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2013年2月8日金曜日

人造の教養

 
 
 
  ( ‥)教養。教養というと、
    –□ ホメロスを批判して
       追放された人、いたよね
 
 ∧∧
( ‥)アレクサンドリア図書館の
    学者さんですよね
 
 アンフィポリスのゾイリュスなる人はホメロスの作品を辛辣に批評して迫害され、ついに死ぬまでアレクサンドリアに帰還できなかったらしい。

 *参考:「古代アレクサンドリア図書館」モスタファ・エル=アバディ 中公新書 pp76
 
 *アレクサンダー大王(アレクサンドロス王)の命により作られたアレクサンドリア。アレクサンドリア大図書館は大王の武将とその子であるプトレマイオス王が作り上げたもの。ギリシャ系の王国なのでギリシャ文化に支配されたエジプト王朝と図書館である。
 
 ∧∧
(‥ )アレクサンダー大王さんも
\–   ホメロスが好きなんですよね
 
  (‥ )ホメロスの何がそんなに
      良いのか分からんけども、
      後のビザンチン帝国でも
      ホメロスは知識人や
      官僚の必須科目だった
      みたいね。 
 
 ∧∧
( ‥)ホメロスさんというと
     紀元前8世紀とも言われる
     人物ですよね?
 
  (‥ )5世紀前、あるいは
      1800年近く前の詩を
      教養としてたしなむ
      わけだ。
 
 まあ、知識人や貴族ってのはどうしても内輪でドングリの背比べをするような立場の人たちなので、あるものが教養とされたらそれを学ぶことは必須になる。それは分かるけども。
 
 ∧∧
(‥ )日本だと教科書に載るのは
\–   漱石さんや鴎外さんですか
 
  (‥ )万葉集とか徒然草とかも
      あるけども、
      純文学とかいうジャンルでは
      そういう人々だよね
      でも妙だよな?
 
 純文学なんて、たかだか150年以下の歴史しかないよね? なんでこんなものが教養になるわけ?
 
 ∧∧
( ‥)古くなくちゃ駄目って
    ことはないんですが
 
  (‥ )でもなあ、教養って
      もうひとつ重要な役割が
      ないかね?
 
 皆が知っているから場面に合わせてキメ台詞を引用できる。
 
 かつての帝国ではホメロスがそうだったし、
 
 ∧∧
( ‥)現代世界でも西欧系の
    社会なら聖書がそうですよね
 
  (‥ )聖書も古いよなあ、
      ひるがえるにだよ、
      純文学って
      日常会話で引用するかね?
 
 むしろ皆、漫画や映画やアニメの台詞を引用してねえ?
 
 ∧∧
( ‥)まあ、引用しないのは若者が
    無教養だからだ、とか
    引用するだけが教養ではない
    とか、色々な言い訳、説明は
    可能でしょうね
 
  (‥ )古くもなく、
      引用されるほどでもなく
      戦陣の大王の関心を引く
      ものでもない
      じゃあ、その場合の
      教養って一体全体何よ?
 
 
 純文学って、あれは文化的には一体全体なんだ? 純文学の純文学による純文学のための存在、でしかないのか?
 
 ∧∧
( ‥)まあ、別にそうであっても
    かまわないでしょうけどね
 
  (‥ )かまわんけど、
      じゃあ、なんで他の作家を
      二流作家とか言うわけ?
 
 
 もしかしたら、明治維新で過去と半ば断絶し、途方に暮れた人たちが己のステイタスだけのために作った急ごしらえの教養、人造の教養、あるいは教養になることを望むが教養になれないもの、ではあるまいな?
 
 
 
 
  
 
 
 
 

さあ、行きなさい、幸せの道へ

 
 hilihiliのhilihili: それはか細くひ弱な園芸品種的文学の続き
 
 
 
 ∧∧
(‥ )文学は保護しないと
\–   生存出来ない園芸品種。
     でも科学も保護しないと
     いけない園芸品種ではないか
     そう言われたらどうします?
 
  (‥ )科学を保護したくなければ
      しなければいい。
 
 技術者全部首切りして、ほら、一気に業績が上向いた、と得意げな顔をしてみせる新進気鋭の経営者のように。
 
 ∧∧
(‥ )今の時代、技術の無い国は
\–   奴隷化されて終わりでしょうね
 
  (‥ )必要ないと予算を削られた
      はやぶさが帰還したり、
      ノーベル賞を取る人がいたり
      原発ぱーんの後に
      慌ててメタンハイドレートだ
      と大騒ぎした時には
      その調査が出来る船は
      とっくの昔に仕分けされて
      いたりだな、まあ、
      科学を切り捨てる自由は
      どこにでもいつでもあるのさ
 
 *=>hilihiliのhilihili: だって仕分けたじゃんよ
 
 
 単に、それをした場合、奴隷化が接近してくる、それだけの話である。
 
 ∧∧
( ‥)それは非道ですよね
 
  (‥ )非道。これに対して
      道で立ち向かおうとする
      人はいるが、それは愚か

 
 確かに僕らには技術も科学もない。だけどひどいよ、なんで僕らがそれを作れないというだけで、それを高値で売りつけるのさ?? 
 
 と言っても、相手は聞いてくれないよ。
 
 *文句を言う自由はあるが、言い換えれば、相手も高値で売りつける自由を行使しているだけだ。
 
 これを打倒するのは自由ではない。技術と科学だ。
 
 ∧∧
( ‥)そして技術と科学は
    自然を操作できる力が
    認められる限りにおいて
    その影響力を
    行使できるのだと。
 
  ( ‥)そうでないと科学と技術が
    –□ 力を持つことは
       ありえなかったろうね
 
 戦争ばっかしている西欧世界から科学が生まれたのは当然だし、知識人がしばしば科学は人を幸せにしなかった、という指摘は正しい。
 
 ∧∧
( ‥)敵による併呑と奴隷化の
    恐怖で科学も技術も放棄
    できなかった世界。
 
  (‥ )科学には自由が必要だ
      だが自由は不幸の道だ。
      科学が不幸の道というのは
      正しい。
 
 文化人が幸せを追求するのは当然だ。未来を見ないで事業を仕分けし、今日の夕食をステーキにしようとは幸せに他ならない。
 
 しかしそれゆえ破滅の道だ。
 
 ∧∧
( ‥)科学は不幸の道。しかし
    出版界が縮小するこの世界で
    文学は破滅の道
 
  (‥ )科学もラノベも純文学も
      どれも捨てていい自由がある
  
 科学は捨てても良い。単に社会全体が奴隷化するだけだ。恐怖ゆえに科学は放棄されず、むしろエスカレートしていく。
 
 ラノベは捨てても良い。だが見放されてもラノベは生き残るだろう。ラノベってのはもともとそういうものだ。彼らは読めだの助けてだの言わない。ぞくぞくと生まれて次々に死ぬだけだ。
 
 だが、純文学はどうだ? 必要性はあるか? 見捨てられても生きていける力があるか?
 
 ∧∧
( ‥)消費者が減少する世界で
    生き延びられるか?
    無理だろうと
 
  ( ‥)もともと教科書とテストに
    –□ すがることでずるずると
       生き延びてきた文学だ
       破滅は最初から
       運命づけられて
       いたものさ。
 
 なに、案ずることはない。くたばってしまえと言われた在りし日にまで戻ることはないだろう。
 
 ただ、必要性もないテストと教科書の牢獄に閉じ込められるだけだろう。
 
 しかし、それは自ら望んだことであるし、おそらく幸せの道である。
 
 
 
 
 
 
      

2013年2月7日木曜日

それはか細くひ弱な園芸品種的文学

 
 
 そういえば先日、コラ画像とでも言えばいいのか、を見た。体裁は岩波文庫だがタイトルは現在のラノベ
 
 
 ∧∧
( ‥)涼宮ハルヒの憂鬱でしたっけ?
    あと何年も経つとラノベも
    古典文学扱いになる、
    そういう意味合いを
    込めた画像でしたね
 
  ( ‥)確かにまあ、そうなるの
    –□ だろうなあ
 
 ∧∧
( ‥)そう思います?
 
  (‥ )3世紀前はポルノだった
      ファニーヒルが今では
      古典になっているわけだ
      100年以上生き残れば
      大概の創作は古典になり
      現在や当時よりも無駄に
      しかめっつらしく
      読まれるようになるさ
 
 生き残れば、であるが。
 
 
 ∧∧
(‥ )100年以上生き残る
\–   それは基本的に娯楽作品
     ですよね
 
  (‥ )南総里見八犬伝とかね
  
 そしていつもいつも思うのである。
 
 純文学って、あれらは本来、生き残れるようなものじゃないよな?
 
 ∧∧
( ‥)まあ、純文学を純粋文学と
    言うのなら、それは
    文学のための文学、
    娯楽とは相反するもの、
    でしょうかね
 
  ( ‥)学校の教科書に文学を載せ
    –□ 作者の気持ちは何かとか
       無理矢理テストにして
       子供に覚えさせないと
       生き抜けない。
       純文学とはか弱い
       存在なのだ。
 
 ちょうど非常によく調整された花壇でしか成長できない無理矢理な園芸植物のように。
 
 野生の中で有象無象に姿を変えて進化しつつ系譜を残す作品達とはまるで違う。
 
 ∧∧
( ‥)昔は、作家になるのだとか
    言うと、くたばってしまえ
    とか言われた職業ですが
 
  ( ‥)テスト化された文学、
    –□ 就職先を確保する文学
       自画自賛する文学、
       自分の居場所を
       確保しようと、
       ずいぶんな保護主義を
       発達させたもんだが、
       でも、それゆえにか、
       最近は、出版文化を守れ
       とか言い出してね、
       青くなっとる
 
 ひるがえってみれば良い。例えばの話、ラノベ業界はラノベ文化を守れなんて言わない。
 
 ∧∧
( ‥)あんな虫みたいなのと
    一緒にするな、とか
    言うかもですよ
 
  (‥ )まあ、言うのは勝手さ
 
 だが園芸植物を喰らう虫だろうがなんだろうがはびこれば勝ちなのだ。生き残れるか、死ぬか、それだけである。
 
 
 
 
    

無茶なものは無茶である

 
 
 ∧∧
( ‥)つまり?
 
