で、自分の理論に先がないことは、書いているご本人が一番良く分かっているでしょ? ということ。

 ∧∧
( ‥)獲得形質と、それを組み込んだ
    パンジェネシス仮説を提案した
     ダーウィンさんも同じ過ちを
     犯したのだ、そう揶揄される
     ことがありますね。

    (‥ )確かに間違いなんだが、
        あれ、難しいのよね。

 ちょっと物を知った気になった人間が、「ダーウィンって獲得形質を認めていたんだってねー、うへへっ」、と揶揄するような内容だったらダーウィンの主張はそもそも自然選択説にはならないし、なぜダーウィンが退化という現象において獲得形質を特に考慮したのか説明できない。

 *獲得形質を彼が認めていた、という単純な仮説では、彼の文章と説明の有り様が説明できない。説明できないのであれば、その解釈は「ダーウィンの考え方と思考を説明する理論」として不十分であり、却下すべき、という意味。

 ∧∧
( ‥)ダーウィンさんはその点において
    間違っていた。問題は....

     (‥ )むしろ問題は、彼がそれで
         ”何を説明しようとしたのか?”
         でっ、あるね。


 ∧∧
( ‥)その話は前に書いたにはほとんど
    書きませんでしたね。

     ( ‥)種分化の話と同様(ダーウィンの種分化の
         理論は現在では間違いではないものの
          あまりメジャーではないとか)
         一冊の簡単な解説書で書くには
         手に負えなかったんでね。

 個人的にはダーウィンの獲得形質とパンジェネシス仮説は間違いではあるが、しかし彼がそれで何を解決しようとしたのか、その問題提起と着目、観察こそ評価されるべきじゃないのか、と思う。

 ∧∧
( ‥)その先にあるのは中立説と
    メンデル遺伝でしょ?

     (‥ )ようするに生物学者はな、
         100年以上ダーウィンを無視して
         フィッシャーとかメンデル、
         ハミルトン、木村資生を介して、
         ダーウィンに回帰しつつある
         そう言えばいい?

 着地点は結局、ダーウィンで、それがいわゆるネオダーウィニズムで、それってダーウィンさんのアイデアと要請を、メンデル遺伝と中立説と確率論でより具体化させたもんだろ? という意味で。
 
 ∧∧
( ‥)もしかしたら、誰かがこれから
    本当の意味でダーウィンさんを
    越えるかもしれないけども。

    ( ‥)もしそんなことが
        あるとしても、それは
        僕ら老人ではないよね。

 *老人:ここでは40歳以上の意味。こちらのの末尾の文章はこれに由来する。

 
 

認識した問題は実在するか?

 
 端的に言うと、

 認識した問題に基づいて理論を作る。認識した問題を解決できる手段を設定して、それをもって問題を解決できればそれでその理論は正しいとみなす。

 そういうことをしているだけで、それ以上ではない。

 ∧∧
( ‥)以上の体系自体に
    矛盾はないでしょうね。

    (‥ )矛盾はないがそれだけの
        話だな。

 矛盾のない体系は、矛盾がないというだけで、それが現実においてそうであることを保証するわけではない。

 ∧∧
( ‥)科学ではありませんね。

    (‥ )理論的で無矛盾ならばオッケー
        そういう判断をするのなら、
        天動説でも別にかまわないからな。

 天動説を放棄して地動説をチョイスしたことから分かるように、科学は論理的に真であればそれで良い、という性質の学問じゃない。

 ∧∧
( ‥)それに科学であれば観察、観測、実験を
    行うことで論証するでしょう。

    (‥ )これもまた科学が論理だけで
        成り立っていない証拠だな。
        論理的に真で充分なら、そんなこと
        しないからね。

 認識した問題に基づいて理論を作る
 
 ああ、しかし、認識した問題は実在するのだろうか?

 認識した問題を解決するために、ある手段、ある前提を設定する

 ああ、しかし、その設定された前提なり力学なりは本当に実在するのだろうか?

 問題を解決できたのだからその理論は正しい

 ああ、しかし、問題を解決できる理論は無数にあるのではないか?


 ∧∧
( ‥)これでは意味がないではないかと。

     (‥ )理論的。ああ、それで?
         そういうことだね。

 
 大進化はダーウィニズムでは説明できないので、説明できる理論を考えました。

 ああ、それで? 大進化は実在するの? それに説明できるのはいいけども説明に必要とした要素は実在するの? 説明できるのはいいけども、それは既存の理論と比べて何か良いところがあるの?

