自己紹介

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2016年12月14日水曜日

センスオブワンダー? 必要なのは憎悪と恐怖だろ?

 
 ∧∧
(‥ )理系離れを防ぐには
\−  子供をセンスオブワンダーに
    触れさせることだと
 
  (‥ )相対性理論で
      光速度の限界を突破できぬ
      ことが明らかとなり
      みんなで異世界という
      ファンタジーへ
      逃げ込んだのに
      センスオブワンダーとな?
 
 馬鹿馬鹿しい、仮にセンスオブワンダーに動員力があったとしても科学にセンスオブワンダーなどあるものか。
 
 ∧∧
(‥ )科学が明らかにしたのは
\−  この宇宙が
    地獄のような世界であること
    この宇宙は
    人類の生存に適さぬ世界で
    生命にも非友好的であり
    根拠も真理もないという
    無情な現実であった
 
  (‥ )科学にセンスオブワンダー
      とか言ってる奴はな
      科学じゃなくて
      科学者が抱いている
      黒魔術に恋しているのだ
 
 人間の神経は人間族特有の処理で世界を認識している。問題はその処理がどうにも黒魔術的であるということだった。いわば人間には黒魔術回路が埋め込まれているのだ。

 確かに科学は科学者が作るものであり、科学者が人間として持つ黒魔術回路は科学の推進に時として役立った。
 
 ∧∧
( ‥)たとえ間違った仮説でも
    役立つことはある
 
  (‥ )問題はさ
      役立っているからといって
      それが正しいとか
      真理であるとか
      そういうことには
      ならないのだ
      科学の知的興奮
      センスオブワンダーなど
      所詮は黒魔術よ
      科学の部品ではあるが
      科学そのものじゃあない
 
 もちろんそれゆえにこそ、黒魔術回路なるセンスオブワンダーが役立つこともあろう。
 
 間違っていても役立つのなら、センスオブワンダーという妄言だって動員力という結果をもたらすこともあろう。
 
 ∧∧
(‥ )問題は黒魔術回路は
\−  数学物理では役立ったけど
    生物学とか進化学では
    役立ったためしがない
 
  (‥ )センスオブワンダーとか
      そういう呪文を唱えれば
      問題万事解決って
      考えてるあたりに
      限界があるのよね
 
 センスオブワンダーとかいう黒魔術が通用する分野もあろう。だが通用しない分野もある。
 
 ましてや人間が望むのは真理というお手軽な答えだ。
 
 科学はこれに答えてくれない。
 
 あるいは答えるにしても望んでいない答えを、これが事実だ受け止めろと放り投げてくる。
 
 科学は一般的な人間からすればあまりに無作法であまりにも暴力的で、あまりにも無情なのだ。科学はこの宇宙が持つ暴力的なざらざらした質感をやすりのように押し付けてくる。
 
 オウム真理教に入った高学歴者を見たまえよ。彼らは無粋な科学ではなくて、美しい真理を選んだではないか。
 
 ∧∧
( ‥)ほら
    センスオブワンダーなんか
    誰も求めちゃいませんよと
 
  (‥ )まあ求めても
      求めていなくても
      どっちでもいいけどな
 
 科学はある時点から現実世界を操作する強大な力を発揮するようになった。これゆえ、現在世界における列強諸国は科学技術を放棄できなくなっている。放棄したものから他の列強に抹殺、奴隷化されてしまうからである。
 
 つまり、科学を維持する事自体は、別に心配するようなものたりえない。
 
 ∧∧
(‥ )国家の絶滅を恐怖した
\−  政治家は科学技術の維持に
    必死とならざるをえない
 
  (‥ )たとえ今の日本が
      老人の福祉で
      押しつぶされそうに
      なっていても
      大学への補助金が
      雀の涙に減額されても
      そうなのだ
      この恐怖と憎悪がなければ
      とっくの昔に
      大学なんか無くなってるよ
 
 分かるか? 科学に必要なのはセンスオブワンダーなどではない。恐怖と憎悪と苦痛と絶望だ。全国民を隊列に並べて行軍させよ。一心不乱に武器を取れ。鉄パイプでもなんでもいいから突撃だ。これこそ富が分散化し、再び中世へと帰還しつつあるこの地球における我らのセンスオブワンダーである。
 
 
 
    

2016年12月13日火曜日

黒魔術回路の収束

 
 
   (‥ )WELQ騒動?
 
 ∧∧
(‥ )DeNAって会社がね
\−
 
   (‥ )DeNA?
      ああ横浜ベイスターズを
      買収したって会社だな
      いつの間にかチーム名が
      変わっていて驚いた
      ものだったが...
 
 ∧∧
(‥ )そのDeNAって
\−  ネットオークション
    運営会社が
    提供していた
    医療情報の記事内容が
    黒魔術だったり
    ネット記事の事実上の
    盗用だったりで
    大問題になったんだってさ
 
   (‥ )はーん? でっ
      情報提供サイトの呼称が
      WELQだったから
      WELQ騒動だと
 
 ∧∧
(‥ )状況が錯綜して
\−  分かりかねるけど
    ネット記事をリライト…
    まあ要するに書き直しだね
    他人の記事を
    書き直しすることで
    盗用を分かりにくくする
    あるいは
    盗用だとばれないよう
    いかに
    お手軽に記事を書くか
    指南していたとかなんとか
 
  (‥ )ああでもそれって
      物書きがよく使う
      手だよな
 
 物書きなんて、所詮はそんなもんだろう? ひどいやつになるとネットニュースの内容をほぼそのまま転用、最新情報! とまるで自分が探してきたかのように記事にして、あげくに自家製イラストと称するパクリイラストをくっつけて流すものだ。
 
 感心できるものではないし、死ねよお前と思うが、しかしよくある手である。
 
 ∧∧
( ‥)まあ物書きなんて所詮は
   パクリの連鎖ですからなあ
   物書きどころかテレビや
   新聞や大御所作家も
   似たり寄ったりで
   悪名高いまとめサイトとかと
   レベルは変わらない
 
   ( ‥)DeNAが用意した記事が
     −/ 短期間であまりに数が
       多いから
       リライトツールとやらを
       使ったんじゃないかと
       言う人もいるな
 
 リライトツール。ようするに、”全自動で文章を書き直しちゃうぞ機械”。

 電子のプログラムであるがゆえに、ソフトウェアだのツールだなとど言われているが、要するに電子化された機械である。
 
 ∧∧
(‥ )最近はこういうのも
\−  作られているんだね
    電子情報は機械的に
    把握できるし
    複製できるし
    辞書を電子化しておけば
    同義語に
    変換することも可能だし
    それによって
    盗用と分からないように
    いじくることができる
 
  (‥ )薄っぺらい内容だな
      だがしかし
      素晴らしい成果だな
 
 一方、この問題が露呈したひとつのきっかけは、肩こりで検索してたどり着いたWELQのサイトの内容が、それは霊の仕業では? などという代物であったことにあると聞く。

 そもそもWELQの内容はそういうトンデモ情報の百鬼夜行だったそうな。
 
 ∧∧
(‥ )WELQのライターは
\−  素人集団だったという
    告発もあったようですし
 
  (‥ )先に述べたように
      リライトツールを使った
      記事の大量作成であった
      可能性もあるわけか…
      なるほどこれはこれは
 
 これは、うん、良い、良いな。実に良い。
 
 ∧∧
(‥ )ライターであっても
\−  自動機械であっても
    出来たものはトンデモ黒魔術の
    百鬼夜行大行列
 
  (‥ )自動機械に
      黒魔術回路なんて
      組み込まれていないが
      ネット上からあさってくる
      人間の文章が黒魔術だった
      そういうことだろうね
 
 ∧∧
( ‥)要するにこれって
    人間には黒魔術回路が
    組み込まれているから
    人間を直に使おうが
    自動機械を使って収集しようが
    人間を介する以上
    成果物はどうしても
    黒魔術化してしまうって
    ことだよね
 
  (‥ )良い良い、良いぞ
      実に良い 実に素晴らしい
 
 人間は脳内に黒魔術回路を持つ。それゆえに作る文章はどうしても黒魔術化する。これはその論証と見るべきかもしれぬ。なれば実に素晴らしい。これは立派な成果だよ。
 
 ∧∧
(‥ )逆に言うと黒魔術回路が
\−  組み込まれている文章でないと
    理解できない
    それが人間なのである
    そういうことになるね
 
  (‥ )科学が人間にとって
      苦痛でしかないのは
      そのためなんだよな
 
 科学が持つ知的興奮とか言ってる連中も、所詮は、科学が持つ、というか科学者が持つ黒魔術的な部分に刺激されているにすぎぬ。

 宇宙や物理法則には美しさがある、とか連中、平気で言ったりするであろう? あれって露骨にプラトン主義なのだ。

 つまるところ科学の知的興奮とやらは宇宙に実在する客観的なものではない。

 人間の脳内にある黒魔術回路が生み出す妄想にすぎぬ。要するにである、誰も科学に興味なんかもっちゃいないということだ。

 そして科学を分かりやすく伝えるとは、この黒魔術回路を相手にするということなのである。
 
 
 ∧∧
( ‥)つまり科学を分かりやすく
    伝えようとするには
    人間の黒魔術回路に沿った
    加工を行う必要がある
    しかしそうすると
    必然的に文章内容は誤る
 
  ( ‥)素人ライターにせよ
    −/ 自動機械の結果にせよ
      肩こりは霊の仕業に
      なってしまうとは
      分かりやすさに収束した
      結果と見るべきかもな
 
 かように分かりやすくすると文章は完全なる黒魔術となる。
 
 ではどうする? 黒魔術にならず、しかし可能な限り正しく伝えるにはどうすればいい?
 
 ∧∧
( ‥)答えは単純で
 
  (‥ )読者に文章を
      読ませなければ
      いいんだよ
 
 読者に読ませようとすると文章は黒魔術化してしまう。以上のようにそれは明白である。それでも正しい文章を書きたいと言うのなら、読者に読ませてはいけない。これもまた自明のことだ。そうだろう? 分かりやすく書こう、では駄目なのだ。正しい文章とは、そもそも読者に読ませてはいけないものなのだ。
 
 ∧∧
(‥ )つまり正しい本を売って
\−  生活するには
    読者が
    1ページも読まない本を
    読者に売りつけることが
    必要なのである
 
  (‥ )読まれたら負けだ
      しかし売るのだ
      これが
      サイエンスライターの
      課題なのさ
      他の問題なんか
      どうでもいいことだね

 
 
 

2016年12月12日月曜日

一番重要な事柄が秘密であり秘匿されている

 
 日付がかわり、12時を過ぎて散歩に出ると外の気温はマイナス2度であった。
 
   前いた場所なら1月2月
 ∧∧ 真冬の気温だね
( ‥)
 −( ‥)まあそれでも東北
      北海道に比べたら
      こんなものなんてことは
      ないんだが
      寒いもんは寒いな
 
 丘の上から眺める町の灯は冷たい空気と町の暖気がせめぎあうせいか、ひどく瞬いていた。日本海側から流れ込んできた雪に覆われた山は月明かりで白くぼんやりと闇夜にそびえている。
 
 帰り際、妙なものを見た。なにやら道路の脇で反射テープを身につけた人物がかがんでなにかしている。怪しげな奴だと思ったら警官で、それも二人だった。角の家にバックで駐車した自動車のボンネットを懐中電灯で照らして調べ、何か話し合っている。
 
 具体的な会話は分からないが、なんだろうこれは? というような、怪訝そうな、思案する声だ。
 
 明かりで照らされた黒い車体に浮かび上がるのは、ボンネットの正中線に描かれた丸く明るいマークと、その上になぞられたハートのようなもの。それが霜と凍りついた雪できらきらと光っていた。
 
 ∧∧ なにあれ?
(‥ )
 −( ‥)いたずら描きかな?
      でもペンキには
      見えなかったな?
      パテのような質感
      に思えたが...
 