 ( ‥)巨大ロボットアニメ。
   –□ 取り柄のない主人公が
      もてもて学園ハーレム物
 
 どっちも同じぐらいの無茶ぶりだよね
 
 ∧∧
( ‥)その無茶ぶりをなるべく
    気にならないように見せるのが
    プロの仕事なんですかね
 
  (‥ )まあ、そのひとつでは
      あるんだろうなあ。
  
 

2013年2月6日水曜日

頭の片隅に論理的に不可能を

 
 
 ∧∧
( ‥)あなたはプログラムのことを
    知りません
 
  ( ‥)だが世間を見ていると
    –□ 気づくことがある。
 
 どうも世間的には、
 
 プログラムは難解に見えて、その実、訳分からない単語を並べているだけのごく簡単な作業でしかなく、デスクワークでしかなく、大金をはたいて雇うような業種ではない。
 
 ∧∧
( ‥)そう認識されているようだと
 
 
 ( ‥)プログラムがうまく
   –□ 動作しない、あるいは
      動作で思わぬ不具合が
      起きるのはプログラマーの
      怠慢だと批判するらしいよ
 
 
 しかし、こういう事を聞くたびに思い出すのだが、以前、こんなような文章を読んだことがある。
 
 プログラムが与えられた状況下で適切に動作できるか? それは実際に動かしてみないと分からない。事前にそれを知ることは論理的に不可能。
 
 
 ∧∧
( ‥)....どう、なんでしょうね?
    実際に動かさないと
    分からない。
    これはプログラムに限らず、
    どんな物事でも経験的に
    当然だと思いますが、
    論理的に不可能とは
    聞き流せない
    強烈な指定ですよね
 
 ( ‥)数学的な意味があるという
   –□ ことなんだと思うけど、
      ゲーデルの定理とかと
      関係あんのかなー? とか
      あてずっぽうなことを
      連想する以上のことが
      出来なくてね。
 
 
 *ひょっとしたら、先の文章は、完全に無矛盾な、つまり作業上は完璧なプログラムであっても、動作出来なくなる場合がある。そしてそれを防ぐことは、プログラムをいくら調べても論理的に不可能、ゆえにそこから後の仕事はプログラマーだけの仕事ではない、そういう指摘なのかもしれないが、調べてみないと分からない。
 
 
 ∧∧
( ‥)いつかどこかで答えと
    根拠に出会えるでしょうか?
 
 (‥ )そういうことも念頭に入れて
     仕事をするのも仕事さね
 
 
 でっ、思うのだが。こういうことを頭の片隅に置いておいた方がいい人、立場というものはこの世界にいくらでもあると思うのだけども、世間的にそこんところはいかに?
 
 
 

いつかマスコミに来る日

 
 hilihiliのhilihili: 陰謀論が固まってまいりましたの続き
 
 
 ∧∧
( ‥)つまり?
 
  ( ‥)そうねえ、人間社会でも
      ネットでもいいけども
      これをウラン鉱石の塊に
      例えてみようじゃないか
 
 誰かが不満をつぶやく、言葉がネットに放たれて
 
  (‥ )大部分はそれっきりだ。
      誰も受け止めず
      あるいは受け止めても
      あえて言葉には出さず
      それで終わり。終息。
 
 ∧∧
( ‥)崩壊するウランの中で
    ごくまれに核分裂するものが
    あっても放たれた中性子は
    素通りしてそれっきり
    みたいにね。
 
 だが、不満が濃縮する、ということがありうる。これは人間社会では皆が反応しやすい状況になる、という個人の変化。
 
 一方、ここでの例え話的にはウランの濃縮に該当する。例えばの話、
 
  ( ‥)放たれた不満に賛同する
      ものが出る。そこから
      また新しい不満が放たれる
      しかしそこで終わり
 
 ∧∧
( ‥)中性子がごくまれに
    ウラン原子核に吸収されて
    核分裂を引き起こし、
    また中性子が放たれる
    でも条件が十分でないために
    それで終わり

 
 だが、状況がもっと強烈になったら?
 
 例えばもろもろの事情で....、それが政治的な信念なのかダブルスタンダードなのか、あるいは単なる慣れと惰性なのか、あるいは金がなくなったことによる手抜きなのか、
 
 ともあれ、そういう事情でマスメディアが視聴者にわずかずつではあるが不快感を与える、いや、与え続けるようになったら? 
 
 メディアもマスコミも人目に触れるもの。そういう性質上、これはごくわずかな不満でいい、長時間に及ぶ不快感とその累積にさらされた視聴者はどうなるか?
 
 
 
  ( ‥)放たれた不平不満の言葉
      時折起こる不満のやり取り
      状況を説明する陰謀論
      誰かが蒸し返す過去の悪行
      この頻度が上昇していく
 
 ∧∧
( ‥)報道写真のためにサンゴがりがり
    カルト教団に弁護士のビデオを
    見せて命奪わせほっかむり
    色々と非道なことを
    やってきましたからね
 
 
 マスコミは売国奴ではなくて、そもそもスパイなんだよ。日本人じゃない。
 
 ささやかれる陰謀論も、また仮説なり。陰謀論が現実を説明できる時、その陰謀論は現実を説明する理論として受け入れられ、事実として認識され、それが次々に放たれて他人を励起し、なるほど正しいではないか、と賛同者を作り出し、その人がまた別の賛同者を賛同者を賛同者を....
 
 
  (‥ )ついに怒りと不満と疑念と
      陰謀論と賛同が持続的に
      起こるようになりました
 
 ∧∧
( ‥)臨界です
 
 
 もちろん、臨界=大爆発ではない。
 
 ∧∧
(‥ )陰謀論の持続的な継続、
\–   事態は深刻ですね
 
  (‥ )というか、本当に深刻なのは
      陰謀論でほとんど正確に
      説明できる
      マスコミとメディアの
      あり方なんだがな。
      まあ、無自覚だから是正は
      出来ないだろうけど。
 
 ∧∧
( ‥)予測するに、例え話的に言うと
    臨界状態はこのまま持続ですか
 
  (‥ )出力が小さいから
      どうということはないんだ
      だが、いずれ遅かれ早かれ
      何か起きると思うけどね。
 
 
 いつか、どこかでマスコミとメディアが何か失敗した時、それが多くの人の逆鱗に触れるような内容であった時、それは火種になって、出力が急上昇する日が当然やってくる
 
 
 ∧∧
(‥ )というか、すでに小さいのが
\–   ぽつぽつ起こっている
     みたいですよね
 
  (‥ )事象が起こる時間間隔と
      反応の大きさを調べれば
      いつぐらいに起こるか
      予想可能かもね。
 
 
 
 
 *ついでに言うと、仮に予測可能であった場合、それは多分、陰謀論が間違っていることを示す証拠になるんだろう。
 
 ∧∧
( ‥)事象の規模と時間を見た時
    予測可能なグラフを
    描けるとはすなわち
 
  (‥ )完全に意思とは無関係に
      事故的に発生していると
      いうことだろうからね
      それは計画とかスパイの
      所行とは思えないよね
 
 とはいえ
 
 ∧∧
( ‥)予測可能?
 
  ( ‥)あー、うーん、
    –□ どう評価すればいいの
       だろうな?
       ぽちぽち起こっている
       ことからすると
       2、3年以内とか、
       かなり早いと
       思えるのだけど....
 
 

2013年2月5日火曜日

ああ、これは熟年離婚ですか?

 
 
 陰謀論はどこにでもある。例えば2011年の震災は人工地震であったとかそういう奴(実際にはあんな場所、あんな震源で人工地震を起こす力を人類は持っていない。隕石落下すればマグマがどーんだぴょん! とか言ってるお馬鹿さん同様、技術や工学、地学を安易に考え過ぎだ)。
 
 
 ∧∧
( ‥)原発だろうが、円安だろうが
    尖閣諸島にアルジェリア、
    この世のすべてにはなんらかの
    陰謀論がつきまとう
 
 ( ‥)そういうのは前々からあった
   –□ わけさ。最初の思いつきに
      拘泥して、後は答えありき
      すべての証拠を答えに
      当てはめてしまう。
      そういうオレ様理論家とか
      トンデモさんは少数だが
      かならず存在する
 
 ∧∧
( ‥)でも、マスコミは
    敵国のスパイだ
    この陰謀論の根が
    深いところは
 
  (‥ )マスコミは必ず人目に
      触れる産業だってことでね
 
 というか人目に触れなきゃいけない産業だ。
 
 その産業が二枚舌とか我田引水、自画自賛、意識しない手抜きを始めたら、
 
 ∧∧
( ‥)そりゃあまあ、嫌われるだろうと
 
  ( ‥)陰謀論自体は前々からあった
      でも、個々の小さな陰謀論が
      お互いにだんだん接触して
      インクのしみがシーツ全体に
      広がるように拡大し始めた
      ように見えるよ
 
 まだまだ染まり切っていないし、染まり切ることもまたないだろう。だけども、どうも拡大しているのは間違いない。
 
 そしてこれはマスコミ自身の責任だよね?
 
