自己紹介

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2013年1月15日火曜日

まあ、確かに経済の話ですのでね

 
 
 
 ∧∧
( ‥)どう思います?
 
   ( ‥)そーねー
     –□
 
 原発が是か非か、この問題は自然科学や技術の問題ではない。道徳の問題でもない。
 
 ∧∧
( ‥)単に
 
   (‥ )金の問題だね。
 
 金、といってもこの場合、利権とかそういうことではない。
 
 金銭を介した人の営み。経済の話である。
 
 
 
 そういえば昨年、ある人にこんなことを言われたことがある。
 
 いやあ、北村さん。やっぱ原子力が推進されたのは利権だと思いますよ。
 
 ∧∧
( ‥)まあ、利権だったら別に
    水力でも良いのでしょう
    けどね。
 
  ( ‥)砂防ダムとかの公共事業の
    –□ 金が地元の自治体に還元
       されてて、自治体の金の
       ほとんどは事実上、
       都会で働く
       サラリーマンの税金で
       成り立っている。
       そういう現実がある
 
 利権なら原子力、というのは理屈としては荒すぎる。
 
 あるいは、そもそも利権とはなんぞいや? 
 
 ∧∧
( ‥)1万のものを100万で売って
    差額の一部は天下りのあなたに
    給料として差し上げますので、
    認可をお願いします
 
  (‥ )まあ、そういうことかな
 
 とはいえ、その事例が具体的にこういうものだ、という話が出てこないと、これが利権だ、とは言い様がない。
 
 ∧∧
(‥ )もともと高性能な機械や
\–  特殊な器具は高いですしね
 
  (‥ )大量生産できない、
      特殊な設備が必要で
      発注されたらまず設備を
      整えなくてはいけない
      素材が特殊、
      当然、加工機械も同様
      恐ろしく高額になるよね
 
 大量消費社会に慣れた人には理解できない金額が行き交うのは当然で、理解できないから不当な利益に違いない、と思い込むのも、また当然と言えば当然だ。しかし、少なくともこういう場合、その解釈は間違っている。
 
 *これは実のところ会社員や家計簿をつける家庭の主婦でさえ製品にまつわる経済や単価、原価、純利益を全然理解していないということでもある。考えてみれば当然で、手にする製品の生産や発注、原価やコストの計算をすべて行い、その結果を把握している人や立場はそうはない。現代社会は巨大すぎて、ほとんどの人は自分の周辺しか分からない。同人誌とかを作って痛い目に会った人の方が、そこらの大企業の人や、あるいはやりくり上手の主婦よりもこういうことをよく把握しているかもしれない。そんな状況。
 
 
 ∧∧
( ‥)言うなれば何事も金で
    記述することができる。
    利権であれ、利権でなし
    関係なくね
 
  ( ‥)原発反対も金で
    –□ 記述できるのよな
 
 つか、原発ぱーんのすぐ後に、こういうこと書いたよな。
 
 
 ∧∧
(‥ )2011年の3月19日に
\–   書いたblog、これですね
    
=>hilihiliのhilihili: 望め 不安を埋めるために商売人がやってくるだろう
 
   (‥ )パーンした時、
       ああ、これは原発本の
       ラッシュがくるぞ、と
       思ったけども。
       まー、予想通り、
       出るわ、出るわ、
       真面目なのから
       勘違いしたもの、
       悪質な煽りまで
       出る出る。
 
 2012年の前半まで出版界は原発バブルであった。
 
 そしてこういう時、売れるのはてきとーに書いた本なのである。あるいは、あなたの不安は正しいよ、と肯定をささやいてくれる本なのだ。それは3月19日、図書館へ行った時、原発の危険をてきとーに煽った本は軒並み借りられていたが、原子炉の構造、放射線医学、原子核の振る舞いを記述した本はそのまんまであったことが物語っていたし、そして事実、そうなった。
 
 困った時、人は学校の教科書を読み返したりはしない。そうではなく、微分積分がみるみる分かる、とかそういうてきとーな本を読むのだ。あるはもっと悪いと、例えばの話、微分積分は間違っているから学ぶ必要はない、という本に手を出すのである。放射性同位体を理解するために周期表を見たり、原子核の本を読んだりはしない。ゆえに物事を理解することはない。
 
 あるいはこう。
 
 理解したと思っても、それは正しくない。
 
 分かったと思うのは自由だが、分かったから正しい、というのはただの飛躍だ。
 
 
 ∧∧
( ‥)でも、そういうお客様の
    分かりたいというご要望に
    応じて、分かったと思わせる
    本を売るのも、出版界の
    お仕事なんでしょ?
 
  (‥ )そりゃそうさ。
      なんといっても需要が
      そこにあるのだからな
 
 飢えた獣のようにたかるのは当然。
 
 ∧∧
( ‥)つまり、原発反対は是か非か
    それは自然科学ではなく、
    経済の話なんであると
 
  (‥ )ああ、だから自然科学や
      技術や工学の話をしても
      その手のお客に
      突っぱねられるのは当然
      だって欲しいものじゃ
      ないのだからな。
 
 しかし、これはこういうことでもある。
 
 ∧∧
( ‥)経済の話である以上、
    損をすると分かったら、
    とたん、みなさん放棄すると
 
  (‥ )事実そうなったろ?
      先の選挙の争点のどこにも
      反原発はなかった。
      原発バブルも2012年の
      後半には終わっていたよ。
 
 もちろん、経済も究極的には自然の理に屈服せざるをえないから、究極的には自然科学の話なんである。だからこそ行き着く先も、それは最初から決まっていたのだ。
 
  (‥ )今、成功している唯一の
      太陽エネルギーは何?
 
 ∧∧
( ‥)石油でしょ。
 
 植物プランクトンに由来する石油は、太陽エネルギーを化学的な形に変換したものに他ならない。過去、何百万年、何千万年もかかって蓄積した太陽エネルギーを、燃焼という形で一気に消費しているのが現代文明なのだ。太陽光発電も、風力も、それはその日、その時の太陽エネルギーでしかない。そんなものが成功する道理など、どこにもないのである。
 
 行き着く先は最初から決まっていたのだ。
 
 
 
 *ついでにいうと反原発本(あるいは原発推進の本の中にもあるけども)などのおかしな記述ぶりに、自然科学や工学の視点から顔をしかめる人がいるけども、本は経済活動であって、自然科学ではないですから、あまり気にしてもしょうがないです。
 
 *あるいはあくまでも経済的に理解すべき。
 
 
 続く=>hilihiliのhilihili: 本には色々あるんですよ
 
 
     

2013年1月14日月曜日

ベニシダさん

 
 
 ベニシダのコンテンツ=>*

 トウゴクシダのコンテンツ=>*
 
 ∧∧
(‥ )ベニシダさん、きれいですね
\–
 
  (‥ )今は見れないけど、
      若葉も紅色でね、
      春先なんかは鮮やかよ
 
 
 ∧∧
( ‥)でっ? 2つの識別は
    難しいのだと
 
  (‥ )公園あるいてざっと見た
      限りでは、微妙なの
      いるのよね。
 
 しかも、ベニシダさんたち、無配生殖種なのだそうである。
 
 ∧∧
( ‥)減数分裂と配偶子を
    介さない生殖、つまり
    クローンですよね?
 
  ( ‥)なのに個体変異が
    –□ 大きいのよな
       なんだろうね?
       この人たちは
 
 
 ちょっと検索をかけるとこの手の生物にありがちな話、例えば、

:有性生殖をするものもいる
:無配生殖のものは分布拡大に都合がよい
:無配生殖種はしばしば多起源
:まれに無配生殖種と有性生殖種で交配を起こすこともある

などなどがひっかかってくるけども、
 
 ∧∧
( ‥)今はそういうお話は
    見送りましょうと
 
 (‥ )とてもじゃないが
     手に負えないし
 
 
 
     

文脈も言葉も仮説

 
 
 朝起きた時は
 
 ∧∧
(‥ )雨がざーざーだよ
 
   ( – –)眠いからもう一眠り
         するね
 
 午後になって起きたら
 
 ∧∧
(‥ )雨音はしないけど、どすん
    どすん、と音がするよ
 
  (‥ )雪かね?
 
 起きてみると、隣のアパートの屋根から駐車場へ雪が滑り落ちていく音だった。
 
 神奈川県中央、というか関東は、本日、ここらの基準では大雪である。
 
 
 さて
 
 
 時々、こんな人がいる。
 
 いやあ、人間にそんなことはできないよ。
 何っ??? オレもそれができないってのか? お前はオレの何を知っているのだ!!
 
 読者は、ぶっちゃけ馬鹿だし、そんなのうまくいかないよ
 何っ?? オレ様も馬鹿だというのか?? お前は何様だ
 
 もう男(or 女)なんか信用できない
 何っ?? オレも(私も)信用できないというか?(言うの??)
 