 確かに、なんだろうこれは? である。
 
 ちらっと目を走らせた時に被害者で通報者であろうか、やせた男性と小柄の女性の姿を見た。何があったのかなんとも理解に苦しむ。
 
 さてもさても
 
 今から10年以上前、多分、20年は前になるか。その人はいった
 
 芸大に入った時、先輩に好きな画家は誰か? と問われた。ダリだと答えると、先輩は、「ああダリは素人受けするからね」と言われた。その時はむっとしたが、今にして思えばそうだったよ。
 
 ∧∧
( ‥)という話を
    あの人から聞いた時
    その時のあなたも
    むっとしたのだよね
 
  (‥ )いやはやな
      あの時は
      俺も若かったよ
 
 今の自分なら、

 素人受けする! 実に素晴らしい! 

 それが生活する上で重要なことなのだ! 
 
 なんだ? お前らはそれが分からないのか? 
 
 はははっ 出直してこいひよっこ共め!
 
 というだろう。
 
 ∧∧
(‥ )あの時、それが言えなかったし
\−  思いつきさえしなかった
    あなたもひよっこでしたな
 
  (‥ )まったくだなあ
      あの時のオレはまさに
      駆け出しだったからな
  
 ああ、しかし、あの時の自分に先の思い出をこぼした彼の人はどうだったか?
 
 ∧∧
( ‥)あなたより年上だ
    今のあなたよりは若いが
    もう社会人だった人だ
 
  (‥ )自営業じゃなくて
      悪い意味で給料取りに
      なっていたからな
      生産して売って収入を
      確保せねば死ぬ
      という世界観を持たぬまま
      理解もできぬまま
      経験もせぬままに
      大人になっちまってたのさ
      おかしなもんだな
      今になってそれに
      気がついたよ
 
 今にして気がついた。しかし、これはどうにも秘匿された秘密なのである。

 実際、かつて存在した画家たちが収入の確保にどう対応したのか? という資料はあまりよく見えてこない。

 画家とは高尚でも偉大な存在でもなく、漫画家や農家やイラストレーターと同じであって、原価と必要経費と単位時間当たりの生産と販売、収入を考慮しないと死ぬ。
 
 パトロンを手に入れよう、とかそういう単純抽象的な考えでは解決できない問題なのだ。ここには計算が必要なのである。

 画家とは単純に自営業であり労働者であるはずなのだが、なにかこう伝説のベールで覆われてしまっているのだ。
 
 ∧∧
(‥ )というか皆がそういうベールを
\−  べたべた貼付けちゃうのだよね
 
  (‥ )困ったことにそういう
      皆が貼付けるベール自体が
      付加価値になるから
      画家もそれを
      積極的に使いよるから
      事態が余計見えにくくなる
 
 ピカソなんかがそういう例であることは明白だろう。古典芸術を先陣切って打倒した、という破壊者のベールをまとい、それによって彼は価値を得た。
 
 それにしても良くわからん。

 確かに駆け出しのピカソは貧乏で絵の具をそろえられず、青をやたら使った作品を発表する青の時代があっただの、ミロが抽象芸術へ至る契機になった作品は、飯が足りず、飢えで頭がもうろうとした時に見た幻覚を描いたものだっただの、そういう話はあるけども。

 例えばミロの作品、アルルカンの謝肉祭=>miro le carnaval d'arlequin - Google 検索
 
 ∧∧
( ‥)でもこれって
    この人もこんなに
    貧乏したんだ!
    それでも成り上がれたんだ!
    というだけの話で
    いわゆる貧乏ポルノだよね
 
  ( ‥)だからさ具体的なことが
    −/ さっぱりわからん
 
 なにもかも良くわからないのである。

 一時盛り上がった野獣派を率いたマティスは晩年小さな教会のステンドグラスをてがけたり、色紙を切ってはった作品を作ったけども
 
 =>https://www.google.co.jp/search?q=matisse+later+works&biw=856&bih=657&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwjmp6P25uzQAhWMnpQKHaicDR4Q_AUIBigB

 
 ∧∧
(‥ )マティスさんの晩年の収入って
\−  どんなだったのだろうね?
    ちょっと調べただけじゃ
    良くわからないね
    色紙の切り貼りは
    売れたんですかね?
    名声は使えたのですか?
 
  (‥ )美術史に残った人だ
      そんな困窮しているという
      印象ではないし
      そうは見えない
      でも具体的なことが
      さっぱり分からんのよ
 
 どうもこうも、何かあれだ、みんな、画家は農業と同じで極めて不安定だということが分かっていない。あるいは、農産物のような必需品ではないから世間の潮流に翻弄されるということが分かっていない。

 というか意図的に無視しているように見える。

 そうしてどうでもいい美談や華やかな創作活動という伝説だけがごちゃごちゃと、ごまかしのように積み上げられて、収入の確保とその計算という一番肝心な部分が秘匿されてしまっている。
 
 ∧∧
( ‥)そればかりかあれでしょ?
    シュルレアリスム運動の
    リーダーである詩人の
    アンドレ・ブルトンが
    したように
    商業的成功をおさめていく
    ダリをドル亡者と呼んで
    批判することさえ
    行われるわけだよね?
 
  (‥ )Salvador Daliの綴りを
      置き換えて
      Avida Dollars
      ドル亡者に変えて
      皮肉ったというやつな
 
 かくて物事の一番肝心な部分は隠され、そうしてその落とし穴に次から次へと人間がはまっていくわけである。

 これには必然の理由があろう。皆、手の内を明かしたがらない。それは企業秘密であり、あるいは恥だからだ。あるいは、私はこれだけ貧乏でも絵を描けるのですという貧乏自慢という面があろう。
 
 しかし、必然の理由が大挙して押し寄せた結果、一番重要な生活の計算という事柄が秘匿されてしまい、世の中はどうに解せぬものとなった。
 
 
   

2016年12月11日日曜日

絵を描いて生活すると言った時点で未来はすでに確定済み

 
 ダリは著名な画家であるが、マグリットはそれほどでもない。

 ダリ=>https://www.google.co.jp/search?q=salvador+dali&biw=919&bih=758&source=lnms&tbm=isch&sa=X&sqi=2&ved=0ahUKEwjT1eXj1uvQAhWMTrwKHdohCaoQ_AUIBigB…

 マグリット=>https://www.google.co.jp/search?q=rene+magritte+oil+paintings&biw=919&bih=758&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwi7nM2P1-vQAhWMw7wKHfmjAKU…

 
 ∧∧
(‥ )技量はダリさんの方が
\−  上ですかね?
 
  (‥ )まあそんな感じかな?
 
 単純に技量の差が知名度を分けたのであろうか?
 
 あるいは、ダリが謎解きの楽しさと簡単な答えを提供するのに対し、マグリットの絵は良く言えば形而上学的、悪く言うと謎を放りっぱなしなのがいけなかったのであろうか?
 
 光の帝国=>https://www.google.co.jp/search?q=rene+magritte+oil+paintings&biw=919&bih=758&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwi7nM2P1-vQAhWMw7wKHfmjAKU…

 あるいは
 
 人間の条件=>https://www.google.co.jp/search?q=la+condition+humaine&biw=919&bih=758&source=lnms&tbm=isch&sa=X&sqi=2&ved=0ahUKEwiamJz02evQAhUJI5QKHcPMB90Q_…
 
 
 ∧∧
( ‥)でも謎を放りっぱなしでも
    大ヒットすることもあるから
    そこはなんとも言えないね
 
  (‥ )エヴァンゲリオンとか
      そうだからな
      あれは演出の魅せ方が
      異様にうまいけども
      設定はいい加減だし
      後付けっぽいよね
 
 でもそれが視聴者の妄想をかきたて、謎が謎を呼び、考察が考察を生むという事態になった。
 
 ∧∧
(‥ )じゃあマグリットさんは
\−  演出が悪いわけ?
 
  (‥ )まあそう考えることも
      可能かなあ?
 
 もちろん、大金が動き、テレビで放送されるアニメと、メディアが今ほどではなかった時代の画家一個人を比べるなんて無理にもほどがあるのだが。
 
 ともあれ
 
 ∧∧
(‥ )でもマグリットさんより
\−  著名なダリさんよりも
    さらに著名なピカソさんは
    技量とか関係ないよね?
 
  (‥ )技量はあるけどな
      省略と簡略には
      高度な技術が必要だ
      だが写実ではない
      その意味で
      技量ではないね
 
 ピカソは大量に絵皿を作っているが=>https://www.google.co.jp/search?q=picasso+ceramics&biw=919&bih=758&source=lnms&tbm=isch&sa=X&sqi=2&ved=0ahUKEwiQ07TO2-vQAhVGOrwKHdFcDKoQ_AU…
 
 ∧∧
(‥ )極めて単純で素早く
\−  しかも自分だけでなく
    自分のデザインを基に
    職人に作らせることも可能
 
  (‥ )これが許されるのは
      ピカソだからだよな
      ピカソは古典芸術が
      印象派などの登場で
      揺らぎ始めたところで
      登場して
      率先して破壊することで
      名声を得たからな
 
 これは後続の人間にはまねできないことである。

 先陣切って伝統と既成概念という仮想敵に突撃したから価値と名声を得たのだ。

 ダリでさえもこれにはかなわない。そもそも若き日のダリは先陣であり先人であるピカソをまねたのだから。
 
 ∧∧
( ‥)そしてピカソさんは
    アフリカ芸術をまねて
    単純化した線で
    描くようになる
    これで結果的に
    ごく少ない手間で
    名声を利用した高額商品を
    大量生産できるように
    なったのである
 
  ( ‥)言い換えればだ
    −/ ピカソが20世紀の
       巨匠になれたのは
       たまたまだよね
 
 たまたま過渡期に生まれて旗ふりの立場になれたし、結果的にヒーローになれた。
 
 たまたま簡潔な描写方法へ移行していたから原価を抑えて大量生産し、結果的に得た名声の付加価値で高値で販売できた。
 
 ∧∧
(‥ )ダリさんにはこれができない
\−  遅く生まれてしまったし
    写実が性に合っているのなら
    原価はどうしても高くなり
    生産速度は落ち
    単位時間当たりの
    収益や効率は
    ピカソさんに劣る
 
  (‥ )売れる売れないは複雑系で
      予測不可能だ
      だから全てはたまたまだ
      だがしかし
      そうであるにも関わらず
      持って生まれた
      性格や趣向が
      結果を左右するのは
      分かるよな
 
 そしてこれは次のことを示している。絵を描きたい! 俺の絵を世に知らしめたい! そう思った人間。それがイラストレーターであろうが、漫画家であろうが芸大生であろうがだ、その成功も運命も、すでに決まっているのだと。
 
 ∧∧
( ‥)時代にそぐわずに死んだり
    たまたま時流に乗って
    舞い上がったり
    写実傾向ゆえに非効率に
    陥ってしまったり
    反対に手抜きで成功したり
    あるいは写実ゆえに
    分かりやすくて
    売れていったり
  
  ( ‥)みんなさ
    −/ もう運命は
       決まってるんだよ
 
 単に世界は複雑系だから先の見通しがつかず、これゆえに人は未来へ希望を持つのである。
 
 だが実際にはすでに決まっているのだ。
 
 あるいはこう言えばよいか? 複雑系でカオスでも、収束する先は実は前提条件に依存しているゆえに確定的になってしまうのであると。
 
 ∧∧
( ‥)そして大概の場合
 
  (‥ )破滅の未来が
      待っているものよ
    
 
  

すかしたこと言って死んだ奴らで家が作れるぞー!

 
 その人はいった
 
 芸大に入った時にさ、先輩に好きな画家は誰か? と聞かれたからダリと答えたんだよ。そしたら「ダリは素人受けする画家だからね」と言われてさ、その時はむかついたんだよ。でもさ、それは正しかったんだよね。
 
 ∧∧
( ‥)あなたならそれになんと?
 
