2015年8月21日金曜日
人はパクリ認定ではなく、技をこそ見ている
自分のオリジナルキャラを作りたい?
だったら自分の好きなキャラを見ないで描きなさい。
描いてみた。
これ、パクリじゃね?
できましたか? では見ないで描いたキャラと”元のキャラ”を比べてみましょう。
あれ? 似てない? 俺が描いたこの娘、だれ?
ほら、あなただけのオリジナルキャラができました。
∧∧
(‥ )実際にある漫画家さんが
\‐ 昔、書いた事だよね
(‥ )人によっては正確に
元のキャラを描いて
しまえるけども
普通は元キャラと
別物になっちゃうのだよな
つまり、あなたのオリジナルになります。
∧∧
( ‥)でもそれはパクリだ
そう言う人もいるでしょう
(‥ )さらに再調整すればいい
元のキャラと比べながら
自分の萌えを目指すのだ
そうすれば同じには
ならんよ
反対に、何も見ないでまったくのオリジナルキャラを自分一人で作るというのは危険な側面がある。
何も見ないで描く。
いかにも立派だ。
だが人は日常、あらゆるものをあちこちで見ている。
これゆえ、本人も自覚しないまま、脳内のどこかに収納されている”以前見た絵柄やデザインやキャラクター”をそのまま使ってしまうことがある。
すっかり忘れていた記憶がいきなり甦るということは、誰しも経験したことがあるだろう。かように人の脳内にはあらゆる物事が詰め込まれている。
同様に、すごいアイデアを思いついたと思っているのに、実は以前見た何かを無自覚に使っているということがあるのだ。
∧∧
(‥ )これゆえ
\‐ オリンピックエンブレムのように
単純なデザインの場合
それが似ているからといって
必ずしも剽窃だと言い切ることは
できない
(‥ )単純で収斂しやすいし
以上のように
知らぬうちに使ってしまう
こともある
そういうことを
身をもって知っているから
世の中のデザイナーは
あの件に関して
慎重だったのだな
実際、オリンピックのエンブレムが言い逃れできない状況に陥ったのは、トートバッグが無断引用であったからだ。エンブレムのパクリが確定したから窮地に陥った、というわけではない。トートバッグが駄目ならエンブレムだって手抜きだろ? そう見られてしまったのが事の始まりである。
∧∧
( ‥)言い換えればあれだね
オリジナルオリジナルと
気負って墓穴を掘るより
既存のものをパクって
意識的に調整した方が
むしろ安全だということだね
(‥ )コントロール下に
置く事ができるからな
そっちの方が
制御できるのだ
ただし、これを踏まえるとオリンピックのエンブレムの件はますます言い訳できないことになる。既存のものをパクるだけでなく、意識的に調整すらしていなかった、そういう疑惑が成立してしまうからだ。
これは実のところパクリ疑惑よりも信頼性に響くことなのである。
彼の仕事はパクリでさえも手抜きであった、この評価は致命的だ。人はこの手の手抜きを非常に嫌う。
パクる時は、意識的に調整しなければならぬ。元ネタが分かるのに新たな地平を切り開く。皆はその技をこそ良しとするだろう。