 ∧∧
( ‥)大進化が説明できるではないか、
    そう言ってくるでしょう。

     (‥ )それが実在することを
          論証せよ、そう聞いているの
          だけどもね。

 この問いに充分答えた人間が誰もいない。

 認識した問題は実在するか? 実在すると言うのなら、その実在はどの程度手堅いのか? それに答えねばならぬ。

 その問題が実在しない、ということを論証することなら出来る。あるいはそれをした人がいる。

 反対にその問題は実在すると主張した人間は数多いが、それを論証できた人間はいない。

 彼らはそれが真であると前提して、何か得たいの知れない理論を作るだけで、それ以上ではない。

 

 
 

勝手に認識した壁に基づいて考えて納得している

 
 皆が勘違いしやすい間違いを練り込めば、皆が分かってくれる

 ∧∧
( ‥)分かったつもりになってくれる
    がより正解ですけどね。

    ( ‥)分かった、というのはそれが答えだ
        という確信でしかないんだ。
 
 しかし、確信であるだけに、それが本当に正しいのかどうか、いちいちチェックしない。確信したらそれで終わり、ということでもある。だから間違いに気づかない。

 ∧∧
( ‥)ゆえに”それ”が答えのままになるのだと。

    (‥ )だから分かりやすい勘違いが
        ”正しい答えだ”とずーっと
        思い込むし、納得することに
        なる。

 確信は心理的な納得でしかない。心理的な納得が現実における妥当性を示しているわけではない。

 1例。

 ダーウィンの進化論は大進化を説明できない

 ∧∧
(‥ )大進化、というのは本来的には
\-   種から別種への進化のことを
     言うのですよね。

   (‥ )グールドなんかに言わせると
       門の出現、ボディープランの
       ”大幅な変革”だな。

 だがしかし、このどちらも間違いである、というか意味がない。ようするに大前提として

:A種からB種への進化は不可能である
:A門からB門への進化は不可能である

と置いた上で、ここから答えを導きだしただけなので、

 ∧∧
( ‥)AからBへの転移が実際に不可能で
    あるのかどうか、については
    何も語っていないのですよね。

    ( ‥)何も語られていない大前提に
        基づいて得られた結論は
         現実においても何も
         語ってくれないんよ。

 大進化が不可能だ、という結論は何かを語っているわけではない。

 というか、A種からB種、A門からB門への転移が不可能である、という前提は観察から得られたデータと付き合わせれば、あからさまに破壊できるので、明らかに間違っている。

 ∧∧
( ‥)種には亜種や変種や、どの種に
    属すべきか分からん種族が
    ごまんとおりまして。

    (‥ )門だと思っていたら、ご免、
       科でした、、、ということも
        あってなあ。

 ハオリムシが当初、新しい門だ、と言われた後、あれ?目(もく:order)かな? いやこれ、普通に環形動物じゃん。それもケヤリムシの一種だよ、こういう過程で分類学で言う科のレベル以下にまで融解していくさまを見た後で、グールドの言う「門への大進化はカンブリア爆発に...」という主張を聞いた時は

    ( ‥)これほど色あせた主張は
        他に聞いたことがない、と
        思ったよなあ。
 ∧∧
( ‥)グールドさんのアイデアは素人は
    いざしらず、研究者はもはや
    一顧だにしていないでしょう。

 とっ、いうかグールドが主張の根拠としたカンブリアの生物群は、大進化、あるいは爆発的で二度と起きなかった特別な(ダーウィニズム的でない)進化、こういったものが実はまったくなかったのだ、それを論証するデータとして使われていると思う。

 それもグールドの「ワンダフル・ライフ」出版の翌年からそういうムーブメントが始まるのだから、皮肉と言えば皮肉。

 大進化はダーウィニズムでは説明不可能だ、という大前提を組み込んだ、”大進化を説明する新しい俺様進化論”、こういう主張は150年数多くの人間が主張してきたが、どれも共通して前提自身に意味がなかった。だからここから立論した理論や意見もやはり意味がない。

 ∧∧
( ‥)でも、一般の人? あるいは
    ちょっと物ごとを考えてしまう人に
    うけるのだと。

    (‥ )A種とB種を認識した時、
        人がAとBを識別した時、
        人はそこに壁を感じる。

 別なものだから別なのだ。そこに壁があるではないか。別なものが別ものになるのは特別だ。壁を乗り越えるのは特別だ。特別だから大進化だ。ゆえにダーウィニズムでは説明できないのだ。

 つまるところ

 ∧∧
( ‥)ようするに認識や心理学に
    基づいた理論ですね。

    (‥ )ぶっちゃけ自然科学じゃ
        ないんだよ。

 勝手に認識した壁に基づいて考えて自分で納得しているだけで、壁が現実に存在するのかどうかを論証していない。今西錦司だろうが、グールドだろうが、池田清彦だろうが、彼らの主張は自然科学ではない。あれらは心理学が分析の対象とすべき何か(実際、論文まともに書いてないじゃんよ)。

 

 ∧∧
( ‥)そして分かりやすいというのは

    (‥ )無惨なもんだろう?