 ∧∧
( ‥)言葉を文字通り、受け取っちゃう
    人ですよね。
 
   (‥ )まあ、おかしなもんで、
       こう烈火の如く怒る奴も
       日本人は見る目がない!!
       日本の消費者はくそ
       とか言ったりするのだがね
 
 *注:発言者は日本人です
 
 
 ∧∧
(‥ )言葉や単語は前後の文脈で
\–   意味や指定範囲が変わり
     ますから
 
   (‥ )文脈的に翻訳すれば
       以上はこんな感じよな
 
 たいがいの人間はいちいちそんなことはしないし、できないし、興味ないし、しないよ? お前やオレが出来る、するって、そんな例外を列挙しても趨勢は変わらんだろう? 何言ってるの?
 
 言ってしまえば教科書を買う人間はそうはいない。それだって、いやいや買うものだ。トンデモ本を買う消費者は馬鹿っぽいし、新書を買う人間は手早く知りたいし、情報の正しさはいちいち確認しないから、そこを物書きにつけ込まれる。お馬鹿でパルピーな本を買う人も、それは仕事や実生活で頭を演算に使用していて、本などに消耗する余裕はないということだ。賢い消費者なるものを前提とするあなたのプランは以上の点から非現実的です
 
 なぜ私の体験した男(あるいは女)はこのような傾向を示すのでしょうか? これは男性(あるいは女性)の特徴なのでしょうか? 母集団から無作為に選んだにしてはあからさますぎる気がします。
 
 
 ∧∧
( ‥)言葉は前後の文脈から
    推論するものだと
 
  (‥ )人間はそういうことが
      出来る動物でね、
      時々、ここで文章が
      こう終わる、
      こう続く、
      そう思っていた
      のに、あれ?? と
      違和感を持ったりする
      のもそれだよな。
 
 前後の文脈で、こうだ、と思って、先を推論しつつ読んでいるので、推論と違う表現や単語がくると、一瞬、とまどう、という意味。
 
 もちろん、一瞬、とまどうだけである。多くの人間はすぐに、ああこういう意味か、じゃあ、最初に抱いていた「この文章はこういう意味だろう」という僕の/私の推論もまた、再帰的に補正しなくちゃいけないな、と解釈を補正する。
 
 
 ∧∧
(‥ )文章は言葉や単語を
□□–  組み合わせる、
     パズルのような
     ものですからね
  
  (‥ )こういう配置かな、と
      思っていたが、新しい
      ピースや組み合わせの
      発見で、全体を補正する
      必要がどっかで出るものだ
 
 解釈も理解も仮説であり、パズルである。それは絶えず補正しないといけない。
 
 
 だが、どうもこれが出来ない、あるいは標準にくらべてかなり苦手な人がいる。
 
 ∧∧
( ‥)相手の言葉の意味を文脈から
    推論するんじゃなくて
    あくまで自分の解釈だけで
    押し進めちゃう人ね
 
  (‥ )そういう人間はなあ、
      言葉の使用がおかしい
      そう相手を責めるのだ
      しかしだよ、
 
 そうではなくて、お前さんの解釈と推論能力にこそ、問題があるんじゃねえの? という疑義。
 
 *実際、お前にオレの何が分かるんだ、と言う人が、日本の消費者は馬鹿だ、とか言ったりするのだから、色々と奇妙なすり替えがあるのは事実だろう。
 
 
 ∧∧
(‥ )そして、時々いますよね、
\–   こういう問題解決のために
     言葉は辞書的な意味でのみ
     厳密に使用すべき、
     という提言をする人
 
  (‥ )時々いるってのは
      くせものでな。
 
 時々いる、とは、全体から抽出すれば、相対的にこそ少数派ではあるが、絶対的にはそれはそれは大変な数になるってことでもある。
 
 
 ∧∧
( ‥)比喩的に言えば、そういう
    提言はあなたで100万人目
    ですよ、状態
 
  (‥ )本人は画期的なつもりで
      いるけども、あんたで
      100万人目ってやつな
 
 本人は画期的なつもりでも、99万9999回の前例が全部失敗したのがこの世界である。そう思うべき(成功していたらそもそもそんな提言は必要ない)。
 
 ∧∧
( ‥)つまり? 自分を特別視
    しているのだと?
 
  ( ‥)以前にも失敗した
    –□ 自分がいて、同じ提言を
       したであろう。
       そういう発想がない
       ということは、自分は
       特別だと思っている。
       そういうことかもね。
 
 
 ∧∧
( ‥)自分や、自分の意見を
    画期的だと思うことと、
    文脈から理解を
    補正できないが
    同時に現れている?
 
  (‥ )まあ、痛い人間と思われるか
      周囲から、あいつはなあ、
      とやや煙たがられている
      そういうことかもだけど
 
 そんなことよりも、ここでやはりいつも話に戻る
 
 ∧∧
( ‥)自分の解釈という仮説に
    拘泥する、と
    新しい証拠から解釈を
    補正することができない、
    この2つが同時に
    現れている。
 
  (‥ )つまりいつもの話だ
 
 
:経験も理解も解釈も仮説である
:新しい証拠から仮説と理論と解釈を補正する
:以上の動作がうまくできない人がいる
 
    
 
 
 
 
 
 

2013年1月13日日曜日

なぜその理解で満足した?

 
 
 
 hilihiliのhilihili: 世界は強情なんですよの続き
 
 
 世の中、馬鹿ばかり!
 オレ様の言う通りにすれば問題一挙解決
 
 という、かなり楽天的で痛いことを大声で言う人はそれなりな数でいる。
 
 ∧∧
( ‥)でっ、この手の話を考えだすと、
    いつもいつも同じ場所に
    戻ってきちゃいますよね
 
  (‥ )かくあるべし、という
      理想論を提示して、そこへ
      進め、と彼らはいつも言う。
 
 だが、考えてみれば、是正しようという気持ちも、問題点の指摘も、それ自身は操作において何の役にも立たぬ。
 
 ∧∧
( ‥)自動車を直して
    という要望は聞くべき
    でしょうけど
 
   (‥ )要望では修理できん
       修理には理解が必要で
       理解も、
       検証された理解でないと
       駄目なんだよね。
 
 *漢方を裏付ける五行説も理解ではある。ただし、科学的には妥当ではない。あるいは検証されたとは言えない。どんな理解もそれなりに役に立つが、理解=正しい、ではまったくない。正しくない理解でも役に立つ場合があるし、事実あった。例えば天動説とエカント点を調べよ。
 
 
 ∧∧
(‥ )現実はどのような機構で
\–   動いているのか? それを
     説明できて、なおかつ、
     検証された理論が必要。
 
 (‥ )それがなくて、かくあるべし
     だけで進むと
     現実を操作できずに失敗する
     当たり前だよね。
     病気を直すべし、しかし
     人体を理解できてません
     失業を減らすべし、しかし
     経済が理解できてません
     あるいは理解が妥当ではない
     現実を説明できない理論を
     振りかざしたって、
     現実はびくともせんよ。


 
 ∧∧
(‥ )...この話題、さかのぼれば
\–   2010年にもしてますしね
     もう3年前ですよ
    
=>hilihiliのhilihili: 世の中間違ってると思った時それは自分が間違っている
 
  (‥ )いつもいつも同じ場所に
      戻るな。つまりあれよね
 
 
 人間の集団には、多数でもないし、ごく少数でもないが、必ずある割合で
 
:お前達は馬鹿だ
:世の中は間違ってる
:オレにはそれを是正するプランがある
:しかし、皆に聞いてもらえないので恨む
:あるいは実行して大失敗する
 
 ∧∧
( ‥)人がいるのだと
 
  ( ‥)問題点を是正するには
    –□ 現実を説明する理論が
       必要だ。
 
 それも、”説明できる”、だけではまったく意味がない。
 
 ∧∧
( ‥)ひとつの現実も、
    補助仮説を導入すれば
    無限通りの説明と
    解釈が可能ですからね
 
  (‥ )説明できる、なんて
      まったくセールスポイントに
      ならないんよな
 
 *修理すべき自動車の機構は、内燃機関とピストンの運動でも説明できるが、内部に妖精さんがいて動かしているのだ、でも説明できる。少なくとも、”説明できる”、とか、”無矛盾である”、”論理的である”という視点では仮説の優劣も選別もできない、という意味
 
 *内燃機関説と妖精さん説のどっちが妥当なのかは、まずは調査、検証、実験、あるいは観測しないと分からない。天動説も地動説も同様である。
 
 
 ∧∧
( ‥)しかし世の中に怒る人は
    理論の検証ではなく、
    理論が無矛盾であることに
    満足してしまい、
    さらには現実よりも
    理念を優先してしまう
 
  ( ‥)かくあるべしを優先して
    –□ 現実を無視し、しかし
       それにゆえに現実の
       頑健性の前に敗北する
       いつもいつも同じだ
 
 行き着く先もいつもいつも同じ。
 
 恨み、憎しみ、お前達が馬鹿だからだ、お前達が悪いんだ! という罵声と絶望、失望、責任転換と言い訳と泣き言。そして、僕を見て! 僕のすばらしい意見に注目して! という叫び声である。
 
 
 ∧∧
( ‥)でも、これは
    言い換えればですよ
 
  (‥ )そうなんだ、実は彼らは
      現実世界を理解できている
      そう思っているわけよ。
 
 ああ、しかし、理解=現実ではない。
 
 分かったとか、理解とか、そんなものには意味がない。
 
 こんなこと、全員、学校で身をもって学んだはずだ。
 
 よし、理解した。そう思って自信満々のテストの結果は、さて、どうだっただろうか?
 