 ∧∧
( ‥)面白い話、皆が知りたいニュース
    それを真面目に伝えれば
    不快感ももたれないで
    すんだかもですね
 
  (‥ )NHKだってぼろくそ
      言われる一方で、
      ダイオウイカを放送すれば
      きれいだなー、とか
      これなら金払ってもいい
      とか言われるわけだ。
      結局、そういうこと
      なんだよな。
 
 NHKというと、過去の映像を用いて近代を振り返る特集番組で、スターリンを子供達が讃えるという当時のソ連当局が作った宣伝番組を流したことがある。それ自体はいいのだけどもナレーションが「一方、この時代、ソ連ではスターリンのもと多民族の共存がはかられていました。」じゃじゃーん、だったので、ああ、この連中にはヤバい奴が混ざっているんだな、と思ったものだけども。
 
 ∧∧
( ‥)良いものを流せば
    そういうおかしなものも
    覆い隠されると
 
  ( ‥)それをしないでだな、
      皆が実名知りたいだろうから
      流してやった、とか
      やっちゃうのがマスコミ
      なのよな。
 
 ああ、みんなスキャンダルが好きですよ? でも、いつもいつもフライドポテトを出せばいいってもんじゃないでしょうに。
  
 しかも葬送の時にいつものそれをやったときたもんだ。
 
 ∧∧
( ‥)平たく言えば手抜きですよね
 
  (‥ )商業主義なのは分かる
      お客第一も当然だろう
 
 だけどもそれを言い訳にして楽してないかい?
 
 
 ∧∧
( ‥)誰でも素早く記事を
    書く方法。
 
   ( ‥)たぶん、存在自体が
       手抜きなんだよね
 
 ただただ冷戦の時のように政府が悪い、アメリカが悪い、アジアは良い、あの国は良い、ただただ枠組みに当てはめて、外国や石油情勢を取材するよりは遺族に直撃、これ簡単。安易に記事を生産することに慣れた結果がこれではないか?
 
 ∧∧
( ‥)しかし時代は変わる
 
   (‥ )これまで通りの記事が
       一気に時代遅れになり、
       むしろ有害になった。
       でも本人たちは昔通り
       やっているだけ。
 
 どうして不信感の目で見られているか分からない。推測するにたぶん、そんな感じ。
 
 ∧∧
( ‥)でも、毎回見てる方からすれば
    不愉快が累積する一方
 
   (‥ )フジテレビのデモみたいに
       小さな不愉快が累積すると
       どっかで爆発するからね
 
 そうなのだ、言い換えてしまうと、テレビや新聞は今もなお、娯楽とニュースの王者なんである。
 
 ∧∧
( ‥)でも、王者とは見られるもので
    それがねちねちと不愉快ですとね
    王様殺されますよね
    少なくともクーデターの
    大義名分になるでしょう。
 
  ( ‥)熟年離婚とかもそんな理由
    –□ だったりするからねえ。
 
 
 ∧∧
( ‥)でも、おっさん、奥さんのこと
     考えてなーい
 
  (‥ )それを考えると、もはや
      どうにもならないのな。
 
  
 
 
    

陰謀論が固まってまいりました

 
 
 ∧∧
( ‥)なに?
 
  ( ‥)いやあ、最近な、
      マスコミ陰謀論が強固に
      なってきたと思ってな
 
曰く
 
:マスコミは二枚舌
:マスコミは嘘つき
:マスコミは売国奴
:マスコミはスパイ
:マスコミは日本人じゃない
 
 ∧∧
(‥ )最近はマスコミをつぶそう
\–   マスコミから日本を守れ
     マスコミから自衛しよう
     そんな声も流れてきますね
 
  (‥ )最初は不信感だったんだ
      次に二枚舌だと分かって
      この二枚舌を説明するために
      スパイという説が出てきて
      日本人じゃない説が出てきて
      今では具体的につぶそう
      運動まで出てきててね
      憎しみの対象になってる
 
 陰謀論じたいが非常に具体的になっているし、恐らく、止まらん。
 
 ∧∧
( ‥)...まあ、思いっきり二枚舌
    でしたからね
 
  (‥ )自民党の時は政権交代連呼
      ささいな誤り根掘り葉掘り
      民主党の時は大スキャンダル
      ほっかむり、口蹄疫放置
      自民党に戻ればまた
      ささいな理由でバッシング
 
 露骨にね、二枚舌だったからね。
 
 おまえら、そんなことやっちゃったら、もう公平な機関です、なんて言えないよ? ということを平気でやる。あまりにも無神経にやりすぎる。あれでは疑われても文句は言えない。
 
 
 ∧∧
( ‥)予言も当たっちゃってるという
    のも痛いですかね?
 
  (‥ )自民党に戻ったから
      あいつらまた
      言いがかり的に不公平な
      バッシングするから
      監視しようぜー、と
      ネットで言われてて、
      実際それをするから
      ほらやっぱり、
      あいつらはスパイだと
      火に油状態でな。
 
 陰謀論も仮説だ。仮説である以上、仮説から導きだされる予想が当たったら、その仮説は確からしいものになる。
 
 
 いまやマスコミ売国奴説は、以前よりもはるかに強固なものになっている。だって、もうここがおかしい、とか言われる段階を過ぎて、監視しようになっているのだから。
 
 
 ∧∧
(‥ )二枚舌も売国と揶揄される
\–   行動も陰謀論以外で
     説明できるのですけどね
 
  (‥ )ごく簡単な条件だ
 
:今のトップは世代的には団塊だ
:冷戦下ではアメリカと政府の文句だけ書いてればよかった
:マスコミは時間内に文字を書くプロです
:でも、速く書く=正しい、とかではない
:むしろ逆、当たり前
:正確な記事を書いて原稿を落とすよりは、結論ありきで
:時には誘導を
:時には捏造も
:楽だし
:歳だし
:慣れたし
:ぼけた
 
 
  ( ‥)しかもさ団塊世代が
    –□ 一生懸命に読んだ
       本ってなあ、
       科学に関した
       部分だけでも
       トンデモの塊なんよね
 ∧∧
( ‥)メンデル遺伝はうそっぱち
    獲得形質はある
    大陸移動なんて大嘘だ
    色々ありましたよね
 
 科学に関することだけで、こんな、中高生以下のレベルなのだ。他の点にも目を向ければ、やっぱり中高生以下の部分がごろごろあるだろう(実際、この世代の時に盛んだった疑似科学農法はその根拠が破れた後、怪しげな有機農法団体に鞍替えした、ということもある)。

 もちろん、団塊世代でも、こういう汚染から逃れた人はいるはずだ。
 
 自力で正しい答えを見つけられるごく少数の頭の良い人間。そして最初っから難しいことなんかどーでもいいよ、と興味の無かった大多数の人々。
 
 
 ∧∧
( ‥)問題は? 中途半端な人?
 
  (‥ )難しいことに興味を持つし
      余計なこと考えるんだけど
      正しい答えに辿り着けない
      連中な。
      こういう中途半端に頭が
      良い連中ってクラスに
      何人かいるだろう?
  
 予測するに、こういう中途半端な連中の未来は決まったも同然ではないのか?
 
 低賃金労働者ではない(概してであるが)。
 
 しかし国家官僚のような真のエリートにもなれない(なれるわけがない)。
 
 どっか中間の、給料は良いが権力から離れた場所に落ち着くだろう。待遇は良いが落ちこぼれである。
 
 下を見れば、無知蒙昧なお前らを導いてやるとうそぶける一方で、その無知な民衆とやらは言うこと聞かぬ(当たり前)
 
 聞いてくれないから絶望して呪い、上を見れば決して届かぬ権力を見て涙を流して呪う。
 
 中途半端な才能ってのはこんなもんだ。
 
 
  ( ‥)自分の間違いを認め
      是正できる能力はなく、
      世界を呪い、社会を嫌い
      こんな日本は壊れてしまえ
      そうすれば見果てぬ
      理想の国が・・・・
 
 ∧∧
( ‥)それ、陰謀論と同じじゃね?
 
 
  (‥ )外見上はほぼ同じだね
      自分が所属する社会を嫌い
      その崩壊を願い
      自分だけが正しいと思い、
      しかし実際には手抜きと
      老いと惰性と愚痴と
      無駄なプライドだけに
      成り果てている。
      だがそれでもなお
      スパイではないわけさ
      ただのありがちな
      晩年の醜態さね
 
 ∧∧
( ‥)スパイではないという一点
    以外、陰謀論とほとんど
    同じじゃね?
 
  (‥ )だからやばいと思うのよ
      あくまでも、この仮説が
      正しい場合だけどもね。
 
 陰謀論と現実が、限りなく接近してしまったらどうなる?
 
 
 ∧∧
( ‥)老いと惰性は恐ろしい?
 
   ( ‥)歩くのを止めた時に
       人は生きながら死ぬ
       そういうことでも
       あるんだろうなあ
 
 信念、理念、正しさ、そんなものにこだわるからいかんのだろう。
 
 ∧∧
( ‥)必要なのは、公平さ、ですかね?
 
   (‥ )一般的にはそうだね
       でも公平さも人の作った
       まやかしでしかない。
 
 必要なのは定規だ。測定する定規。そしてその定規は、例えそれ自体は人が作ったものであっても、定規の性能は自然の中でテストしなければならぬ。
 
 
 ∧∧
( ‥)マスコミはそれが
    出来なかったと
 
  (‥ )信念、理念、正しさ、それらは
      答えありきという
      逃げにしかならんのよ。
      文章を書く時、楽だし、
      ありきな答えに合わせれば
      馬鹿でもすぐに記事が書ける。
 
 だが、人知を越えた定規でなければ人を公平には計れない。これは言い換えると、マスコミに正確な科学報道など不可能だ、ということでもある。
 
 ∧∧
(‥ )どうなりますかね
\–
 
  (‥ )予測するに、彼らは
      自分たちに向けられる
      懐疑的な視線を、
      懐かしの打倒すべき
      55年体制や米帝と
      同一視すると思う。
      もはや時代錯誤だけどね
 
 ∧∧
( ‥)伝統的な思考法だから?
 