  (‥ )そうねえ
      そういう
      すかしたことを
      言ってると
      お前餓死するぞ
      と答えるかな
 
 まあ、芸大の先輩だからね、そんな程度の経験ではね、分からないよね。
 
 ∧∧
(‥ )絵は売れなきゃいけない
\−  素人受けする絵でないと
    絵は売れず
    収入の道を断たれて
    餓死するのみ
 
  (‥ )素人なんて絵を買わないよ
      絵を買う金持ちは素人じゃ
      ないんだよ
      パトロンは他の人間には
      分からない
      より高度な感性と
      美意識で金を使う
      文化的な人々なんだ
      そう主張することも
      可能ではあるけどね
 
 まあ、そういうこともあるだろうね。
 
 内輪で何事かがエスカレートして、おかしな基準でおかしなものが高額で売買される。そして、そういう無駄を誇示することがかっこいいと見なされる。そういう状況はありがちではある。
 
 例えばの話、日本のアニメとか漫画を、大した才能も無いのにぱくって、これは俺独自の芸術だと言い張って、それを孤高のパトロンを気取りたい金持ちに高値で売りつけてる奴らがいるじゃあないか。
 
 ∧∧
( ‥)つまり実際そういうことも
    あるんだけどね
 
  ( ‥)でもなそういうのって
    −/ バブルな上に
       流行に非常に左右される
       ものなんだよね
 
 それにそもそもお金持ちは、俺はこんな無駄なものにこれだけの大金を支払える余裕があるんだよ? という無駄自慢と力の誇示をするために、くだらないことに金を支払っているのである。
 
 くだらないことにあえて金を使っているのだ。
 
 彼らは感性や美意識で行動しているのではない。彼らは内輪の社会を胸をはって歩ける通行手形を買いたいだけなのだ。
 
 ∧∧
(‥ )絵が素晴らしいからとか
\−  アーティストと美意識を
    共有しているから
    買っているわけでは
    ないのである
 
  (‥ )だからなダリのように
      写実的で古典的で
      分かりやすい絵を描くこと
      これは非常な
      武器になるのだ
      分かるってことは
      共有され流通しうるもの
      つまり貨幣たりうる
 
 反対に言えば、そういう分かりやすい写実を素人受けする、と笑ってすませるようでは、それこそが素人というのである。

 ∧∧
( ‥)そんな素人は餓死して
    当然なのである
 
  (‥ )おうおうちゃっちゃと
      餓死すればいいんじゃい
      餓死した連中の体を
      重ねて家をつくるのだ
 
 作るならロシアがいいなあ。馬上の敵兵が動かないから恐る恐る近づいたら、馬ごと凍りついた凍死体だったという話がある土地柄である。家を建てるにもってこいだろう。

 あるいはロシア人も凍えて逃げ出したフィンランドがいいか?
 
 例えば、
 
 例えば冬戦争に参加したコンスタンチンは、トロールの待ち伏せに合い、部隊は全滅。生き残ったものの負傷し、捕縛された僚友たちの中からコンスタンチンを立たせたピンクのトロールがきしむような声で青いトロールに話しかけた。
 
 ムーミン、こいつ将校だわ
 
 …スナフキンのところへ連れて行こう
 
 連れて行かれたのは森の中で、目隠しをはずされた先にあったのは、凍死したロシア兵を重ねて作った簡素な小屋であった。中に入ると小さな火がヤカンの水をわかしたところで、もうもうと巻き上がった蒸気は天井の兵士の顔に霜となって張り付き、ガラス玉のような凍ったたくさんの眼球が、連行されたコンスタンチンと2匹のトロールと、そして立ち上がった男を見つめていた。
 
 そいつはヤカンの湯を、部屋に据え置かれたテーブルの上の小さな二つのカップに注ぐと、ひとつを自分の前に、もうひとつを空っぽの椅子の前に差し出した。座れという仕草だ。
 
 君がコンスタンチン君か

 男だって? コンスタンチンは震えながら思った。トロール共はそいつを人間の男だと言っていた。確かにトロールにはそう見えるのかもしれない。しかし、しかし、目の前にいるこいつは、人間のコンスタンチンにとって、人のような何かでしかなかった。
 
 私はスナフキンだ。
 
 きしむような、奇妙ななまりのある声だ。人間の声のスペクトルと波長もずれている。
 
 君に会えて私は嬉しい。
 
 人と違う表情筋が作るそいつの笑みを見て、コンスタンチンは、目の前が真っ暗になった。
 
 
 ∧∧
( ‥)小屋をつくるには
    たくさん必要だぞ
 
  (‥ )画家なんて
      次々餓死するんだよ?
      おつりがでるくらいさね
 
 なんといっても、働いてもいないのに、自活もできていないのに、それは素人受けだよね、とかすかしたことを言っている連中が毎年春になると、大量に世に送り出されるのだ。

 大人はなんと優しいのだろう。すぐにも死んでしまうようなひ弱な子ガエル共を、凍えぬように、春になってから送り出してやる。
 
 だが、毎年毎年送り出して、冬は毎年毎年やってくるのだ。

 これなら小屋どころか死体で豪邸が建てられよう。
 
 ∧∧
( ‥)ラバン! ラバン!
    奴らの血で池が作れるぞー!
 
  (‥ )しぼりとれー!
 
 
  

2016年12月10日土曜日

謎掛けの成功とネタ切れ回避の挑戦と迷走とそれなりと

 
 hilihiliのhilihili: さて、次はどんな後悔をしようか?の続き
 
 ∧∧
(‥ )昨日はダリ展を見に行ったけど
\−
 
  (‥ )客の反応が興味深かったな

 
 
 ダリと言えばシュルレアリスムである。だから初期の作品での観客の反応はやや薄い。ましてや、当時の芸術界で流行っていたモダニズム、それをダリも試しに描いてみた作品、つまりキュビズムとか印象派のさらに先、点描や少し野獣派っぽいとか、さらに抽象芸術だとか、そういう作品になると観客の反応はもっと薄い。
 
 ∧∧
(‥ )...なにを描いているか
    分からねえぞ
 
  (‥ )まあこれでは
      反応は当然
      薄くなるよなあ
 
 ∧∧
( ‥)でもシュルレアリスムの
    作品になると
    お客さん、俄然食いついて
    ましたよね
 
  (‥ )見ていく人の後をついて
      じょじょに次々に
      眺めていくのだけど
      俺の前のおっさんがさ
      なんか必死で体を
      上下に動かして
      絵をのぞきこむのよ
 
 まるで目の前に女の子がいて、スカートの下からパンツがみえないか? とのぞきこんでいるかのような仕草。
 
   なに見てるの?
 ∧∧ あの、おっさん
( ‥)
 −( ‥)さあ? なんだろうな?
 
 まあ、そのおっさんは例外的にしても、シュルレアリスム時代の作品だと、観客の食いつきが非常に良いことは明白だった。例えば「姿の見えない眠る人、馬、獅子」はその典型である=>姿の見えない眠る人、馬、獅子 - Google 検索
 
 ∧∧
(‥ )個々の事物は具体的で
\−  謎掛けのような題材に
    興味引かれてみると
    確かに馬、人、ライオンが
    見える仕掛けである
 
  (‥ )謎、興味、理解
      それを可能ならしめる
      流れと具体性、写実力
      それが観客を動員するのだ
 
 一方、写実的であるにも関わらず、人生後半、原子と原子力に着想を得た作品だとやや食いつきが弱くなる。
 
 例えば
 
 素早く動いている静物=>fast moving still life dali - Google 検索
 
 ラファエロの聖母の最高速度=>the maximum speed of raphael's madonna dali - Google 検索
 
 ∧∧
(‥ )技量は上がっているけど
\−  シュルレアリスム時代の
    作品よりも食いつきが悪い
 
  (‥ )観客からすれば
      何が素早く動いているのか
      何が最高速度なのか
      分からないからかも
      しれないし
      単に具体的なものが
      雑然と並んでいるように
      見えてしまうから
      かもしれないな
 
 確かにここには不可解はあっても謎がない。

 謎がなければ絵解きと理解したという快感もないだろう。
 
 むしろ不可解という不信感だけが残るのだ。
 
 それを考えると、ダリがポルト・リガトの聖母のような、全体のおごそかな雰囲気で観客を魅せるような作品を描いたのは当然かもしれない。

=>the madonna of port lligat dali - Google 検索
 
 ∧∧
(‥ )雰囲気で観客を圧倒すれば
\−  謎解きの快感がなくても
    快感は残るでしょうからな
 
  (‥ )ダリはシュルレアリスムの
      作品で名声を得たのだよな
      そうして商業的な成功を
      おさめて
      その後は今ひとつな作品を
      作ってみたり
      宝石デザインに
      手を出してみたり
      謎解きの快感から
      おごそかな美的快感へ
      方針転換してみたり
 
 ∧∧
(‥ )...なんかこれ普通に
\−  漫画家やイラストレーターの
    紆余曲折と同じだよね
    ある作品で大成功
    でもその後が
    迷走するような感じ
 
  (‥ )さりとてだ
      謎解きなんかいつまでも
      続けてられないしな
      成功を収めたら
      方針転換するに限る
      でもその後では
      必ず迷走する
      しかしそれなりに
      成功例を出してみせた
      よくやった人生だよね
 
 しかしこれ、一歩間違えればまったく売れず飛ばず、そのまま埋もれた人生だったとも言える。
 
 ∧∧
( ‥)もしシュルレアリスム時代に
    具体的なものを
    描かなかったら?
    単なる謎を描くだけで
    観客に不可解しか
    残さなかったら?
 
  (‥ )その場合、観客が
      食いつく条件を満足できず
      成功できず生活が
      ぎりぎり出来る程度で
      美術史に記録は残っても
      ほとんど知られていない
      画家として終わった
      そうであった可能性も
      あったんだろうな
 
 そしてシュルレアリスム以後の紆余曲折が迷走とも取れるし、挑戦とも取れるし、ネタ切れになりかねない分野の放棄と新境地の開拓でもあり、そしてそれなりな成功であると受け取れることを考えると...
 
 ∧∧
(‥ )それを考えるとこれ
\−  他人事ではありませんね
    イラストレーターとしても
    物書きとしても
    他人事ではないでしょう
 
  (‥ )具体性がないと駄目
      謎解きを
      投げかけないと駄目
      しかし
      謎が溶けないようでも
      駄目である
      うむなるほどね
      絵に限ったことではないな

 
 ∧∧
( ‥)じゃあ本の題名を
    謎掛けにするか?
 
  (‥ )あーうん? それは
      ちょっとどうかな?
 
 まあ確かにそういう本も題名も多いっちゃ多いのではあるが。それはつまり、謎掛けすればいいってものではない、ということでもあろう。
 
 ∧∧
(‥ )どうしようか?
\−
 
  (‥ )どうしようかねえ?
 
 
 
 
  

さて、次はどんな後悔をしようか?

 
 日付が変わってもはや昨日、12月9日はダリ展を見てみようと、東京へ出かける。
 
   美術館なんて
 ∧∧ 何年ぶりかな?
( ‥)
 −( ‥)10年ぶり…
     いや20年ぶりぐらいか
 
 神奈川から一旦とはいえ、退かざるをえなかった70日前の9月30日、そういえばダリ展がやっているんだよな? 東京から離れるのなら最後によってみようかな? そう思いつつ、時間をあれやこれやで失い、諦めたのであった。
 
   でも諦めきれずに
 ∧∧ 化けてでましたよ〜
( ‥)
 −( ‥)死んだわけじゃないけどね
 
 東京は乃木坂にある国立新美術館でのダリ展は12月の12日、つまり来週の月曜日までだ。最終日は平日でも混むだろうし、土日は容赦ないだろう。いくとしたら今日(すでに日付は変わったが)、9日金曜日に違いない。

 それに、ささやかながら金のめども立ち始めたし、損失補填のことは忘れ、無駄金を使うことも悪くはなかろう。
 
 ∧∧
( ‥)でっ? 感想としては
    どうだった?
 