 
 ∧∧
( ‥)つまり問うべき問題は
 
   (‥ )なぜ彼らはその理解で
       ”満足”したのか、だな
 
 
 これは次のように言い換えても良い。
 
 分かったと思って、しかしテストで痛い目にあったことがあるだろうに、今のお前、なんでそれを絶頂に忘れて、分かった、分かったと得意げなの? 
 
   
 

世界は強情なんですよ

 
 
 
 時々、聞かされるのである。
 
 中国、韓国の躍進は目覚ましく、日本はこのままでは全部取られますよ、追い抜かれますよ。日本は変わらなければだめですよ。破滅しますよ。なんでみんな気がつかないのですか? なんでしないの? みんな馬鹿なの?
 
 
 ∧∧
( ‥)でっ? そういう人に限って
    技術はいくらでもネットで
    コピーできるし、
    自分の人生も一発逆転できる
    そう思い込んでいると?
 
  (‥ )まあ、そういう感じ
      ざっくり言って。
 
 いや、その、10年、20年のタイムスパンでそんな大逆転が起きるなら、日本はバブルの時に世界征服できていたよな。
 
 ∧∧
(‥ )というか、人類の歴史は
\–   まったく違うものだった
     でしょうね
 
  (‥ )発展と成長には
      何世紀もかかるんだよ
      ここ500年は
      恵まれず、遅れた貧しい
      西欧が世界の覇者にまで
      上り詰める時代で、
      今はちょうど長い没落の
      下り坂の始まりだよね。
 
 しかし下り坂とはいえ、列強は列強。環境破壊やら温暖化やら人口増加やら資源の問題やら色々あるので、地球全体、世界全体がどうなるかあまりに不確定な未来であるけども、まあ、これまで通りのように考えた場合、西欧の完全な没落まで何世紀もかかるのは確実。
 
 しかし、冒頭のような人たちはそうは考えない。あるいはこういう世界の頑健性、あるいは現実の強情さを無視する。
 
 (‥ )こういう奇妙な世界観を
     持つ人たちが
     自分の人生を一発逆転
     できるとも考えているのは
     印象的だよね
 
 ∧∧
( ‥)まあ、長い蓄積がないと
    だめなんだ、と思う人なら
    一発逆転なんて発想は
    そもそもしないでしょう
    からね。
 
 一発逆転できる。そう考えている時点で、蓄積とか技術の伝承とか、そういう地味なことに興味を持たないことは必然ではある。
 
 だが、現実は一発逆転信奉者たちが思うようなものではない。
 
 確かに、躍進目覚ましい隣国をあなどるのは危険だけども、そんなことより、自国の維持に必要な技術や人員、伝承はどう維持するのか? それを検討するのが大事。
 
 
 ∧∧
( ‥)そしてそもそも、
    そんな希有壮大な話よりも
    自分の生活をどう
    成り立たせるのかが
    大事ですね
 
  ( ‥)あとさ、いやなことを
    –□ 言ってしまえばさ、
       人生一発逆転って
       この発想、恐ろしく
       楽天的で、かつ
       不注意だよな。
 
 一発逆転できる世界が事実あるとする。
 
 しかし言い換えてしまえばである。その世界は、一発ですべての蓄積が破産する世界でもある、そういうことではないのか?
 
 ∧∧
(‥ )実際には、そうではなく、
\–   惰性で生活出来る程度に
     現実は頑強で、
     変化を好みませんよね
     そして破産は、
     成功よりは多いけど、
     極端に多くもない
 
  (‥ )それを踏まえると
      人生一発逆転と
      逆転にかけた冒険、
      そして、
      世の中は馬鹿だ
      という愚痴、
      これらがセットに
      なっているのは
      暗示的だよな
  
 
 世界は惰性でのろのろ動く、巨大で頑健なしろもので、ある望ましい方向へ動かすには長期間、力を加え続けないといけない。まるで恐ろしく粘性が高く、事実上、ほとんど剛体のように振る舞う岩石のように。
 
 ∧∧
( ‥)代わりに、失敗、即座に
    死亡というわけでもない
    だから一発逆転とか
    言ってられるわけですよ
 
  ( ‥)世界の頑健性に
      助けられているのに
      世界の頑健性で
      道が開けない。
      そういうことよな。
 
 
 ひどくトンチンカンな世界観なのだが、しかし整合的ではある
 
 世界が強情だから成功しない
 強情な世界が憎い
 しかし、世界が強情だから生きていられる
 生きているから文句が言える
 そして、しかし、当然、成功しない
 
 望みはあるが、死ぬことはできず、夢はかなわない
 
 死ねないこと、夢がかなわないこと、この2つが表裏一体だ。
 
 つまり残るは、世界に対する憎しみと、一発逆転というかなわぬ夢だけになる。
 
 その行き着く先はどこ?
 
 
      
 
 
 

まだまだ努力でどうにかできると思っている

 
 
 
 ∧∧
( ‥)平たく言ってしまえば
 
  ( ‥)仕事の意義とすばらしさを
      強調する、信じ込ませる。
      それは素人を即戦力にする
      方法ではあるんだよな
 
 やる気のない素人が、熱心に仕事をする素人になるので。
 
 ∧∧
( ‥)...そんなもの、金に雇われた
    プロにひとひねりでしょう
 
 (‥ )だからあれよ?
     仕事の意義を熱心に教え込む
     ってのはごく単純な作業で
     しか優位性を発揮できないよ
 
 考えてみれば日本の企業はほんの20年前まで、低賃金というほとんどその一点だけでのしあがってきたに等しい集団で、そりゃあ、意義だの目的だのが効果的に思えたのだろう。
 
 ∧∧
(‥ )バブル崩壊後の20年は
\–   単なる惰性でしたからね
     今でも努力とか仕事の
     意義とか強調するのは
     そういう過去の
     名残かもですね
 
  (‥ )組織が変わるには人が
      死ななければだめよな
      それには20年、1世代
      ではまだまだ足りないよ
 
 20年前からぽちぽち始まって、その後、日本でも一般的になったリストラだって、リストラされたことがない世代がリストラしているのだ。効果的なリストラなんか出来るわけが無い。
 
 *努力や意義でのし上がれたような奴が、頭を使うわけないし、リストラじゃなくて粛正しかできないだろ、という意味。
 
 *リストラだって経験を積まなきゃ適切にこなせない技術でしょうね、ということ
 
 
 ∧∧
( ‥)リストラって非採算部門や
    高給取りの人員を
    ただ切ればいいって
    わけでもないですからね
 
  (‥ )会社どころか社会も
      まだまだそういうことは
      分かってないからな。
 
 さもなきゃよりによって技術者を一掃して黒字に転じて大得意とか、事業仕分けで科学技術予算をつぶしてドヤ顔したり、絶賛したりはしない。
 
 
 
 

2013年1月12日土曜日

いにしえーしょん

 
 hilihiliのhilihili: 芋>金>労働の続き
 
 
 ∧∧
(‥ )入社を希望するあなたは
\–   仕事にどんな目的を持って
     いるでしょうか?
     質問としては奇妙な
     ものでしょうね
 
  (‥ )だが相手は当然と思って
      聞いてくる、ということは
      相手には仕事には目的が
      必要である、ということ
      なんだよね
 
 ∧∧
( ‥)今月、これだけの売り上げが
    ないと我が社は厳しいです
 
  (‥ )売り上げは目標、
      目標達成の目的は存続
      存続の理由は金、
      金は生活に換算される
      究極的にそれは芋なのだ
 
 ∧∧
( ‥)生きることが理由であり
    お金はそれを体現する
    普遍の尺度であり、
    それを手にすることが
    目的であり、
    目的達成のために目標が
    あるのだ、と。
 
 ( ‥)仕事それ自体は目的でも
   –□ なんでもない。つまり
      仕事それ自身に意義は
      必要ない。
 
 ∧∧
( ‥)ではなにゆえに仕事の
    目的を問うのか?
    あなたたちは集団の
    シンボルや、帰属意識を
    示す通過儀礼やユニホームを
    まとったりしますしね
 
  (‥ )標準と違う柄を持つ個体を
      排除する、というのは他の
      動物でも見られる。
      シンボル、考え方、価値観
      それらを我々と共通化する、
      仲間になった証拠を見せろ
      そういうことかもね
      
 ∧∧
(‥ )そういう意味では仕事に
\–   どんな目的や意義を持つのか
     問うてくるのは、
     うちの制服、こんなんだけど
     うちのシンボルこんなもの
     だけど、これ着たいかい? 
     そう聞いてくるような
     もんですかね
 
  (‥ )ストリートギャングでも
      うちに入るにはまず
      通過儀礼として先輩から
      殴る蹴るの暴行があるし
      それから守らなければ
      いけない条項や、
      まとわなければいけない
      マークがある、とか
      そういうこと要求するから
      普遍的なものだろうね
 
 ∧∧
( ‥)まあ、同じ人間社会である
    以上はですよ、
    どこへいってもそういう
    約束事がまとわりつくのは
    当然ですかね
 
   ( ‥)種族の特性だろうなあ
     –□ しかたない部分が
        あるのだろうねえ
 
 ただ時々、仕事の目的や意義そのものが目的化している場合がある
 
 ∧∧
( ‥)社員を過労死させるって
    そういう本末転倒な
    事例でしょうね
 
  (‥ )しかも、名目上は大義に
      準じた殉死者であるはず
      だのに、讃えるどころか
      切り捨てようとする
      わけだよな?
  