 
 分かった、というのは心理学の範疇だが、科学の分かったは自然科学の範疇で、両者は別物。自然科学を分かった、というのは文章としておかしいのだとも言えるし、そんなものは分かったと呼ぶに値しないのだ、とも言える。

 
 

2011年6月7日火曜日

考えてみればずいぶんとめぐまれているのである

 
 ∧∧
( ‥)また8時間もお酒飲んで
    何やっているんですか?

    ( ‥)またサウナで仮眠するはめに
      -□ なるとはなあ。

 まあ、一仕事終了。もう一仕事である。

 異国から来た人に言われた。「日本の人は国のためにみんなで働くからうらやましい」、こう要約すればいいか、まあそんな内容だった。

 ∧∧
( ‥)日本人は日本の欠点を
    あげつらって
    ぶつくさ言うのですけどね。

    (‥ )男女が夫婦の愚痴をひたすら
        友人に愚痴るがごとし。
 
 国を行き来して実際に比較した人ならともかく、なんか知らんがうちの国は駄目だと思うし、若者も社会も駄目だきっと、というのは

 ∧∧
( ‥)いやな自己批判ですよねえ

   ( ‥)結婚の愚痴と同様、
       真面目に受け取る
       もんじゃないね。

 本人たちは欠点と思うものを適切にねちねち指摘しているつもりでも、別の状況にある他人からすると自慢話か、あるいはとてつもない高望みにしか聞こえないことが事実としてある。そういうことらしい。


 ∧∧
( ‥)愚痴をこぼしても
    状況は改善されませんよ。

    ( ‥)愚痴は怠惰の特権さね
      -□

 
    

 

2011年6月6日月曜日

別に学習ではないんよね、確かに

 
 ∧∧
( ‥)Puck?

    (‥ )チョウチンアンコウの一種の
        属名だよ。

 どうもいわゆる”パック”、西洋世界における妖精さんの呼び名に由来するらしい。

 ∧∧
(‥ )ドイツの民話って書いてありますが?
 □-

    (‥ )パックは英語読みだったよな?
        ドイツ語ではなんだっけ?

 妖精や民話の本はどっかにしまっちまったよなあ。

 ∧∧
( ‥)まあ、そのパックにするんですか?

    (‥ )いや、でも見た目は
     □-  キロフリネの方が良さげなのよね。

 キロフリネ。直訳すると”手のヒキガエル”

 ∧∧
( ‥)なんかもう、おもしろ半分に
    本を作ってますよね?

    ( ‥)こんな興味本位の本を作って
      -□ いいものだろうか?

 いわばあれだ、柴犬も知らない人にイヌのなんたるかを教えぬまま、アードウルフを紹介するようなもんで。

 アードウルフ.....
 
 ∧∧
( ‥)そもそもイヌやないがな。

    ( ‥)ますます疑問を感じてしまうな
      -□ スタンダードを伝えぬままに
        色物だらけではないかえ。

 これではもはや動物園である。

 .............


 ∧∧
( ‥)問題ないでしょ

    (‥ )そうだな。

 考えてみれば、動物園にいく時、人は見せ物を期待しているのであった。

 
 ∧∧
( ‥)まあ、意義を何かしら
    練り込めばいいのでは?

    ( ‥)動物園の意義って
      -□ なんだっけね?

 
 まあ、取りあえず、見世物小屋で動物園である。

 
 →*


長い話に単純な結論

 
 *の続き

   ( ‥)マスメディア。それがたとえ
       科学ジャーナリズムと自称して
       いるものであったとしても、
       結局は科学と相克がある。
 ∧∧
( ‥)まあねえ。

 最低限、メディアや科学ジャーナリズムが、科学の監視やご意見番という立ち位置、あるいは「核兵器を始め、技術の暴走にもの申す」という見解を持った時、それが使命であると考えた時、相克が始まる。

 ∧∧
( ‥)それが”良い”ではないか、
    それが道義ではないか
    そういう意見もありますけどね。

    (‥ )もっともらしいけども、
        それは道徳や倫理で力学を
         論じるようなもんだな。

 あるいはこう言えばいい? それじゃあ物事を聖書になんとか当てはめようとしていた19世紀の創造論者と変わらないんじゃねーの? 