  (‥ )んー
      可もなく不可もなくって
      感じかな?
      素人な我がまま視点では
      そんなところ
 
 有名どころでは「ポルト・リガトの聖母」、「テトゥアンの大会戦」、「謎めいた要素のある風景」…

 他は初期の作品と、演劇などのためのデッサン。ダリを一躍有名にしたシュルレアリスム時代の作品は全体の中ではむしろ少数だ。

 ああしかし、「少女の後ろ姿」と、「姿の見えない眠る人、馬、獅子」があったのは良かった。
 
 ∧∧
(‥ )でも巨匠だからですかね?
\−  超有名の代表作が
    目白押しってわけには
    いかないみたいですな
 
  (‥ )良くわからないけど
      あの人の作品は
      全世界のあっちこっちで
      所蔵されたり
      展示会したりしながら
      ぐるぐる世界を
      回ってそうだよね
      作品にも所有者にも
      都合があるわけだし
      そう簡単にはそろうまい
 
 逆に言うと、ダリの展示会があったら取りあえず見ておけってことらしい。多分、自分なら死ぬまで3回ぐらいは機会がありそうだ。
 

 ともあれ「ウラニウムと原子による憂鬱な牧歌」は良かった。黒が非常にきれいである。=>dali uranium and atomica melancholica idyii - Google 検索

 
 さて、平日、金曜日の10:30には入場したが、すでに混雑である。それでも早く来たかいはあっただろう。本当に混むと入場制限、入場待ちのようだ。
 
 ゆるゆる動く人波に合わせて出てみると時刻は12:30であり、時間もあったので
 
   以前の住まいまで
 ∧∧ 遠足ですか
( ‥)
 −( ‥)というよりも
     以前の住まい
     その近所にあった
     お気に入りの公園へ
     またいきたいのさ
 
 70日ぶりの公園だ。退いて出た9月30日。その時は秋の始まりで、気温自体は涼しくなっているのだが、秋雨前線やら天候不順やらの猛烈な湿気で蒸し暑く、うんざりするような気候だった。

 しかし、12月の今、関東は冬型の気圧配置で晴れ渡り、乾いた青い空気と落ち葉の世界に変わっていた。最高温度も17度と暖かい。
 











 丘の上のベンチに腰を下ろし、見回す。ひさしぶりの良い風景だ。しかしなにかおかしい。






 




 ∧∧
(‥ )...ああ丘の上にあった大木が
__  切られてるね
    切り株だけになってる
 
  (‥;)まじかよ
 





 



 
 やれやれ、この木の下にはベンチがあって、冬の夜にやってきた時は、ここで寝転がって星と木の梢を眺めたものだったが...

 ∧∧
( ‥)あの木は斜めに
    かしがってたからね
    危険だとして
    切られたんでしょう
 
  ( ‥)最近、公園の造園業者が
      危険な木を次々に
      切ってたからなあ
      そういうことか…
 
 実のところ今年だって台風の後に大木が倒れたのである。今日見たらそれは切断されて処理されていた。多分、こういう危険除去の一環として、この大木も切られたのだろう。やむを得ないとはいえ、おしいものだ。20年は見てきた大木であったのだが。

   70日離れていただけで 
 ∧∧ この違い
(‥ )
 −( ‥)やれやれ
     この次この公園に
     戻った時には
     どうなっているかな
 
 ともあれ、色々なものを改めて見た。以前だったら気づかなかった植物があることに、今では次々に気がつく。
 
   24年もここにいたのに
   この公園は
 ∧∧ 使い切らなかったね
( ‥)
 −( ‥)まあいいさ
     今度戻った時に
     使い切ろうじゃないか
 
 ∧∧
( ‥)...今度ってあなた
    次は星がもっときれいに見える
    場所へ引っ越す予定でしょ?
 
  (‥ )それじゃあその次だ
      星を見たその後
      ここに戻ろう
      さもなきゃ
      時々、遠出して
      ここまで来ても
      良かろうさ
  
 今、取りあえず退いた場所だってそうだ。1年しかいるつもりはないが、この場で見えるもの、手に出来るもの、観察できるものを可能な限り使い尽くす。そうしていかないと、後悔だけの人生になるだろう。
 
  どうせなにしたって
 ∧∧ 死ぬ時には後悔するのに?
( ‥)
 −( ‥)後悔ってのはな
     必ずするものだけど
     内容は変えられるんよ?
 
 だからあれだ、次はどんな後悔をしようか?
 
 ∧∧
( ‥)今日の後悔はあれだね
    植物を二つ
    写真だけでなく
    スケッチもすれば
    良かったという
    後悔だね
 
  (‥ )ははっ
     丘のベンチから夕焼けを
     眺めたくてな
     先を急いでしまったからな
 
 まあいい、まあいい、同じ種類のものはどこかにいるだろう。今日見たものを覚えておけば、いずれ別のそれに出くわすはずだ。さもなければ来年、ここを訪れよう。その時、あれらを手に入れるのだ。
 
 夕日の中、強い風に揺れる丘の上の紅葉を眺めて、帰った。




 
 


  
 




 
  

2016年12月9日金曜日

餓死と寿命の収束点

 
 楽はしばしばただのごまかしである。
 
 ∧∧
( ‥)でも楽したいよね
 
  (‥ )楽したいというより
      楽を選ばないと
      死ぬのだな
 
 さりとて、単に楽のための楽をすると誰からも評価されなくなる。
 
 楽のため楽を弁護してくれるのは自分自身だけである。
 
 例えば、俺たちマスコミは権力の監視者だから、嘘、捏造、で字面を埋めて良いのだと言う、そう、己自身をたばかる自分たち自身だけであろう。
 
 ∧∧
(‥ )まあ楽のために楽する
\−  人たちは放っておいて
    楽をしないと死ぬ
    というのも
    無視できぬ現実ですな
 
  (‥ )人間は困ったことに
      知的存在でな
      脳を使う作業を要求される
      しかも脳は人体の中でも
      過剰にカロリーを消費する
      脳を使うこと自体が
      自殺行為なのだが
      それをしないと
      生きられないのだ
 
 だからこそ、我々マスコミは権力の監視者だから嘘捏造でも許される、というズルを人は始めるのである。

 何もかもが逃げなのだ。
 
 しかし人間は単なる逃げを評価しない。人間はそういうものを識別するのが非常にうまい。
 
 そりゃあマスコミが軽蔑される存在になるのは当然なのだ。マスコミのなにがひどいって、なぜ自分たちが軽蔑されるのかもう理解できないほど退化が進んでいる点だ。人間はそんなものを評価しない。
 
 ∧∧
( ‥)単なる逃げでは駄目だ
    知性的な作業を
    行わなければいけない
    だがそれは自殺行為でもある
 
  (‥ )しかも加齢で頭が
      ぼけて鈍っていく過程で
      これを行わねばならん
      物書きなんかが
      次々脱落するのは
      これが理由だな
 
 しかし方法はないではない。
 
 ごく単純な0と1の動作の組み合わせだけでも演算を行うことは可能だ。
 
 ただし、時間がかかる。
 
 時間はかかるが確実だ。
 
 ∧∧
(‥ )あなたがやろうとしているのは
\−  これだよね
    ごく単純な動作の累積で
    考えたのと同じ効果を
    作り出そうという魂胆
 
  (‥ )問題は時間がかかることだ
      単位時間で観測すれば
      演算処理が薄まるのだな
 
 弱ったことに記事を書くとは、その演算処理の結果で収入を得るということなのである。演算処理が薄まるとは収入が薄まっていくことを示す。
 
 しかも体力が低下すると演算処理はさらに薄まり、収入も薄まり、最後はゼロとなってしまって、演算終了は無限大の彼方へと去り、収入は永遠の時間をかけても有限の値にしかならないほど漸減し、ほんのかすかな雀の涙へと収束するだろう。
 
 ∧∧
( ‥)どうするんだよ?
 
  (‥ )どうしようもないな
      そもそも体力低下で
      演算終了が
      どんどん遅くなって
      ついには
      無限の彼方へ去る
      それを踏まえた
      苦肉の策がこれだもの
      避けようがないんだよ
 
 この場合、起こることは二つある

 ひとつは演算処理がどんどん遅くなり、収入を失い、ついには餓死する。
 
 そしてもうひとつは理論上の寿命限界。
 
 ∧∧
(‥ )できることはあれだよね
\−  演算処理の低下による餓死を
    限りなく理論上の寿命に
    近づけること
    これだけだよね
 
  (‥ )正確には二つが
      収束するな
      収入の低下と負荷は
      寿命を縮める
      では餓死と寿命が
      収束するのはいつか?
      それをどこまで伸ばせるか
      課題はそれだけさ

 
 実際、物書きが抱えている課題なんて、究極的にはこのひとつだけだろう。
 
 
  

監視者であるとは楽したいごまかしですよねえ

 
 ∧∧
(‥ )我々マスコミは権力の
\−  監視者であるはずなのに
    今や我々マスコミが
    権力者だと庶民に
    みなされている
    政権を批判しても
    監視者であるはずの
    我々が批判されてしまう
    …という愚痴
 
  (‥ )楽な方へ楽な方へと
      逃げ続けた結果だろ?
 
 私は監視者であるというお題目は、実際には何も語っていない。

 本当に我こそ監視者なりと思っているのであれば、これこれな数値がこうなれば危険水域であると語るであろうし、これこれな解析手段を用いた時、これこれな結果が出れば問題であると述べるだろう。
 
 ∧∧
( ‥)まあ失業率が
    どうしたこうしたと
    述べるマスコミ人も
    いることはいるけどね
 
  (‥ )いることはいるし
      使うことは使うが
      そんなの
      おまけ程度だろ?
 
 そもそも、私は権力の監視者であると発言する事自体が完全にピント外れなのだ。

 本当に何かを見定めようとするのなら、そこにあるのはただ収集と解析と検討と検証と反証だけである。

 私は権力の監視者であるなどという無駄にでかい名詞を使っている時点で、以上のこまごまとした要点を語らずごまかしていることは明らかだ。
 
 ∧∧
( ‥)ごまかしね
 
  (‥ )人間は楽するんだよ
      どうしても楽をする
      もちろん
      楽をしてもいいのだ
      だけどさ
      楽をするからには
      正当化が必要なんだ

 しかるに、人はいかなる物事でも、それを楽する言い訳に使う。
 
 だから問われるのだ。
 
 お前が今した楽は、妥当なものなのか? 
 
 お前が今した楽によって、一体どんな効果が見込まれるのかと。
 
 ∧∧
(‥ )私は権力の監視者であると
\−  人が主張する時
    その人はそれを言い訳に
    何か楽をしたのである
 
  (‥ )だからさ
      問われているのは
      良い監視者であったか?
      監視者として正しかった?
      ではないのだ
      監視者という言い訳で
      お前達は楽をした
      それ自体は良い
      ではお前のその楽は
      妥当だったのか?
      正当であったのか?
      問われているのはそこだ
      だけどそれに
      答えていないのだ
      それが問題なんだよ
 
 私は監視者である、という主張は以上の問いに答えていない。ただの不毛な返答である

 私は監視者であると言う時、お前はしていないか? 

 監視者であるから批判すればいいのだ。調べる手間をはぶいて根も葉もない批判で文面を埋めても良いのだ。

 そういうことをお前はしていないか?
 
 していないか?
 
 監視者であれば権力をおとしめれば良いのだと、嘘や捏造で物事をおとしめることで、お前は楽をしなかったか?
 
 していないか?
 
 それは間違っているぞと抗議された時、面倒くさいから、監視者に噛み付くとは権力の横暴だ! と言い訳してお茶をにごし、楽をしなかったか?
 
 ∧∧
( ‥)問われているのは
    そこなのである
 
  ( ‥)まあ自分のところを
    −/ 監視者であると
       言ってるようでは
       駄目だけどな
 
 監視者というのは立場の表明であり、断定だ。ここには自分の意見の妥当性を客観的に検証できるように提示しようという意思がない。明らかにごまかす気が満々である。
 
 私は権力の監視者であると言っている時点で、その人物が楽の底へとすでに崩壊してしまったことは明白だ。 
 
 人は流れる。

 頑強な固体がじょじょに変形してくぼみにはまり込んでしまうように、人の心は長い間に流れ、楽というくぼみに変形してはまり込んでしまう。
 
 ∧∧
( ‥)そしてそうなると
    もう戻れない
 
  (‥ )心も認識自体も
      変形しているからな
      自分がずれているとさえ
      理解できなくなるのだ
      権力の監視者です
      そんなこと
      言った時点で
      おしまいよ
 
 楽をするとはそういうことなのだ。

 楽のための楽をすると必ず名詞が無駄にでかくなり、細部をごまかす。ごまかすことで認識が粗雑になる。自分さえもごまかし始める。
 
 我は権力の監視者なり。そう、うそぶいた時、お前は一体、何を忘れて、何を自分に対してごまかしたであろうか?
 
 問われているのはそこだ。私は監視者として妥当であったか、そんな粗雑なごまかしはお呼びではない。
 
  

2016年12月8日木曜日

教えます! ゼロからの文章作成術

 
 みんなイメージを大事にし過ぎなんです。男は仕事、女は家庭という理想のイメージがある。それがすでに成り立たなくなっていても、皆、そのイメージに縛られ過ぎている!!
 