 社長の掲げたご大層な社会的な意義とか労働における目的意識とやらが、一体全体何を目的としたものだったのか、それはあけすけである。
      
    
     

芋>金>労働

 
 
 
 ∧∧
(‥ )...仕事に目的って
\–   必要なんですかね?
 
 
   (‥ )腹が減ったら食う、
       眠くなったら寝る、
       生物だもの、目的なんて
       必要ないさ。
 
 飢餓、疲労、それら入力に対して出力である行動があるのみ。
 
 ∧∧
( ‥)ではなにゆえ、あなたがたは
    会社や仕事に意義や目的を
    でっちあげるのか?
  
  (‥ )そりゃあ、本来は
      労働する生物じゃないって
      ことだろ?
 
 仕事がなくなったら死ぬ
 
 それは正しい
 
 しかし、食料と心地よい睡眠がとれる寝床が保証されてしまった時、人は仕事をするか?
 
 ∧∧
( ‥)しませんね
 
   (‥ )するわけない。
       誰がするか
 
 仕事の対価で食料を得ることが出来るゆえに働くのだ、寝床を確保する対価を引き出すために働くのだ。
 
 ∧∧
( ‥)もともとはサバンナで芋を
     探し、作った寝床に
     帰ってキャンプしていた
     動物なのに、ずいぶんと
     あらぬ方向にきましたな
 
   ( ‥)しかもだ、始めて
       まだ数千年なんだ
       仕事という間接的な
       やり方で満足感を
       得るようには
       出来てないんだよ
       おそらくだけどね。
 
 仕事は芋探しには勝てん
 
 
 ∧∧
( ‥)でも悲しいかな祖先以来の
    古き良き、魅惑の芋探しを
    あきらめて、
    芋を買うお金を得るために
    いやいや働く昨今ですと
 
   (‥ )必要だけどいやで
       いやでしょうがない
       わけだよ。
       嘘は必然なのさ
       
 
 いやでいやでしょうがないが、必要だからやらねばならぬ。こんなろくでもない状況なのだ。自分を騙す嘘をつくのは当然。
 
 
 ∧∧
(‥ )でもなんで会社までもが
\–   新入社員に目的は何?
     と問うのでしょうね
 
 (‥ )自分を騙す嘘を皆で
     一緒に信じているふりを
     している時にだよ、
     お金のためっしょ、
     なんて言われたら、
     自我が崩壊するんじゃね?
 
 ∧∧
( ‥)空気読め、と
 
   (‥ )まあ、そういう
       ことだな
 
 とはいえ、いくら嘘をいっても、労働なんぞ馬鹿げたものでしかないのは冷酷な事実なのだ。労働の尊さなど、金の前ではゴミくずでしかない。
 
 
 ∧∧
(‥ )そのお金も、それは芋に
 ◯–  換算できるのです
 
   (‥ )芋に換算できぬ金は
       紙くずでしかないのだ
 
 世の中の順番は
 
 芋>金>労働
 
 
 
 
 

2013年1月11日金曜日

あるのは机上の空論と活字だけである

 
 
 
 ∧∧ 高知から帰還でーす
( ‥)
 –( ‥)大失敗したり、
      長距離移動したり
      なんだかんだいって
      疲れたよ
 
 さて
 
 hilihiliのhilihili: オレの番はいつだ?の続き 
 
 出版界はなぜ電子化できないのか?
 
 なぜamazonは電子化に成功したのか?
 
 ∧∧
( ‥)とっ、言う本があったら
    売れると思います?
 
  (‥ )紙なら売れるかもね
 
 もっともそんな本を見た記憶がないことからすると、売れないのかもしれない。
 
 
 ∧∧
( ‥)そんなもんですかね?
 
  (‥ )この手の本、馬鹿でもすぐ
      書けるだろ?
 
 既得権益は悪であり、読者は搾取される被害者である、という勧善懲悪
 成功の鍵はここにあるという誘惑
 なんか無駄に難解でありがたい経済用語、という秘技の打ち明け
 努力が大事だ、を遠回しに述べた無害な処方箋
 
 ∧∧
( ‥)まあ、そういう本で良いと
    言うのであればすぐに
    誰でも書けるでしょうね
 
 ( ‥)だが、ない。
   –□ 出版界が飢えた肉食獣
      みたいにネタ探しを
      していることからすれば
      存在しないタイトルは
      売れないゆえに存在しない
      と考えるべきだろうな
 
 例外はあるが、存在しないタイトルは売れないか、それに近似のタイトルであると認識すべき。
 
 
 ∧∧
(‥ )まあ、冷静になってみれば
\–   出版界がどうなろうが
     みなさんにとっては
     どうでも良いことですし
 
  (‥ )それを踏まえればだ
      売れるわけないよね
 
 
 せいぜい、こうすれば出版界は電子化できる!! と非現実的なプランをふかしこいてネットに書く連中がいるのが精一杯。おそらく。
 
 
 ∧∧
( ‥)ふかしねえ
 
  (‥ )ふかしでないというなら
      賛同者から金を集めて
      事業を立ち上げれば
      良いだけの話だからな
 
 だが、そうではない。あるのは机上の空論と活字だけである。
 
 
 
 
 

2013年1月10日木曜日

オレの番はいつだ?

 
 
 
 ∧∧
( ‥)あちこち移動中ですね
 
  ( ‥)やんなきゃいけないことが
    –□ 色々あるからね
 
 さて
 
 日本の出版界はなぜ電子化が進まないのか?
 
 ある人は曰く、出版界が既得権益にしがみついているから
 
 ある人は曰く、出版界は保守的で同族経営が多い遅れた業界だから
 
 ある人は曰く、出版界は紙業者、印刷屋とかと一蓮托生の集合体で、市場を守ろうとしているから
 
 ある人は曰く、出版社の経営者連中は馬鹿だから
 
 
 ∧∧
( ‥)でも、あなたとしては?
 
  (‥ )以上のような説明は全部
      間違いで、単純に言って
      しまえばだよ
 
 紙から電子へ移行する体力がない
 
 ∧∧
( ‥)ざっくり言ってしまえば
     そうなのだと
 
  ( ‥)金儲けのためなら
    –□ 誰でもなんでもやる、
       世界が変わるなら、
        誰でもそちらへいく
 
 ∧∧
( ‥)でも、体力がないと
    分かっていてもやりたくても
    何も出来ない
 
  (‥ )体力のある大手が率先して
      やるべき、そういう意見も
      ありっちゃありだが
 
 無理だよね。企業自体は体力があっても、社員それ自身は別に業界の運命をしょって立つ身ではない。自分自身とその家族をしょって立つだけなのだ。
 
 ∧∧
( ‥)役員だってそうですし、
    社長だって、会社に責任は
    あっても業界に対する
    責任はないですよね
 
  (‥ )出版界に限らず、
      自分で考えてみればいいのさ
 
  
 自分ところの社長がだよ、ある日、突然言うのだ。この業界はこのままでは潰れる。業界をになう我々の責務を果たすため、我が社は率先して礎になろうと思う。
 
 ∧∧
( ‥)とっ、言うわけで、
    赤字確実、普通に減俸、
    おそらくリストラ、
    というか多分、潰れるけど
    オレも運命を共にするから
    社員の皆さんもよろしくね
 
 (‥ )とっ、自分が言われたら、
     外野から出版界は馬鹿だとか
     言っていた皆さん、
     どう思われますか?
 
 ましてや大手も苦しい昨今、これが現実
 
 
 ∧∧
(‥ )漫画家さんで、出版社との
\–   契約を打ち切って、独自に
     電子化の道を歩み始めた
     人がいると聞きますが
 
  (‥ )体力があって賭けを決断
      できる個人だけが、
      赤字覚悟で賽を振れる
      ということだね
      どうなるかは知らないが
      覚悟であるな
 
 ∧∧
( ‥)一方、アメリカからは
    amazonという強敵が
 
  (‥ )日本の銀行ならamazonに
      金を貸しただろうか?
      あそこまで待てただろうか
      そういう揶揄があるし、
      日本の銀行はその責務を
      果たしているか? 
      そういう問いもあるけど
 
 まあ、ここではそこまで問うまい。
 
 人はいう。
 
 amazonとかgoogleが生み出せなくても、人としての尊厳を守って働ければ良いではないか、と。
 
 ∧∧
( ‥)敗北したら尊厳も
    へったくれもないの
    ですけどね
 
  ( ‥)敵を前にしない
    –□ 外野のきれいごと
       なんざ、どうでも
       良い話ってことさ
 
 勝つか、あるいは最低でも生き延びねばならぬ。
 
 *実際問題として、こうすれば出版界はよくなるはずだ、などという無駄に壮大な空論はどうでも良いのだ。良くなるなら自分でやればいいだけの話。やってみせて10円でも儲かっていないのなら論外、儲かっても生活できないのなら自転車操業以下の愚策。
 
 ∧∧
( ‥)まあ、あなた自身は
    電子化どころかむしろ
    紙がターゲットに
    なりつつありますけど
 
  ( ‥)電子化が進行しても
    –□ 別にかまわないけどね
 
 問題は生き延びられるかどうかである。
 
 
 ∧∧
(‥ )みなさん、ばたばた
\–   倒れていきましたから
 
  (‥ )オレの番はいつだろうな?
  