  (‥ )ずーっとやってきたんだよ
      同じことをするだろう。
      人生は反復だよな。そして
      文章を書く枠組みは
      思考にも枠をはめる
      文章を速く書くプロは
      そういう意味じゃ囚人さね
      己の枠組みから離脱は
      できまい。
 
 
 それにもう歳だ。
 
 とっくの昔に、時代錯誤をただそのまま焼き直す、テキスト製造機械に成り果てているだろう。
 
 だって、それが老いというものだから。
 
 
 
 
 

2013年2月4日月曜日

信用なんて売らないよ、それが仕事であるがゆえ

 
 
 オレを信用しろ、というのは無意味
 
 
  ( ‥)拳銃を相手のこめかみに
      押し当てた時、相手が
      恐怖するのは拳銃が
      機能するからだ
 
 ∧∧
( ‥)火薬の爆発力が弾丸の
    運動エネルギーになります
    それは頭蓋を砕くでしょう
 
 物事を推し量る物差し、それ自体は人が作るものかもしれないが、物差しの性能を決定するのは人間じゃない。
 
 ∧∧
( ‥)あなたは信用を売りませんか
 
 (‥ )馬鹿くさい。決定的なのは
     物差しの性能だ。
     株やら証券じゃあるまいに
     人間の信用ウンヌン
     関係ねーよ
     念でスプーンを
     曲げるってか?
     夢で脳みそが浸食されてるぜ
 
 
 ほら、そこんところが分からんオレ様理論屋やトンデモくんたちを見てご覧。やつらは自分の信用を売り、相手をけなして信用を下げようとする。
 
 ∧∧
( ‥)というか
 
  ( ‥)あいつらそれしかできん
 
 
 拳銃を突きつける奴は信用できない。ごもっとも。だけどもその信用できないは銃の性能と関係ない。そもそも物理的、機械的な裏付けがあるから銃は脅威であり、だから恐怖であり、だから信用できないと言っているのではないか。
 
 人間の言う信用の背後には、それそのものを操作するもっと大きな力がある。
 
 それは、人の信用は宇宙を説明できない、ということなのだ。

 信用なんか売りつけるから駄目なのだ。

 見るべきは宇宙。信用を強調するはすでに敗北。
 
 計るのは物差し。信用は物差しじゃない。
 
 その物差しの性能とて、それを決めるのは究極的には人間じゃない。だから価値がある。
 
 人間ごときが作った信用なんぞ知るか。
 
 
 

10万年文明に栄光を

 
 
 
  ( ‥)なあ、TVも含めて
      今の文明があと10万年
      続いたら信じ難い放送事故
      とか発生するんだろうね
 
 ∧∧
( ‥)まあ、一万年に1回の事故も
    10回起きますからねえ
 
 
  (‥ )生放送中の
      ニューススタジオに
      突如、カバが乱入、
      女子アナがー、みたいな
 
 ∧∧
( ‥)...どんな状況なのか意外に
    想像できるのがイヤだな
 
 
 企画を考えたプロデューサーは死刑になるんだろう。色々な意味で。
 
 
 

道徳は考える力を持っていない

 
 
 
 ∧∧
(‥ )最近、道徳が問題になること
\–   あるみたいですね
 
 (‥ )道徳を隠れ蓑にする疑似科学
     道徳で徴兵制を語る老人
     道徳教育で解決を考える人
     まあ、昔からのよくある
     話であるね
 
 ∧∧
( ‥)タキトゥスさんみたいに?
 
  ( ‥)元老院議員で国家の中枢に
    –□ いたタキトゥスが古き良き
       市民からなるローマ軍を
       懐古したのは....
       ネロ帝、そして
       ドミティアヌス帝を
       経験したことを
       考慮にいれても
       正直、衝撃だったからな
 
 ああ、タキトゥス。すばらしきタキトゥス。すばらしいのに、でも、市民軍なんて帝政になるよりずっと前に消滅していたし、以後のローマも市民軍なんて復活させなかったよ。実際の歴史は騎馬中心の機動部隊になっていく、それが現実と歴史なんだ。
 
 ∧∧
( ‥)タキトゥスさんも、古き良き
    ローマに市民が戻ることを
    望んだ徳の人だった、
    ということですかね?
 
  (‥ )まだ推し量るには十分で
      ないけども、その可能性を
      見るだけでもショックだよ
      愕然としたもの。
 
 国家の中枢にいたはずの人間でさえ、国家の具体的な道筋と辿るべき未来を発見せずに、失われた過去だけを振り向いてしまうという恐怖。
 
 歴史に名を残した文筆家でさえも、無名のまま、気の向くまま、運命のされるがまま、みじめに死んでいった軍人皇帝達にまったく及ばないという事実。
 
 賢さは、死を組み込んだ手探りな運動に絶対に勝てない、という恐るべき現実。
 
 ∧∧
(‥ )それを考えると、道徳で
\–   疑似科学を、徴兵制を
     問題を語る人々は
     当然でもあるし、
     間違いでもあるのですか
 
  (‥ )彼らは知性と道徳の奴隷で
      解法を持たないと
      考えても良い。
      当たり前なんだよな。
      道徳は解を探索する
      アルゴリズムでは
      ないからね。
 
 道徳は推奨事項と禁止事項の羅列だ。問題を解決するなんの力も持たない、哀れな文字列に過ぎない。
 
 道徳は考える能力を持っていない。
 
 道徳を振りかざす人間もそうだ。考える力を持っていない。
 
 あるいはこう、考えても間違った結論しか出てこない。少なくとも未来は見えない。解法がないのだ。当たり前ではないか。
 
 ∧∧
( ‥)それを考えますと
 
  (‥ )疑似科学を否定するだけ
      では不十分なのだ。
      道徳は考える力を
      持っていない、
      これを明らかにする
      必要がある。
 
 
 
 
 
 

吸い取れるだけ、国が吸い取ります


 hilihiliのhilihili: 鯨皮を売れの続き
 
 
 ∧∧
(‥ )そういえば実在の国で言うと
\–   プトレマイオス朝エジプトは
     ゴマ油とかを国家の独占販売
     にして、利益を上げていたの
     ですよね
 
 (‥ )たしか油作物の種子は国から
     農民へ貸し出されるのじゃ
     なかったっけ?
 
 そもそもそれ以前に本年度の作付け面積はこれこれと、地域ごとに具体的な指示が出る。実りのうち、貸し付けた分に相当する種子は国家へ返却させる。残りは定められた低い価格で買い上げる。それを油にして、小売価格を最大に設定した上で売る。
 
 ∧∧
( ‥)作付け面積を操作するのも
    油の生産を必要分だけにして
    最大限の利益を得るためで
    あったと
 
 (‥ )国外から入ってくる油には
     相殺関税をかけるという
     徹底ぶりでね。
 
 今は具体的な資料が部屋にあるどれだったのか思い出せないので引用元を示せないけども、まあ、そんな感じ。プトレマイオス朝は国家経済から上がる利益をいかに王家に集中させるか? それに特化した国である、と批評した人がいるらしいけども、まあ、そうですよね。これはすごいなあ、という感じ。
 
 *プトレマイオス朝のこういう側面はごく簡単になら「コンスタンティノープル千年」渡辺金一 岩波新書 1985 pp11~12で出てくる。補完はいずれ。
 
 ∧∧
(‥ )経済の重要部分が
\–   国を介さないといけない
     ように出来ていて、
     王家が膨大な利益を
     独占するという構図
     ですね
 
  (‥ )しかも農民は生産を
      請け負う一方で、
      最低賃金しか受け取らない
      仕組みだよね。
      効率が良い仕組みだけど
      あんまりだよな。
 
 考えてみれば砂の惑星の経済ってこれに近いよなあ。
 
 ∧∧
( ‥)運輸は一社だけ、
    国家間の通商を商う
    商社も事実上一社だけ
    商社の売り上げは
    株みたいなものに応じて
    皇室と諸公に配当がなされます
 
  (‥ )いやな世界だよねえ
 
 *先に引用した「コンスタンティノープル千年」では、これはビザンチン帝国の話であるけども、皇室関係者であることを良いことに大々的に貿易を行う皇后に対して、皇帝が激怒したエピソードが紹介されている。皇室の者が権力を使って商いをしたら、では民衆はどうなってしまうのか? と。一方、小麦を強制的に買い入れて、それを集めて、しかるべき場所でしか売らせない、そういうことをした皇帝もいたという。買い取り価格は最小に、小売価格は最大に。その過程を国家が独占して大量の売り上げを得るのだが、その結果、18倍のインフレが生じた、という悪政の例(もちろん、これらは実話である)。
 
 
 そういえば砂の惑星には農奴もいるんだよな。
 
 ∧∧
(‥ )用語集に出てくるパイオンズ
 □–  がそうですね。
     惑星から離れられない農民や
     労働者のことを指す。
     帝国における最低階級。
 
 (‥ )作品自体は諸公の権力闘争を
     扱っているけども、その背景
     にはこういう構造があると。
     農奴や低賃金労働者を拘束して
     高い賃金の場所へ移動させず、
     最大限の利益を得ようという
     魂胆だよね。
 
 この閉塞的で独占的な世界は、例えば主人公のポウルが救世主となった第2部では多少とも是正されたんだろうか?
 