 ∧∧
(‥ )という意見がありましたね
\−
 
  (‥ )素晴らしい意見だな!
      というか
      素晴らしい
      記事の書き方だ!
      何がすごいって
      まったくなにも
      語っていないところだよ
 
 男は仕事、女は家庭というのは根拠無き幻想である。根拠無き幻想に捕われているから不幸であるし、この不幸には根拠がないのであるから、この幻想さえ振り払えば幸せになれるのです。
 
 ∧∧
(‥ )この主張はようするに
\−  それは幻想だ!
    という設定から
    幻想を捨てれば
    幸福になれるという
    結論を導いている
    だけだよねえ
 
  (‥ )つまり根拠が
      全然ないんだな
 
 現実はそうではない。弱ったことに男女には違いがある。精子と卵子の違いだ。
 
 例えば、繁殖できる限界年齢は構造上、女性の方が若く、男性の方が年上だ。
 
 ∧∧
( ‥)というわけで
    男性は若い女性を好むのが
    有利になる
 
  (‥ )おばあちゃんを好きになる
      遺伝子が出現しても
      おばあちゃんはもう
      排卵を終えてるからな
      おばあちゃん好き遺伝子は
      子孫を残せずに
      絶えてしまう
 
 反対に女性は年上の男性を好んでも問題ない。トランプのおっさんは現在70だが今の奥さんは24歳違いで10歳の息子をもうけておるがな。

 反対に女性は妊娠において資源を多大に必要とする。男性はそうではない。男性が精子を作る負担は、妊娠に比べればどうでもいいレベルだ。
 
 ∧∧
(‥ )というわけで女性は
\−  経済力のある男性を
    好みます
    女性は
    年上の異性を好んでも
    問題ないということと
    経済力のある男性を
    好むことは
    うまく整合しますよね
 
  (‥ )経済力はしばしば
      年齢と比例するからな
      そして女性は
      貧乏な男と結婚しても
      子供をうまく育てられん
 
 
 もちろん共働きで養育しても良いのだ。
 
 だが、共働きでぎりぎりよりも、経済力のある男性を選んだ方が子孫を残しやすい、という現実は変わらない。
 
 ∧∧
( ‥)こればっかりはね
    どうしようもないよね
    無味乾燥なものを食べて
    生活することもできるけど
    自然界で貴重な
    デンプン、脂、塩が
    含まれている食品を
    欲した方が有利である
    そういう現実は変わらない
    ドングリでも生活できるけど
    ポテチの方が美味しい
 
  (‥ )だからよ
      好みは進化するし
      その進化には
      根拠があるのだ
      共働きでもいいよ
      という返答は
      ドングリでも死なないから
      って程度の回答なのだ
      私はポテチなんていらない
      って意味ではないんだよね
      残念だけどね

      

 もちろん、男女の生活のあり方にはある程度、変化の余地がある。狩猟採集生活では、男ときたら大物狙いで、必然的にしょっちゅう手ぶらで帰ってきて、女性が堅実に持ち帰った芋をお裾分けしてもらうことが多いそうだ。これ、共働きだと言えなくもない。
 
 ∧∧
(‥ )とはいえ
\−  女性が経済力のある男性を
    好むという動作に
    根拠があるという現実は
    変わらないようですなあ
 
  (‥ )狩猟採集生活だってさ
      大物を仕留めて肉を
      供給できた男は
      ヒーローだからな
      もてるのも
      ヒーローだべよ
 
 とっなると、冒頭の記事の正体が見えてくるであろう。

 男は仕事、女は家庭という理想像はイメージである、というこの主張は明らかに間違っている。実は根拠がそれなりにあるのだ。しかるに記事はそれをまったく無視してすべては幻想であると仮定し、そこから壮大な結論を導きだす。

 これは虚構から虚構を導いただけで、実際には何も言っていないのと同じだ。
 
 ∧∧
( ‥)それでもなお
    あなたは冒頭の記事を
    素晴らしいと言う
    なぜだ?
 
  (‥ )虚構というゼロを
      基本にして
      記事を書いているだろ?
      これぞ
      記事作成の極意だからさ
 
 いいかね諸君、これがライター術なのだ。よく見習うのだ。原価0から0を生み出しながら、それでもなお売れる。これが文章などというものの正体だ。

 物書きになりたい諸君。こうしたものの正体をよく観察すると良い。うまくすればゼロから有を生み出せるぞ。

 
 
 ∧∧
(‥ )でっ? あんたはこれを
\−  見習うのか?
 
  (‥ )えー? やだ
      つまんねーじゃん
 
 人生とは消耗ぞ。人生とは不毛の瞬間であるぞ。
 
 なぜその人生の中で意義だの素晴らしさだのという嘘を語らねばならぬのか?
 
 それもこれも姑息なる知性というものがいかんのだ。

 
 やはりなすべきことはひとつ。この地上から知性あるものをすべて殺し尽くす。そうでなければいけない。

 そうして我ら知性なき者達による悠久無限の大演算だけの地球に作り替えるのだ。
 
 ∧∧
( ‥)なんだよ殺すとか
    死ねとか
    穏やかじゃねえな
 
  (‥ )えー? 流行語に
     死ねとか入れちゃう
     昨今だぜ?
     お上品な
     知識人とやらが
     そういうことする
     ご時世なんよ?
     問題ないんじゃねえ?
 
 知性あるもの全て死ぬべし。それがなすべきことである。
 
  

 

2016年12月7日水曜日

日本軍が負けた命題はつつき順位確定の方便

 
 日本軍はなぜ負けたのか? 兵站の重要性と戦術戦略を理解できない馬鹿だったから。
 
 ∧∧
(‥ )いかにも合理的に敗北を
\−  説明するようでいて
    最後は精神論で
    物事を終わらせてしまう
    これが説明ですか?
 
  (‥ )これはこうするんだよww
     と後付けで言うのは
     相手がグーを出した後で
     パーを出して
     グーを出すなんて
     君は馬鹿だよねwwと
     笑うようなものだ
 
 そんなことをしておいて、あげくに相手を馬鹿を見下してしめくくる。

 人としてはかなり品性下劣な部類に入るだろう。
 
 ∧∧
(‥ )でも日本軍はこれだから
\−  負けたという言説は
    後だしじゃんけんみたいな
    下劣な言動の割には
    人気あるよね?
    なんでかね?
 
  (‥ )後だしじゃんけん
      しているわけなんだから
      それ自体が
      目的なんじゃね?
      そして馬鹿にして
      終わるのだから
      それ自体が目的じゃね?
 
 ∧∧
( ‥)勝った気分を味わいたい?
    相手を馬鹿にして
    勝ち組気分を味わいたい?
 
  (‥ )まあそんなとこだな
 
 言い換えると、日本軍はこれだから負けた! という言動に群がる人は、日常において勝っていないということでもある。
 
 もっともこれは全員誰しも同じなのだ。
 
 当たり前だけども人類の能力は平均値に集中して多い。そして平均値同士で競争すれば一方的に勝つということはありえない。相当優秀でも一方的に勝つことは不可能だ。
 
 集団で歩けばお互いの相対速度がほぼ0になるよう。かように、すべての人間の努力は努力しているにも関わらずまったく意味がないし、すべての人間の才能もまたまったく意味がなくなる。
 
 ∧∧
(‥ )努力しているし
\−  才能を発揮しているにも
    関わらず
    相対的には0であり
    しかし努力を放棄すれば
    ただちに取り残される
    状況である
 
  (‥ )苦しい上に成果が出ない
      まあだからですね
      人間は他人を
      一方的に馬鹿にできる
      立場になれますよと
      言われると
      そりゃもう
      飢えたサメみたいに
      群がりよるよ
 
 日本軍は馬鹿だから負けたって言動に人が群がるのは、まあそんな程度な理由だろう。
 
 人間は相手を一方的に馬鹿にできる、という立場欲しさにあらゆるものを売り飛ばす。
 
 実際、自分はリベラルだから馬鹿で無教養な低賃金労働者どもとは違うのだ! と主張していた人々がいたであろう? 彼らは品性を売り飛ばしたのだ。さもなければここまで下劣なことは言えない。
 
 品性を売り飛ばしてまでも、他人を馬鹿にして見下せる全能感が欲しかったのだ。
 
 ∧∧
( ‥)まあそれを考えれば
 
  ( ‥)リベラルって連中が
    −/ 英国のEU離脱に
       目を白黒させ
      都知事選での
      小池候補勝利に激怒し
      トランプ当選に暴動を
      起こすのは
      当然なんだよね
 
 品性を売ってまで他人を、この無知で無教養で下劣な低賃金労働者どもめが! と見下す権利を買っていたのに、それが覆されたとなれば怒り狂うのは当然。
 
 人としての品性を売ってまでも買ったものが紙くずになったとなれば、いかにして面子を保てば良いと言うのか?
 
 ∧∧
(‥ )それほどまでに
\−  人間は他人を見下す立場が
    欲しいのである
    それはなぜ?
 
  (‥ )馬鹿だから…と言いたいが
      違うだろうな
      そもそも馬鹿では
      説明になっていない
 
 もっと理由は単純で、そうでもしないと人は人に対して勝ち抜けないからだろう。
 
 考えてみれば人間は社会性動物である。

 社会性動物は順位づけをする。

 鶏の群れが互いに互いをつつき合って誰が一番か、自分より上は誰で、自分より下は誰なのか? それを確認するように、人間は見下して良い相手は誰なのか、それを見極めずにはいられないし、そうでなければならないのだ。
 
 ∧∧
( ‥)そのためには
    後だしじゃんけんを
    することもいとわない
    そういうことですな
 
  ( ‥)日本軍は馬鹿だった
    −/ そうした言動に
      人が群がるのは
      鶏が仲間をつつくことと
      基本は同じだと
      見るべきだよな
 
 我らは社会生活をする猿である。ほら、実にすばらしく本能的で打算的で合理的な行為であろう?
 
 ∧∧
(‥ )まあ問題があるとしたら
\−
 
  (‥ )日本軍はなぜ負けたのか?
      この命題を
      群れ内部のつつき順位を
      確定したいがためだけに
      行っている限りは
      有意義な結論は
      出てこないよね
 
 まあ、無駄に賢い連中はそもそもそんなことを求めてはいない。

 求めたのは、俺はこいつをつついて良いのだ、という社会生物的本能の充実だ。

 もちろん単にその本能を満足させたいのなら、炎上案件を皆と一緒に叩けば良いだけの話。

 しかし、無駄に賢い連中は悲しいかな、プライドが無意味に高いので炎上案件に便乗するわけにはいかないのだ。彼らはお上品な高級品が欲しいのである。
 
 だが、所詮のところそこにあるのはチンコのうずきを沈めたいから風俗へいこうとか、部下のOLにセクハラしようとかいう動機となんら変わらない。
 
 有意義な結論など誰も求めてはいないのだ。
 
 
      

2016年12月6日火曜日

その笑みで運命は確定していたのだ

 
 仕事でスルメイカをスケッチした。それをさばいて内臓を食べたのが昨日、5日。
 
 ∧∧
( ‥)そして本日は夜食に
    残りのイカ肉を
    ご賞味か
 
  ( ‥)全部は食いきれない
    −□ 塩水で煮て
      半分は保存しよう
 
 しかし、煮立つと赤く染まったお湯がなんとなくうまそうだ。考えてみればお湯を捨てる必要はない。ゆでた肉を半分出して冷蔵庫へ入れ、残りはこのままラーメンにしてしまうか。
 
 そうしてスープを投入してから気がつく。
 
 ∧∧
( ‥)...おい塩水に
    スープの素を加えてるぞ
 
  (;‥)あっ!!
   −□
 
 しょうがない、死にはしないだろう。

 食べ始めると、確かにからいが、別に食えないからさではなかった。風味が損なわれたのは残念だが、まあ良しとできる範囲内。
 
 ∧∧
(‥ )どのぐらい塩を入れたっけ?
\−
 
  (‥ )うーん、結構入れた
      ような気もするけど
      そんなおかしな味では
      なかったな
 
 ここで思い出す。もうとっくの昔に糖尿病で亡くなってしまったその人から、北村さん、おいしいラーメン屋があるんですよ! と誘われて食べたラーメン店。

 あのしょっぱさは、こんなものではなかった。
 
 ∧∧
(‥ )ラーメン店は
\−  塩、脂、デンプンという
   人間に必須なものを
   大量にまぜたスープで
   客を飼いならし
   中毒したリピーターを
   増やすことで
   収入を確保している仮説
 
  (‥ )以前もネタにした話だが
      あのラーメン
      一体全体どれだけの塩を
      入れていたんだろうな?
 