 
 
 
 *一応、緊デジも含めて関連リンク=>hilihiliのhilihili: 考えてみれば会社は最適化されている、おおむね
 

2013年1月9日水曜日

間違えても是であるから科学は恐ろしい

 
 
 ∧∧
( ‥)8枚目、終了ですね
 
 ( ‥)これで2巻目のイラストは
   –□ 完成だ。まだ海の断面図が
      残っているけども、
      とりあえず一区切りだな
 
 ∧∧
(‥ )3巻目のイラストがまだ
□□–  7枚残ってます
 
  (‥ )単純計算で21日
      たぶんもう少しかかるな
      なかなか頭の痛い話さね
 
 さて
 
 
 ∧∧
( ‥)科学は、一部の人にとって
    理解できないし、恐ろしい
    ものなのであると。
 
  ( ‥)科学は失敗して良いし
    –□ 間違えても良い学問
       なんだよな
 
 もちろん、失敗や間違いをただ肯定しているわけではない。
 
 失敗は完全には排除できないし、今は分からないが後から間違いだったと分かることがある。そういう現実を受け入れて、それを込みで考えようというだけの話。
 
 それに失敗したら、それは間違いだ、と分かるわけだし、知識も手がかりも確実に増えている。
 
 ∧∧
( ‥)ざっくりよければそれで良し
    誤差まで説明するのは
    後の課題でございます。
    科学とは現実主義で、
    当面、使えればそれで
    よいじゃない。
 
  ( ‥)無謬性を信奉する人間には
    –□ これがまったく
       理解できない
 
 この科学理論はここがおかしい! ここがおかしい! 見て! 見て! ここが変ではないですか!!
 
 
 ∧∧
( ‥)とっ、まくしたてると
 
  (‥ )カラスは黒い
      しかしアルビノのカラスは
      白い、
      だからカラスが黒い理論は
      間違いだ、間違いだ、と
      言うわけだな
 
 ∧∧
( ‥)まあ、たしかに白いカラスが
    1羽でもいたら、
    ”すべてのカラスが黒いぞ
     理論”は間違いでしょうね
 
 (‥ )とはいえ、カラスは
     ざっくり言って黒いよ理論は
     別にゆるがないわけさ
 
 アルビノのカラスがいても、
 
 カラスはこれこれな代謝系と酵素を持っており、これこれな過程で黒い羽毛を持つ。この色素を作る過程がうまく働かない変異をホモ接合で持つ個体はアルビノで白くなる、
 
 という理論はびくともしない。
 
 ∧∧
( ‥)でも、無謬性を信奉する人
    たちにはこれが理解できない
 
  (‥ )おかしい、おかしいと
      言っているのに
      科学はそれを認めない
      なぜだ?? なぜだ??
      これがアカデミズムか??
      と言うわけだ
 
 なぜですか? おかしいではないですか?? って、そりゃ、そんなんじゃ理論が壊れないからだよ。そのくらい分かれよ。
 
 ∧∧
( ‥)でも、分かれよ、と
     相手に要求するのは
     当然だけども、無茶でも
     ありますよね
 
  (‥ )連中の論法だと
      真実は1つ
      そしてオレは正しい
      ゆえに相手は間違い
      事実、間違いがある
      だのに、なぜ認めない? 
      こういうこと考えて
      いるだろうからね
 
 端から見るととんちんかんだが、無謬性を信じる彼らにはスタンダードこそ間違いに見える、という状況。
 
 
 ∧∧
(‥ )でも無謬性を追求するって
\–   諸刃の剣、自殺行為ですよね
     自分の理論も反証1つで
     全部破壊されるでしょうに
 
  (‥ )でも誤謬は無いことに
      しなくちゃいかん。
      だとしたら嘘をつく
      しかないな
 
 現実世界において、誤謬が0はありえない。
 
 しかし自分の理論に誤謬はない(前提)
 
 だとしたら、現実をたばかること、つまり嘘をつくしか、もはやなくなる。
 
 ∧∧
(‥ )自分の仮説を破壊しうる
\–   反証があってもそれを
     都合良く無視する。
     それは失敗を元に
     経験を積むことができない
     そういうことでは?
 
  (‥ )完璧でなければいけない
      それは経験の無視へと
      つながる。そういうこと
      だろうな。
 
 事実、トンデモさんやオレ様理論屋はどいつもこいつもそうである。調べない、読まない、聞かない。経験を積まない。ゆえにその末路はおおむね、全員、同じ。
 
 ∧∧
( ‥)経験を積まないとは
 
  (‥ )失敗を恐れて外に出ない
      言い訳ばかりしている
      論評ばかりしている
 
 そしてなにより技術が上がらない。
 
 これでは活路は開けん。
 
 そして時間が過ぎるのは速い、特に何もしていないと3年、5年、10年、速い速い。あっという間だ。
 
 いつのまにか、いやすでに手遅れで、すべての可能性が閉じ、なにひとつなし得ぬままに死ぬことになる。
 
 間違いさえも込みで成立する科学は、経験的であり現実であり、ゆえに恐ろしい。
 
 一方、間違いのない嘘は幸せであり、しかしそれには報いがある。
 
 無謬を選んだ時、その未来は確定してしまい、そしてほぼ決定的だ。あとはいつどうやって死ぬか、その自由が残るのみ。最後の自由は、まあ大切に使った方がいいかもね。
 
 
 
 
 
    

2013年1月8日火曜日

夢は人生を賭けたコンコルドの誤り

 
 
 
  ( ‥)...起きた
 
 ∧∧
( ‥)数時間作業して、数時間寝るの
    繰り返しですね
 
 
  (‥ )本を作る作業が立て込むと
      〆切り後、8時間以上は
      起きていられなく
      なったりする。
      現状、それに近い。
 
 ∧∧
( ‥)歳ですか?
 
  ( ‥)その要素は無視できないが
    –□ 基本、昔からそうだった
       ことからすれば、
       これは人の限界かもね。
 
 
 
 ∧∧
(‥ )A3を3日で1枚、可能な限り
\–   効率化しているのですけどね
     これ以上は速まりませんね
 
  (‥ )調べたり、調整したり
      資料を見たり、それに
      1日は食われるからね
      このあたりを効率化すれば
      速度は上がるが、
      漫画になるのかもしれん
 
 ∧∧
( ‥)でも漫画って、効率化した分、
    さらに作業を圧縮するでしょ
    圧縮するために効率化して
    特化した分野ですし
 
  (‥ )漫画って、あれは格闘技に
      近いジャンルじゃないかと
      思うよ。
 
 体力ないと死ぬよな。確実に。
 
 オレ様に才能があるとか勘違いしているお上品な奴が参加できるようなジャンルじゃない。
 
 そんな奴は、コネがまかり通る漫画界はオレ様の才能を認めないのだ、とか言っていればいいのだ。
 
 オレ様の文才を認められないラノベ編集部がいけないと言っていれば良いのだ。
 
 
 ∧∧
( ‥)漫画は速度が命、
    ゆえに、それで
    共同作業ですしね
    でも言い換えればですよ、
    スタッフの生活を保証できる
    だけの成功を体力のある
    若いうちに確立しないと
    いけないわけですよね
 
  ( ‥)漫画家さんが基本、
    –□ 非常に若い段階でデビュー
       するのは当然だよな
       大卒でも遅いとか
       言われたりするし
 
 人間、20すぎると体力は低下し、35すぎたらその劣化と言ったら自分でもぎょっとすることになる。過去の貯金を食いつぶしている状態にほとんど近いのでトレーニングで補充しないと真っ逆さまだ。
 
 貯金のある若い時に成功できなかったらそりゃあアウトだろう。
 
 漫画家もイラストレーターも、そんなもの掃いて捨てるほどいるのだ。一見、数が少なく見えるのはほとんど全員がまるで取るに足らない無名の存在だからである。
 
 つまり、みんなばたばた死んだのである。あるいは死んだに近似。
 
 ∧∧
( ‥)あなたも含めてね
 
   (‥ )さよう。だがね、
       ほぼ同年代で
       おいちゃんよりも
       年収が圧倒的に少ない
       連中だってごろごろ
       いるわけさ。
       下を見ればきりないんだ
 
 個人的な見解で言うに、人生の半分に来てそれでは、おしまいだろう。
 
 *年収が少ない:ここでは年間4冊の書籍の収入280〜240万、そのさらに数分の1以下を想定しています。
 
 *年間4冊:個人的な経験と週刊連載漫画家の執筆速度、多作なラノベ作家の製作数から推論するに多分、人間が作成できる書籍の限界速度。これより速い場合、それはまったく不可能とは言わないが、おそらくゴーストライターなどを使用している。また、これが年収の基本的な上限になるので、これを突破するにはヒットを出すしかない。そしてそれが出来るのはほんのごくわずか。他はみんな死ぬか、地を這いずる運命。
 
 
 ∧∧
(‥ )40すぎてデビューした人や
\–   現役の人もいるんですけど
 
  (‥ )例外をいくら列挙しても
      普遍にはならん。
      そんなの自分の失敗した
      人生を糊塗するための
      言い訳にしかならんよ
 
 成功者を見るべきではない。失敗した人々を見るべきなのだ。
 
 以前、50すぎてからついにヒット曲を飛ばした演歌歌手を見て、どっかの誰かが言った
 
 あれは...悪い例よ
 
 ∧∧
( ‥)さっさとあきらめて
    まっとうな人生航路に
    戻れば良いのに
 
  (‥ )ああいう例外中の例外を
      見て、まだまだいけると
      自分に言い訳しちゃうのだ
      確かに悪い例だね。
 
 コンコルドの誤り、その人生版と言うべきか
 
 35すぎたら、まあ諦めた方がいい。ましてや絵がへたくそだったり、描く速度が遅いようではどうにもならん。
 
 
  ( ‥)あー疲れた、寝ていい?
 