 *第一部の主人公、ポウル・アトレイデスは宿敵ハルコンネンと皇帝を打ち倒し、宗教指導者となって全帝国を征服する。いわばポウル教みたいなものなので、巡礼団がポウルの居城がある惑星にやってくるようになっている。ずいぶん、人の往来が自由な印象がある。
 
 ∧∧
( ‥)ハーバートさん、そういう
    具体的な説明は作中では
    ほとんどしませんからね
    する必要がない、とも
    言えますけども。
 
  (‥ )戦争の原因だって、
      登場人物の台詞から
      分かるけども、あまり
      明瞭な説明文としては
      出てこないのよな。
 
 *砂の惑星の帝国は皇室コリノ家が最大勢力だけれども、諸公も当然、軍事力を持っている。主人公の父親、アトレイデ家の当主アトレイデ公爵(表記によってはアトレイデス公爵)は現皇帝と従兄弟関係にあるのみならず、まだ小ぶりとはいえ、強大な軍事力を持っていた。これに危機感を抱いた皇帝はアトレイデ家の取り潰しを画策する。しかし、帝国をすべる皇帝が有力諸公を目障りだ、という独断的な理由だけで処分するわけにはいかない(諸公の大反乱を招きかねない)。そこでアトレイデ家の仇敵であるハルコンネン家を隠れ蓑として使うことにした。つまり表向きはアトレイデ家とハルコンネン家の争いである、ということにして、ハルコンネン家の軍隊と共に皇帝の精鋭部隊、親衛隊サルダウカー軍団を投入し、アトレイデ家を排除する。
 
 ∧∧
(‥ )...読み返してみると
 □–  あれですね、帝国の軍事力
     って数だけから見ると
     あまり大したことないん
     ですよね。
     質を向上して、後は数を
     増やせば皇室をおびやかす
     存在に意外と簡単になれる
     そういう状況ですか
 
 
  (‥ )アトレイデス家が敗北した
      戦いでハルコンネン家が
      投入した軍勢は全部で
      わずか30万人だしね。
      *うち、皇帝親衛隊は3万
      ただしこの訓練された
      精鋭3万人は
      残りの27万を
      あっさり圧倒できる。
 
 ∧∧
( ‥)戦争が白兵戦に戻って
    しかも非常に複雑な格闘戦
    を求められる世界だから
    少数精鋭、
    兵士のプロ化が進んでいる
    かもです。
 
  (‥ )つまり使える兵士の数が
      絶対的に少ない可能性も
      あるわけよな。
      しかしいずれにせよ、
      小説中の描写では、
      この30万人でさえ、
      ギルドに支払う運賃を
      考えればぎりぎりどころか
      ありえないぐらいに
      法外な数であると。
 
 *運輸をになっているのが一社だけなせいか。通常。ギルドの運賃はめちゃ高。そんな大人数を投入することは金銭的に無理という世界(それにしても、ハルコンネン家とアトレイデス家の領地替えの時はもっと色々運んだだろうに、この時は特別価格だったのだろうか?)。
 
 *改めて読み返してみればアトレイデス公爵がやろうとしたのは、基本的には作中で実際に息子がしたことと同じだった。つまり砂漠という厳しい環境で格闘戦に慣れた原住民を徴発して自軍に取り込もう、という方針(そもそも最大勢力のコリノ家も、本来の出身は砂漠の星で、親衛隊のサルダウカーもそこから徴発されるのである。皇帝の従兄弟でもある公爵がつかんだ皇室の力の秘密がこれであった。それを砂の惑星デューンで実現しようというのが公爵の狙い)。息子である主人公がしたのはこれに(意図的にではなかったが)宗教色を付け加えること、そしてスパイスの生産を牛耳ってしまうことだった。

 
 
 ∧∧
( ‥)それらを考えると、後に
    主人公ポウルが圧倒的な
    軍事力を持つのは当然
    ですか。
 
  (‥ )そうだよな。ポウルは
      ギルドの運賃なんか
      気にする必要ないし、
      30万人なんてけちくさい
      ことを言わずに、
      自分を神と信じる凶暴で
      訓練された兵士を
      好きな時、好きなだけ
      好きな場所へ、大量に
      投入できるわけだしね
 

 *砂の惑星、この小説では人類に代わりえるものなし、という人工知能破壊運動(ブトレリアン・ジハド)が起きた後の世界なので、コンピューターもなければ自動機械というものさえ事実上、存在しない。宇宙航行をギルドが独占できるのも、この状況下で安全な航路を見つけ出すには、スパイスによる予知能力の獲得が必要で、それが出来るのがギルドのナビゲーターたちだけだから。そしてスパイス(メランジ)が産出する唯一の星がデューン。
 
 ∧∧
(‥ )平たく言うと、ドラッグで
\–   らりぱっぱになった
     ナビゲーターが
     未来と安全な航路が
     見えたー! といって
     飛んでいく世界。
 
  (‥ )小説自体が東洋趣味とか
      神秘思想とか
      機械文明の否定、
      訓練によって生身の肉体
      から引き出された
      超絶的な能力、そして
      ドラッグという内容。
      ヒッピームーブメントな
      時代にマッチした部分も
      あったのかもね。
 
 作者に言わせると、スパイスは富の象徴であり、石油の意味もあるという。そもそも砂漠からの産物で社会が動くというのはまさにそういうことだし、そこを支配する帝国は石油メジャーやアメリカを連想させるし、時代からするとこの戦いはベトナム戦争ってことでもあるんだろう(*作者がアメリカ人であることを考えればかなり強烈)。

 
 ∧∧
( ‥)でも、冒険小説や神話の
    基本を守った作品でも
    ありますよね
    主人公は高貴な王子様
    ハンサムで優しく賢く
    しかし剣術の達人、
    敗北して砂漠の奥へ逃れ、
    抑圧されてはいるが、実は
    格闘戦に秀でた砂漠の民を
    率いてゲリラ戦で頭角を
    あらわし、皆の英雄となり
    指導者となり、ついには
    世界の秘密を明らかにする
 
  (‥ )帝国を支えるスパイスが
      どのようなサイクルで
      生まれるのか
      それをどうすれば破壊
      出来るのか、そこに
      気づくのよな。
 
 破壊出来るものは支配していると言えるのだ。作中の台詞である。
 
 帝国の運輸と富を支えるスパイス。よりによってその供給元で続くゲリラ戦を解決しようと、ついに皇帝が出陣。しかし、これはいわば主人公のかけた罠。まんまとデューンにまで引きずり出された皇帝と無敵の親衛隊サルダウカーは、主人公率いる砂漠の民の前にまさかの敗北。
 
  (‥ )そして残るギルドを
      服従させるのは簡単
      スパイスの生産を破壊するぞ
      お前達、未来を見てみろ、と
 
 ナビゲーターたちがのぞき見た未来、そこに広がるのは空白、何も無い
 
 ∧∧
( ‥)ギルドは従わざるを
    えませんと
 
  (‥ )後は帝国最強の軍勢を
      あっさり打ち破ってみせた
      自分の軍団を好きなだけ
      ギルドに運ばせればいい
      従わなければ空白だ
      いくらでも自由に軍団を
      展開できる。
 
 しかも自分を神、救世主と信じる軍団だ。宗教指導者にして最高指導者。もはやどんな相手もこの英雄と軍団の進撃を止めることはできない。聖戦の開始である。
 
 複数の様々に異なる設定がすべて、ひとつの場所に焦点を合わせた時、いかなる者にも阻まれない無敵の英雄という恐るべき存在が誕生する。見かけは単純に英雄と悲劇の話のはずなのに、それを実現するため複雑怪奇に編み込まれた世界。それが砂の惑星。
 
 
 
 ∧∧
(‥ )考えてみれば第2部で主人公が
\–   見せるあの膨大な富の数々も
     こういう設定が背景にあるの
     でしょうかね
 
  (‥ )あまりそういうことを
      明言しない作風だし、
      小説ってのはそんなこを
      説明する必要はないけども
      真面目に推論すれば
      そういうことだろうな
   
 
 

2013年2月3日日曜日

鯨皮を売れ

 
 
 図書館にいき、コンチキ号漂流記に登場した魚がクロタチカマス*であることを確認するついでに、小説「砂の惑星」の記述も確認してきた。
 
 ∧∧
( ‥)ほう? なにゆえ?
 
 ( ‥)以前、ハルコーネン家の
   –□ 復権はギルドが扱わない
      鯨皮でなされた、そういう
      話でまとめたじゃないか
 
 =>hilihiliのhilihili: 情報流通のどこへいこう
 
 確かギルドが扱わない商品、そうだったよな...でも、一応確認。
 
 ∧∧
(‥ )正確にはCHOAM 公社でしたね
\–   アトレイデ公爵の台詞で曰く、
     チョアム公社の手から
     逃れられる産物は、少ない、
     木材、ロバ、馬、牛、肥料、
     鮫、そして鯨皮。
 
 (‥ )そうだったか....
     でもチョアム公社って、
     支配権の半分以上は皇帝が
     握って、ギルドが協力者。
     輸送自体もギルドが
     牛耳っているのだよね。
 
 これはデューン(砂の惑星)という1965年に発表された小説の話。宇宙を舞台にした異国情緒あふれる物語で、この世界では運輸のすべてがただひとつの集団、スペースギルド(宇宙協会)に独占されている。さらに帝国に所属する各王家間の通商は上述の通り、チョアム公社がほぼ独占状態。しかもチョアムのいわば株に相当するものは帝室が半分以上を握っており、有力な諸公がそれに続く。
 
 ∧∧
( ‥)帝国の通貨ソラリの購買力は
  –□ 25年ごと、ギルドと皇帝
     諸公の交渉で決められると
 
 (‥ )ああ、そういう設定あった
     よなあ、これって、
     統制経済だよね?
 
