2017年4月21日金曜日
有限の聖典は曲解されることで無限の記述が可能となる
2017年4月13日に公開された日本学術会議の声明には次のようにある
自衛目的の技術と攻撃目的の技術との区別は困難な場合が多い。
研究の「出口」が管理しきれないからこそ、まずは「入り口」において慎重な判断を行うことが求められる。
∧∧
(‥ )つまり自衛の安全保障にさえ
\− 研究者は関与すべきではない
と言ってしまったのだから
日本の研究者は
日本国民の命を守ることに
我々は参加しません
と言ってしまったも同然
(‥ )まあようするに
お前ら国民の血税を
俺たちは研究に使うけども
俺たちはお前ら国民を
守る気はない
俺たちの研究者のために
お前ら国民は死ね
と言ってしまったわけだ
日本の研究者はこれを
言ってしまったのよね
もう言い訳できんのよ
ネットは日本学術会議と研究者に対する怒りにあふれたが、まあそりゃそうだろう。
日本の研究者の存在を弁護することは、今や不可能である。日本の研究者は日本国民の裏切り者となり、血税を食べるだけの寄生生物、駆除されるべき害虫となりはてた。
∧∧
( ‥)とはいえ物事は解釈
この声明をどうすれば
よかですか?
( ‥)日本学術会議の声明では
−/ 国民という言葉が
一言も使われていない
ここが狙い目だな
日本学術会議の安全保障に関する声明には、日本国民の生命財産を守る、という言葉が一切含まれていない。
これが何を意味するのか? 声明はこれについては何も語っていない。
軍事に関わるのはリベラルとして面子がつぶれるから無理だが、さりとて我々は国民を守らないと明言するのもはばかられる。というか、そんなことを明言したら、へたしたらリンチだ。だったら国民という言葉を使わなければ良いではないか、そう思ったのかもしれぬ。
少なくとも、そう解釈されても反論は難しかろう。防衛や防災の関係者だったら真っ先に述べるであろう国民の生命と財産という言葉が、どれもただの一回もまったく全然、声明に使われていない時点で、いかなる反論も無意味だ。
しかしだからこそ、国民という言葉を使わなかった、この明白な事実が穴となろう。
∧∧
(‥ )つまり国民の生命と財産を守る
\− 安全保障に関与する研究は
この声明において
禁止されていないわけだ
(‥ )まっそういうことだね
そもそも
国民の生命財産について
言及して
おらんのだからな
というわけで、日本学術会議の御名において、国民の生命安全財産を守る防衛研究に参加することは許されているのである。
禁止されていないということは、むしろ推奨。
∧∧
( ‥)...こういう曲解を
偉い人たちは
認めるのですか?
(‥ )認めるもなにもな
聖典というのは
曲解するためにあるんだよ
聖典は有限の文字数よりなるが、世界は無限大である。なれば聖典は絶えず現実に合わせて曲解される必要がある。有限の記述で無限に対峙するとはそういうことだ。それが道理というものだ。
これが分からん奴はただの阿呆だ。
∧∧
(‥ )まあ日本学術会議の人たちにも
\− 立場があっただろうしね
(‥ )戦後70年
軍事反対と言うことは
リベラルのトレンドだった
いや…
紀元前からそうだったとも
言えるかな
紀元前3世紀の韓非子の記述でも、当時のリベラルは俗世を捨て、浮世離れした理論を吹聴することでその地位を確立していたことがうかがえる。もともと人類にはこういうやり方で権力を掌握する者たちが現れるものなのだった。
そして、リベラルの立場というのは、絶えず微妙なものである。
∧∧
( ‥)反体制を気取るロック歌手が
国家のために協力することが
できず
さりとて民主国家の主である
国民と正面決戦するわけにも
いかず
なんかこう中途半端な立場に
なるようにね
( ‥)なんかあれよな
−/ 日本学術会議の声明が
妙に訳分からん内容に
なってるのも
多分そのせいなのよね
国民という言葉を使わないのも、個別にぐだぐだ色々回りくどい言い方をしているが、要するに軍事に関わると面子がつぶれるし、しかし国民と対立したくないし、それに軍事面に金が回ると僕らに降りる予算が少なくなるじゃないか、そんなの嫌だやだやだ、というなんともどうでもいい内容になってるのはこのせいだろう。
それに
∧∧
(‥ )それにまあ
\− 気持ちが分からんでも
ないですな
核兵器を作った研究者
E=mccを導いた
アインシュタイン博士
彼ら全員が
全員でないにせよ
原爆投下に責任を感じた
歴史が
科学にはありますからな
(‥ )そういうのは
個別に判断すれば
いいんだよ
例えば毒ガスを作った研究者は?
例えば核兵器を作った研究者は?
例えば防衛網を構築した研究者は?
∧∧
( ‥)ああどれもそれぞれ
評価違うね
(‥ )まとめちゃいけないものを
軍事的! なんていう
稚拙な言葉で一緒くたに
するから混乱するのさ
物事は個別に評価されるし
評価されるべきなのよ
要するにこれ、分類の混乱なんだとも言える。当然と言えば当然だが、稚拙と言えばまったく稚拙なのだった。
端的に言えば、深刻といえば深刻な問題なんだが、取るに足らない問題なのである。