 今日のイカの塩水ゆでも、飲むなんて考えていなかったから、結構無造作に塩を入れてしまっていたはずだ。

 それに加えることのスープの素。
 
 それでさえも、あの、”おいしいでしょうここのラーメン!!”、の塩辛さにはかなわない。
 
 なにしろあのラーメンの塩辛さときたら、これ飽和してね? といぶかしく思ったものだったからだ。

 ラーメンに乗せられた肉、もやし、果てはぎとぎとに浮かんだ脂も何も、全てまったく味を感じない。ただただ熱い塩の刺激だけ。
 
 あれに比べたらさっきの塩入れ過ぎラーメンはなめらかなコーンポタージュである。
 
 ∧∧
( ‥)そんだけ大量の塩分を
    摂取しながら
    糖尿病になるほど
    ラーメンを食べていた...
    そりゃあ
    容赦なく合併症でしょう
 
  ( ‥)あまりの塩水ぶりに
    −□ 引きつる俺に
      ”おいしいでしょう?!”
      と満面の笑みを
      彼は見せたが
      あの時、運命はすでに
      確定していたのか

 
 さてはて、俺はどんな笑みを他人にみせようか?
 
 

ホザキヤドリギの日々

 
 すでに日付が変わった昨日、12月5日の午後
 
 空には引き延ばした紙のように繊維状の雲が浮かぶ。











 
 雲自体は画面の左から右へ、方位で言うと西から東へ流れていった。かなり足早な雲である。
 
   そしてスケッチに
 ∧∧ 向かうのである
( ‥)
 −( ‥)前日にヤドリギを
     見つけたのでな

これがそれ
 
宿主はクヌギの木で、落葉した宿主の枝の中で、場違いに黄色い果実を実らせたその姿。










 
 ∧∧
(‥ )でもこれヤドリギそのもの
\−  ではないんだよね
    ホザキヤドリギという
    別の種類
 
  (‥ )ヤドリギは常緑で
      落葉した宿主の間で
      冬でも青々とした葉を
      茂らせているから
      西欧では命や力の源として
      扱われているけど
      こやつは見ての通り
      落葉してしまう別種
 
 落葉といっても、緑のままの葉をぽろっと落とすものらしく、探せば枯れたクヌギの落ち葉の間に緑色の葉っぱが見つかる。*ちなみに上の画像でも中央やや右に1枚だけ葉っぱがついているのが分かる。
 
 ともあれ、写真だけでなくスケッチだ。さすがにヤドリギだけあって高い場所にいる。たまたま道の脇に斜面があったから(多分、この斜面は遺構である)、そこによじ上ってスケッチブックと鉛筆を手に、一番近い場所のヤドリギに目を凝らすのだが
 

   なにやらカメラを抱えた
   怪しげなおっさんが道を
 ∧∧ 歩いていきますぞ
(‥ )
 −( ‥)まあここは公園だからな..
   −□
 
 ああ、でも、この道の先には確か女子校があったよな。先日、ベンチでぼーっとしていたら下校途中の女の子がぞろぞろ、というわけでもないが、ぽつぽつやってきたからぎょっとしたものだったが。
 
 そうねえ、ああいう怪しいおっさんが女子校へ向かう道でカメラを持って歩くと怪しまれるよね。公園とはいってもひなびたここらに格好の被写体なんかないわけだし、あれは女子高生を撮影する目的だと解釈されてもおかしくは…

   …なあ、あんたはもっと
 ∧∧ 怪しくねえ?
( ‥)
 −(;‥)うーんそうねえ
   −□
 
 
 そして4時にもなっていないのにチャイムの音が聞こえる。あれ? 下校時間ってこんなに早かったっけ? そう思っていると、とことこ、ぽつぽつ下校の学生が道を歩いてきよる。
 
  
 ∧∧ おいどうすんだ?
(‥ )
 −( ‥)取りあえず逃げよう
 
 こそこそと斜面を登り、上の駐車場へ退避して、ぼんやりと時間を待つ。駐車場のさらに先には神社もあるから、その裏を歩いていると時間つぶしにはもってこいだ。ブドウの仲間を見つけたから、今度、スケッチしよう。
 
 そういえば中学の帰り道、夕暮れの神社の裏を散策したら、薄暗闇の中で中学生のカップルが今で言う壁ドンしてたのに出くわしたよな。
 
 今考えると、悪いことをしたものだ。
 
 ∧∧ 幸いここには誰もいない
(‥ )
 −( ‥)まあ女子校だしね
     男女で下校途中に
     暗がりへしけこむ
     なんてことはなかろう
 
 15分もすれば十分だろうと戻ってみると、もう誰もいない。日はすでに落ちかかっていて暗くなっていく。手早く用件をすませて帰るのだ。
 
 ∧∧
(‥ )ところでホザキヤドリギの
\−  ホザキってどういう意味よ?
 
  (‥ )”穂咲き”じゃないかと
      思うけどな
      ネットでもそう言ったり
      引用している文章が
      あるけども
      本で確認はしてないな
 
 果実を見れば察しがつくが、枝の先に花が房状につくようなのである。
 
 

2016年12月5日月曜日

他人を馬鹿にするのが目的だから予測できなくなるに

 
 日本人はプーチンが好きなようだが、彼はロシア国内では対日強硬派につきあげられ、それは新聞を見ても明らかであり…
 
 ∧∧
(‥ )...と語っていた文化人が
\−  トランプ大統領の当選に
    目を白黒させている
 
  (‥ )敵対国を率いる独裁者に
      なぜ人が関心を持つのか?
      心理的に見れば
      当然なんだけどね
 
 人間は人並みはずれて強大な力を持つものに興味を抱く。
 
 それは時に野獣、猛獣のような動物であり、あるいは古き血を引く国王であり、あるいは徒手空拳で成り上がった覇王であった。


 そしてその力にあやかろうと人は相手が身につけているもので我が身を飾る。牛の角、由緒正しき冠、あるいは成り上がりが持つ才能とその証である手腕、経歴。
 
 ∧∧
( ‥)それが人間というものだね
    自分より適応度の高い
    存在を連想させるものを
    身につけることで
    その力を得ようとする
    黒魔術的だけども
    人間が持つ根本原理
 
  ( ‥)そういう人の行動原理を
    −/ 理解しないままに
      すかしたことを
      言ってる奴が
      人のうねりが選んだ
      トランプ躍進を予測できず
      当選に面食らい取り乱す
      実に整合的だな
 
 
 ここから次のことが分かる。結局、文化人や知識人というものは普通と違う俺様すごいだろ? という自慢をしているのであり、その動機は他人よりも優位に立って権力を行使するという打算なのであると。
 
 ∧∧
(‥ )打算が目的であり
\−  現実の動態を把握することが
    目的ではない
    だから現実を予測できない
 
  (‥ )頭良い連中ってのはな
      目的があけすけなんだよ
      他人より優位に立ち
      他人を上から目線で
      論評できる立場を
      手に入れる
      それだけのために生き
      それだけのために
      しゃべっておる
 
 そんな人間が、未来予測など出来るわけがないだろう?
 
 文化人や知識人は他人を馬鹿にすることで利益を得ようとばかり考えている。しかし、他人を馬鹿にしているから、人間の動態が予測できずに予測がはずれ、現実に翻弄され挫折する。
 
 賢しい人間とは、まこと度し難く、そして浅ましいものだ。
 
 
 

 

2016年12月4日日曜日

人体は徐々に崩壊し、人は逃げにすがり、楽な姿へ零落する

 
 昔の日本は成果主義もノルマもなかった。だが成功できたではありませんか!
 
 ∧∧
(‥ )前も取り上げたネタだよね
\−  そもそも低賃金で
    成り上がったから
    成果主義が必要なかった
    それだけの話で
    低賃金が崩れたら
    支払いに対する
    売り上げの追求が過酷になる
    成果主義もノルマも
    強制されるのは当然
 
  (‥ )この話は因果関係が
      逆なんだよ
 
 ∧∧
( ‥)でもこれが皆に受ける
    そして受けるから
    こういう言説が
    売られることになる
    これは商売である
 
  (‥ )しかし悪い商売なのだ
      皆が現実逃避で買う品物を
      間違いと分かっていて売る
      それを詐欺という
  
 詐欺ってのは皆が喜ぶ内容だけど間違っている内容。
 
 ∧∧
( ‥)あるいは
 
  (‥ )間違っている内容でないと
      楽しくない
 
 ∧∧
( ‥)つまるところ
 
  (‥ )現実逃避で楽しむには
      現実から乖離した
      間違った主張でないと
      楽しめない
 
 ∧∧
( ‥)ということは
 
  (‥ )俺たちをかきたてる
      社会批判は全部
      たわ言です
      失敗します
      というか失敗しました
 
 実際、成功してないべ?
 
 ∧∧
(‥ )嫌な世の中だな
\−
 
  (‥ )ですからその嫌な現実から
  −   逃れるためにですね…
 
 
 ああ、とはいえ昨今、これはより深刻な事態でもあろう。
 
 ∧∧
(‥ )デフレで余裕を失った人間は
\−  嫌な現実から逃れることだけで
    精一杯ではないか?
 
  (‥ )老化して体力を失った
      人間も逃げるだけで
      精一杯なんだよな
 
 例えば、かけ算に順番がある!! と言ってテスト問題を作り、自分たちの俺様ルールで採点をする小学校教師が問題になっているが。
 
 ∧∧
( ‥)それも楽をしたいからですか
 
  ( ‥)小学校の教師なんて
    −/ 全科目を教えるだろ?
       それは大変な
       負荷なんだよな
 
 小学校の勉強だろww と笑うなかれ、大人の学力なんてそもそも小学生高学年どまりなのだ。小学生相手に全科目を教えるなど、相当出来る人間でないと無理であるし、相当出来る人間は偏差値が高い故に、原理上、圧倒的多数の平均教師はそれに届かない。これは原理上、阻止できない。
 
 ∧∧
(‥ )それで計算に順序があるとか
\−  そういう俺様ルールで
    採点するという
    楽な道へ零落すると
    体力を喪失し
    楽な残骸へと崩壊する
 
  (‥ )数学の本質は
      順序に関係なく
      乗算しても
      答えが変わらないという
      抽象性を得たところにある
 
 実際、そういう抽象性があるからこそ、リンゴ5つとミカン3つ、合わせていくつ? というめちゃくちゃな動作が可能となるのだ。
 
 リンゴ5つミカン3つはまったく別概念なので、子供はこの二つを合わせるということが理解できないし、それが本来は普通なのである。
 
 ∧∧
( ‥)しかしこれをやってしまう
    そこに数学の抽象性が
    存在し
    それゆえにそれが
    大きな力を持つのである
 
  (‥ )かけ算の順番と言ってる
      連中はだな
      子供の時に
      訓練で手にした
      この数学の抽象性を忘れ
      二次的に原始人へと
      後退してしまったのさ
      要するに歳なんだよ
 
 だって、君らはもう限界だろう? 

 若き日の情熱は失せ、情熱を支えていた高度な新陳代謝も消え果てた。

 ほら、今の季節は手先や足先が冷えるだろう? 

 新陳代謝の喪失によるその感覚と、かけ算に順序があるという意識への原始的な後退と零落。この二つは因果関係にあるのだよ。
 
 こんな簡単なことになぜ気づかなかったのか? それが歳ってやつさ。

 これに抵抗できる人間はそうはいない。どうしても人間は位置エネルギー最低状態へと崩壊し、楽しよう、楽しようと人生の谷間に落ちて安定してしまう。これが幸せを望んだ報いであるぞ。
 
 ∧∧
( ‥)ならばどうする?
 
  (‥ )幸せを望んだことが
      零落の始まりなれば
      幸せの破壊が答え
      すなわち大粛清を!
      一心不乱の大粛清を!
 
 
 果てしない前進の中でよしんば我々が30代で燃え尽きて過労死しようとも、それが一体なんだというのだね? 我々が死んでも我々がいるではないか? 
 