 ∧∧
( ‥)しーごーとー
 
 
 
 
 
 *コンコルドの誤り:失敗した投資はその時点で切るべきなのに、これまで投資したのだから、、、と続けてしまい、さらにどつぼにはまること
 
 

 
 

2013年1月7日月曜日

僕を見てという望みは無価値

 
 
 ∧∧
(‥ )生きているダイオウイカさん
\–   とてもきれいですね
 
  (‥ )ああ、輝いているねえ
      生きているイカは壮絶に
      美しいからねえ。
      ダイオウイカも深海では
      べっぴんさんだ。
 
 ∧∧
( ‥)ダイオウイカさんは今回、
    もう描いちゃいましたが
 
  ( ‥)これを踏まえた新しい絵は
    –□ また次の機会に描くさ
       なに、たいして先の
       ことじゃない。
       すぐだからね。
 
 さて
 
 
 
 ∧∧
(‥ )その人はイラストレーターを
\–   目指しているのに漫画や映画
     アニメばかり見ていると
 
  (‥ )見るのはいいんだ。
 
 描かないのがいけない
 
 物語を書かないのがいけない
 
 ∧∧
(‥ )その人は自称オタクとして
\–   他人の作品を論評して
     いるのだと
 
  (‥ )論評している暇があったら
       描くべきだよね
 
 論評なんぞしているようではね、勝てない。
 
 勝てるわけ無いだろう?
 
 ◯◯タンかわいいなあ、濡れ場を描いて妄想しちゃうぞ、
 
 とか、
 
 □□タン、もっと活動的でちょい胸大きめの方がいいなあ、よーし、描いちゃうぞ、うおっ! これでは完全に新キャラだ!
 
 とかやっている、”この作品が好きだ人間達”に勝てるわけがない
 
 
 *大雑把にいうと、同人誌を作らぬ人間が同人誌を作った人間に、あるいは作り続けた人間に勝てる道理はない、という意味
 
 
 ∧∧
( ‥)その作品そのものを見ないで
    好きなキャラを思いと
    記憶だけで描いたら
    それであなたの
    オリジナルキャラが
    出来上がります、という
    アドバイスがありましたよね
 
 (‥ )あれ、ふざけているようで
     たぶん、ほとんど
     正しい意見なのだよな
 
 
 あこがれが未来を開くのであって、論評は未来を開いてくれない、という意味。
 
 
 ∧∧
(‥ )作品発表よりも表現の自由とか
\–   漫画規制反対とか、
     そういう政治活動的な方向へ
     むかいがちな人
 
  (‥ )錦の御旗を振ってさまに
      なる人間は実力者だけだ
      それも現役の実力者のみ
      実力も実績もないのに
      ふっても誰ものらないよ
 
 実際、ほら、ネットは世界につながっているからと、自分に似合いもしない錦の御旗をふってどうなった?
 
 誰一人きやしなかったじゃないか。
 
 この世界には分相応って言葉がある。
 
 
 ∧∧
( ‥)手を動かさず、口先だけ
    ご立派なスローガンに
    飛びついちゃいます
 
  (‥ )そういう奴は
      絵を描くことや、
      物語をつむぐことが
      本当は好きじゃ
      ないんだよ。無駄に
      かっこいい旗を振りたがる
      ことからすれば自分を
      見てほしいだけなんだな
 
 絵が好きなんじゃない、描くのが好きなんじゃない。自分が、それも実力のない自分が好きなだけじゃないか。
 
 こんな連中、うじゃうじゃいる。どこぞの掲示板でオレ様理論をまくしたてたり、自分のHPでトンデモ理論を吹聴したり、いやいやでも相手をしてくれるだろう他人のblogにしけこんだり。
 
 一体全体、リアルでは何をしているのだ?
 
 誰一人、お前を認めちゃくれんのだ。
 
 昔の友達は、あいつは尻尾まいて田舎に逃げやがったと陰口をたたく有様。
 
 愛想の良い笑顔を表向きは見せながら。
 
 そのことに薄々気づいてしまうから、ネットに逃げて世間が悪いと言う
 
 だが、そこでもみんないやいや聞いてるだけなんだよ。
 
 
 ∧∧
( ‥)僕を認めて、ですか
 
  ( ‥)残念だけどね、
      人間は実績と利益で
      動くのだ。それ以外
      認めやせんのだよ
 
 僕を認めてよ、が先にあるようでは、見てくれるわけなかろう。
 
 ∧∧
( ‥)それが例の漫画のひとこま?
 
  (‥ )お前の作品を買って
       金を出したから、
       オレの論評を聞いて
       僕を認めて、
       そういうことだと思う。
 
 ああ、だが悲し。本を作るという作業における経済概念がまったく分かっていない時点で、その取引は不当であるし、そんな論評はまったく役に立たない。
 
 僕を見てと望むから価値がないし、価値がないから僕を見てよと泣くしかない。これではぐるぐる回ってどこにもいけぬ
 
 
 
 これはhilihiliのhilihili: 客は客そのものではないの続き。
 
 
 追記
 
 ∧∧
(‥ )確かに聞けば、同人誌の
\–   即売会とかで無駄に絵の
     批評する人いるみたいですね
 
  (‥ )先の漫画も実体験かもな
 
 
 経済的に意味がある意見は購買層のものだ。だが客は購買層そのものではなく、ゆえに意味がない。客は個人であって、集合そのものではない。
 
 ∧∧
( ‥)意見する客が、購買層を
    平均化した理論的存在の
    ような平均人間なら
    良いのですよ
 
  (‥ )そういう平均人間って
      自分の意見をいちいち
      吹聴しないと思うぞ。
 
 
 
 

ぱっとしない人

 
 
  
   (‥ )カズノコってさ、あれ
       海水じゃね?
 
 ∧∧
( ‥)まあ、成分は近いでしょうね
 
 さて
 
 ∧∧
(‥ )ダイオウグソクムシさん
\–   どうします?
 
   (‥ )次の本で紹介するか
       どうか、困るね、
       あの人達、書くこと
       ないんだよな
 
 でかい、ダンゴムシやフナムシの系統、顎の力が強大、目の感度はそこそこ良い
 
 ∧∧
( ‥)知見はその程度ですかね
 
  ( ‥)妙なんだよね、圧力の
    –□ 変化に強いから
       採集、飼育しやすい
       深海生物だけども
       研究事例がほとんど
       無いという。
 
 ∧∧
( ‥)リサーチが悪いにしても
    とんと引っかかって
    きませんしね
 
  (‥ )ダンゴムシとかヨコエビは
      姿や形、基本的な生態を
      ほとんど変えずに
      高山から超深海まで
      いるような人たちだし
      特殊化してもいない。
      ぱっと研究を思いつく
      相手ではない。
      そういうことかもしれん。
      
 ∧∧
(‥ )どうしたもんですかねえ
\–
 
  (‥ )一応はリサーチしなおして
      見るけども、望み薄だなあ
 
 

2013年1月6日日曜日

伝えるべき価値は確かにある

 
 
 戦争の悲惨さを教えれば、戦争の虚しさを教えれば戦争はなくなる
 
 ∧∧
( ‥)努力=成功、という発想
    ですよね
 
  (‥ )現実を無視した精神論だと
      言えるよね。
      竹槍で米軍を阻止せよ、
      と言っているのと
      変わらない
 
 ∧∧
(‥ )主戦論と平和論、対照的に
\–   見えて実は根っこが同じ
 
  (‥ )どっちも努力すれば成果が
      出るという旧世代に
      由来するからな、
      世代が同じなら共通点も
      あろうさ
 
第1世代:Aをやってみた、だが駄目だった
第2世代:Bをやってみた、だが駄目だった
第3世代:Cをやってみよう
 
 ∧∧
( ‥)世代を越えて賢くなる、
    というよりは、むしろ
    禁止事項や成功体験
    失敗体験の目録が増え、
    なおかつ補正される程度
 
 (‥ )人間は知的生物ではない
     そういうことでもあるね
     事実、人間は1度
     目録を経験的に覚えると
     死ぬ以外に目録を是正できない
     努力が無意味になったのは
     ここ最近のことだからね
     努力すればどうにかなると
     信じ込んでいる時代遅れな
     老人たちでいっぱいの
     世界さね
 