 科学者が科学ジャーナリズムにしばしば不快感を抱くのは当然だよな。100年以上も前にたもとをわかった時代遅れの老人が「へへへっ、僕が思うにですね〜〜」なんて言いながら顔を出してくるのだから、そりゃあいやな顔をするに決まってる。


    ( ‥)理論の理解と道徳的判断が
        絶望的にごちゃまぜなんだよね。
 ∧∧
( ‥)判断したことをもって理解したとする。
    そういうことだとしたら
    確かに困ったことですね。

 まあ、そっちの方が楽だからなあ。

    (‥ )これ悪い、と感じたら
        「いやっ!!」といって
        拒否すればいい。
 ∧∧
( ‥)難しい理論を理解しようと
    悪戦苦闘したりする必要がないし
    自分の理解が妥当かどうか
    検証する必要もないのだと。

 ようするにジャーナリズムやメディアのありかた、あるいは科学ジャーナリズムのありかたって、あれは単に逃げなんよね。論文を読みたくない、という逃げ(だから余計に嫌われる)。
 
 ∧∧
( ‥)ようするにメディアやライターの
    理念は妥当性の追求を
     やはり肯定できないのだと。

   (‥ )売るという経済人としての
       ありかたも、分かりやすい、という
       顧客重視のありかたも、
       正しい報道という理念も、
       科学に一言ありという姿勢も
       いずれも科学を肯定できない。

 どの理論が妥当であるか? と言う現実の見極めを、以上の理念や倫理はまったく肯定できない。

 ∧∧
( ‥)どうしたもんでしょうね?

   (‥ )中国方式でいくしかないんじゃね?

 中国へ行って思うのは、能力や人のあり方は日本人も中国人も平均で見れば差がない。習慣の差や、あるいは”あるその技術”が普及してまだ間もないからそれに慣れていないとか、そういう違いは確かにあるが、平均すれば同じだろ? ということであった。

 まあ、これ自体は人間なのだから当たり前。
        
 ∧∧
( ‥)違いがあるとしたら

    ( ‥)中国の方がより分散している
       というかね.....
 
 ∧∧
( ‥)日本人の方が平均に集中している
    のにたいして

    (‥ )中国の人って見てると
        平均からすると
        駄目人間も多いけど、
        やれる人も多いのだよね。

 「なに? 探し相手が見つからない? よし、まかせとけ」というタクシーの運ちゃんもいれば、ホテルの前に停車しているのにお客を次々に乗車拒否。とうとうホテルマンが怒って、「お前なにやってんだ??」と食ってかかると「今、眠いから仕事したくねー。起きたら客のせるから、それまで寝かせろ」と言う運ちゃんもいる。

 ∧∧
( ‥)悪い人って言うよりは
    駄目な人ですよね。

    ( ‥)見たことないけど、飲みの
        会計の時、寝たふりする
        奴がいるっていうな。
 
 確かに悪い人ではない。事実、そういう人を悪人とは呼ばないよね。

 ∧∧
( ‥)そしてそんな人は
    日本にもいるんでしょう。

    (‥ )ただ日本よりも多いっぽい
        のだわ。

 つまり平均からぶれた人間の数が相対的に多い。

 ∧∧
( ‥)型にはまり切らない個性の
    集合。ずいぶん自由な国
    ですよねえ。

    ( ‥)だから中央集権的になって
        あの手この手でコントロール
        しようとするんだろうな。
        あちらの指導者層は
        ご苦労様だよ。

 こんな有名な言葉、

 「上に政策あり、下に対策あり」

 すばらしい。なんたる自由主義。

 しかし、いやむしろだからこそというべきか、さる人に言わせれば、中国の人は自分自身で選んだ価値基準と考えに従う傾向が強いのだそうだ。少なくとも日本人よりもその傾向が強いらしいし、確かにそう見える。お仕着せがなく、皆が従う平均的な常識がゆるい世界。そんな中で頼れる判断基準は自分の理念だ!! ということらしい。

 ∧∧
(‥ )そういえば以前、反日デモが
\-   暴徒と化して日本製品や日本車を
     壊している時に、「やめろ!!
     中国人が野蛮人だと思われるだろ!!」
     と制止している人がいたみたいですね。

   (‥ )チベット支持を叫んで捕まる人とかな。
       もうそこまでいくと正気とは
       思えないくらい、自分の主義主張に
       正直というかね。

 ∧∧
( ‥)科学をいかに伝えるかも、そういう
    自分本位でいくしかないのだと。

    (‥ )単純な結論だけどもね。


 

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