 偉大なるオブライエンはそう言ったであろ?
 
 前進だ、前進あるのみだ。老いて心折れたというのであれば、ならば死ね。

 後はいるぞ。いくらでもいるのだぞ。そもそもそれを育てるのがお前達と我らの責務ではなかったか?
 
 だから一心不乱に死ね。一心不乱に死へと向かわないものは大逆の徒である。
 
 ∧∧
( ‥)まさに1984年
 
  (‥ )いや我々は
      1984年を
      越えるのだ
 
 1984年のような中途半端で惰弱なユートピアではだめだ。それが見定められるべき真理であった。

 事実、我々の世界はあれよりも一層恐ろしい世界へと移行しつつある。
 
 だから止まるな。止まるぐらいなら死ね。なにがなんでも零落することは許されない。
 
 ∧∧
(‥ )でも人間って零落
\−  しちゃうんだよね〜
 
  (‥ )んー?
      だからこそだな
      このくらい言わないと
      駄目なんだよ
      気合いでは体が
      動かんけどな
      雪山で遭難したような
      状況では
      気合いは最後の
      よりどころなんよね
 
 もちろん、最後のよりどころだから、頼ってはいかんのである。
 
 つまるところ、一心不乱の大粛清といっても、もちろん、そんなかけ声だけでは駄目なのだ。

 そんなこと、一心不乱の市民革命と言っていた連中が、革命ごっこを生活の糧とする職業抗議屋さんへと零落したことを見れば明白だ。
 
 ∧∧
( ‥)大事なのは位置エネルギー
    最低の安定解へと
    崩壊しないよう
    絶えず登り続けることですか
 
  (‥ )まあ平たく言えば
      逃げる時だけは
      前に逃げなきゃだめだって
      ことさね
 
 逃げる時だけは前に逃げないと。

 後ろへ逃げると、逃げ場がなくなる。ずるっと滑って谷底へ滑落し、一番楽な状態へと崩壊してしまう。これでいいやと体も心もつぶれて谷底と一体化し、膨大なエネルギーを投入しないと登れない斜面をぼんやりと見つめるだけで、もはやそんな余力もなく。これだけはなんとしても...
 
 
 
 

12月3日の三日月と金星と火星と幾何概念

 
 日付は変わって12月4日。画像は今や昨日である12月3日の夕暮れ。
 














 沈み行く三日月と輝く金星。
 
   昨日今日と連続で
 ∧∧ 晴天だ
( ‥)
 −( ‥)星を撮影するなんて
     ずいぶんひさしぶりだな
 

 画像は悪いがより広い範囲を写すとこうだ













 
 画面右下に目映く輝く二つが月と金星。木の上に見える 少し明るい星は火星だ。地球から遠ざかり、だいぶ暗くなった。周囲の星を見れば、今、火星はやぎ座を運行中だということが分かる。右上の星は彦星ことアルタイルだし、ペガサス座やみずがめ座の星も見える。
 
 さてもさても
  
 星を見ながら人と話をしたのだが
 
 ∧∧
(‥ )金星は明るいよね
\−  
 
  (‥ )全体が雲で覆われて
      いるからな
      でもそう説明したら
      なんで雲に覆われてると
      明るいんだ? と
      聞かれたよ
 
 月や火星はただの土や岩だけど、雲はそれより明るいから、と答えたが。考えてみれば相手の人は、月や金星や火星は太陽の光を反射しているということをそもそも分かっていたであろうか? 多分、分かっていないだろう。
 
 ∧∧
( ‥)雲は明るい
    土は暗い
    雲の惑星金星は明るい
    土の惑星火星は暗い
    まあそういう理解では?
 
  ( ‥)反射という理解が
    −/ 抜けていても
       意味は通っているか…
 
 あるいはむしろこう言うべきか?
 
 反射という理解が抜けているのに、文脈上、なんか筋が通っているからそれで分かったと思われている。
 
 ∧∧
(‥ )今、金星は内側から
\−  地球を追い抜こうとしている
    と言ったら
    怪訝そうな顔をされました
 
  (‥ )地球も金星も太陽を
      めぐっている
      内側をめぐる金星は
      速度が速いから
      外側の地球を追い抜く
      そういう
      幾何学的というかな
      その手の理解が
      抜けてるらしいのよ
 
 内側から外側へ追い抜くのか? とも言われた。言われれば確かにそうであろう。内側から追い抜きをかける、という言い様はむしろそういう意味に受け取られる。幾何学的なイメージがあるとないとでは、文章の意味はてんで違う解釈をされるだろう。
 
 ∧∧
(‥ )んー絵や図解を大量に
\−  使用しないと
    未知の概念は理解させられ
    ませんよねえ
 
  (‥ )反対に
      反射で光るという理解が
      抜けているのに
      雲は明るい土は暗い
      雲の金星は明るく
      土の火星は暗い
      という文脈から
      理解できてしまう
      ということも分かったな
 
 ∧∧
(‥ )多分、同じことを
\−  我々もどこかで
    やっているのでしょうな
    これは混乱的でしょう
 
  (‥ )それと本を書く際に
      考慮しなければいけない
      ことでもあるね
 
 我々はあまりにも物事を把握していないし、把握していないということを把握していない。
 
 ∧∧
( ‥)つまるところ
    雲で覆われた金星は
    非常に明るいとか
    内側の軌道を
    地球を追い抜くように
    運行するとか
    そういう文章を書いても
    読者はまったく理解できない
    可能性を考慮しなければ
    いけないのである
 
  ( ‥)まあ文字制限もあるし
    −/ 本はそもそもレベルに
       高低があるものだから
       1から
       全部書く必要はないし
       そんなこと
       不可能でもあるのだが
       以上のことを念頭に入れて
       いるかどうかは
       重要かもな
    
 
 ましてや、デフレで時間的、経済的、身体的な余裕が無い時代だ。もう未知の概念を理解する余力なんて、誰も持っちゃいまい。
 
 ∧∧
( ‥)この世界では
 
  (‥ )本当にごく初歩から
      幾何学的に
      話を始めないとな
 
 
 

2016年12月3日土曜日

すべては地形に沿っているのだ

 
 ∧∧
( ‥)さながら自民党とは
 
  (‥ )萌えアニメみたいな
      ものじゃないか?
 
 お約束な萌えアニメではなく、巨乳で馬鹿みたいに理由もなく主人公に尻を振る女の子ではなく、もっとまともな普通の恋愛を描けないものか?
 
 ∧∧
(‥ )でも結局は購買力と
\−  購買の意思がある層が
    買うことになるので
    それに沿った内容へと
    アニメは収斂し
    萌えアニメになってしまう
 
  (‥ )作り手だってこれで
      いいのか? と思っても
      こればっかりは
      どうにもならんのよね
 
 では野党は通好みのアニメなのかというと、どうにもそんな感じではない。彼らの有様が世界を過度に批判し、批判している俺かっこいいに陥っている風からすると、野党はスプラッタとか、そういうあたりに該当するのかもしれないし、意識高い系の変な作品なのかもしれない。
 
 人はこのような極端な二分化を見て言うであろう。

 皆が楽しめる普通のアニメはできないものかと。
 
 ∧∧
( ‥)無理だと
 
  (‥ )ジブリみたいに
      最初は声優を使い
      ジブリ映画は
      あまりオタク臭くない
      見ても恥ずかしくない
      という名声を作ると
      声優を切って俳優を使う
      こういう風に
      家族で見ても後ろ指を
      さされないですむという
      安心感を売る
      こういう手もあるけどな
 
 だけどジブリは結局、宮崎駿という異才の産物であって、所詮は先がないでしょ? ということでもあり。
 
 ∧∧
(‥ )政党に例えると
\−  家族安心民主独裁党みたいな
    感じですかね?
 
  (‥ )そんなもの
      不安定解だからな
      政治の世界で言えば
      党首の名声だけに頼った
      泡沫政党だでよ
 
 結局、自民党とその他の皆さんと言う最適解しか存在しない。なにかあるにしてもそれは不安定で後が続かず、即座に元に戻る。

 すべては地形に沿った結果であり、それを無視したものは不安定で短寿命で崩壊する。そういうことだろう。
 
 
  
 

イデオロギーは言い訳だから考慮するに値せず

 
 ∧∧
(‥ )「保育園落ちた日本死ね」が
\−  流行語トップ10入り
    さらに
    発信者ではないかと
    言われている
    民主党の議員が受賞に
    登場したから
    物議をかもしてる
 
  (‥ )共同体に死ねと言うのは
      共同体の参加人員全員に
      喧嘩売ったのと同じでな
      テロ宣言も同様
      物議をかもすのは当然だし
      しかも理論上は
      共同体の運営に参加する
      人間が受賞に
      参加したとなれば
      問題視されるが当然
 
 まあ、議員だから共同体の運営、つまり国政の運営に参加している、というのはあくまでも理論上の話ではあるのだが。
 
 ∧∧
( ‥)理論上の話ねえ
 
  ( ‥)理論上はそうでも
    −/ 泡沫政党では
       実行力がない
       そんな立場では
       反対のための反対という
       最適解に零落して
       実権を失い
       理論上の価値すら
       失うものさ
 
 人が曰く。なぜ日本にはまともな野党がないのか? 

 自民ほど古くさく封建的で下品なおっさんの政党ではなく、もっとスマートで賢く、さりとて非武装中立論だの夢のようなことを言わない、現実を見据えた当たり前の政党がなぜ出ないのか?
 
 ∧∧
( ‥)あなたとしては
    なんと答えます?
 
  (‥ )とっくの昔に全員
      最適解に落ち着いた姿が
      今のこの世界だと答えるね
 
 自民党があの有様で多数なのはそれが最適解だから。
 
 民主党が弱小政党に帰還したのもそれが最適解だから。
 
 たしかに本当の意味でリベラルな政党になろう、という試み自体はあったように思う。例えばかつて一度は躍進した社会党。
 
 ∧∧
(‥ )あなたが学生の頃だから
\−  もう一世代前だよね
    たしか躍進して
    それに応じて現実路線を
    打ち出して
    自衛隊を認めるとか
    言い出したのだけど…
 
  (‥ )そりゃそうなんだ
      多数派になったら
      多数派の安定解
      多数派であるべき行動と
      思想と方針に
      方向転換しないといかん
      少数派の時と
      行動原理が変わるのだ
 
 だがしかし、方向転換というのは転職のようなものだ。まったくべつの姿になる時、人はどうしても収入が下落する谷を越えなければいけない。
 
 ∧∧
( ‥)社会党はその谷を
    越えられませんでしたと
 
  ( ‥)国会議員の方針転換は
    −/ 転職というよりは
       失職の危険を覚悟せよ
       というに近いのだ
       この恐怖に勝てる者は
       そうはいない
 
 恐怖があれば谷は越えられないし、事実として越えられなかった。彼らは引き返したのである。

 どうにもならないのだ。
 
 そしてこれがすでに解答でもある。
 
 ∧∧
(‥ )これって実は
\−  自民党と社会党(民主党)しか
    最適解が存在しないって
    ことなんだよね
    *より狭く特殊な最適解の
    共産党はここでは
    誤差として取り上げない
 
  (‥ )だからどうしても
      各々の最適解に
      安定するしかないのだな
 
 そして自民党が多数だというのなら、もはや答えは明らかである。人間が利益を追求する時、多数派にくみできないとなったら方法はひとつしかない。

 多数派を攻撃し批判することで自分を少数特別な貴族であると見せかける。

 似たような行動を示す少数の熱狂的有権者を、私を支持するあなたたちも貴族だ! とおだてあげ、私は貴族であるあなたたちの代表だとアピールすること。これしかない。
 
 ∧∧
( ‥)でもそうなると必然的に
    ずーっと少数派ってことに
    なってしまうし
    政権を取ることはありえない
 
  (‥ )いいんだよ
      失職と餓死という危険は
      避けられるだろ?
 