 そりゃあ努力、努力と言うさ。
 
 ∧∧
(‥ )企業に入ると大学での勉強や
\–   経験を否定されると言いますが
 
  (‥ )専門知識なくても努力で
      やってこれた世代だもの、
      ただの低賃金労働者のくせに
      努力で成功できたと
      思い込んだままなのだ
      機械的に過去の成功体験を
      ゾンビのように繰り返す
      だけなのさ。
 
 そもそもそういう人間は強烈な学歴コンプレックスをもっているから、大学で専門職というと、そんなの社会人では役に立たないよ、と無駄に叩きたがるくせがあるし。
 
 ∧∧
(‥ )まあ、老人達が死ぬのを
\–   待つのみですね
 
  (‥ )あと、出来ることというと
      あれかな、ここでこうして
      成功体験は失敗の原因に
      なり果てました、
      それを伝えることかな
 
 
 惨めに死にゆく者たちにも、その無様さゆえに次世代に伝えるべき価値はあろう。
 
 
 
 
      

自給自足せよ

 
 
 hilihiliのhilihili: サイボーグ戦士の続き
 
 素手で戦車を破壊できる。サイボーグ戦士。
 
 これすなわち、外装たる金属板を屈服させ、強制的に変形流動する圧力を加えることが出来ることに他ならない。
 
 ∧∧
( ‥)成形炸薬弾のような圧を
    発生させられる、という
    ことなんでしょうけど、
    言い換えるとあれですか?
    成形炸薬弾の直撃を受けても
    立ち上がってくる、という
    ことですか?
 
  (‥ )そんなのもう、サイボーグ
      とか機械じゃないよね、
      地上のことわりを超越した
      妖怪だよな。
 
 元素で出来ているのかも疑わしい。
 
 ∧∧
(‥ )SF映画とかなら、地球にない
\–   元素、という台詞でなにもかも
     説明しちゃうでしょうけど
 
  (‥ )地球にない元素なんて、
      短寿命の放射性核種だけだし
      それ、たわ言だよね。
 
 ∧∧
( ‥)あれですかね? 自然界にない
    超重量な原子核に安定なのが
    あって、それを粒子加速器とか
    で作ったら、超絶的な物性を
    持つことが判明したか
 
  (‥ )あるいは元素が地上や
      通常ではありえない状況に
      人工的に置くと、
      通常からは考えられない
      物性を発現するとか
      そういう理屈かい?
 
 ∧∧
(‥ )真面目に考えると、強靭な
\–   陸戦サイボーグって、
     戦車に脳髄を搭載した
     ものでしょうね
 
  (‥ )無敵でもないし、生身と
      同様、新陳代謝しないと
      いかんのだけどね
 
 ∧∧
(‥ )過酷な運用すると、キャタピラ
\–   駄目になったり、エンジンの
     交換をしなければ
     いけなかったりしますから
 
  (‥ )サイボーグとかそういう
      機械生物系は新陳代謝を
      メンテナンスの形で
      しないといかん。
      雇い主から解雇されたり
      組織が壊滅したら
      交換パーツがなくなって
      体が劣化する一方に
      なるから悲惨だよね
 
 ∧∧
( ‥)...だから主人公は怪人を
    襲ったりするの?
 
  (‥ )部品が欲しいから相手の
      手足をもぎとって
      パーツを奪取するのか
 
 主人公が立ち去った現場にはばらばらにされた戦闘員、胸の中身をえぐられ持ち去られた怪人、脳髄周辺の精密部品を摘出され、げーげーと誤作動を起こしてぐるぐる動き回る幹部の姿が
 
 
 
 

サイボーグ戦士

 
 
 
 ああ、そうか、よくある演出。サイボーグが戦車を素手で破壊する、これのどこがおかしいのかというと。
 
 ∧∧
( ‥)人間大でありながら装甲を
    破壊する強度と力を持つ、
    それのみならず、それほどの
    力を相手に与えているのに、
    ご本人の体が反作用を
    受けているように見えない
    もさることながら
 
  (‥ )あれだけ分厚い金属の
      抵抗を屈服させて
      強制的に変形させるの
      だから、成形炸薬弾と同様
      金属が融けるはずだよな
 
 考えてみればその描写がないのだね。
 
 
 
 
 

2013年1月5日土曜日

客は選ぶな なぜなら仮想存在だからね

 
 
 ∧∧
(‥ )でも、作り手側がお客を選ぶな
\–   そういう言い様もあるのですね
 
  (‥ )いや、選んだっていいのさ
 
 ただし、選んだ結果がどうなるのかは分からない
 
 ∧∧
( ‥)あるいは客を選ぶ選ばないは
    関係ないとも言えますね
 
  (‥ )作品Aを作った。売れた
      作品Bを作った。売れない
      それだけの話だからな
 
 客というのはこの場合、ターゲットとする購買層のことだが、ぶっちゃけた話、作り手側からすれば購買層を想定する必要もない。
 
 ∧∧
( ‥)Aを作った。外に出す
    入金と依頼がある
    Bを作った。外に出す
    入金はあるけども
    同じ依頼はもうこない
 
  (‥ )確実に存在するのは
      室内と入金、依頼だけだ
      とも言える。
      外部はあくまでも
      仮想的な存在だ
      こんなお客が買って
      くれたのかな? と
      想像することは出来るけど
      それは空想の産物だよね
 
 
 購買層が仮想的なものである以上、作り手側にすれば確実に存在して確認できるのは作業現場と入金と依頼だけである。
 
 ∧∧
( ‥)客を選ぶな、というよりは
 
  (‥ )決定するのは入金と
      依頼だけだ、とも
      言える。
 
 作業現場の外部から入金と依頼がくることを考えれば、確かに外部は存在し、それが売れ行きを決定するのだろう。
 
 そういう意味では外部自体は存在する。
 
 ∧∧
( ‥)問題はですよ
 
   ( ‥)外部の中身がどうなって
     –□ いるのか不明瞭なんだ
        ほぼ仮想的なもの
        理論的なものでしか
        ないとも言える。
 
 そういう意味では、外部の実在は保証の限りではない
 
 より正確にいうと、外部はあるけども、こっちが想定した外部の仕組みや成り立ちは理論的なものでしかない、という意味。当たり前。
 
 ∧∧
( ‥)より正確な数値を手にする
    出版社でさえ、購買層を
    つかみかねるところが
    ありますからね
 
   (‥ )ラノベなんか良い例かもね
       かわいい女の子を描けば
       売れるんだろ? と
       したり顔でいう人は
       いるけどもさ
 
 じゃあ、なんでタイトルによってあんなに売れ行きが極端に違うわけ? 100倍か、それ以上、違うだろ。
 
 ∧∧
( ‥)かわいい女の子が必須でも
    別のなんらかの要因が
    効いているのは明らかですね
 
  (‥ )クジャクの尾羽は必須だが
      もう性淘汰の本筋ではない
      そういう状態かもしれない
      では、他の主要因が
      見極められたら予測は
      可能になるのか? しかし
      ラノベの動態が本質的に
      カオティックだったり
      したら、編集部にはもう
      どうすることもできない。
      予測など不可能だ。
 
 
 事実、ラノベは、売れ行きを確実にコントロールしたり、予想できるようなものではないようである。
 
 かわいい女の子を描けば、などど素人がしたり顔で言ってよい問題では断じてない。
 
 ∧∧
( ‥)そういう意味ではみんな
    購買層という仮想存在を
    いじくりながら、これ
    なんだろう、と言っている
    状態ですか
 
  ( ‥)そういう意味では客は
    –□ 選ぶな、というのは
       結果的には正しいかもね
 
 ただ、それはお客にまんべんなく良い顔をしろ、と言っているわけではないだろう。
 
 ∧∧
( ‥)そうではなくて
 
  (‥ )客という仮想存在を
      どう想定しようが、
      想定した仮想存在のどれを
      選ぼうが選ばなかろうが、
      結果を決定するのは
      僕らが考えた仮想存在
      ではないってことさ。
 
 
 ひるがえれば、時として客が言う言葉、クリエーターは客を選ぶべきではない、この主張もまた無意味なことなのだ。客が購買層そのものではない以上、客、個人の意見もまた、たわ言にしかならない。
 
 口先だけが達者な客は、自分が想定した購買層が実在すると思い込んで口やかましく、おせっかいにも言うのだろうが、その得意げな購買層とやらもまた仮想存在でしかなく、実在は保証されていない。
 
 作り手にも受け手にとっても、購買層とは空想の産物なのだ。脳内購買層をいくら慎重に選んでも、結果は保証の限りではない。
 
 
 
 
 

客は客そのものではない

 
 
 ∧∧
( ‥)でっ?
 