 デューンの世界はいわゆる帝国。1万あまりある国々(単独の惑星、あるいは複数の居住惑星がある星系)からなる世界で、国を治めるそれぞれの王たち、つまり諸公(それぞれ爵位あり)、そして最大の軍事力を持ち皇帝を称する帝室コリノ家、宇宙の運輸をすべて独占して圧倒的な力を持つギルドの3勢力で成り立つ世界。
 
 ∧∧
( ‥)そして国々の間の通商は
    チョアム公社がほぼすべて
    引き受けて、小説の描写から
    すると利益は配当として
    株主的な立場にある
    皇帝家や各世界の王たちに
    支払われるみたいですね
 
  ( ‥)おまけに通商で使われる
    –□ 通貨のレートが交渉で
       決められる。
       民衆は置き去りにされ
       自由経済でもなく、
       あくまでも
       支配者である王達に
       金と富が集まる仕組み
       なのな。
 
 
 ∧∧
( ‥)でっ、ハルコーネン家、
    あるいはハルコンネン家は
    チョアムが扱わない鯨皮を
    商うことで復権を果たしたと
 
  (‥ )日本語版だとデューンは
   □–  4冊にされているけども、
       4巻目の補遺4における
       代表的貴族の抜粋は
       そういう説明だよね。
 
 
 フィクション世界のこととはいえ、ざっと背景を説明すると、天下分け目の戦いというか、諸惑星を統治する王たち、そのすべてに君臨するのは誰か? それを争う大規模な戦争がかつてあった(作中コリンの戦いとされているもの)。勝利者は後に皇帝を称するコリノ家。その時、コリノ側についたアトレイデス家は、ひとりの軍人を追放した。彼は臆病であった、それが理由である。これが後のハルコンネン家。ハルコンネン家は復権するためにずいぶん苦労したらしい。そのせいか由緒正しいアトレイデス家が公爵なのに対して、ハルコンネン家の爵位は格下の男爵。当然、この2つの王家は不和なので、これが作中に描かれる善と悪の戦いになる。
 
 
 *ハルコンネン家の祖先がなにゆえ臆病であったのか? その顛末は作中では具体的な描写がない。作者のハーバートはそれなりな設定があっても、直接描写することがあまりなく、間接的に示すスタイルの人であったらしい(Aを直接説明しないで、BからZまでを懇切丁寧に説明する、と言われるような感じ)。彼が死去した後、息子さんが書いた小説でその様子が描かれたらしいが、ここでは扱わない。
 
 
 ∧∧
(‥ )なんか統制経済の元でさえ
\–   見捨てられている
     マイナー商品の鯨皮で
     復権を果たすってところが
     なんかね、地道ですよね
 
  (‥ )こんな世界で
      のし上がるには
      他に手がないんだろうな
 
 ∧∧
( ‥)それにしても、
    鯨皮って・・・・
 
  (‥ )作者のハーバートはそういう
      奇妙だけど不思議な現実感を
      持った描写をするのが
      うまいよね。
 
 デューンはシリーズになっていて、第一部の主人公の息子で、砂虫と共生関係に入ることでほぼ不死身になった神皇帝の物語が3500年後、神皇帝のプラン通りに人類が以上で述べたような様々な社会的なくびきから解き放たれた最後の物語は、そのさらに1500年後。作中で5000年の歳月が流れる。そしてその5000年後の世界で現れる技術の成果がノーシップ
 
 ∧∧
( ‥)今風に言うと光学迷彩ですね
    完全擬態して予知能力者でも
    感知出来ないような機械
 
  (‥ )ところがあれさ、
      ニンニクの匂いがするん
      だよな。
 
 うろ覚えだが確かそう。空で火花が飛び散るのを見た登場人物が、ニンニクの匂いを感じてノーシップ同士の戦闘が行われていることを知る場面があった(*図書館には最終シリーズの異端者も大聖堂もなかったので未確認であるけども)。
 
 
 ∧∧
( ‥)モーターだって動かすと
    独特の匂いがしますしね
    あれはモーター臭としか
    言い様がない匂いですし
 
 ( ‥)こういう変なリアリティーは
   –□ 訴えかけてくるもの
      あるよね
 
      
       
 
 
 
 

2013年2月2日土曜日

クロタチカマス漂流記

 
 
 
 絵を描く。和名はオニボウズギス。しかし昔は図鑑でキャスモドンと学名のカタカナ読みで表記されていたから、そちらを覚えている人もいるだろう。大きく伸張する胃袋で、自分より、はるかに巨大な獲物でさえ呑み込める深海魚。そしてその参考画像。
 
 ∧∧
(‥ )食べられているのは
\–   おそらくクロタチカマス
     ですか
 
 (‥ )キャスモドンが呑み込んだ
     極端に大きな獲物の事例に
     19cmのキャスモドンが
     86cmのクロタチカマスを
     呑んでいたものがあるの
     だよね。
 
 *知りたい人は次を参考に=>chiasmodon gempylus - Google 検索
 
 より正確に言うと、そう同定できる、というべきか。
 
 ∧∧
( ‥)あなた昔、同じ事例を元に
    絵を描いた時、呑まれる側を
    ミズウオダマシで描いたこと
    ありますよね
 
  ( ‥)例えばこの本*でな
    –□ 今にして思えば
       うかつよな
 
 改めて写真を見ると、あれ? 背びれあるじゃん。これミズウオダマシじゃないよね、ということに気がついた。
 
 *ミズウオダマシには背びれがない。そもそも属名のAnotopterusも”背びれがない”、という意味だ
 
 背びれの位置からするに、該当する魚は例えばタチウオの仲間かもしれないし(ただしタチウオは大陸棚の魚である)、あるいはクロタチカマスかその近縁種かも、と思って検索したらYahoo知恵袋が引っかかってきたことには驚いた。
 
 ∧∧
( ‥)頭が2つあるこの魚は
    なんですか? という
    質問に対して、
    これは呑まれた魚で
    背びれが頭部直後からほぼ
    全身に渡って見られて、
    さらに尖った口から
    同定したみたいですけど
 
  (‥ )ヤフー知恵袋の答えに
      おおー、と素直に驚いた
      のは初めてだよ。
 
 まあ、魚のプロにはそれなりな意見があるのだろうけども、個人的には驚きだった。
 
 ∧∧
(‥ )海外のネット情報では
\–   クロタチカマスと明言した
     ものもありますが
 
  (‥ )まだ公式なレポートは
      見てないんだよね。
 
 とはいえ、
 
:キャスモドンはでかい獲物を呑み込めること
:写真のものがクロタチカマスであろうがなかろうが、実際にクロタチカマスでも呑み込めるだろうこと
:さらに現在、仕事で描いている海域が陸域から離れた海なので、クロタチカマスが獲物として適切であろうこと
 
以上から、クロタチカマスが襲われる設定にして作業進行。
 
 そこでふと気づいた
 
 
  ( ‥)...クロタチカマスってさ
    –□ これ、コンチキ号漂流記に
       出てきたあの魚だよな
       外見がどう見てもそう。
 
 ∧∧
( ‥)ああ、筏で太平洋を横断中に
    夜、寝床にまぎれこんできて
    騒動を起こした魚ですね
 
 原文は読んでいないけども、図書館で確認した。
 
 「科学者たちは、これをゲンピルス、またはヘビサバと呼び・・・・」
 
 「コンチキ号漂流記」ハイエルダール 偕成社文庫 1976 pp86
 
 ∧∧
( ‥)クロタチカマスの学名は
    Gempylus serpens
    ゲンピルスは属名ですね。
    英語での呼称は
    Snake mackerel
    直訳すればヘビサバです
 
  ( ‥)背中は青みを帯びた
    –□ すみれ色、腹は
       はがね色。
       まさにその通りだね
       すばらしいね。
 
 
 
 子供の頃に読んだ「コンチキ号漂流記」。よもやこの歳でこの本に登場したあの魚を具体的に描くことになろうとは。
 
 ∧∧
( ‥)人生の航路は子供の頃に
    おおむね決まるという
    ことですかね
 
  (‥ )どうもそうらしいねえ
 
 
 *注:コンチキ号漂流記。ノルウェーの研究者ハイエルダールは、敗北した英雄が西の海へ旅立った、という南米の伝説などを根拠とし、ポリネシアの人々や文化、単語は南米から西へ分散したのではないか? と考えた。その上で、実際にそういう移動が可能であることを、ペルーから太平洋の島まで筏で漂流して到着することで示してみせた。漂流記はその様子を描いた本。
 
 *ただ、これは、移動できるよね、であって、実際に過去、このように移動した、の証明にはならないことに注意が必要。
 
 *例えばどこぞの掲示板で喚き立てているオレ様鳥進化論者のように、あるいはどっかのHPでがなり立てているオレ様人間進化論者のように、このようなルートが存在する。ゆえにここを通ったに違いない! という主張は意味がない(事実、研究者はそんなことをしないし、こういう主張を相手にしないし、事実、相手にされていない)。なぜかというに、過去を推論する上で重要なのは、ルートがある、そこが通れる、ではない。”過去、その人がそこを実際に通ったのか?” それが問題になる。通れるという主張は過去推論において意味がない。
 
 
 ∧∧
( ‥)一歩間違えると
    トンデモ仮説ですかね
 
  (‥ )このあたりのことは
   □–  よく知らんから今は
       これ以上書かないけど
       続報は聞かないしね。
 
 
 ともあれ、コンチキ号漂流記の記述はありがたい話でもあった。なぜなら描いている海域はおよそ同じ熱帯太平洋だから、いるなら描いても良いということだから。
 
 そして子供の頃に読んだ深海魚ヘビサバは、クロタチカマスとして戻ってきたのであった。 
 
 
 
 

こっちに向けて話しています

 
 
 
 ∧∧
( ‥)つまるところ
 
 (‥ )トンデモ仮説やオレ様理論を
     吹聴するやからは、研究者に
     ではなく、僕ら、一般人に
     向けてしゃべるのよな
 
 だいたい、研究者に相手にされないような理論だから一般人を騙そうとするのである。
 
 それゆえに間違った理論はしばしば非常に分かりやすい。
 
 ただし、詐欺と同じで、分かりやすい=正しい、ではない。
 
 あるいは雑であるがゆえにセンセーショナルであり、耳目を集めるのだとも言える。
 
  
:カンブリア爆発は既存の進化論では説明できない特別な出来事
:進化は停滞と急激な変化を繰り返す
:地球では2600万年周期で大量絶滅が起こっている
:恐竜は隕石衝突の30万年前にはもう衰退していた
:インドのデカン高原は巨大隕石が衝突したことによって誘発された火山活動
:始祖鳥よりも古い、本物の鳥の祖先が発見された
 
 先に取り上げた、以上の仮説たちも多かれ少なかれ、そういう事例。
 
 
 

下り坂の人生で何をする?

 
 hilihiliのhilihili: 35のタイムリミット、40からの下り坂の続き
 
 
 ∧∧
( ‥)40をピークに、人は総合的な
     能力が落ちていく
 
  ( ‥)だから地位ある立場に
      つくわけだ。
 
 40過ぎたら、あとは自覚があろうがなかろうが下り坂。というと顔を真っ赤にして否定する人がいるけども、まあそれらはここでは論じない(自分は違うとか、こんな人がいるとか、そんな例外を列挙しても趨勢は変わらないし、精神論を言い出した時点で、話を認めたも同然だ。念じればフォークが曲がるのかい? お前は超能力者か?)。
 
 ∧∧
( ‥)学業卒業から20年以上、
    時代遅れになった自分の基礎を
    是正できるか?
    しかも仕事をしながら
    という問題
 
  (‥ )古い知識を新しい知識に
      書き換えればいいんだろ?
      とっ、思いたいところだが
      そうはいかないのが問題。
 
 新説!! シュメール文明を建設したのは日本人だった!!
 