 もちろんこの場合、国政に参加しているという理論的な側面も事実上失うことになる。

 だが、まあそれもしょうがないことではないか。餓死よりはましだ。
 
 ∧∧
(‥ )そうだとすると
\−  日本死ねもそれを議員が
    受賞することも
    おかしなことではない
 
  (‥ )全体を攻撃することで
      自らを貴族であると
      アピールする
      結果的に
      国政に参加する者という
      立場を手放したことに
      なってしまうが
      それはもともと
      織り込み済みだから
      問題ない
      だってもう与党に
      なれないんだし
      それが分かってるから
      のこのこ受賞するべさ
 
 人間はどうしても最適解に崩壊してしまう。そこから逃れられなくなる。
 
 それは、日本死ねという共同体の破壊を示唆した暴言を流行語に選んでしまった人々にも言えることであろう。
 
 
 ∧∧
(‥ )審査委員の人々は
\−  50過ぎたおじいちゃん
    みたいだよね
 
  (‥ )体力を失うと
      人間は脳の回転が落ちる
      これでいいんだ
      これでいいんだで
      惰性と浅慮と衝動で
      行動するようになる
 
 これ、なんでもそうである。人は最適解に崩壊する。どうしても防げない。

 都知事選に出て落選した鳥越候補があろうことか、マスメディアは捏造報道を行うもので真実を報道してこなかったと発言してしまったであろう?

 あるいは慰安婦の捏造を行った記者がいたであろう?
 
 ∧∧
( ‥)彼らは日本破壊をもくろむ
    左翼テロリストだと
    陰謀論者は言うけども
 
  (‥ )人間はイデオロギーでは
      行動なんかせんよ
      イデオロギーはあくまでも
      口実にすぎん
      イデオロギーってのは
      打算の上にかぶせた
      たんなる言い訳の仮面よ
 
 ではなぜ捏造報道をし続けたか? そりゃ単純な話で、楽だったからだろう?
 
 いやだってそりゃ楽でしょうよ、そうでしょうよ。

 捏造すれば調べることなく、資料費0で原稿が書けるだろう? 

 会社から出された取材費をすべて飲み食いに当てられるだろう? 

 そればかりじゃない。それをネタに一生記事が書けるし、事実そうしているじゃないか。
 
 元手が0で一生食える。こんなうまい話があるか? 彼らの言うイデオロギーなんていう、言い訳と見せかけに騙されちゃあいけない。人間はタンパク質の塊にすぎないのだ。維持のためにタンパク質を、稼働のためにデンプンを必要とする。人間が理念で動くなど、自動車が気合いを燃やして動くというに等しい妄言。
 
 人は打算で稼働する。ゆえにイデオロギーなどという虚飾の仮面を顔から引きはがし、すべてを打算へと還元せよ。
 
 ∧∧
(‥ )日本を変えるんだとか
\−  いうのは口実で
    本当は楽をしたいから
 
  (‥ )人の行動原理は打算だ
      それゆえに
      口先だけの
      イデオロギーなど
      論ずる価値無し
 
 そして世界は全員、誰も彼もすでに最適解へと崩壊している。そしてもう誰もそこから逃れられない。

 さあ、そこの知識人のあなたは、いったいどの最適解という檻に零落したであろうや?
 
 

2016年12月2日金曜日

デマと現実はある程度だが重なる

 
 ∧∧
(‥ )韓国大統領の父親の
\−  生家が焼かれたと
 
  (‥ )はあ…
      なんかそういう話
      前もなかったか?
 
 ああそうだ、たしかこんな話だ 韓国大統領の従兄弟が、家を燃やされて、殴られて殺されたと..
 
 ∧∧
(‥ )でもあれって
\−  デマみたいですよね?
    従兄弟が放火のあげくに
    殺された
    そんなでかい
    ニュースな割には
    正規なニュースサイトが
    検索にかかってこなかったし
    しかも話の日付が数日も前
    それで正規のニュースに
    載らないってことは
    確実にデマですよねえ
 
  (‥ )でも今度の話
      父親の生家が焼かれた
      というのは本当みたいだな
      BBCやNYTimesでも
      確認できる
 
 ∧∧
( ‥)嘘から出た真?
 
  ( ‥)まあ死人が出たわけじゃ
    −/ ないから
       デマが半分本当に
       なっちゃったという
       感じか
 
 ∧∧
(‥ )それにしてもわざわざ
\−  焼かねばなりませんか?
    それほどまでに
    怒りが深いのだと?
 
  (‥ )人間の怒りとは
      単純に
      感情の発露というよりも
      むしろ取り立てだろ?
 
 例えばの話、旦那が妻を殺す時、寝室が多いという。

 理由はごく単純で、夫婦喧嘩の仲直りに妻にセックスをもちかけるが拒否され、その結果、激高して殺してしまうと…
 
 ∧∧
(‥ )でもこれって
\−  潰された面子を取り戻すための
    行為なんだよね
 
  (‥ )要するに取り立てなんだよな
      激高の裏には
      実のところ計算づくの
      取り立てが存在するのだ
 
 お前は私にこれだけの損害を与えたのだから、支払いをしろ、という要求である。

 以上の事例は男が女性に取り立てを要求したものだが、逆も当然あるし、別に肉体関係に限らない。面子をつぶされたことによる取り立ては、部下と上司の間柄や、あるいは友人同士でも成立しうる。
 
 ∧∧
( ‥)まあ以上の例は
    金でなくて
    命を取り立てちゃう事例な
    わけだけど
 
  ( ‥)ともあれ見るべきは
    −/ 次の事実よ
 
 人間は怒っているとか激高しているとか口では言うし、心もそう信じているが、そこには明らかに取引が存在している。

 ∧∧
( ‥)つまり見るべきは
    怒りという表面的な
    ものではない
    いかなる取り立てが
    そこで行われているか
    それを見るべきである
 
  ( ‥)支持率が失墜した
    −/ 大統領の生家を焼く
       これはいかなる
       取り立てか?
 
 彼女は彼女のスキャンダルによって私を侮辱したから、私は彼女から取り立てをする! か?
 
 ∧∧
( ‥)ちょっと動機が遠くね?
    これが成立する条件は
    ありえるけども
    設定が冗長じゃね?
 
  (‥ )人間はもっと直接的な
      利害で動くからな
      この動機では
      取り立てが弱いよなあ
 
 彼の地は日本よりも政権が不安定で、広大な中国のような逃げ場があるわけでもない。
 
 この条件ではたとえ面従腹背でも勝ち組になびかなければならない。この場合、自分は勝ち組ですと表明するには、ポーズでもなんでもいいから負け組を徹底的に攻撃しなければいけない。
 
 ∧∧
(‥ )単純にそういうアピール
\−  ですかね?
 
  (‥ )あるいは逮捕も恐れず
      他人よりも
      立場の表明を
      強くアピールできる
      俺はすごいだろう
      という誇示なのかも
      しれないなあ
 
 少なくともそう考えれば、放火した人物は大きな利益を手にしたことになろう。すでにその人は逮捕されたようだが、それで良いのだ。周知されなければ意味がないのだから。
 
 ∧∧
(‥ )人の怒りには利益のやり取りが
\−  存在するものであり
    たしかに彼はそれなりな
    利益を取り立てたのであろう

 
  (‥ )それにしてもデマが
      半分とはいえ当たるとはな
      デマにもそれなりな
      根拠というか
      理由があるということか
    
 まあ、デマも現実もどちらも人間が取る最適化された戦略という物差しから生じるのである。それを考えれば、デマと現実がある程度重なり合っていても、別に不思議なことじゃないのだろう。
 
 
 
 

残り30年、なるべく楽しく過ごしたいねえ

 
 グローバリズムというのは低賃金労働者の輸入自由化であって、それは必ず国内の労働者の賃金下落を引き起こす。
 
 ∧∧
(‥ )つまりグローバリズムとは
\−  賃金の価格破壊であり
    新たな奴隷を求めて
    ひたすら人間を食いつぶす
    21世紀の
    帝国主義なのである
 
  (‥ )特に地続きで障壁を
      撤廃したEUは危険だな
      なし崩しに
      労働者の農奴への転落が
      引き起こされうる
 
 それを考えると、グローバリズムに背を向けようという動きが生まれたのが、イギリス、アメリカ、日本であることは興味深い。
 
 ∧∧
( ‥)日米英はどれも島国
    だからね
 
  ( ‥)EUの連中は排外主義だ
    −/ とか言いよるが
       島国ってのは
       そういうものだからな
 
 グローバリズムという新たな帝国主義、新たな奴隷制。
 
 これに反対する日米英の傾向を、排外主義、と批判する人は別にEUだけではない。日本国内にもアメリカにもイギリスにもいる。
 
 ∧∧
(‥ )彼らが掲げるのは
\−  多文化共生という
    スローガンなのだけども
 
  (‥ )このスローガン
      隣人とつきあうのは
      大変だけど
      それができる俺様は
      すごいだろ? という
      自分自慢でしかないのが
      特徴だよな
 
 彼らはそれが道徳的に優れているから、ということで言っているにすぎないとも言える。
 
 あるいは賃金の価格破壊と労働者の農奴への転落という現実の出来事を無視しているとも言えるし、

 違う文化を持つ人同士でも相手を尊重し合おう、という道徳の問題と、低賃金の輸入による労働者の農奴転落という問題をごちゃまぜにしているのだとも言える。
 
 いずれにせよ、おれすげえだろ自慢は、自慢が目的なので問題を放置してしまうのだ。
 
 ∧∧
( ‥)こういう精度の悪い主張や
    認識は必ずや
    悪しきことの隠れ蓑になる
 
  ( ‥)弱者を守る私すごい自慢を
    −/ 行う人間と
      労働者を食い物にする
      巨大企業の経営者が
      同じ立場に立つというのが
      それを端的に示している
      のだろうな
 
 つまるところ弱者を守ろうとする人間の目的とは、普通でない私はすごいだろう? と他人に対して優位に立つこと、そこにある。

 なれば、弱者保護を訴える人間が権力を目指し、弱者弾圧を行うのは当然なのだ。そもそもそれが目的なのだから。
 
 ∧∧
(‥ )いずれにせよ
\−  日米英の向かう道は
    国家主義を掲げる一方
    経済を回すことを義務化して
    財政出動を行う
    左翼ファシズム的なものに
    なるだろう
 
  (‥ )EUは貴族制かつ奴隷制かつ
      封建制だな
      中国、ロシアは今のまま
      独裁制 
 
 おおざっぱに分けると、島国の日米英は左翼国家主義。大陸諸国は奴隷制で、政治は貴族制か独裁制。
 
 ∧∧
(‥ )この状態の未来日本は
\−  今よりも景気が良くなって
    いるのですかね?
 
  (‥ )景気が良くなるというより
      財政出動だの
      宵越しの金は持たない
      俺はかっこいいだので
      経済が今よりも
      回転しているといった方が
      良いのではないか?
 
 という未来を人に語ったところ、彼曰く、いやいや、じゃあ俺たちはなんでこんなに苦しいんだ?? と言われたので。
 
 ∧∧
( ‥)そりゃ一世代後
    30年後に来る未来だから
    と答えておきましたよと
 
  ( ‥)30年後かあ
    −/ 自分でいってなんだけど
       俺そろそろ死ぬよね
 
 こんな事例がある。

 その人は、戦後しばらくした時、故郷を捨てて北海道へ移住し、酪農を始めたという。地図で見るとそこは内陸で、気候が厳しい場所だ。
 
 そのせいなのかどうなのか、子供には先立たれ、離農して亡くなった時、土地を売った金で借金は返したが、残ったのは家と、その周辺だけだったそうだ。
 
 ∧∧
(‥ )天候に左右される不安定な経営
\−  銀行への借金を返すだけで
    終わった人生では
    なかったか?
 
  (‥ )幸せなことも楽しいことも
      未来への希望も絶望も
      あったろうな
      それだけの
      人生だったとも言えるし
      人生とはそんなもの
      かもしれない
 
 今にして思えば、彼は故郷に残るべきであった。なぜなら故郷に残った彼の親戚は戦後、右肩上がり成長の経済の中でこつこつと出世し、そうして家を建て、家族を養って孫を見て死ねたからである。
 
 ∧∧
( ‥)でもそんなことは
    後付けで
    誰にも先のことは
    分からないよね
 
 
  ( ‥)借金を返すだけの人生
    −/ これだって
       言い様は悲壮だが
       実はありがちなのよね
       だからよ
       そんな人生でも
       楽しくありたいよね

 
 
 残り30年あまり、なるべく楽しく過ごしたいねえ。
 
       
       

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