  ( ‥)うん、意外とね、
    –□ PINK CARMINEが使えた
 
 *注:PINK CARMINE 色鉛筆の一色。Faber-Castell社
 
 ∧∧
(‥ )赤系統の色は案外
\–   使いませんからね
     使い勝手が
     よく分かりませんね
 
  (‥ )夕焼けはオレンジ、
      赤と言えるのはごく
      短い時間、状況。
      血液は赤いけど普通は
      目にしない。
      自然界に赤って
      そうはない色だからね。
 
 リンゴが赤いのだって、そもそもしかるべき時に目立たせる効果を担ったもので、別に年中、いつでもどこでも赤いわけじゃない。自然界において赤はむしろ色々なコストを背負った勝負の色だと言えるわけで、実際、ごろごろある色ではない。
 
 
 ∧∧
( ‥)深海生物ですと全身真っ赤が
  –□ いるんですけども
 
  (‥ )でもなあ、赤い人たち、
      記事的には皆さん、
      地味でね、やっぱあまり
      描く機会がないのよ。
 
 さて
 
 しばらく前にこんな映像をネットで見た。どうも漫画の一節らしい。状況からするとどうやら同人誌の即売会であるらしく、オタク臭い客が手にした同人誌をあーだこーだと批評するのに対し、作り手である女の子がそれに怒る、という場面ぽい。
 
 ∧∧
( ‥)どちらもオタク。
    しかし、客の男は
    オレは消費者だから
    オレの言うことを作者が
    聞くのは当然、と
    主張するけども、
    女の子はそれを突っぱねる
    そういう話でしたっけ
 
  (‥ )まあ、そんなだな。
      客と作者、どっちも
      オタク。しかし
      受け手、作り手では
      立場がまったく違う。
      言いたいことはそういう
      ことだろう。
 
 まず第1に金を払っているから意見うんぬん、というのはかなり勘違い。客が作者に払っているお金は、実際には払ったお金のごく一部でしかない。
 
 ∧∧
( ‥)大部分は印刷屋さんとか
    紙屋さん、かかわる産業の
    色々なジャンルに分配
    されますからね
 
  ( ‥)金を払っているのだから
    –□ 言うことを聞いてよ、
       というのなら
       相手に年収分、あるいは
       それ以上の
       金を払わないと
       意味ないのよな。
 
 近代以前の貴族が行ったようなパトロンになるならいざしらず、貴族でもない貧乏人が金がどうしただの、言って良いことではない。10円で相手に意見できるなら、こちらが1000円だせばそいつの高慢ちきな舌をチキチキカッターで切り落として買っても良いだろう。
 
 *と、いうか、そういう仕組みを理解できていない時点で、社会的立場が分かるというものだ、社会人でも組織運営に関わったことがない落ちこぼれであることは明白である。出世以前か出世し難しのいずれか。
 
 第2に、販売物と売り上げ、試みと反応の相関関係を把握しているのは作っている作者であって、客ではない。
 
 
 ∧∧
( ‥)あの出版社、なんであんな
    コンテンツもってるの?
 
  (‥ )それが売れるんだとさ
 
 売れるから生産しているのであって、売れないなら生産するわけがない。大企業なら巨体と貯蓄、別収入といういわば本業以外のごまかしで補填できるかもしれないが、小さいところでそんなことは無理だ。なんで? という問い自体がおかしい。
 
 ∧∧
(‥ )同人誌だと本業があって
\–   あくまで趣味かも
     しれませんが
 
  (‥ )だったらなおさら意見
      すべきではないよ。
      他人の趣味に口出しして
      どうするんだよ。
 
 そしてこれが一番肝心なことだけども。
 
 客は客そのものではない。
 
 
  (‥ )例えばおいちゃんがAKBの
      CDを買ったとしよう
 
 ∧∧
( ‥)どんな状況なのか想像し難い
    ですけどね。 でっ?
 
 さて問題である。CDを買った北村なにがしは、AKBのプロデューサーたちが想定し、ターゲットとする購買層だろうか?
 
 ∧∧
( ‥)明らかに違いますね
 
  (‥ )お金を出して買った客は
      ターゲットとすべき
      購買層とイコールとは
      限らないわけだ。
 
 お金を出して買ったからオレは客だ、というのはこの意味において、まったくのたわ言である。
 
 ∧∧
( ‥)”ターゲットとすべき
    購買層”でさえ、あくまで
    便宜的なくくりで
    実在ではないですしね
 
 (‥ )アンケートから30代男性が
     買うことが分かりました。
     でも30代の男性のすべてが
     買う訳でないから、
     このくくりでさえ、
     あくまで
     仮想的なもの、理論的な
     存在でしかないんだよね
 
 かつて、太陽と星が地球をめぐると考えた天動説体系において、星は地球を取り囲む透明堅牢な球殻、つまり天球に貼り付いていると考えられてきた。
 
 ∧∧
( ‥)天球は星の運行を説明するのに
    有用かつ便利な概念であった。
    事実として役に立ったが
    事実として実在しない
 
  ( ‥)ターゲットとすべき
    –□ 購買層も同様なんだよね
       役立つから使うが、
       存在しなくても良い
 
 ましてや客個人などどうでも良いものでしかない。
 
 ∧∧
( ‥)皮肉ですよね、
    実在する個人の客より
    仮想的な購買層の方が
    価値がある、という
 
  (‥ )それが作り手と受け手の
       決定的な違いでもある
 
 言い換えると、それが分かっていない時点で、そんな客の意見は役立つわけがない。
 
 ∧∧
( ‥)以上をまとめると
 
  (‥ )組織運営に参画もできない
      落ちこぼれの貧乏人が
      経済概念もないままに
      役に立たない意見を
      10円程度で
      売りつけようとしている
 
 きわめて悪質。過剰なまでに無能。
 
 ∧∧
( ‥)先の漫画はそういう
    一こまであると?
 
  (‥ )少なくともそう
      見えたがな。
 
 
 
 
 
 
 
 

2013年1月4日金曜日

この宇宙は議論ではない

 
 
 
 ∧∧
( ‥)どお?
 
  ( ‥)んー、もう少し。
    –□ 赤ののりが悪いの
       だよね、なんでかね
 
 
 色によって顔料、溶剤の違いがあるせいなのか、微妙にのりが悪いものがある。
 
 さて
 
 歴史を何度繰り返してもギリシャはローマに勝てない
 
 ∧∧
( ‥)とっ、あなたは考えますと
 
  ( ‥)ギリシャ、この場合は
    –□ ポリスでも
       ヘレニズム世界の諸列強
       でもどっちでもいいけど
       勝つ道理がないと思う
 
 ∧∧
( ‥)純粋にプロ同士の軍勢の
    衝突で見れば互角か、
    歴史的な事実から言えば
    ギリシャのファランクスに
    対してローマのレギオンが
    優勢っぽいですけど
 
  (‥ )そういうことウンヌン以前に
      ローマはギリシャに
      攻め込む理由があるけど
      ギリシャはローマに
      攻め込む理由がないからね
 
 一体、ギリシャが西へ何をしにいくと?
 
 
 ∧∧
(‥ )ローマに征服された後
\–   でしたっけ? もし、
     アレクサンドロス大王が
     東でなく、西へ向かったら
     ローマは征服されていた
     だろうに、という記述が
     出てくるのは
 
  (‥ )平行世界を扱った、
      歴史上初の事例だって
      言う人もいるやつな。
      でもさ、大王は遠征時に
      借金抱えてて、
      軍団に支払う給料も
      ほんのわずかしかない
      状況であったことを
      考えると、貧乏な西へ
      なんていったら、
      自滅よね。いかないだろ
 
 
 歴史にいくら偶然があるといっても、大王は西へいくか東へいくかサイコロで決めた訳じゃあるまい。軍勢なんて巨大な組織を動かすのだ。野望うんぬん以前にもっと物理的な理由があると考えた方が無難、というか当然だろう。
 
 
 ∧∧
(‥ )ギリシャ人は議論が
\–   出来ない人たちで、
     ローマに征服、国は滅び
     中身は入れ替わり
 
  (‥ )仮にそれが本当でも、
      議論できなくたって
      いいんだよ。
 
 失敗したら死ねばいい。
 
 ∧∧
( ‥)体力があったら
    何度失敗しても
    対応して復活できます
    からね
 
  (‥ )例えばの話、日本人が
      議論がきちんと出来て
      軍隊が非常に合理的な
      組織であっても、WW2
      ではアメリカに負けた
      だろうね。
 
 経済力、技術力、工業力、すべての点で劣っているのだ。いかに人間を変えても、いかにすばらしい人々をそろえても、体力が続かなければ負ける。
 
 ∧∧
(‥ )ペロポネソス戦争では
\–   最終的に、
     アテネ市はただ1度の
     海戦で負けたのでしたっけ
 
  (‥ )なんど勝っても、
      何度、敵艦隊を殲滅しても
      相手のスパルタ市は
      超大国ペルシャの援助を
      受けていて、どうにも
      ならんのよね。
 
 何度でもよみがえる敵に対して、いくら勝利を重ねても、一度敗北して膝が折れたら、すべて終わるは当然。
 
 
 ∧∧
( ‥)議論が大事ってどう
    思います?
 
  (‥ )大事だろうけどさ、
      議論が出すのは決定
      であって、結果でも
      答えでもないよ。
 
 議論なんぞどうでも良いことだ。馬鹿な議論は確かに論外かもしれないが、議論が馬鹿だろうが賢かろうが、良かろうが悪かろうが、死ぬ時は死ぬ。いかに良い議論でも結果的にすべてを失うことがある。
 
 そりゃあ、当たり前なのだ。この宇宙は議論ではない。
 

      
 
 

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