 さあ、書き換えましょう
 
 ∧∧
( ‥)まあ、シュメール語はアジア系の
    言葉なんで、日本人の祖先が
    シュメール人説は昔から
    あるんですけどね
 
  ( ‥)そもそもシュメールという
    –□ 表記自体。
       日本人はシュメル人!!
       というトンデモ仮説と区別
       したくて、あえてのばした
       というからね。
 
 *本来はシュメルと読むのが元の読みに近いそうだ。シュメールとのばすようになった経緯については、例えば「シュメルー人類最古の文明」小林登志子 中公新書 2005 はしがきのviiiを参考のこと。「天皇のことを「すめらみこと」というが、それは「シュメルのみこと」であるといった俗説が横行した」という。
 
 だが、世の中の新説と称されるもののほとんどは、以上のような昔のトンデモ仮説の焼き直しであったり、あるいは有象無象のオレ様理論家が提案した駄目理論、論文と呼ぶにはあまりにも粗雑だがセンセーショナルで耳目を引く仮説、などである。
 
 これが現実。
 
 ∧∧
( ‥)その中に混じったまっとうな
    新説を選り分けねばならない
 
  (‥ )古い知識を新しい知識に
      書き直せばいいです。
      この考えの問題点は
      選別の基準が
      ないことなんだよね。
 
 例えば信じていないだろうか?
 
:カンブリア爆発は既存の進化論では説明できない特別な出来事
:進化は停滞と急激な変化を繰り返す
:地球では2600万年周期で大量絶滅が起こっている
:恐竜は隕石衝突の30万年前にはもう衰退していた
:インドのデカン高原は巨大隕石が衝突したことによって誘発された火山活動
:始祖鳥よりも古い、本物の鳥の祖先が発見された
 
 ∧∧
( ‥)全部、駄目仮説
 
  ( ‥)新しい知識に
    –□ 上書きすれば良い。
       そういっていた人が
       これらに飛びつくのを
       見てきたからなあ。
       *次の次の次の仕事は
       ある意味、なぜこれらの
       仮説が駄目なのか?
       それを示すことでもある

 
 新しい画期的な知識に上書きすれば良い。そんな考えでは駄目だ、というのがよくわかる(というか、容易に詐欺にひっかかる心理状態だよね)。
 
 
 ∧∧
( ‥)仮説を選択する、その基準が
    大事ですね
 
  ( ‥)例えばだ、新しい仮説が
    –□ 定着する過程では必ず
       議論が起こる。
 
 仮説を取り巻く議論、いや、議論の背景にある仮説の歴史、それそのものを把握する必要がある。
 
 考えてみれば、ぽっと出の完全に画期的な仮説などあろうはずがない。新しい仮説の前にはその基礎になった仮説があるし、仮説を提案する動機になった問題が存在する。
 
 *例えばの話、コペルニクスの地動説も、中心が地球から太陽に移っただけで、それ以外の部分は古典的で伝統的な仮説と、解決すべきと目された課題に沿ったものだった。しかも、その”伝統的に解決されるべきと目された課題”は、今から見れば”解決してはならない”ものでもあった。コペルニクスは1000年以上も続く伝統的な課題に取り組んだ人だった、そういうことでもある。それを根本から(しかも少なくとも当初はほとんど思いつきだけで)ぶっ壊したのはケプラーであって、コペルニクスではない。歴史的にコペルニクス的転換などなかったし、そもそも地動説はギリシャ時代からあった。
 
 *コペルニクス的転換、と安易に言う人は、慣用句として使っているだけで、歴史を把握していない、ということでもある。
 
 
 ∧∧
( ‥)仮説は単独では存在しない、
    とも言えますね
 
  (‥ )だから歴史を把握しなければ
      いかんわけよ
 
 そしてもうひとつは仮説を評価する基準、それそのものの妥当性。
 
 ∧∧
( ‥)仮説の歴史、そして
    選択基準の妥当性の把握
    これが大事だと
 
  ( ‥)問題はだな、
    –□ 新しい時代には新しい
       選択基準があってだな
       20年もたつとそれが
       変わったりしてだね
 
 
 あげくに仮説の評価方法が高度化して、自分のかつての学力では手に負えない状況に陥る場合もある。
 
 ∧∧
( ‥)どうすれば時代について
    いけるか、それ自体は
    分かるのだけど
 
  (‥ )その方法、それ自体が
      現在における、あるいは
      過去における自分の学力の
      限界の範囲外にある。
 
 
 こうして話は振り出しに戻る。それのみならず、人間は自分の学力に一生祟られ、人生は子供の時におよそ決定されていたことまで、今やあらわになったのだが、
 
 さてどうする?
 
 
       
 
 
 

2013年2月1日金曜日

35のタイムリミット、40からの下り坂

 
 
 ∧∧
( ‥)40、50は仕事盛り
 
  ( ‥)だがその一方で学校卒業
    –□ から20年、30年。
       基礎が一世代前だ
 
 ∧∧
( ‥)経験を積むにつれて仕事の
    こなしぐあいはグラフで
    言うと、右肩上がりに
 
  (‥ )一方、体力は低下する
      基礎になる知識が古くなる
      頭の方は右下がり
 
 2つの傾向、あるいはグラフを合わせると、それは山型になる。ざっくりいって仕事のピークは40歳という案配。つまりピークの40を過ぎればいかに経験を積んでも、下落する一方。最前線にはもう立てない。
 
 
 ∧∧
(‥ )確かに40代というと
\–   それなりな地位を得て、
     部下を持ち、統括する
     そういう役割をになう
     ようになる。つまり
     突撃する兵隊ではない
     そんな年齢でありますね
 
  (‥ )会社でも大学でも、
      物書きとか漫画家でも
      そうみたいなのよな。
 
 まあ、例外じみた例はあるらしい。
 
 世間で人気の海賊漫画。恐ろしく絵がうまいし、絵からするとベタとか背景以外はほとんど一人で描いているようである(線やフォルムをくせのある様式に崩しているので、アシスタントを含めて複数で描いているようにはとても見えない、という意味)。
 
 ∧∧
(‥ )漫画家さんの年齢は
\–   37みたいですね
 
  (‥ )...無茶だよなあ、
      あれまだ半分だろ?
      連載開始から15年で半分
      これから5年間は
      良しとしても
      残りの10年
      どうするんだろうな。
 
 どっかでモブキャラは全部アシスタントさん、あるいは、主要キャラも絵柄を初期にやや戻すなどして、アシスタントさんにまかせられる割合を増やさないと、命に関わるのではないのか? と思われる事例
 
 
 
 ∧∧
( ‥)まあ、そういう例外な方は
    いらっしゃいますけども
 
  (‥ )40代はいわば管理職
      イラストレーター、
      漫画家、色々ともかく、
      フリーな業種は、
      35歳でデビュー出来ない
      ならばあきらめろ。
      あれは正論だよね。
 
 
 40がピークなら。デビューが35でも遅すぎる、というかタイムリミットにほぼ近いのは当然。
 
 デビュー=将来安泰、ではないこと
 デビュー以後、ピークの40歳までに生活の維持を可能にする基礎を確保し、衰える能力をカバーできるだけの人を雇えるようになるまで状況を確立する必要があること、
 
 ∧∧
( ‥)以上を踏まえればそりゃあ
    35歳がぎりぎりですよね
  
  (‥ )35歳でデビュー、
      そして40歳までに
      複数の人間を安定して
      雇える業績を確立する
      5年でやるには厳しいよな
 
 会社や大学では組織がやってくれるが、フリーでこの条件は無茶もいいとこ。そもそもフリーで一見すると成立しているように見える場合でも、プロになりたい若者を大変な低賃金で雇っているだけ、ということが事例としては多い。というかどうもそれが普通である(そもそもそうでもしないと成立しないということ)。
 
 ∧∧
( ‥)あなたなんか
    40過ぎても自分を
    維持するので精一杯
    ですから
 
  (‥ )ピークである40を越えた。
      それでいて自己維持が限界
      つまり衰える知識、能力を
      自分一人で是正しなければ
      いかんわけよ。
 
 35のタイムリミット、40からの下り坂。
 
 オレはよくやった、これで分かった、これで十分と思い込んでいる40代以上が、しばしばとんでもないお馬鹿さんになっている理由がここにひそんでいる。
 
 ∧∧
( ‥)組織運営にせよ、
    あるいは自分維持にせよ
    維持と運営だけで精一杯で、
    基礎知識の是正にまで手が
    及ばない
 
  ( ‥)事態はきわめて深刻なのだ
    –□ 
 
 そもそも40ぐらいになって部下やそれに該当する人間を抱える、というのは、衰える自分をいわば外注することで維持しようということなのだ。自分はよくやったと思う事自体、勘違いもはなはだしい。
 
 緩慢に崩壊する自分を次々に外部化していると思った方がたぶん、無難。
 
 
 
 
 
 

      

5:14の人工衛星x2

 
 
 
 コンビニへ買い物に出かける。まだ真っ暗な空、月が輝き、しし座は西空へ沈み始めたところで、しし座のデネボラ、おとめ座のスピカ、うしかい座のアルクトゥールス、春の大三角が中天に輝いていた。
 
 ∧∧ 東の空に輝くはベガですね
( ‥)
 –( ‥)明け方ぎりぎりだと
      夏の大三角も見えるからね
 
 冬の大三角、春の大三角、夏の大三角、夜が長いだけに一晩かければ全部見えるこの頃。
 
 さて、
 
 帰り道、ふと見上げたら、南西、やや低くかかる月の近くにかなり明るい星が2つ見えた。黄色っぽくて、1等星よりも明るい。そして同じ方角へ動いている。西側のものが進行方向に対して、角度にして5度ぐらい先行
 
              *  
 ∧∧ 人工衛星ですね  *
( ‥)
 –( ‥)でも2つとはねえ。
 
 南西から北東へ、かなりすみやかに光度を落とし、おとめ座の中程、ガンマ星のあたりを越えたところでほぼ見えなくなり、見失った。
 
 ∧∧ 両者の距離は不変でした
(‥ )
 –( ‥)同じ軌道上にあって、
      同じ速度で動いていた
      そういうことだよな?
 
 明るさも同じだったことからすると、あれは大きさも同じだったということか? 同じように減光したことを考えれば形も同じだったのかもしれない。
 
 時刻は午前5:14だった
 
 
      
 
 

2013年1月31日木曜日

うわっ、なにその部品!

 
 hilihiliのhilihili: ホルスタインの逆襲の続き
 
 ∧∧
( ‥)つまり?
 
  ( ‥)そうねえ、僕らには
      考えられない、すごく
      でかくて粗雑な部品だけで
      理路整然と組み上げられた
      理論体系っていうと
 
 アリストテレスの理論だよな
 
 ∧∧
( ‥)火と土と水と空気
    天球と地上
    動くものは必ず止まる
    無限の足し算は必ず無限
 
  (‥ )なにひとつとして
      前提に正しいものがない
 
 半導体や抵抗器など、しかるべき部品から何かを作る、のではなく、さながら、市役所と高速道路、洗濯機とアラフォーを部品にしてラジオを論じる、みたいな無茶ぶり。
 
 ∧∧
(‥ )アリストテレスさんの理論って
\–   読んでいて
     めんくらいますよね
 
  (‥ )もう僕らは原子論で考えて
      いるわけで、土と火が
      元素だと言われても、
      土はケイ素と酸素だし、
      火は酸化反応であって、
      それは現象で元素じゃない
      と思っちゃうからねえ

 
 
 ∧∧
( ‥)でもアリストテレスさん自身は
    誠実であったのだと
 
  (‥ )だからそうねえ、現在の
      そこらにいるオレ様理論屋
      とは違うわけよな
 
 ただ、同じと言えば同じなのだ。理屈に使うパーツがあまりにもでかくて、知っている人間からすればめまいがするくらい雑。
 
 ∧∧
( ‥)そういう点ではアリストテレス
  –□ さんは雑な理解をする人を
     理解するためのきれいな
     モデルだとも言えますね
 
  (‥ )でっかいパーツをもって
      きて、彼なりに誠実に
      配置するんだよね。
 
 ただ現代人、あるいは、ある程度知った人の目には、彼が根源的なパーツだと思ってもってきたものの中身とその配線、部品が詳細に見えてしまうわけで、
 
 うわあ、そことここをくっつけちゃう??? 
 
 とか、
 
 高速道路と洗濯機を接続しますか?
 
 という感じなので、ぽかーんと見ることになる状態。
 
 ∧∧
( ‥)でっ、こういう人は
    現在にもいますよと。
 
  (‥ )時々、無駄に専門用語使ったり
      あるいは科学や技術の用語を
      本来はない意味合いで使ったり
      する人いるよな
 
 あれもこれだよね。
 
 ∧∧
(‥ )ある意味、アリストテレスさんの
\–   直系の子孫だとも言えますよね
     ギリシャポリスの哲学は
     数学以外は事実上、個人だけの
     理論が展開された状況ですから
 
  (‥ )哲学の歴史はプラトンの注釈だ
      と総括する人がいたのも
      そういう意味で理解すると
      深刻なんだよね
 
 *プラトンはアリストテレスの師であり、2人はある意味、表裏一体な側面もあること、近代科学はアリストテレス哲学を打倒して誕生したことを考えると、科学・数学にとってほとんどなんの意味もないプラトン(およびアリストテレス)の理論が哲学の中核だというのなら、それは科学と哲学の相克ということでもある。
 
 そして結局、この意味において、哲学は相互関係が希薄で普遍性の乏しい、個人理論の集合でしかないではないか、という恐怖。
 
 ∧∧
( ‥)まあ、総括というからには
    哲学はそれだけではない、
    ということでもあるの
    ですけどね
 
  (‥ )ただなあ、ソーカル事件が
      あったみたいにな、
      用語のおかしな使い方
      普遍性の乏しい使用法、
      奇妙な専門用語を使う連中が
      跋扈する。そういう
      領域があるのも事実なのよな
 
 
 
 *ソーカル事件:科学用語を本来とは違うオレ様な使い方をする哲学者たちに業を煮やした科学者ソーカルが、用語の使用法を意図的におかしくして書いた嘘論文を投稿したこと。それがその手の雑誌に受理されてしまったので、ほら、いい加減なことばっかしてる、とバレた事件。
 
 *あの手の人々が、科学だって絶対じゃない、と言うのも、(そもそも科学が絶対だという時点で理解がおかしいことは抜きにして)、オレ様が専門用語をオレ様利用するのだから、科学だってその用語の使用はオレ様利用でしかないだろ、立場同じじゃん、と考えているからかもしれない(というかそう解釈した方が整合性があるのではないか?)。
 
 *科学の用語の妥当性を決めるのは、最終的には人間ではないよ、という意味では科学の用語もオレ様利用だ、という主張は正しくない。
 
 *一方、科学が言う検証は自然という客観的な実在を無批判に前提としているだけである。その前提を疑うのが哲学だ、というのならそれはそれで正しい。ただし、正しいだけでは意味がない(正しいことは何かを保証しているわけではない)。また、それなりな毒キノコを食うと人は死ぬわけで、それを素朴な考えとか言うのは自由だとして、「それ食ったら死ぬよ」という現実は個人的には無視はできない。
 
 
 
 

ホルスタインの逆襲

 
 
  ( ‥)電子ブロックってあった
      よなあ
 ∧∧
( ‥)ああ、ブロック化された
    電子部品をマス目に適切に
    配置することで複数の回路を
    組む、というやつですね
 
 適切な部品を適切に配置することで組み上げる。実際に動くか確認する。これ重要。
 
 ∧∧
( ‥)文章であれ、思考法であれ、
    推論過程であれ、論文であれ、
    科学者はこういう作業が
    出来なければいけない
 
 (‥ )電子ブロックのアナロジーで
     考えれば科学者のやっている
     ことって単純なのよな
     いや、単純でなければ
     いけないとも言えるよね
 
 適切な単語
 適切な配置
 動作の確認
 
 シンプルでないとごまかしの余地が出る。シンプルな方がいいのだ。そもそも自然の動作を誤差はあってもいいから、ざっくりシンプルに説明するのが理論だとも言える。
 
 そもそもこういう動作は人間のほとんど全員が普通に出来るとも言える(科学者はこの動作が特にうまいのだ、とも言える)。
 
 
 ∧∧
( ‥)でっ? これがうまくできない
    人もいるのだと
 
  (‥ )例え話で言うと、
      勝手に、しかもでかくて
      おかしな部品を作るよね
 
 この部品は半導体と洗濯機と音楽CDを兼ねています

 
 
 ∧∧
( ‥)...不可能ではないけど、
    ずいぶん大きくて荒っぽい
    部品ですね
 
  (‥ )ああ、、、問題はだよ
      不可能ではない。
      そう考えたその時、
      電子部品で考えている人は
      こんな配線か? と
      思い浮かべているの
      だろうけどもさ
 
 実は、相手は全然違うこと考えているんじゃねえの?
 
 例えば
 
 電流を調整してきれいにして芸術性を与えてくれる部品

 ということを考えていたらどうするか?
 
 
 (‥ )このパーツをホルスタインと
     名付けよう
 
 ∧∧
( ‥)ああ、以前聞いたネタね
 
 *ホルスタイン:乳牛の、ではなく、知人が曰く、電車の中で「僕の考えた回路を使えば混雑なんか一発解消なんだな」と独り言を言いながらノートをかりかり書いている人がいた。見てみると、それらしい配線図なのでこいつ頭いいのかな? と思ったが、よく見てみると、中央のいかにも重要そうなパーツに「ホルスタイン」と書かれていた、という話。ちなみにホルスタインという部品はどうも実在していないようである。
 
 
 
 ∧∧
( ‥)困ったことに、一見すると
    それも”電子ブロック”っぽく
    見えることですね。
    部品を配置して
    回路を作っている
 
  (‥ )問題はだ
 
 
:そんな部品がどこにもない
:そんな部品があるとしたら既存のパーツでわざわざ作るしかない
:既存のパーツで作るにしても冗長で作る意味も使う意味もない
:というか、これ、そもそも作れないよね?
 
 
   ( ‥)という点にあるのだよね
 
 ∧∧
( ‥)既存のパーツを知っていて
    それを組み上げることにたけた
    研究者は、
    そんな冗長な、
    あるいは無意味な、
    あるいは不可能な部品を
    なぜ理論や文章に
    わざわざ組み込むのか?
    と怪訝な顔する。
 
  (‥ )だけども言っている本人は
      勝手に想像した
      粗くてでっかいパーツを
      使っているから
      指摘されても分からない
 
 というか、そもそも科学者とか技術者とかが使う、これが最小単位だろう、という単語、文章、理屈、理論、現実、記述。先のようなおかしな人はこうした部品を使う、使わない以前に、認識できていない。
 
 ∧∧
( ‥)そこで意思の不疎通が起こると
 
  (‥ )最小かつ現実的な部品を使う
      研究者は、これはおかしい、
      無意味、できない、必要ない
      そう指摘する。
 
 しかし、言われている方は、研究者や技術者が、なぜ自分を理解できないのか、なぜ自分の理屈を受け入れないのか、なぜ反対しているのか分からない。
 
 そもそも、相手が何を言っているのか理解できていない。
 
 
 

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